谷口さんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

谷口

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その女を殺せ(1952年製作の映画)

5.0

徹頭徹尾おもしろい71分間。
やっぱりフライシャーは偉いんだな。

荒野の決闘(1946年製作の映画)

2.0

シーンそれぞれ確実に良いのに、通して観るとそんなに面白くない。不思議。

やっぱり動物が生き生きしてる。

真昼の決闘(1952年製作の映画)

3.0

クライマックス目前でピークを迎える、見えざる敵への恐怖。線路と顔面と椅子だけで盛り上げてるのがすごい。色々な伏線をかなぐり捨てていく潔さも良かった。

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

逆再生のマイケル・マンがダンケルク。
ハイウェイ大作戦は、もはや微笑ましい。
IMAXで聴くトラヴィス・スコット。
多いに価値がある映画。

防弾チョッキの美学。

また逢う日まで(1950年製作の映画)

1.0

モノローグが全てを陳腐化させる好例。
ダメ、ほぼ絶対。

お早よう(1959年製作の映画)

3.0

イサムちゃんと久我美子がすべて。
アイラビュー。

東京物語(1953年製作の映画)

4.0

泣いた。放浪する魂。此岸と彼岸。
東京見物バスツアーたのしかったね。

映画に愛をこめて アメリカの夜(1973年製作の映画)

3.5

映画を作る・観る・語るという、人間を形作る営みへの愛情と郷愁。

シチリアーノ 裏切りの美学(2019年製作の映画)

3.0

実録マカロニ・ヤクザ。
繰り広げられる法廷劇が眠い。
法廷を一歩外に出れば、結構よかった。
情念の込め方が、香港ノワールの感触に近く、個人的には満足できた。少し寝たけど

緑の光線(1986年製作の映画)

4.0

かなり好き。旅と友情と恋。
会話で物語が転がっていく快感。
何よりも、理屈っぽい女と恋に恋する乙女を行ったり来たりするマリー・リヴィエールの表情の豊かさ。
取るに足らない、だけど大切な時間が流れている
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退屈な日々にさようならを(2016年製作の映画)

1.0

長い。ださい。つまらない。
三拍子揃った、退屈な142分にさよならを。

この映画を消化する唯一の方法は、カネコアヤノのMVとして解釈する他ない。

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

3.0

ノルマンディーは湘南。
モンサンミッシェルは江の島。

幻の『稲村ジェーン』。

「そうだ 僕が悪いんだ キスしたまえ」
プレイボーイの謝罪として、これほどまでに完璧な台詞が他にあるだろうか?

『ラ
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はちどり(2018年製作の映画)

3.5

丁寧だけど冗長。青臭さに鼻をつまみたくなる場面も多々ある。しかし志は明瞭に映し出されている。

社会運動が根付いている国らしい映画。特にクライマックスは、セウォル号沈没事故をトレースしていると思う。グ
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ひまわり(1970年製作の映画)

3.0

般若面が如きソフィア・ローレンの顔が怖すぎた。春うららなロシアパートでは異邦人としての佇まいに一役買っていたが、辛気臭いイタリアパートは正直観てられなかった。リュドミラ・サベーリエワの可憐なロシア人妻>>続きを読む

SPACE ADVENTURE コブラ(1982年製作の映画)

2.0

ところどころ冴えてるけど、出崎統にしては退屈の方が勝った。「黄金のプロポーション」の台詞はエバーグリーン。

コブラの珍妙な宇宙世界が、出崎統のリアリズムにハマっていない印象。テレビシリーズは本当に面
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

2.0

鶏が先か、卵が先か。
今泉力哉が先か、自主映画が先か。

前者だとすれば偉大。
純粋なジレンマだと信じたい。

メシと酒に対する執着。成田凌は芝居する時にカッコつけるのやめた方がいい。

ダーティ・ダンシング(1987年製作の映画)

4.0

ジェニファー・グレイの一挙手一投足が説得力の塊でしかなかった。ホントにキュート。
パトリック・スウェイジとの逢瀬シーンで赤提灯がオーバーラップするのは、80'sのご愛嬌か。

(2020年製作の映画)

2.0

菅田将暉と小松菜奈のごちそうさま映画。

子役パートが台湾ニューシネマみたいでとても良かった。台湾ニューシネマ観たことないけど。

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.0

ブラックミュージックの素養があるはずの星野源の声の演技にテンポ感が足りないのは何故だろう。湯浅政明の快楽原則にいまいち乗り切れていないのではないか。その点、ロバート秋山やロッチ両名はガッチリはまってい>>続きを読む

スケアクロウ(1973年製作の映画)

4.0

どうしても最後に気が触れてしまうアルパチーノ。今回のアルパチーノは、特に良いやつだったので心が痛む。浪花節の効いた電話ボックスのシーンも涙を誘う。

東京流れ者(1966年製作の映画)

3.5

スジ自体はつまらない。でも面白い。
脱色していく渡哲也のスーツが良い。
歌と共に登場する二谷英明に痺れる。
色が全てを物語る。

秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.0

精密に抽出された、むせ返るほどの滋味。
もはや濃縮還元。

寝転んでハイライトふかす佐田啓二。岡田茉莉子は史上最も赤が似合うのかもしれない。とどめは「ダメよ、ダメダメ」。

トリスバーのくだり、全部よ
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幌馬車(1950年製作の映画)

2.0

新天地のところでエンドマークじゃないところが、ノンフィクションっぽい。

あの角笛吹きたい。

3年目のデビュー(2020年製作の映画)

2.0

レコ大のアレンジがすげえかっけえ。
フォーエバーヤング✌️

海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

5.0

大林宣彦の遺書。日本がこうならなければ作られなかったであろう映画。
なぜ大林宣彦が最晩年に至るまで、こういう映画を撮り続けていたのか。私たちは立ち止まって考えてみる必要がある。
緊急事態や生活様式とい
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殺しの烙印(1967年製作の映画)

1.0

「俺がナンバーワンだー!」
宍戸錠の雄叫びが哀しく響く。

アバンギャルド。つまらん。

主題歌「殺しのブルース」はとても良い。

ミクロの決死圏(1966年製作の映画)

3.0

何かしらの知育教材を思い出した。
ドラえもんの子供向け科学まんが。

関東無宿(1963年製作の映画)

3.0

うるさいまでの色。銀杏並木の下を青い服を着て跳ね回る松原智恵子。小林旭と伊藤弘子を包む窓からの黄色い光。物語の境界を曖昧にさせる赤い賭場。

『ゴッド・ギャンブラー』の走りと言える風情もあって面白かっ
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俺たちの血が許さない(1964年製作の映画)

4.0

すごく面白い。

ブラックスーツが似合うマイトガイ旭と、潑剌とした魅力に溢れるナイスガイ英樹。こんなにカッコいい男が今ではグレープカンパニーに所属して、お笑い番組でイジられるのだから時の流れを痛感させ
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さよならテレビ(2019年製作の映画)

3.0

特に目新しいものは無かった。
言い訳じみたラスト。
達観なのか諦観なのか。

劇場(2020年製作の映画)

3.0

「下北沢」を支える、我われが共有する心性が閉じ込めてある。原作小説がそうなのか、行定勲がブーストしたのか。山﨑賢人が、在りし日の窪塚と重なった。次は丸刈りにして欲しい。松岡茉優は、細かすぎての河邑ミク>>続きを読む