Ryomaさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-(2020年製作の映画)

3.7

主役2人のバディもののサスペンスとして楽しめた。安楽死も扱っていて、何でもありの現代社会のネット社会を象徴するショッキングな側面も垣間見れた。安楽死に関するものだけしゃなく、心身ともに弱ったところをつ>>続きを読む

AI崩壊(2020年製作の映画)

3.5

近未来系のSF作品は邦画では珍しい気がするけど面白かった。街中に張り巡らされた監視カメラなどの最新テクノロジー、それにだれが仲間で敵であるのかその駆け引きなどが見どころ。大沢さんの存在感、また、家族の>>続きを読む

仮面病棟(2020年製作の映画)

3.8

原作者の知念実希人さんの他作品、ファンタジーものは読んだことあったけど、本作のようなサスペンスものは初めて触れる。
伏線が張られていたと思うけど、犯人を特定するのが結構難しかった。坂口さん演じる医者と
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麦子さんと(2013年製作の映画)

3.7

身近な人に心の中では思ってても普段伝えられないことってたくさんあると思う。それを伝えられたときの喜びは計り知れないし遅すぎないうちに自分自身も伝えなければと感じた。家族のそういう部分に着目した作品って>>続きを読む

奇跡のリンゴ(2013年製作の映画)

3.9

ひとつの物事に命を懸けて取り組むこと、とりわけ仕事にして生きていくためにはそう容易ではない。本作はリンゴ農家に焦点が当てられているけど、他の仕事でもきっと同じ。幾度となく訪れる困難にも屈せず夢に向かい>>続きを読む

劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.6

ほっこり笑える&じーんとくる素敵な作品だった。
2人の仲睦まじい様子がみててひたすら微笑ましかった。白髪が増えたことや髪が薄くなったことなど歳を取ったことを確認しあえる存在、そして、日頃の小さな不満を
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

4.7

最高だった。偶然蝉の鳴き声が響き渡る視聴環境と劇中の爽やかな夏の海の風景が相まって今の季節にみて本当によかったと思えた。とびっきりの青春映画であり、あたかたかい家族愛を感じる物語でもあった。娘が長年疎>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.2

娘と母の絆、そして、ぶつかりあい素直になれずとも根底には互いを思う気持ちで溢れた彼女らの愛に純粋に感動。彼女たちを取り巻く人々のあたたかさや娘が母との別れを受け止めて前に進んでいこうと決意する姿など胸>>続きを読む

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

4.4

余命を延ばすために大切なものを消していくっていう設定が絶妙にいいし世界観や作品の雰囲気も好みだった。ありふれた日常も愛しいと思える作品のひとつになった。だれもが当然、結局は自分が大事だし死ぬのは怖いし>>続きを読む

ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

4.0

ジャケの言葉にもあるように、感度は大小あれどすべての働く人に刺さる物語だと思う。意外と“働く“こと自体に真に迫った映画ってあまりなかった気がする。やりたいことで食べていければいいけどなかなかそうもいか>>続きを読む

きみはいい子(2014年製作の映画)

4.3

現在喫緊の深刻な問題となっている児童虐待やネグレクトのような親による子への不当行為。受けている子は、先生や親戚などの大人に頼れば、それで問題解決という訳にはいかない。客観的には当事者の親は悪者だけど、>>続きを読む

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

4.2

陸での戦闘や戦車が出てくる作品は何個かお目にかかったことはあるけど、海は初めてかも。アクションや戦争のジャンルにはなると思うけど“音“が鍵になる一作とだけあり、静寂がよりスリリングさを掻き立てる希少な>>続きを読む

きみにしか聞こえない(2007年製作の映画)

3.8

本当の意味で心を許せる相手に出会えることって奇跡以外の何物でもない。そういう人に出会えて、自分と相手だけの世界に浸れるのって本当に素敵だし、本作のような関係は理想的。爽やかな作品の雰囲気とドリカムの題>>続きを読む

スウィンダラーズ(2017年製作の映画)

3.8

スタイリッシュな音楽や駆け引き、軽快に進むストーリー、そして二転三転する予測しがたい展開に、爽快な結末と盛りだくさんで楽しめた。アクションは多くないかもだけど、状況によって変化する味方と敵の立場や人物>>続きを読む

パパロッティ(2012年製作の映画)

4.5

笑い&涙ありの実話に基づく物語。生徒が不良の道を断ち音楽を極めようと奮闘し自分の人生を歩もうとする姿、そして、挫折の念を抱いた過去と決別し前進しようとする姿に込み上げるものがあった。
実際は教師と生徒
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純情(2016年製作の映画)

4.3

甘酸っぱくほろ苦い青春の瑞々しさ、また、タイトルの純情ならぬ純愛が一途に描かれていた。予想外の展開と子供たちの自然な演技に涙腺崩壊。完全に油断してた。
友人との果たせなかった約束やわだかまりを残して去
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ワン・デイ 悲しみが消えるまで(2017年製作の映画)

3.6

ひとりの男性の喪失から再生までが綴られる人間ドラマ。落ち着いたテンポでゆったりと進んでいく展開がよい。設定がファンタジー的要素も含んでいることもあり作品の本筋がぶれそうなところ、恋愛方向に傾きすぎず、>>続きを読む

愛の旋律(2018年製作の映画)

3.8

母と娘の親子愛がひしひしと伝わってくる作品だった。父と子、母と子、夫婦の関係・距離感はそれぞれの家庭の状況や歩みによって様々で、家庭によっては互いが一緒に過ごした時間が決して長くないこともあるかもだけ>>続きを読む

ヘウォンの恋愛日記(2013年製作の映画)

3.6

ホン・サンス監督は韓国版ウディ・アレンとでも呼ぶべきだろうか。それほど、もしくは、それ以上に男女の関係をブラックユーモアたっぷりの風刺を効かせ皮肉っぽく描き続けいるなあと感じた。本作は、様々な男性の軽>>続きを読む

明日へ(2014年製作の映画)

4.1

“不当解雇“や“未払い賃金“など意外と扱われてこなかった映画の題材かもしれないなと感じた。新たな切り口というか。日本を含めたアジア映画を考えるとなおさらそう感じる。池井戸潤さんの作品は重なる部分はある>>続きを読む

ライフ・ウィズ・ミュージック(2021年製作の映画)

4.4

ヒューマンドラマ✖︎音楽・ダンスの見事な融合。色彩豊かなカラフルな衣装やポップな楽曲群。本筋的には、再生の物語で明るいとはいえないけれど、登場人物たちが自分の心の中に抱えた思いをもう一つの世界の自分と>>続きを読む

アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

3.9

完璧な理想の思い描いていた恋人。幸せかと思いきや…。恋愛ものだけど、キラキラ系にならず、本当の意味で愛するとは、というメッセージや哲学的要素を強く感じさせる作品だった。非の打ち所がない完璧な人物像を映>>続きを読む

スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

3.9

ジャケの言葉の通り主演2人が魅せる美しい純愛物語だった。自分が自分でいれる時間が残りわずかな2人が互いを思うあまり赤裸々に感情を曝け出す姿は切ないけど、それこそ、彼らの愛の深さを体現しているなと感じた>>続きを読む

ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

4.4

幸福のイメージが強いデンマーク🇩🇰だけど、それと対を為すような陰鬱としたサスペンス的作品。予想のしがたい展開やジャケでも映し出されている銃によるアクションシーンは見応えあり。さらに、親子愛や“運命“も>>続きを読む

355(2022年製作の映画)

3.9

まず女性キャストが豪華。また、普段サスペンス・社会派・ヒューマンドラマでよく見かける演技派の彼女らのアクションシーンは他のアクション映画とは異なりより新鮮で贅沢さを感じる格別なものだった。
設定もよか
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.6

濃密な139分だった。沖田監督作品はなんて穏やかで優しい世界観・空気感を帯びているんだろうと改めて感じた。
あまちゃんを彷彿とさせるのんさんの天真爛漫で自分の道を突き進む姿が垣間見れた。
ひとつのこと
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ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜(2011年製作の映画)

4.0

白人による黒人への差別が根深いアメリカ🇺🇸。現在もなお解決したとはいえないだろう。ニュースや新聞などの報道でよく耳にするけど、具体的にどういう扱いを受けてきたのかは知らなかったし知ろうともしなかったん>>続きを読む

半分の月がのぼる空(2009年製作の映画)

4.2

現在多くの作品に引っ張りだこの池松さん。彼が約12年前に出演したヒューマンドラマ。まだ幼さの残る瑞々しい演技がよかった。
病気によりだれかが亡くなるという要素を含んだ作品ではあって、それはひとつのテー
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リリィ、はちみつ色の秘密(2008年製作の映画)

4.0

ひとりの少女が自分らしくいられない環境・現状を脱し、様々な人との出会いを通して、成長し一歩踏み出していく姿が印象的な作品でもあり、黒人問題にも切り込んだ作品。彼女の成長譜にほっこりするのと同時に、当時>>続きを読む

バースデーカード(2016年製作の映画)

3.9

今も連ドラで活躍されておられる橋本さん。彼女が娘で宮崎さんが母親、そんな親子に焦点が当てられた物語で、母親と娘の絆の強さを強く感じた作品だった。多感な時期でまだまだ母親に甘えたい年頃に母親を失った娘が>>続きを読む

トワイライト ささらさや(2014年製作の映画)

4.1

亡くなり成仏できなかった妻が夫と子供を様々な人に魂ごと乗り移って見守るというどこかで聞いたことのある題材・設定だけど、キャスト陣のよさと作品のあたたかく優しい雰囲気が相まって、家族愛・夫婦愛が強く伝わ>>続きを読む

メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

4.0

18世紀英国🇬🇧のレトロな街並みやカラフルな衣装に魅せられた。そしてなんといっても、ミュージカル調の音楽と踊りに元気をもらえる作品。エミリーブラントの美声には驚愕した。才色兼備っぷりが似合っていた◎一>>続きを読む

ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.6

豪華キャストのスタイリッシュかつクールな駆け引きや騙し合いに引き込まれた。みんなクレイジーで一癖も二癖もあるキャラクターだけど、どこか愛しささえ感じてしまった。ガイ・リッチー監督作品の視聴は初めてだっ>>続きを読む

ドリームランド(2019年製作の映画)

3.6

マーゴットロビーの妖しくどこか危なっかしい感じが目を引く一作。ラブストーリーでもありサスペンス要素も含んでいるのが先を読みにくいスリリングな展開に仕上がっていた気がした。テキサス州の広大な乾いた土地と>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.5

もう大満足。今年一番劇場で観れてよかったと思える作品だったし個人的には期待を裏切らない面白さだった。

ただならぬ不穏な空気感を帯びて進む物語に重低音響く音響や時折訪れる沈黙が相まって完全なホラー作品
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世界でいちばん長い写真(2018年製作の映画)

4.4

“写真“がテーマの作品。
タイトル通り世界で一番長い写真を通して紡がれる人と人の結びつきとか絆とか人のあたたかさを感じる一作だった。瞬間を切り取ったスマホなどで撮った普通の写真ももちろんいいけど、本作
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