Gakさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

旅芸人の記録(1975年製作の映画)

4.8

なんなんだこれは

ギリシャとトルコの戦争ってさ、
世界史の教科書じゃ、欧州とロシアの戦争のかませ犬的な立ち位置でしか書かれてなくて、でもその戦争をきめ細かくこんな風に描かれたら、自分の目線がいかに粗
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嵐ケ丘/嵐が丘(1939年製作の映画)

3.6

夢見る貧乏人の男女
女は金持ちと結婚成功

男、金持ちになって帰ってきて復讐に燃える
しかし、女には手出しできない

女、死す

男女、幽霊になって再び嵐が丘へ

欲望という名の電車(1951年製作の映画)

3.9

セリフがめちゃくちゃおもしろい
電車なんか初っ端以外1ミリも出てこなかった

怒りの葡萄(1940年製作の映画)

3.6

労働と移動
たしかにこんな状況じゃあ、搾取からはどう考えても逃れられないわ
おとなしく資本主義やるしかなかった時代

ラストはユートピアにたどり着けたと思いきや、そこにも警察という名の権力の手が

砂の惑星(1984年製作の映画)

3.4

限られた予算でよくやってる感あった
香辛料がカギを握ってることだけわかった

Helpless(1996年製作の映画)

4.7

主人公の異常な行動の飛躍が、浅野忠信がやると全て成立するの、本当にヤバいとしか言いようがない


マジで人を殺しかねない状態の人間に、無神経に話しかけ続ける、ってサスペンス、発明だわ

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

4.0

話は正直つまらない
しかし、とても監督の熱量が伝わってくる


バスジャックの被害にあったことと、殺人衝動は繋がらない、脚本書きとしては繋げてみたい気持ちはすごくわかるけど、ほとんど成立してるところを
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トキワ荘の青春(1995年製作の映画)

4.4

偉大なる漫画家たちの青春を通して、60年代を感じる、というより
そんな漫画家を演じていて、さらに自分に多大なる影響を与えている、若き日の阿部サダヲ、古田新太、生瀬勝久を通して、自分が生まれて間もない9
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Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

4.6

関係性の変化の教科書
ボクシングの映画ではないという断固たる意思表示のため、試合の画は一切なく、ずっとロッカールームの画だけってのがセンスがありすぎる

一番青さを感じる画面

私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)

3.5

序盤は身分差恋愛障害の物語で、記憶なくなってく話が全体の半分からなので、
割とすぐに記憶なくなっちゃうのが、悲しみが少なく感じる原因

新しい記憶からなくなるから、他の男のことを考えながら自分に愛して
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猟奇的な彼女(2001年製作の映画)

3.4

キャラはいいんだけど、
やはり状況がないと、物語としては強度が弱く、特に前半はなぜ女の方がこの男になんやかんや寄っていくのかわからず観にくさが出てきちゃうんだなあ…
男の方が女にされるがままなのは、ま
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美しい夏キリシマ(2002年製作の映画)

3.9

全編に渡って夏表現が良すぎる


なんで、戦闘機のあの音、こんなに懐かしいんだろう
なんだか、夏の日の、扇風機が回る音に似ている、気がする


そして、死生観がとてもユニーク

兵隊とセックスし続ける
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鬼が来た!(2000年製作の映画)

4.1

白黒画面の中の香川照之、三船敏郎より全然イカしてた

あと普通にコメディってのがすごい
特に通訳コメディがハイレベルで成立してた
中国人と日本人、どちらも妙な偏見なく自然に描かれていて大変よかった
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接吻(2006年製作の映画)

4.8

凄まじかった…
それでも生きてゆくの、少年Aと酒井若菜の関係性と完全に相似
この関係性、おもしろくならないわけないんだよなあ…

プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

3.3

キャラはいいけど、シンデレラストーリー最大の欠点であり汚点、何一つ努力的なことをしてないのに報われる、というのがね

最初の車で出会って運転交代するシーンだけなぜかレベルめちゃくちゃ高いおもしろいシー
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ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

4.1

めちゃくちゃおもしろい
随所に渡って笑える
そして普通のセリフもキレキレ

でかいパンツ
夢だったかもしれないからもう一回見せて
青いスープ、緑の凝固物

恋敵の典型キャラ設定である
一見まともだけど
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ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

3.3

群像多幸感
少年が飛行場でキセルして片想いの子のところに走ってくのはよかった

いいおっぱい盛りだくさん

病気の弟から度々電話かかってきて情事を、邪魔されるシーン

アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)

3.1

本当に話が進まなすぎて笑った
これのどこに脚本家3人も使ったのかまったくわからない笑

いいけどなあ、この時代の雰囲気は
必然的に車内シーンが増える感じ
車で移動するってのが、すごく魅力的に思えた

追憶(1973年製作の映画)

3.5

たしかに、ラストシーンの数年ぶりの再会は、現奥さんが目の前にいるから、サスペンスと感動が共存してておもしろい

この、今回でいうところの革命のため、自分の信念のために、結局一緒にいることを選ばないのは
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卒業(1967年製作の映画)

4.2

かなり笑った
ダスティホフマンは笑いのセンスがずば抜けてる、状況さえ用意されていれば、あとは顔見てるだけで自動的に笑える、すごい俳優だ、言わずもがなだが

ーすごい技を見逃してる
くそわろた

ロープ(1948年製作の映画)

3.3

殺人は一部の優秀な者に許された特権、的なテーマだった

優生思想や優生思想に関する考察って丁寧にそのメカニズムとか掘り下げるとかなり興味深いのに、
優生思想が良いとか悪いとか、そういう勧善懲悪に落とし
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汚名(1946年製作の映画)

3.6

スパイ×恋愛モノ
父がドイツからアメリカにスパイしてた娘が捕まってドイツの男とかに逆スパイする話

恋仲だと思ってたアメリカ男に実はスパイだとバレてて、逆スパイをさせられる
でもこの二人、引き続き愛し
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白い恐怖(1945年製作の映画)

4.2

え、かなりおもしろかったけどな
同じような題材だけどサイコよりおもしろかった
ラブロマンス仕立てだからかな

二人の優秀な精神分析医の話

この男は殺人犯なのか?
愛ゆえに狂ったのは女の方なのか?
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バルカン超特急(1938年製作の映画)

4.4

めちゃくちゃおもしろいじゃん
ヒッチコックで一番おもしろかったかも

消えた老婆を、見ていない、と言い張る各乗客ごとの理由がおもしろい

でもそれは主人公にとっては、乗客全員怪しく見える原因で…って、
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.3

犬神家の一族の超劣化版だった
犯人候補が少なすぎる
屋敷から出て展開した時点でダメだね

僕の好きな女の子(2019年製作の映画)

3.4

街の上の直後だと、恋愛映画としての格の違いが…

いつもの玉田企画出演者陣もこのノリだとかなり浮いちゃってた気がする


やっぱり、無理に演技で笑うってかなり御法度なんだなあ、そういう気まずい雰囲気を
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街の上で(2019年製作の映画)

4.9

おおお
全シーン異様におもろいわ…
うまいなあ…
きまじーー笑
笑えるーー笑
最高だった

城定イハってなんだよ
この世で一番可愛い名前かよ

青とイハの部屋での長回し会話、あと1時間くらいあっても多
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グループ魂のでんきまむし(1999年製作の映画)

3.7

せみのすけがひたすらいじめられる映画笑

松尾がどこに出てきたか覚えてない

クドカンがよく使う
びっくりする演技が下手で、たまたまほんとにびっくりすることが起きて、それだよって言われるやつ、ここが発
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お嬢ちゃん(2018年製作の映画)

4.4

唯一無二の顔だと思う
ここまでルッキズムに対して色々やってんのに、そんなクソみたいな感想かよって思うかもしれないけど、そうなんだから仕方ない

話ははちゃめちゃで、謎に意図的に挟まれまくるちょっとやっ
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壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ(2016年製作の映画)

3.0

ファーストシーンに重きを置きすぎると、要するに出オチになってしまうんだよなあ

飛び蹴りだけでしか話を組み立てていけない

二人の会話が立ってない
ゆえにキャラを愛せない、というよくある現象さ

魚座どうし(2020年製作の映画)

3.6

カメラがよく動いて、引きで見せたい時はあまり余計に動かさず、映画がうまいなあと感心

モチーフの一つ一つはユニークなようで典型的で少し残念
イカれた人間を出せばそりゃサスペンス性は上がるが…
それがこ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

坂本裕二の脚本とか普通に超えて、空気感の再現とか、普通に映画としておもしろかったけどなあ

説明過多っぽいところは単に坂本裕二のドラマ脚本のときの手癖でしょう


仕事が忙しい男に引き取られたネコちゃ
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.2

こういうの、好きなんだよなあ
キャラ主導のシナリオだから

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

3.5

小さい頃色々影響受けたから大事にしたい映画
だけど、やっぱり子どものための感が強いかなあ、ウソが多い、いいんだけどね