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白夜の時を越えてのfilmoutのレビュー・感想・評価

白夜の時を越えて(1998年製作の映画)
3.6
現在を虚ろに生きる主人公に暗く不安定な過去が付き纏う。
後ろをついてくる少女は主人公の過去を誘発する引き金として描かれていて、思い起こされる生活もとにかく精神的に不安定になるような日々。

母親は常に自己中心的で男を追い、双子の娘を連れながらも我慢できない男への欲望との間で揺れ動く。
双子は振り回され片方は精神を病む。

双子が飲酒して男に狂う母を揶揄して恋愛ごっこするシーンはかなり惹きつけられるが各シーンで誰かが今にも死んでしまいそうな精神状態で、見るにはなかなか体力のいる作品。
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