ガリゴさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ガリゴ

ガリゴ

映画(1622)
ドラマ(11)
アニメ(0)

屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

-

殺人鬼といっても映画映えするような派手な殺しをする訳でもなく、ただひたすら陰鬱な描写が最後まで続く。面白いのかよくわからないが、ずっと見てしまう。
ファティ・アキンが何故これを作ったのか知りたい。
>>続きを読む

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

-

芯がない悪役が派手な顔立ちに妙にマッチする天知茂!
冒頭から救いようのないクズっぷりなので、ホラーというよりはお岩がどれだけこのクズを酷い目に遭わせるか!!という期待高まる復讐映画。正直もっとやれと思
>>続きを読む

ブラッド・レッド・スカイ(2021年製作の映画)

-

設定から見るとハリウッドで撮ったらもっと笑えるホラーになったろうけど、ドイツだからかめちゃくちゃ真面目に撮ってる暗い映画。
ラストが飛行機映画の限界を感じる凡庸さだったのと、サイコパス野郎のキャラクタ
>>続きを読む

リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1960年製作の映画)

-

基本的に出てくるキャラクターみんなイカれてるので、「腹が減ったから食い物を寄越せ」と当たり前のことを言う食人花が一番まともなのではと思えてきます。
一番ヤバいのは主人公の母親ですが、頭の狂った婆が出て
>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

-

最初は恋愛映画と思って見てたら途中から雲行きが怪しくなり、大阪のあの家が『呪怨ハウス』みたいに見えてきたのは、撮り方がホラーっぽいというか黒沢清みがあるというか、なんだか怖かった。
東出昌大のあの変な
>>続きを読む

ティングラー/背すじに潜む恐怖(1959年製作の映画)

-

ギミックいっぱいで楽しいホラー!伊勢エビとオオグソクムシの間くらいのティングラーの活躍がキモ良い。
ヒッチコックみたいに冒頭で観客に話しかけるタイプの映画、ノーランあたりやってくれないかな。

リマス
>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

-

俺の車を奪い、大切な犬を殺した、お前ら全員ぶっ殺す!!!!!(あらすじ)

007よりだいぶ泥臭く、しかし確実に仕留めていく様が妙にリアルでとても良かった。脚を撃って倒れたところで頭にブッ放すとか。こ
>>続きを読む

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

-

今まで何故未見だったシリーズの一本。

坂本龍一もたけしも他の諸々の人たちも、演技が上手くなくて歪な感じすらするけど、逆にそれがこの映画を強烈なものにしてる気がする。

ヨノイがセリアズにキューンとな
>>続きを読む

猟人日記(1964年製作の映画)

-

前半のサスペンス&サイコ展開が面白かったので、後半は失速した感あったけど、通して見れば面白かった。

中谷昇がこんなエロい悪役をやってたなんて知らなかったから新鮮だった。
あと当時の個人情報の取り扱い
>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

-

『ストップ・メイキング・センス』が好きすぎるので、そこまで期待しないで行ったのですが。

ミニマルだけど緻密な演出、的確なカメラワーク(ライブが熱を帯びてくるとカメラも熱っぽく動く!)、全員が完璧なフ
>>続きを読む

アリス・スウィート・アリス(1977年製作の映画)

-

知らなかったんだけど隠れた名作スラッシャー映画だそう。死体や血の量はそれほどでもない。
子供や婆が活躍するホラー(でもないか)映画が好きなのでとても気に入った。

ノマドランド(2020年製作の映画)

-

静かな湖に足を取られ、ゆっくりと引き摺り込まれ沈んでいくような感覚になる映画。
美しい自然の風景と、Amazonの巨大な倉庫と、高齢者の車上暮らしの現実と。
若い時に見ていたら、美しい自然の中で貧しく
>>続きを読む

狂った一頁(1926年製作の映画)

-

サイレントで字幕も無いので、正確な物語の展開は掴みかねながら見てた。当時(大正末期)の観客は???となったか、それとも意外と楽しんだのかわからないけど、様々な映像表現技法をブチ込んできて、かつ格好良い>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

-

30分とは思えないほど状況説明からエンタテイメントから社会問題まで巧みに組み込んでいて、かつ面白い。ラストのクレジットを見た時に全てが繋がる

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

-

記録し忘れてた分

黒木華とCoccoがベッドの上でウエディングドレスを着て横になっているカットを見て、ああ〜これがやりたかったのかと感じてしまった。
綾野剛のキャラクターは話が停滞すると都合良く出て
>>続きを読む

飼育(1961年製作の映画)

-

驚くほど長いロングショットや、ハッとするような美しいショットが多いのでかなり画的に計算された感じがある。
なんだけどこの集落の人たち(特に大人の男は全員)の言動が最悪なので、終始イヤーな気分にさせられ
>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

-

記録し忘れてた

ルピタ・ニョンゴ演技うめ〜〜〜と感心した。この監督の映画、面白いんだけど細部までカチッと作り過ぎててあんまり怖くないんだよなー。

ゾンビーバー(2014年製作の映画)

-

何故か007っぽさがあるタイトルロールは予想つかなかったけど、他は王道の展開。最後に生き残るのは誰だ!…そんなに興味ないけど!
もうちょっとビーバーが活躍するとこまでが短くてもいいかなと思ったけど、8
>>続きを読む

コンジアム(2018年製作の映画)

-

全然怖くない…とは言わないけど、こういう作品だと恐怖演出=ビックリさせる描写だから恐怖感があまり持続しない。
YouTubeの生放送っていうのは面白い設定だと思ったけど。
見始めたときに「あっコレ失敗
>>続きを読む

乱れる(1964年製作の映画)

-

高峰秀子演じる主人公は私の祖母世代なので、頑なな生き方がもどかしくもあるんだけど、理解できない訳ではない。
結局一番主人公を振り回した幸司のラストは「お前そういうとこだぞ!!」という感じ…

アンタッチャブル(1987年製作の映画)

-

整合性とか細かい違和感とかを払拭するほどの格好良さがあれば傑作になりうるお手本みたい。クライマックスの戦艦ポチョムキンみたいな階段のシーン、最高!

あの頃。(2021年製作の映画)

-

学生じゃないと卒業がないから、楽しいことは永遠に続くような気がしてしまうけど、やっぱり何事にも終わりはあって、その始まりから終わりまでの物語。
ハロヲタの青春だけど、普遍的な青春映画となっている。嫌な
>>続きを読む

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

-

みんな思ってるだろうけど邦題はありきたりな上に全く映画の本質と離れてるので、かなり損している。原題が示すようにこれは兄弟の映画で、なんなら兄の映画。
全てが変わりゆく時代の象徴のようなウォームとモリス
>>続きを読む

クリスティーン(1983年製作の映画)

-

題材的にジョン・カーペンター初期作かな?と勝手に思い込んで見てたら、結構お金がかかってるな〜と、調べてみたら『ニューヨーク1997』や『遊星からの物体X』より後だった。こういう映画を『物体X』の後に撮>>続きを読む

丑三つの村(1983年製作の映画)

-

津山事件を題材にしてるということで見ました。
監督が田中登なので、ロマンポルノ感がかなりあって、『人妻集団暴行致死事件』(これも古尾谷雅人だった覚えが)のようにエロと事件の組み合わせ。夜這いのシーン等
>>続きを読む

カットスロート・ナイン(1972年製作の映画)

-

簡潔な状況説明、血飛沫や内臓などサービスよく出し、ラストも切れ良く、サクッと約90分で終わらせる文句無しの映画。ああ『ヘイトフル・エイト』はこれをやりたかったんだなー、と思うと『ヘイトフル〜』が(今更>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

-

函館を舞台にした青春の、実際にはかなりファンタジック(と思う)な物語。
3人の関係性を丁寧に丁寧に描く話なので仕方ないのはわかるけどやっぱりちょっと長げーなとは思いました。クラブでのシーンはなんであん
>>続きを読む

アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

-

とにかく口先だけの男、全く人の話を聞かないで自分の言いたい事を捲し立て、あっちでゴタゴタこっちでゴタゴタ、お前!!落ち着け!!と言いたくなる主人公、見たことないタイプのアダム・サンドラー。
賭けバスケ
>>続きを読む

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

-

タイトルと画像だけ見てメタルバンドか何かのドキュメンタリーかと思ったら全然違った!

私も何度か片耳が聴こえにくくなったことがあるので、あの難聴の音の演出はドキッとした。全編に渡って音の演出がかなり繊
>>続きを読む

黄線地帯(イエローライン)(1960年製作の映画)

-

天知茂は小学校低学年の頃熱心に見ていた「江戸川乱歩の美女シリーズ」(再放送)の明智小五郎役で知り、それ以外の天知茂は見ないで育ってきたので、天知茂=明智だった。
でも大人になってよく見ると、あの顔面力
>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

-

ほとんど予備知識無しで見たので、DCユニバース作品だとか、バットマンとリンクしてるとか、見ながら知った。スーサイド・スクワットの続き?なのも知らなかったから、そっちを先に見ておけば良かったなと思ったけ>>続きを読む

静かなる叫び(2009年製作の映画)

-

重い内容を扱った作品も、カメラとキャラクターの距離感が丁度良いので、しんどくなり過ぎずに見られるのがヴィルヌーヴ、好き。

キャッツ(2019年製作の映画)

-

確かにキモい。美術やCGのどうしようもないセンス、意味不明な演出。しかしここでしか見られないし多分これからも二度と見ることはないであろうものを見たという謎の満足感。ミュージカルだから成立していたこれを>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

-

謎解きの面白さはあるけど、映画としての面白味がない。役者はそれぞれ良いけど、毒にも薬にもならない映画。