AKIRAさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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余命10年(2022年製作の映画)

4.0

切なさがたっぷりだけど、泣かせを煽らず茉莉の感情に寄り添い抜いた演出が好印象だった。
四季の景色や友人たちとの何気ない談笑を重ねて日々の変化を伝える映像表現が印象的。

突風で蘇る記憶の輝きはきっと不
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

3.0

おもしろいやん!
世界観を一気に説明する幕開けが最高。その後は、まどろっこしさ、しつこさがあり冗長ではあるが、怪獣処理の右往左往が政治風刺と絡み合って笑えた。

悪ふざけだろうけど、エンドロール後のネ
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.6

刀で人を斬ることの怖さが印象に残った。
しゅっと触れただけでもぴゅっと血が吹き出す。
そりゃそうだよなぁ。

新選組の栄枯盛衰を駆け足に血生臭く描写。

閉幕シーンはちょっとクドイかな。

沖田総司の
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.1

新しい「時かけ」であり、「映像研には手を出すな!」テイストの映画愛に溢れた快作。

クライマックスの殺陣が最高!!

未来は超ショートになっているなんて・・・あり得そう。

情熱を焼き付ける映画作りを
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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

3.5

ミラ・ジョヴォヴィッチ版よりはるかにゲームに近い。セットの作り込みも目を引く。ただならぬ事態がじわじわと広がっていくスリルもある。
ただ、テンポが悪くて単調。メリハリに欠けまくっていて残念。

深夜の
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.0

女性を食い物にするやつらへの仕返し劇を、幻想的かつパワフルに描き出していて引き込まれた。

母親が見えるエリーの数奇な経験は、幽霊話に事欠かないロンドンを舞台にリアリティがあった。

エリーの道はいつ
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.5

ダイナミックなアクションが展開する終盤は楽しいが、総じてテンポが悪くてかったるい。まどろっこしい。

ゲーム版のように全編アクションにしてもよかったのでは。

シリーズ化したい様子。次は眠気無縁でお願
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アオラレ(2020年製作の映画)

3.3

邦題がナイス。
ラッセル・クロウが見事な悪役に徹していて怖すぎる。なんでこの役を受けた。

展開が進むにつれ、ただの狂った殺人鬼になっていき拍子抜けな部分もある。

煽り運転をしてしまうことの背景を、
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.0

映画的なのは京都旅行のみで、あとはドラマと同じ。そこが良い!

ケンジとシロの魅力はそのままで、美味しい料理や笑顔、不安と安堵のドラマをことこと煮込んでゆく。

幸せだと2人だけの世界になりがちだけど
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梅切らぬバカ(2021年製作の映画)

4.0

加賀まりこ&塚地武雅の2人が抜群。

深刻な問題を丁寧に嫌味なく描き出した脚本が良い。

今後をぼんやりと匂わせて終わるところが良い。

誰しもが、迷惑かけないでは生きられないんだから、”お互い様”が
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真夜中乙女戦争(2021年製作の映画)

3.0

目を惹くアングル、構図が多かったし、音楽の使い方も好き。

”若者よ悩め、考えろ、生きろ”と訴えるストーリーはいまひとつ。

人のせいにして、煽るだけ。果ては、よろしくない方向へ・・・。
嘆息のラスト
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ひらいて(2021年製作の映画)

3.5

山田杏奈と芋生悠に目が離せない。
ただ、死を厭わず高所に身を投げ出すような強い覗き見根性を持つ木村愛(山田杏奈)を最後まで応援する気にはなれなかった。
目の前の大事に気付いたような着地だけど、はたして
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エール!(2014年製作の映画)

4.0

「コーダ あいのうた」のオリジナル。

品のない両親で最後まで見られるかと先行きに不安を持ったが、中盤以降は引き込まれた。

親の通訳のような日々を過ごしてきたポーラは、歌に出会って自分を表現する意味
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.8

社交的になりたい、友達をいっぱい作りたいと思いながらも踏み出せず孤独を抱えて・・・。
繊細な内面を隠して匿名でいることを演じる日々の中、ある死に接して、ふと言葉(歌)にしてしまった脚色(ほとんど嘘)。
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.1

声を上げることの必要性を強く訴えかける重厚なヒューマンドラマだった。

困窮者への救いをもう一歩踏み込んで、明確に、光として提示するエピローグがあれば良かったと思うが、声を上げれば手を差し伸べてくれる
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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.5

天海祐希&草笛光子ショーは軽快で期待通りの楽しさだった。
ただ笑いの狙いがあからさまで醒めるシーンも散見。お笑いコンビや三谷幸喜さんとか配役が。。
代理人騒ぎはやりすぎではないか。

老後の資金問題は
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.0

スーパーマリオみたいな横スクロールを感じる場面構成だから、雑誌を読んでいる感覚になった。すごい。

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.0

親の期待に応える良い子でいなきゃと品行方正に。でも友達と遊びたい、いえ掃除をしなきゃ、ライブに行きたい!、ダメよ!、あーもう!変身!

はっちゃけたい心の中の野獣が出現するようなハルク的な展開。ユニー
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オールド(2021年製作の映画)

4.0

急速に老化してゆく不思議なビーチを舞台に、人間の悲喜こもごもをスリリングに。面白かった。

不条理にも近い儚さを感じる巧い設定。

人生って、砂の城なのかも。

謎明かしとなる薬のくだりはあってもいい
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G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ(2021年製作の映画)

3.1

まどろっこしい。ちゃっちゃと展開して!

復讐に取り憑かれたスネークアイズは魅力に乏しいし、英語ペラペラの忍者一族どうでもいいし、何を見せられているんだという・・・。ツッコミどころ多数。

急にスピー
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

4.5

会話やリアクションの数々が自然で愉快だった。面白かった。

コテ子めっちゃ見たい。

お隣さんの子どもが安藤玉恵っぽい。

飲酒ではなく水でしたというオチにしてほしかった。そこだけムムッとなった。
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CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

3.8

気がつくと睡魔が・・・。耐えていると終盤は、やや見応え。
オリジナル版と同様に胸糞悪い話だけど、やっぱりCUBEの舞台装置は風刺劇として最高。
今後も時代の変化に合わせてリメイクされていくといい。

CUBE(1997年製作の映画)

-

舞台設定の勝利。
ストーリーは胸糞悪いけど、ラストには人間誕生の瞬間を見たような神秘も感じた。

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.5

映画を通して公害問題を広く伝えるという意義はもちろん大きいが、この映画自体の印象はいまひとつ。
スミスの苦悩やアイリーンとの関係が断片的に見えたし、主題であるはずの「水俣病」も掘り下げ不足感あってもっ
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.7

ラスプーチン戦のダンスバトルが最高。コンラッドが「1917」となるシーン面白い。ヤギの復讐に笑った。

オックスフォード公のレイフ・ファインズの悲哀を纏うダンディズムが素敵。

ポリーとショーラの頼も
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.6

悪い神様もいれば良い神様もいる。つらい日々だけではない。
良子とその息子、純平、そしてケイの物語を見守った。

茜色のシーンで終わってほしかったけど、何よ最後の「神様」。びっくりした。
新しい生きがい
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岬のマヨイガ(2021年製作の映画)

3.8

予告編で感じた通りの良いお話だった。好き。
全国津々浦々に、心を落ち着かせるマヨイガがあればいいな。

ユイとひより、キワさんの未来に笑顔が多くありますように。

虫を連想するタイトルだけど、無関係で
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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

3.7

構成の妙を感じる心理ホラーだった。
強烈な惨劇を乗り越える”好きなこと”。その強みに込められた無限の可能性を伝える締めが良い。

姉妹に幸あれ。

怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

3.5

スクールカーストや無関心、偽善などイラッとする要素の多い学校を舞台にしたパニックホラー。
人間と怪物、さてどちらが怪物でしょうか。

見切りをつけた終幕の業火が痛快。

隠れたドアの背後で血しぶき!と
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.8

けっこうハード。容赦がない。盲導犬のところはつらいし、ひどい・・・。
”見えなくても脳で見ている”を表現する演出と、吉岡里帆が良かった。

警察の無能にイライラするし、事件を呼ぶ”無関心”の罪を伝える
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.0

心霊ものを期待していたが違った。悪魔系が入ったモンスターもの・・・と思いきや、まさかのアクションホラーだった。
ワイスピのように明快で面白かった。
ホラーにアクション性って合うんだな。
俯瞰、流麗な立
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地獄の花園(2021年製作の映画)

4.0

イメージなんて知るか!と暴れまわる役者陣の体当たり熱演が大変よい。
マトリックスバトルを本気でやっていて拍手。

細腕拳闘記やね。

あそこは「完敗」じゃなくて、「てめぇこのヤロー!」と啖呵を切ってほ
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.0

単純明快ではなくて、けっこう複雑。ドタバタせずジワジワと悲哀を重ために溜めてゆく展開。

クルエラとして生きていくことになる過程がなんとも哀しい。

エマ・ストーンがハマっていた。

社会で女性が生き
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.0

たいして魅力を感じないキャラたちによるエクスペンダブルズ活劇。
撃つスキルのやつが多くて飽きるし、グロいシーンだけ印象に残るから胸糞悪い。

各キャラの造形が中途半端に見えた。

”底辺でもしっかり生
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.0

みんなPerfumeですか?ってゆうプール大群舞が最高!ブラボー!
働けど働けど暮らしはしんどい。それでも夢を諦めず、今を楽しむことをビートに刻む!

生きる煌めきを伝えるミュージカルの革新的な見せ方
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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

4.0

ホラーワールドの領域展開から抜け出すため奮闘。
「パンズ・ラビリンス」な世界で、自由の得難さを克明に。
切ない・・・。