サイコ映画かと思いきやサイコ映画。みたいな、見ている方の感覚が劇中で宙ぶらりんになりながら映画のジャンルが変化していくような内容。
スピルバーグの『激突!』に憧れる中で絶妙に破綻して行き、同性愛を匂わ>>続きを読む
22年ぶりくらいに見たかもしれない。
初見ではインダストリアルノイズロックとこの乖離した精神異常的な世界に喰らってサントラを買って延々と聴いていた。
その後ラムシュタインにまでハマってしまった。マリリ>>続きを読む
突然TLに現れたので気になって観た。
導入のサイコ感がサイコー。だったんだが、あおり運転する親父を1ミリも好きになれなくて(まあみんなそうだと思う)良い流れだったかなと。
免許更新の違反者講習で2時間>>続きを読む
ゆるい昔話みたいな内容だったが、レネットとミラベルの出会いや共有する時間が"共感"ではなく美や思想を誘発していた。
淡々と日常を描いているような気がするが実際はレネットの絵に見られるようなシュルレアリ>>続きを読む
『アングスト』にも見られたようなサイコサスペンスの構図の美しさはなんなんだろうな。
均整が取れる、もしくは均衡が崩れるという部分に何かひんやりとした構図の妙を見ることが出来、映像のより冷徹な属性を見出>>続きを読む
シャマランらしく白々しくも悪ふざけが透けて見える設定だけどオチは今回とてもストレートだった。
長回しのワンカットで一生のスピード感を見せる辺りは圧巻。
その速さに感情が追いついていかず、早くどこかで止>>続きを読む
まあジャンルものなので気になる部分とか突っ込むべきではないんだけど、多分自分はジョン・ウィック系がまあまあ苦手なんだと思う。
ストーリーとか、ナメてた相手が最強でした系が嫌なのではなく、アクションシー>>続きを読む
1より2の方が好きだけど、脇役に関しては1の方がいい。
敵に家族がいる事を描いてしまったので「最強!フー!スッキリした~」とはならない。
同じように話題になるジョン・ウィックシリーズよりはこちらの方が>>続きを読む
ポール・トーマス・アンダーソンがWWⅡの帰還兵と新興宗教の教祖を軸にして描いた物語。
ホアキン・フェニックスとフィリップ・シーモア・ホフマンという濃い主役を二人据えながら、なぜこうも時代の空気感やどこ>>続きを読む
たまにデンゼル・ワシントンが小峠に見えてくるなどした。
フレームの外を意識させる作りで観客にその最強っぷりを想像させてくれる。
1940年から1945年までナチスの占領下にあったガーンジー島。
「前の対戦でやっつけたのに」というセリフがあったが、今となってはその一言を冷戦でアメリカに"敗戦"と扱われたソ連に置き換えずにはいられ>>続きを読む
若干コピーとタイトルに期待をしすぎてしまい、よりパニックで凶暴で幻想的な想像を抱いてしまった。
南インドの村で逃げた水牛を捕まえようとする話だけど登場人物たちがとにかく全員イライラしていてそのテンシ>>続きを読む
反原発系の話だと思っていたら、とりあえずそれは置いといて廃棄物は既にあるんだからその墓場の存在をいかに後世に伝えるか(もしくは伝えないか)という話。
実際、その危険性を伝えるには難しすぎるが結局そん>>続きを読む
邦題の『サランドラ』、全く意味がないな。
製作から数年隔てて日本公開となった時の状況に合わせてるというだけで、原題はHills have eyes。
ちょっとゴアというか完全にカルトホラーではあるけ>>続きを読む
戦時中、ドイツ占領下のフランスの街で精神病患者たちが開放されてドタバタするというブラックユーモアで反戦を描いたフィリップ・ド・ブロカ作品。
アルトマンの『M★A★S★H』はこの三年後か。
あれも強烈な>>続きを読む
ストーリー破綻、あってないようなものの割にラストでカタルシスを感じてしまうという謎な作品で今の自分には救済のようだった。
やっとまた映画が見れるようになってきた気がする、ありがとうフルチ。
幅広いゴ>>続きを読む
現在を虚ろに生きる主人公に暗く不安定な過去が付き纏う。
後ろをついてくる少女は主人公の過去を誘発する引き金として描かれていて、思い起こされる生活もとにかく精神的に不安定になるような日々。
母親は常に>>続きを読む
素人のコントを見ているような感じだが、ノムさんが出てたりとか木之内みどりがかわいいとかそれなりに見所はある。
そういえばコタツの天板裏返すと緑のフェルト地になっててそこでドンジャラとかトランプやった>>続きを読む
ゴダールでもこの作品は恋愛と技法が分かりやすく落ち着いていそうだから見るのを避けてたんだよな~と思いながら見たんだけど20年前に見てた。
もう何も覚えていないのか、、、
当時はやはりゴダールの面倒臭>>続きを読む
フィリップ・ガレルにしても割と初期の作品でもうほとんどニコのPVみたいな感じだが、終わってみると意外とダイレクトに受け取るものがあったなあという印象。
かなりミニマルなロケーションの中、人物を点と点>>続きを読む
ノイズを聴くと眠くなる現象と同じで遊園地での人々の喧騒とめちゃくちゃな音楽が眠気を誘う。
「なんだか分からんがとにかくうるせえ!」というのが最初の印象だが、ボコボコにやられた冒頭の老人の喋りで笑ってし>>続きを読む
これは何度か繰り返し見るともっと好きになれる。
あまりにも作家性の純度が高く冗長に感じるという部分はあるけど、まずセリフを追いすぎるとその画と音によるダイレクトな感情を受け入れづらいと感じ、途中からシ>>続きを読む
面白そうなのになぜイマイチ面白くなりきれなかったのかを考えてみると、実は要素を詰め込みすぎていてメリハリがなくなっているところにある。
登場人物も少ないしほぼ密室劇なのだが、結構一定に話が進行し停滞>>続きを読む
予想以上に神経質な作りで驚く。
なぜか冒頭だけめちゃくちゃふざけていて、こだわる意味のない描写が、、、笑
以降はまともにシリアス路線でベンベン地を這うベース音が恐怖を引き立てる。
透視能力を持つ主人公>>続きを読む
マリオ・バーヴァ本人は失敗作だと思っているらしいが私も普通に失敗作だと思った。笑
と言っても見どころはたくさんあって、まずあらすじや登場人物の関係性が全然分からないという事、人が死ぬ度にモノラルで割れ>>続きを読む
ドキュメンタリータッチというよりは事件までのホームビデオ感が最高。
これ本人が本人役って事でこの映画自体もお祝いである側面がある。
そんな使い方クソ、という風に考えようと思えば考えられるけど良い男の映>>続きを読む
実話の部分よりも判断までの迷いや葛藤、後悔や知らんうちにヒーローになっていることへの不安が表現主義的に描かれている。
それと印象的なのは夫婦間の繋がりが切れていそうな危うさを描いてる部分で、妻が危機感>>続きを読む
トラウマ背負った頑固ジジイで差別発言しまくりな主人公の傍、結局同じ民族同士で争わせているところに多少皮肉を感じたりもした。
またその皮肉によってあまりにストレートな、原始的な人間の怒りが浮き彫りになっ>>続きを読む
ロバート・レッドフォード引退作でもうほとんど彼の映画人生を振り返るような作品。
シワシワになっちゃったね、と思いつつ『明日に向かって撃て』や『モンタナの風に抱かれて』を想起させるようなシーンがあった>>続きを読む
アンリ=ジョルジュ・クルーゾーはとにかく人の感情や葛藤を抉り出すのが上手い。
本作は癖のあるノワールサスペンスものだが、登場人物たちは激しく悩んだり叫んだり落ち込んだりしており、いがみ合う夫婦の深層心>>続きを読む
人民寺院の集団自殺事件を元にしたホラー。
といっても実話を多少なりとも調べたことがある人なら映画の方はそんなに恐ろしいものではなく少し肩透かし気味ではある。
洗脳の経緯と集団の同調圧力みたいな、もう>>続きを読む