yoshiyukiさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

4.2

あるひとつの出版社をめぐる、知恵と策略の物語。

本というものの存在を巡る人間ドラマと、人間の知恵と策略が渦巻いた頭脳戦という印象を受けた。大泉洋という速水を、あたかもヒーローのような感じで映し出した
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モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

3.8

大金持ちのみがターゲットとなったポーカーを主催し、無罪になったとある女性の話。

スコセッシの作品で多用される、早口で主人公がナレーションする手法が、劇中ではただの事実の羅列に過ぎずハマり切ってない印
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パニック・ルーム(2002年製作の映画)

3.8

部屋に強盗が侵入!母子2人は「難攻不落の避難室<パニック・ルーム>」に逃げ込んだ!

午後ローとかで年中放映してそうな映画という印象が強いけど、お決まりの展開というものを何度も覆していったよくできたス
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キャビン(2011年製作の映画)

5.0

大学生5人がバカンスを楽しみに山奥の別荘に向かうも、とんだ災難に見舞われる物語。

ネタバレ無しではこの物語の面白さの全てを到底伝えきれないけど、素晴らしすぎるホラー映画。ラスト20分の限界を振り切っ
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.9

さらば、ダニエル・クレイグー15年間の集大成。

昨年の3月に前売り券を買い、公開延期の憂き目に遭いながらも、私自身鑑賞を今か今かと待ち構えていた作品。

007という60年くらい続く映画シリーズの中
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マトリックス(1999年製作の映画)

4.5

この世界は、コンピュータが作り出したただの夢だった!救世主となる運命を持ち合わせるネオよ、今立ち上がれ!

レザレクションズやるんで5年ぶりくらいに鑑賞したけど、めっちゃ観やすいしめっちゃ分かりやすい
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

4.8

『RENT』を生み出したジョナサン・ラーソンの、30代になる直前の物語。

正直凄すぎてあまり自分の言葉では感想を紡ぐことは難しい。ジョナサンがたどる運命とこの映画の構成が、両方とも時限爆弾のように感
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.9

ある冴えない普通の男、佐藤が20数年前に別れた恋人を思い出す物語。

「まともじゃないのは君も一緒」が「普通の人間」とは何かを表しているなら、この映画は「普通の暮らし」とは何かを表す映画という風にに感
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.2

数奇な運命を家族から受け継がれた男の物語。

いや心が軽くなるような、なおかつしんみりと気持ちいいものを胸に残していくような映画だった。何度も乱発して自分の人生を全て変えられそうと人は欲張ってしまいそ
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レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

4.0

Filmarks試写会で鑑賞。
ライアン・レイノルズ、ガル・ガドット、ドウェイン・ジョンソンらによる騙し合いと駆け引き。最後に笑うのは誰だ!?

これは面白かった。駆け引きや物語のロジックとかもきちん
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.3

喧嘩別れした恋人は、既に男の記憶を消していたー 記憶と恋愛を巡る儚い物語。

「忘れたい」という思いと「忘れたくない」という思い、記憶が消えていく風景と、それから逃げる風景をこうやって映像化するのかと
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

ドゥニ・ヴィルヌーヴが傑作SF小説を映画化!宇宙一重要な惑星を舞台に、ポールを巡る運命が交錯する!

この映画に関しては十分楽しめた。実際ハルコンネン家の襲撃のシークエンス(今年鑑賞した新作映画の中で
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.9

SNSで日々行われてる幼い女児の性的虐待の実態を世の中に伝えようとする作品。

実態を知るという意味では非常に意義のある作品ではあると思うが、少女役を演じた方々の心のケアがいくらなんでも追いつかないの
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ハッピーフライト(2008年製作の映画)

4.1

一機の飛行機を巡り、あらゆる人間の運命が交錯していく!

矢口史靖監督作品初観賞であったが、仰々しい劇伴やシラけるようなギャグは一切盛り込まれてなく、オフビートなテンポで物語が淡々と進んでいったので、
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.2

ドゥニ・ヴィルヌーヴが完成させ、現在世界中で旋風を巻き起こしている映画『DUNE/デューン 砂の惑星』、それを50年ほど前に作り上げようとしたホドロフスキー監督の物語。

ホドロフスキー監督自身の、い
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.1

メタルバンドのドラマーが突発性難聴に陥り、生き方を見つめ直す作品。

聴覚を失って初めて直面していく感情に、ルーベンがめげずに立ち向かっていく過程に感動させられた。あのコミュニティに属していなければ、
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告白(2010年製作の映画)

4.0

ある終業式の日、1年B組の生徒たちに担任の森口から衝撃的な事実が告げられる。

周囲の影響(親からの含めて)をとても受けやすく過敏な思春期の少年少女たちがいかに危うく哀しい存在であるかを、中島哲也監督
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ジェームズ・ボンドとして(2021年製作の映画)

4.1

6代目ジェームズ・ボンド演じるダニエル・クレイグのドキュメンタリー。

彼のボンドにかける情熱と心情の変化、貴重な舞台裏が一目でわかったので大変貴重に感じたし良かった。

まだノー・タイム・トゥ・ダイ
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

4.7

思春期の少年少女たちのリアルを描いた物語。

思春期の登場人物らが何の説明も心情描写もなく感情を行動によって爆発させるから、その様子が怖くて仕方なかった。未熟さを人間ってあんな恐ろしい存在になれるのか
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.7

ある不器用な男とその弁護士が、男にかけられた嫌疑を晴らそうとする物語。

リチャードがどれほど真っ直ぐで不器用だけどいいやつであるかが画面の向こうから伝わってきた。リチャードがワトソンを指名した理由に
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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

4.1

ジャスティス・リーグが今、やり直された!

スローモーションを多用しエモーショナルにキャラクターを魅せるザック・スナイダーの作風がめちゃくちゃ出まくっててとても素晴らしい作品であると感じさせられた。親
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岸辺の旅(2015年製作の映画)

4.2

妻の前に死んだ夫が現れて、彼が最期に訪れた巡礼の物語。

人間の男女の愛情が深くなった先にはこんな素敵な世界が広がっているのかなと感じさせられた。死んだ夫がまた現れるという行動は、例え肉体は滅んでもあ
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.9

45日間で恋人ができないと動物にされる世界で翻弄される男の物語。

幸せや愛について考えざれられた。相手と合わせるということが愛の究極形態なのか否かということですね。あと恋人がいる=偉いのかという世間
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.9

宇宙飛行士に未曾有の事故が降りかかりまくる物語。

宇宙船が破壊されて、ボロボロになって死んだ人間を写すことで人間の無力さを表していたという感じの写し方はともかくとして、サンドラ・ブロック演じるライア
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ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.8

ザック・スナイダー×ジェームズ・ガン。ゾンビの脅威がショッピング・モールを襲う!

ノリが軽くて肩の力を抜きまくって鑑賞ができたのがまず1番の良かった点ですね。程よくテンション上がって程よくしんみりさ
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THE GUILTY/ギルティ(2021年製作の映画)

3.9

電話から事件解決の手掛かりを掴み、重大な事件を解決せんとする警官の物語。

オリジナルがあまり好きでないのでうんとハードルを下げての鑑賞。劇伴があることとジェイク・ギレンホール感情を表に出す演技がオリ
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007 スペクター(2015年製作の映画)

3.9

ダニエル・クレイグボンド4作目。ボンドが宿敵オッペンハウザーと対峙する。

公開時に一度観たきりだったけど最新作公開を機に再度鑑賞。面白くて安心して観れる作品であった。それ以上の感想は残念ながら見当た
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.4

アメリカの貧困を幼い少女の視点で描く物語。

この映画で描かれている現実が生々しすぎてかわいそうすぎて何も言えなくなりました。気持ちの整理がつかない...何も言えない...

ムーニーはこれからどうや
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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

4.4

ダニエル・クレイグ版007第3作目。ボンドのルーツ、MI6、裏切りー様々な要因が今複雑に絡み合う。

何故か分からないけれども、この作品に対する言語化できる感情は持ち合わせていないけど、めちゃくちゃ大
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空白(2021年製作の映画)

3.7

とある万引き事件から人間の感情が暴走していく物語。

『ドライブ・マイ・カー』でも話題に上がった『正しく傷つく』という概念、近年では『進撃の巨人』等で重要なファクターとして挙げられた『きちんと正しく自
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

4.1

女子高生とサイコパスの体が入れ替わってしまった!田舎町を震撼させた恐怖の3日間!

ムカつくやつみんな死ぬし、敵を倒すアイデアとかも結構きちんとしているしで、まとまった作品だという印象を受けた。学校で
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バイス(2018年製作の映画)

4.2

最凶最悪のアメリカ副大統領チェイニーの物語。

チェイニー自身は特にサイコパスでも何でもなく、むしろ家族を大事にする父親ではあったものの、卑しき国家の僕という属性を手にした途端変貌したのが恐ろしかった
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007/慰めの報酬(2008年製作の映画)

3.9

ダニエルクレイグのジェームズ・ボンド2作目。

リアル路線のアクションとか雄大な風景を映すシーンだとか、後の作品に通じる要素もあったけど、流石にカジノ・ロワイヤルと通じる要素も少なかったし、違和感を感
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

4.0

ダニエルクレイグ版007第1作目。カジノとヴェスパーの物語。

地味にダニエルのボンドは時系列順に鑑賞したことがなかったので鑑賞。冒頭のパルクールアクションであったりだとか、カジノの駆け引きのシーンは
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

5.0

妻を亡くした男、家福悠介が渡利みさきというドライバーとの出会いを通じて、自分自身を見つめ直す物語。

この映画全体が「運命」というものに紐づけられているということを感じさせられた。最後の結末から思うと
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.2

認知症の父親の視点から映る物語を描写した映画。

認知症によって引き起こされるのは思い出の喪失及び混乱、過去を忘れることによる孤独であることを感じさせられた。

全ての真相が明らかになった後、このシー
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