メッシさんの映画レビュー・感想・評価 - 28ページ目

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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.0

呉に嫁いできたすずを中心とした市井の人々が太平洋戦争に翻弄されるも、力強く生きていく物語。
前作を見たハズなのにほとんどのシーンが全く新しいものに感じる不思議。3時間の長尺だけどまだまだ見ていられる不
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サンダーアーム/龍兄虎弟(1986年製作の映画)

3.5

攫われた元彼女を現彼氏と救いにいく話。ジャッキー史上一番ストーリーは破綻しているかもしれない。彼女を救うとか武具を奪うとか、オープニングに謎の部族とか、邪教とか富豪とかが全くバラバラで、繋がってる風だ>>続きを読む

殿、利息でござる!(2016年製作の映画)

3.5

お上の思慮のなさから寂れた宿場町で、お上に金を貸してその利息で町を盛り返そう、という話。お金を集めるという動作はあるものの、町を救う為立ち上がり、一つのベクトルを向いて力を注いでいく姿は、やっぱり清々>>続きを読む

真昼の決闘(1952年製作の映画)

3.6

保安官が結婚、退任の日に町に悪人が帰って来る事になり迎え撃つ話
悪人集団が帰ってくるのはラスト間際。そこまではゲイリークーパー保安官が妻や元カノや町の人々に反対されながらも、迎え撃つ決断をする葛藤を描
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ふたたび swing me again(2010年製作の映画)

3.6

ハンセン病映画祭にて。
ハンセン病にかかりJazzliveを諦めた財津一郎が孫の鈴木亮平の助けを借りサプライズライブを開くロードムービー。
久々にジャパニーズトンデモムービーを観た。まず編集がかなり荒
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金環蝕(1975年製作の映画)

3.8

ダム建設をめぐる談合、汚職の顛末を描く。
工事⇨談合⇨入札、汚職事件、証人喚問、事件の後始末。という流れが良く分かる。良く分かる上に堅苦しくならず、神経質&エロ官房長官仲代達矢、三国蓮太郎が政治家のお
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ラストレター(2020年製作の映画)

4.0

死んだはずの初恋相手と文通をしつつ、その周辺の人たちの比較的穏やかな日常。
これは岩井俊二の完全犯罪だ。ラストレターってラブレターのアンサー的な映画かと思いきや、これはその皮を被った四月物語のネクスト
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.8

96年のアトランタでの爆破事件での疑惑を向けられた英雄の実話。
デブでちょっとオツムが弱そうで警官とか軍マニアで、、、こいつが犯人だろう⁈とFBIとメディアが暴走してしまった嘘みたいな怖い話でもある。
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

第二次大戦末期のドイツにて、ヒトラーを信奉する少年とユダヤ人少女の話。
観賞後の余韻が不思議と爽やかで、ラストの主演二人の笑顔がなんとも言えない感じの素敵さだったからだろうな〜。全般にわたってコミカル
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音楽(2019年製作の映画)

4.2

名作!凄く良い!不良の設定もなんとなく不良をやっているという非常にホノボノとした人物で、敵対するモヒカン軍団も間抜けで可笑しい。その台詞と台詞の間が絶妙で、みんな可愛いくて可笑しくて終始頰が緩みっぱな>>続きを読む

白蛇伝(1958年製作の映画)

3.7

白蛇と青年の愛の物語。
凄く良い。ディズニーアニメを参考にしてそうな動き方だけど、独自の個の立て方をしていて、とにかく登場キャラクターたちの所作、表情がみんな可愛い!特にトボけたパンダかわいすぎ。妖術
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コマンドー(1985年製作の映画)

3.5

元軍人のシュワが、娘を誘拐され政治利用されそうになり大暴れする話。
ともかくシュワレツェネッガーが大暴れする魅力。登場人物が全員馬鹿でノリとしてはジャッキー映画に近い。飛行機が到着するまでがリミットと
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.5

伝説的ドライバーのマイルズの物語。まず言いたいのはこの題名はないだろう!と。フォードVSフェラーリ 、会社同士の切磋琢磨とか企業努力とか戦略、謀略の類いのヒリヒリした重厚なものを期待したので、そういう>>続きを読む

雲のむこう、約束の場所(2004年製作の映画)

3.0

南北に分断された日本で起こる戦争と恋愛について。
恋愛パートは通常モードの新海誠節全開フルスロットルで、観ているこっちが赤面するような恥ずかしい台詞もなんのその。疑いなく恥ずかしい妄想を表現しているか
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.2

底辺一家がヒョンな事からセレブ一家に寄生して行き、、、な話。
喜怒哀楽すべてを抜群のエンターテイメントに仕上げやがった!という印象。楽しい。寄生していく楽しさ笑い、搾取側に対する怒り、搾取される側の哀
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団地(2015年製作の映画)

3.6

子供をなくし漢方薬局を廃業した初老の夫婦が団地に越して、少し不思議な事が起こる話。
団地での人間関係に焦点を当てたのかと思いきや後半SFになった。そのギャップが何故かほっこりとした。子供をなくしてじわ
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愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)

3.5

ある令嬢のアフリカでの日々。
アフリカのロケーションが美しく目を惹く。そこでメリルストリープが恋愛して結婚して不倫して、、、生きながらえていくっていう話なんだけど、舞台がアフリカっていうのがキモで、既
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昼下りの情事(1957年製作の映画)

3.7

探偵の娘と不倫大好き実業家の話。
過剰にデフォルメされているけど、男女の駆け引きの核心をついていると感じた。ゲイリークーパーが不倫大好きおじさんでオードリーヘップバーンは憧れの眼差しで最初は見ていたけ
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.3

ちょっとばかり貧しい家族の歯車が少しずつずれていきながらもがいている話。
ケンローチの前作が大仰であまり乗れなかったので、どうかと思っていたが、心を鷲掴みにされ泣いてしまった。名作。少しだけ悪い事が積
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ブルーハーツが聴こえる(2016年製作の映画)

3.5

全くバラバラな六話の短編にブルーハーツの曲が乗っかっている。
コメディ、SF、ヒューマン、震災問題まで幅広い題材だけど最後に流れるブルーハーツは不思議と全てピタリとハマる。20数分という短い尺なのでど
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ブラフマン(2015年製作の映画)

3.5

ブラフマン、新曲までの過程をインタビューを交えた構成で。
てっきりブラフマンの紹介的な話や、特に震災以降の活動にスポットを当てた映画と思いきや、さにあらず。ブラフマンにならない選択肢を選んだ元ブラフマ
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男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

4.3

男はつらいよ新作。満男と泉のそれからを中心に、今の柴又周辺を描く。オープニングの桑田佳祐以外は文句のつけようもない。気のせいかもしれないが桑田佳祐に寅さんへのリスペクトを感じないオープニングだった。文>>続きを読む

儀式(1971年製作の映画)

3.5

ある一族の歴史、あり方を冠婚葬祭のみ場面に用いて語っている。
冠婚葬祭のみのシーンってアイデア賞もので凄い発想だ。人が死んだ時と結婚した時に顔を合わせる親族。どろっどろの親族設定なのでその度どろっどろ
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.5

スターウォーズ完結編?
レイとカイロレンの関係性がハッキリした。ラスボス倒した。ってシンプルなストーリーだ。大宇宙空間を視覚的にこれでもか!とサービスして楽しませてくれる。その分各エピソードは駆け足に
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パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

3.5

脱獄囚が子供を誘拐し逃亡しながら心を通わせていく話。
どちらも父性を求めている共通点があって馬が合って、ロードムービーで、ヤンチャ、イタズラして。菊次郎の夏を彷彿とさせてほっこりしていい。またケビンコ
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知りすぎていた男(1956年製作の映画)

3.2

学会を兼ねてモロッコに旅行に来た一家が、暗殺を狙う政治犯に巻き込まれていく話。
モロッコで勘違いから子供が誘拐され、、、まではこの先どうなるか?と気になるが、犯人が早々に出てきて、正直たいしたトリック
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東京暮色(1957年製作の映画)

4.0

一見普通の家族が様々な葛藤を抱え、時が過ぎ行く話。
一言、怖い、怖すぎる。ホラーよりも怖い。
いつもの独特の間と台詞回しとローアングルの無駄のない演出に、無難な親子の話と思いきや、強烈な話だった。家出
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センチメンタル・アドベンチャー(1982年製作の映画)

3.9

しがないカントリー歌手の叔父さんと少年の、小さな夢を追ったロードムービー。
イーストウッド親子が主演!って気にならないくらい不良叔父さんに憧れる少年にリアリティがある。不良叔父さんに憧れる気持ち、男な
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.8

シャイニングの続編。とはいうものの後半30分のみがそれで、全然違う映画と思っていいかも知れない。でも面白い。
超能力を持つ人間と超能力を持つ幽霊的なもの、の小競り合いをじっくり描いているので、やがてこ
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.3

ターミネーター2の続編。
女性3人がバキバキに大活躍してて痛快!メタルのヌルヌルに追われつ、追い払いのいつもの展開だけどマッケンジーデイビスの上背と筋肉と美貌にやられ、リンダハミルトンの男っぷりに熱く
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M/村西とおる狂熱の日々 完全版(2019年製作の映画)

4.0

96年に再起を図るためのVシネ撮影を追ったメイキングと2年前の本人インタビューを構成としたドキュメンタリー。一言で言うと村西とおるは非常にカッコよくて熱い男だ。何よりも自分のやる事全てに誇りと自信を持>>続きを読む

BOX 袴田事件 命とは(2010年製作の映画)

3.7

冤罪疑惑のある袴田事件を裁判官の視点を中心に。裁判のあり方を詳しく知れる。文章では読んでいたけど、こりゃ完全に冤罪だよ、と思う。警察の証拠の味噌樽に隠した服がでっち上げなのが全てだと思うが。人間である>>続きを読む

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年製作の映画)

3.4

2000年代ゴジラシリーズ。ゴジラ上陸を阻止しようとバラゴン、モスラ、キングギドラに宇崎竜童と新山千春が立ち上がる話。何が凄いって今考えるとちょい役の豪華さ!加瀬亮、塚本高史、佐藤二朗、温水とか諸々が>>続きを読む

三十四丁目の奇蹟/34丁目の奇蹟(1947年製作の映画)

3.5

リアルサンタがニューヨークにやってきた話。
全体的には素晴らしき哉人生を彷彿とさせるクリスマス映画。本物のサンタと回りの人間とのギャップを楽しむ安定の映画かと思いきや、後半法廷劇へと変貌していて面白い
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理由なき反抗(1955年製作の映画)

3.7

転校してきた問題児が更なる問題を起こしてしまう話。
せっかく改心しようと思ったけど、やはりワルは何処にでもいて、やはり巻き込まれるジェームズディーンがピタリとハマる。何故ここで?という場面で泣き出した
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