kmfさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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真夜中のゆりかご(2014年製作の映画)

2.9

主人公の悲しみも動揺も理解できるけど、正気も正義感も失っていく様に感情移入しにくい。揺さぶられっ子こわい。

海街diary(2015年製作の映画)

3.2

美しい姉妹、梅酒、犠牲、長澤まさみの黒いストッキング、陽光。

間奏曲はパリで(2013年製作の映画)

3.4

ヒレ肉とランプ肉、羊飼いのポストカード、トランポリンの息子、死海、歯科医。

誘惑のアフロディーテ(1995年製作の映画)

3.2

ウッディ・アレンって、もうそういう風にしか見れないけど、なんか観ちゃう。
どっちに転んでも幸せな、どっちでもいいラストが、良かった。

セッション(2014年製作の映画)

2.0

からだ中を掻きむしりたいようなお話だけれど、罵詈雑言の中にあってもきちんと成長した主人公を観られるラストは爽快。
フレッチャーの教育方針は、全体のボトムアップではなく、天才の突出を助ける事もあるのだと
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.8

原作未読、74年の映画も未聴、もうただただストーリーの素晴らしさに打ちひしがれた。

全員が愛に動かされていて、そのせいで余計に悲しいけども、それをも優しい視点で解釈するラストに涙。

登場して感じ良
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

3.0

1度目に観たのは多分自分がマチルダくらいの年齢の時。
はやくもオジ好みだった私はジャン・レノにあっさり恋して、彼の大根役者ぷりに気付きもしなかった。

2度目は16.7の時。
マチルダは相変わらず可愛
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SING/シング(2016年製作の映画)

3.7

分かりやすいストーリーに、誰もが聴いたことのある楽曲の数々と、それを歌うシンガーの歌の力。
キャラクターそれぞれに、越えるべき壁があって、観ていて自然に引き込まれる。

孤立無援で一文無しになったコア
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雨あがる(1999年製作の映画)

3.4

江戸時代、人が人を背負って川を渡らせる商売が有ったというのを調べて驚愕しながら観た。
雨が降って川が増水すると、その渡しがストップし宿屋で足止めを食うわけで、その間に起こる色々と雨上がりのあれこれを描
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ブルージャスミン(2013年製作の映画)

3.3

悲劇極まりなく、普通に撮ったらサイコサスペンスになるところをさすがウッディアレン監督、気の抜けたいい音楽とテンポのいい会話でコメディタッチの転落物語に。

家族も財産も失って、学位のない自分を立て直す
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

3.9

素晴らしいストーリー展開に、綺麗なエンディング、役者さんの演技も絶妙で完璧。なのに何度鑑賞しても、観たこと自体を忘れてしまうふしぎ。
今日がおそらく3回目の鑑賞。
聖書のページをくり抜いてハンマーを隠
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愛する人(2009年製作の映画)

3.8

母はどうやって母になるのか、産めばかならず母になれるわけではなく、産まずに授かる人もいる。

どの登場人物にも幸せになってほしいと願わずにいられなかった。

キャロル(2015年製作の映画)

3.0

映像も衣装も出てくる人も美しくてすばらしかった。
けども、皆さん自分の欲に忠実で、徐々に何を見せられているのだろうという気持ちになった。
近頃の私は、自分の状況と離れすぎている物語に入り込むのがとんと
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.3

今さらながら、初グザヴィエ・ドラン。

レンジでチンしたみたいな母性と、沸騰直前の愛情の飢餓感がぶつかり合ってて底抜けにつらいのだけど、隣人女性のいい意味での他人事感と映像の圧倒的な美しさで底を抜けた
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七人の侍(1954年製作の映画)

5.0

偵察にやってきた敵方の野武士をひっ捕らえ集落へ戻り洗いざらい情報を聞き出した後、命乞いをする哀れな武士に怒りを露わにする村人たちを牽制するも、息子を野武士集団に殺された老婆が鍬を持ってよろよろと立ち上>>続きを読む

白蛇伝(1958年製作の映画)

4.5

日本最初期のアニメーション。
いつか観たいと思っていたところ、Amazon primeに感謝。

心優しい青年に恋した白蛇が妖術で美しい女の子に化け、たちまちふたりは恋に落ちるのだけど、妖術による世の
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

2.7

難解なアートムービーでもないのに、これ程までに何を言ってるのか理解できない映画は初めて観た。
自分のこの辺の知識の無さに驚き呆れました。
お金を返してくれなさそうな人には、貸してはだめなんだということ
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

3.8

七人の侍も荒野の七人も観たことがなく比較しようもないので、フラットに現代の西部劇を楽しめたと思う。
黒人やアジア人の混じった西部劇なんてすてき。さらにイボョンホンがかっこよくて驚いた。いや、ほんとに。
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ジュリエッタ(2016年製作の映画)

4.0

主人公が自分で見たり人から聞かされたりする事のみで物語が進行するので、事実がどうだったのか映画なのに俯瞰視出来ず消化不良。

実際に生きてて出来事すべてを事細かに精査する事なんてほとんど無いのだし、そ
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.1

クズを自覚してる人たちのその後。

中盤ベロニカとのディナーでレントンがChoose lifeの大演説を打つシーン、親子の邂逅、優しさが炸裂。

エディンバラの街の側にそびえ立つあの山に登ってみたい。

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

2.9

小気味好いカット割りとかっこいい音楽で魅せる、どうにもずば抜けたクズたちの映画。

T2を観るために復習したが、10代で観た時のような興奮は全くなく、ただただ疲れてしまった。
大金を持って逃げるラスト
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.3

ひとことで言うなれば、"お台所からみた戦争" 。

自分の住む街が空襲に遭おうが、故郷に原爆が落とされようが、日本が粉々に敗北しようが、女の人の仕事は変わらず、家族のためにご飯を作り、夫や子供が社会の
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百円の恋(2014年製作の映画)

3.3

32歳職なし男なしニートの安藤さくらが、ちょいと恋した男を通してボクシングに出会い、ストイックに練習に励みたくさん汗をかいて痩せて段々と綺麗になりプロテストに合格し初めての試合で死闘を繰り広げ見事勝利>>続きを読む

トム・ソーヤー&ハックルベリー・フィン(2014年製作の映画)

2.4

トムソーヤのお話をひとつも知らないで育って来てしまったので、これではいけないと思いこの映画を視聴したものの、果たしてこのチョイスで良かったのか謎が残る。
普通にアニメ世界名作劇場とかで良かったのかも。
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もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)

3.0

毎日ぐうたらして悪態をついているだけの前田敦子を、憎たらしくも愛らしいと感じた自分でした。
父親役の俳優さんが、モデルにしたのかというくらい私の父親に似ていて腹が立った。いや、腹を立てることなんかない
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アポロンの地獄(1967年製作の映画)

3.5

古代ギリシャの戯曲オイディプス王をもとにしたお話。
冒頭と最後のシーンのみ現代(とはいえ製作当時の60年代)に切り替わり、同じ悲劇が現代にも続いているかのような演出で、感慨深かった。
しかし、主人公に
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

1.8

何も起きない映画が好きとはいえ、そういうことじゃない、と机を叩きたくなった。
なんかズレてる人たちが、ゆるふわな会話を展開するする。わーん、勝手にしやがれ。

(1954年製作の映画)

4.0

後悔先に立たず。

粗暴な旅芸人の男ザンパノに、わずかなお金で買われたジェルソミーナ。
器量が良くない上に得意技があるわけでもない彼女だが、ザンパノの役に立とうと努力を重ね、また朧げな愛情を持って彼を
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

許しがたい暴力から父を失った少年が、その父とつながり続ける為に始めた、鍵穴探し。
8分間の太陽のエピソードでそれを説明するシーンに涙がでた。

家の外には苦手なものがたくさんあるのにそれでも、父の死を
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愛を読むひと(2008年製作の映画)

3.2

彼女を助けたい気持ち、倫理的あるいは人道的な観点から彼女が受けなければならない罰、彼女の恥、また自分への恥、そんな事柄のミックスがのしかかって来る、重い内容。

ドイツの名作で、しかも言葉というものが
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ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

3.7

ビトコルさん出てこないし後継者はアンディガルシアだしこの先どうなっちゃうの、不安、その上周りにいる人たち全員敵に見えて正に疑心暗鬼。

長い9時間が終わった安堵、アンド、平凡な日本の家庭に生まれた事に
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