MNRLAYさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

キングダム(2019年製作の映画)

3.5

原作未読なので今まで敬遠してたけど、続編決定してるってことで1作目の内容が気になり、おウチ時間のこの機会に鑑賞。良かったけど、やっぱり原作を知らないと正当な評価はできなさそうだなと思ったり。

自信家
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カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

3.5

カイジの映画はシリーズ通して描かれている対決構図は一貫してるんだけど、時を経るごとに現実世界がどんどんその状態に近づいているようで、本当に近い将来を見ているようであながち荒唐無稽な世界観と言えなくなっ>>続きを読む

荒野の誓い(2017年製作の映画)

3.5

西部劇の形をとって、ヘイトに溢れる現代に一石を投じる。旅を通じて敵対する者同士が白人とか先住民とかの姿の見えない集団としてではなく、個と個として向き合い、互いを理解していく。西部劇というシチュエーショ>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

階段に象徴される格差描写、前半と後半でガラリとテイストの変わる物語構成。解りやすくまとめられていながら、観終わってからも色んなポイントで突きつけられ、考えさせられるという作品。名作というよりは怪作に近>>続きを読む

ひとよ(2019年製作の映画)

3.8

「家族」という「病」を描いている。家族なのだから思い遣り合わなければいけない、家族なのだからお互いを受け入れなければならない、そんな綺麗事が本作のような状況の家族にも通用するのか。それが周囲の他の家族>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.2

劇中に出てきた「国が有罪と言うときは無罪だ」みたいな台詞が心に残った。今の日本はこの逆で、「国が無罪と言うときは有罪だ」の方がしっくりくるけれど。

でもこの作品はそういう決めつけの危うさや残酷さを静
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

4.7

安心、安定の三谷作品。その中でも今作はとても楽しかった。支持率最低の総理が記憶をなくした、っていう軸になる部分以外は突拍子のない設定じゃなかったのが良かった。実際の政治の世界じゃこういうことありそうだ>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.5

コミカルでポップな感じの序盤から、ナチスドイツを扱った作品にしてはちょっと趣きが違うような印象だったけど、中盤以降は10歳の少年には重過ぎる展開が待ち受ける。それでもこの作品は全体的に優しさに溢れてる>>続きを読む

テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.3

実際の事件を扱いながらも犯罪実録物とはちょっと違った切り口で新鮮だった。観る側はテッドの恋人だったリズとほぼ同じだけの情報しか与えられず、テッドを完全に疑いきれない状況が終盤まで続いていく、という構成>>続きを読む

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

4.6

基本的には下ネタの多いラブ・コメディといった内容だけど、その下ネタやコメディに覆われた向こう側から時折真面目な要素が顔を覗かせる。政治的な問題はもちろん、差別やジェンダーやセクハラ等々・・・。これらが>>続きを読む

決算!忠臣蔵(2019年製作の映画)

4.0

今さら感のある忠臣蔵をお金の視点から、コメディ仕立てで描いていて楽しめた。どこまで史実に忠実なのかは分からないけど、こうやって楽しみながら歴史を知ることのできる作品は好きだ。

終盤、襲撃計画とリンク
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閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)

4.7

この病棟の中の世界は、自分達のいる世の中と何ら変わりはないのでは、と思えた。みんな大なり小なりマトモじゃない部分は持ってる、むしろ外の人間はそれを隠しながら生活できる分、余計にたちが悪いというか。小松>>続きを読む

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.0

リビングのソファに掛けながら観ているのが申し訳なくなる、自分の生きている世界からは想像もつかない辛さを見せつけられた。

正直言って細かい感想を書けるほどまだ自分の中で消化できていないけど、とにかく子
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.8

タランティーノがこの映画にかけた魔法は、まさに町山さんの解説通り、「たまらなく美しく儚く、ハッピーで切ない」。

時代に取り残された俳優と新しい時代を象徴する女優を中心に、当時のハリウッドを描きながら
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.2

レース好きとしてはこういう映画が一般的にいい評価を受けるのは嬉しい。v.s.フェラーリとは言うものの、お仕事映画にはありがちで本当の敵は味方の中にいるもので・・・

60年代のレースなんてホントに死と
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

顔のない依頼人という邦題から、姿を見せない相手との鑑定を巡る対決、のようなものを想像してたけど、コンフィデンスマンJPの騙される側を描いたような作品だった。中盤から依頼人は普通に姿見せるしね。ところど>>続きを読む

女子ーズ(2014年製作の映画)

3.2

福田監督作品ということで観てみたけど、爆発的な面白さ、というほどではなかった。最近の作品にあるような突き抜けた、ブッ飛んだ演技とか演出ではなく、まだまだおとなしい印象。顔芸もないしね(笑)

今観るか
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

4.0

サスペンス、ミステリー、スリラー、ヒューマンドラマが詰め込まれていて、どれも目新しい展開はないんだけど、事件に立ち向かう主人公が失明しているっていう部分が加えられることで、面白い展開をみせてくれた。>>続きを読む

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

4.8

子供の頃アニメ版を観ていた身としては大満足の内容で、原作への愛、リスペクトに満ちた作品だった。昔のアニメがそのまま実写化されたような。ストーリーもしっかりしてたし、キャラの再現度も高い。ラストのGet>>続きを読む

国家が破産する日(2018年製作の映画)

3.8

韓国の破綻危機って、記憶にないなぁ。こんなことあったんだって感じで観始めたけど、想像以上にヤバい状況だったことに驚いたし、日本のバブル崩壊やアメリカのリーマンショックが簡単に連想できた。そして背景は違>>続きを読む

楽園(2019年製作の映画)

3.7

サスペンスものかと思って観たけど、そうじゃなかった。閉鎖的な空間での集団心理の恐ろしさをまざまざと見せつけられる。
主要な登場人物は皆、どうしようもない怒りや悲しみ、孤独と折り合いをつけるために、自分
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.2

オープニングからの格闘シーンは相変わらずの凄さで期待が持てたけど、その後はストーリー的には見所なし。
前作での所業のせいでお詫び行脚に向かうジョン・ウィックというのもなんだかなあという感じだし、それに
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疾風ロンド(2016年製作の映画)

3.5

犯人探しじゃなくて犯人の遺した凶悪な細菌探しがメインなので、ストーリーに意外性はないけど、コメディ要素の強いテイストは合ってたように思う。というか個人的には好きな部類に入るけど、原作は未読なのでそれが>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

3.6

ホラーの形を借りた社会問題提起の作品と思ってたが、予告編は純粋なホラーといった感じでどうなんだろうと思いながら観たが、結局は前者のパターン。

ちょっとした行動や選択の違いで今よりも悪い状況に陥ったか
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プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

3.8

戦場ジャーナリストが危険を省みずに戦地の現状を伝えることの意味、意義を突き付けてくる作品。特に内戦なんかだと一般市民が巻き込まれることも必定だから、余計に苦しんでいる人の姿や声を拾うことは大切。無謀に>>続きを読む

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.0

ペニーワイズと再び対峙する本作、長いわりに1作目と展開変わらんなあというのが正直なところ。子供の頃は心の奥底に沈めて、忘れることでしかやり過ごせなかったトラウマを、大人になってしっかり向き合い、克服す>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

ジョーカー誕生の経緯を笑えない喜劇として描くテイストは好きだし、ホアキン・フェニックスの怪演も素晴らしかったけど、期待してたほどではなかったし、想像してた内容とはちょっと違ってたというのが正直なところ>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.0

ミステリーとして観ちゃったので、表面的な受け取り方しかしなかったから、腑に落ちないところはありながらも終盤の展開にビックリ、っていう感じで観終わったけど、その後ネットで考察とか感想を見てまたビックリ。>>続きを読む

アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.5

いい映画ではあったんだけど、淡々と進むせいか睡魔と戦いながらの鑑賞になってしまった(汗) 所々目の醒めるような展開もあって何とか最後まで辿り着けた。

家族との愛や絆を描いた孤独な宇宙が舞台のヒュー
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

4.5

戦争映画の切り口、まだこういうパターンが残っていたかと面白く観られた。大鑑巨砲主義という昔からのやり方を疑いもせず盲信する海軍将校たちに数学の力で挑む、という構図。だけど天才的な数学の力は手段としてあ>>続きを読む

空母いぶき(2019年製作の映画)

4.5

状況は異なるけど日本の危機における対応を官僚中心に描いた『シン・ゴジラ』に対して、こちらは前線にいる自衛隊中心に描かれてて、前線だからこその緊迫感に満ちていた。こんな状況、いつ来てもおかしくないと思え>>続きを読む

コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

4.8

ドラマ版を観てたからその展開的に、最後にはダー子チームが笑うだろうことはほぼ約束されてる。なのでこの作品は各シーンの裏にどういった意味があるのか、どこまでが本当でどこからが嘘なのか、そういったことに目>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.5

楽しみにして観たけど、笑える要素はほとんど予告編に詰め込まれてたみたいで、それを超える面白さはほとんど得られず。むしろ本編では特に後半、差別や偏見、理不尽な扱いに抗う熱い展開がメインだったけど、正直言>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

3.8

2019年最後の観賞作品。期待して観たのだが・・・。日本でもこんな作品やれるんだ、というのは良かったし、宣伝とかのメディアへの露出が少なかったように思ったけどヒットしたのも凄いと思うけど、イマイチ骨太>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

何はともあれ今この時にスター・ウォーズの新しい三部作を見届けることができた幸せを噛みしめたい。スカイウォーカーの夜明け(原題だとTHE RISE)という副題から予想していた展開、結末とは違っていたけど>>続きを読む

魂のゆくえ(2017年製作の映画)

3.8

恐らく息子を亡くしたときに芽生えた信仰の揺らぎが、環境保護と現実のギャップに悩む敬虔な信者との出会いや、自身の健康問題に直面することで牧師の中で大きく振れ動く。
信心深くない自分には理解はできるけどな
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