メッシさんの映画レビュー・感想・評価 - 32ページ目

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善魔(1951年製作の映画)

3.6

三國蓮太郎デビュー作。姉妹と三國と上司の恋愛模様。珍作。三國蓮太郎がちょっとヤバイ人を演じている。終始目が血走っていて、真っ直ぐすぎる男なんだけど、早口過ぎて何喋ってるかわからないけど、とにかく近くに>>続きを読む

恐怖と欲望(1953年製作の映画)

3.6

キューブリックのデビュー作?未見でした。敵地で孤立した4人の隊が脱出を試みる話。しだいに気が狂っていく様がやはり上手い。後のフルメタルジャケットとリンクするような、戦争においての極限状態がリアルで面白>>続きを読む

多十郎殉愛記(2019年製作の映画)

3.7

大好きな中島貞夫監督の新作が観れるなんて!しかも時代劇、チャンバラ。期待通りの傑作でした。活劇、という表現がぴったりハマる。追われる、逃げる、愛に目覚める、守る、闘う、シンプルなストーリー、斬り合う音>>続きを読む

犯罪都市(2017年製作の映画)

3.9

顔がアンパンマンみたいなオジさんで、筋肉ムキムキで張り手でヤクザをバッタバッタと張り倒す、マドンソクが最高にカッコイイヒーローな映画。とにかく、マドンソクの面構え、こいつなら解決してくれる、頼もしさっ>>続きを読む

ハプニング(2008年製作の映画)

3.8

シャマラン作品の見逃しをようやく鑑賞。面白い!何故かの低評価で不思議。イかれたキャラクターを作り上げ、画面に貼り付ける力はシャマラン監督は天下一品なのでは?自殺、事件の原因が風だ植物だ!と喚くマークウ>>続きを読む

教誨師(2018年製作の映画)

3.9

これは面白い!大杉漣最初で最後になったプロデュース作品、、、惜しい、生きていれば次の作品も面白くなったはず。大杉漣扮する教誨師が死刑囚たちと対話しながら、教誨師自身が内省していくシンプルな構成。スタン>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

3.6

NASAの有人飛行に関わった優秀な黒人女性三人についての話。この話は全く知らなくて新鮮だった。差別と戦い、その頭のキレっぷりを徐々に発揮していくんだけど、苦悩とか葛藤はやや控えめで、映画では比較的軽や>>続きを読む

太平洋の翼(1963年製作の映画)

3.8

人間魚雷回天と同じ松林監督で基本的には反戦映画だが、人間魚雷とはうってかわって戦争アクションの面白さを打ち出している。やはり円谷英二が特撮をしている事が効いているし、ダイナミックで映える。爆薬を使用し>>続きを読む

人間魚雷回天(1955年製作の映画)

3.8

海版の特攻隊の話。空の特攻隊の話は数あれど、人間魚雷にスポットを当てた話は珍しく、ある意味で感心しながら観てしまった。本当に魚雷に人が乗って操縦するんだ、とか、なかなかコントロール効かないし乗る意味あ>>続きを読む

ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

3.7

フィフスエレメントを彷彿とさせるノリのいいSF。やっぱり監督リュックベッソンは面白い。いい感じで面白い。ちょうどいい軽さのエンターテイメントがいい。話はシンプルに勧善懲悪に徹していて、造形やキャラ、色>>続きを読む

麻雀放浪記2020(2019年製作の映画)

3.2

坊や哲が2020年にタイムスリップし麻雀五輪に出場する!って漫画のような話。結構声を出して笑っちゃう場面も多かったけど、全編コメディではなくてシリアスシーンもある。が、コメディとシリアスのトーンが似て>>続きを読む

ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

3.7

見た目は昔ながらのカクカクしたストップモーションアニメ。話は孤児院の子供たちのことでなかなか重たい。実写でやるより、カクカクしたストップモーションの方が表情とか切ない間にリアリティを感じるのは何故なの>>続きを読む

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

3.6

日本の桃太郎的な昔話とドラクエ的なRPGがミックスしたような、非常に良くできたお話。猿とかクワガタが仲間になって冒険する様はワクワクするし、KUBOが三味線をひくと、魔法が使えるってのも面白い、折り紙>>続きを読む

バード(1988年製作の映画)

3.5

チャーリーパーカーの破綻していく半生を。
テーマ、画面、台詞その他諸々、明るい希望のようなものが一切無く、ひたすらドラッグにまみれ堕ちていく姿を二時間半も!編集も観やすいものではなく、酔っ払っているか
>>続きを読む

一枚のハガキ(2010年製作の映画)

3.7

監督の遺作。素晴らしい。新藤監督の常にベースにある戦争バカヤロー!は今作もヒシヒシと。それを生涯言い続け、作り続ける凄さは計り知れない。戦争バカヤロー!って非常に大事な事だ。加えて今作の素晴らしい所は>>続きを読む

娼年(2018年製作の映画)

3.8

愛の渦に続いてこれも面白い。松坂桃李の身体を張ったセックスシーンはなかなか出来るものではないのではないだろうか。おそらく松坂桃李自身がイク時の感じをベースにして演じているだろうから、妙にリアルで、ああ>>続きを読む

捜索者(1956年製作の映画)

3.7

インディアンに一族が襲われた事に対する復讐の旅。白人至上主義な話なので、その辺りをフィクションとして割り切って楽しめない人にはまずダメな映画だ。割り切って楽しめる人にはなかなかのエンタメ作品。いつにな>>続きを読む

いつかギラギラする日(1992年製作の映画)

4.0

追悼ショーケン。若かりし頃観た時の衝撃は無かった。たしか、浅草。その頃のショーケンに1ミリでも近づけたか?というと、さらにあらず。サラバ、サラバ青春の光。サラバ、ショーケン、ありがとう!とてつもなくカ>>続きを読む

GONIN(1995年製作の映画)

4.7

今までこの作品を観てなかった事に猛反省&後悔。凄すぎる。色々すごい。まず、こんな奇想天外な話、脚本を書ける監督・脚本の石井隆はどんな頭脳をしているのか。それから役者勢。ヤクザ事務所強盗の首謀者佐藤浩市>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

3.3

ちょっと観たことがないくらい新しいアニメーション。複雑な構造で奥行きが凄くあって、色使いがポップで、派手で沢山スパイダーマンが出てきて、とにかく動きが止まらない。きっと凄い労力と技術の結晶なんだろうな>>続きを読む

ヴォイツェック(1979年製作の映画)

3.5

少しオツムの足りない軍人が、妻の浮気により気が狂い刺し殺す話。主演のクラウスキンスキーの顔面の迫力、顔力にやられる。キンスキーの一挙一動をずっと観ていられる。映画はバサっと80分で終わってしまう笑。キ>>続きを読む

モリのいる場所(2018年製作の映画)

3.7

仙人的な暮らしをする画家熊谷守一を描く。知らなかった画家だけど、こんなに面白い人が池袋らへんにいたんだな、と素直に思った。山崎努が素晴らしいのは勿論。沖田監督が役者以外で大事にしたのは、モリが一歩も離>>続きを読む

摩天楼はバラ色に(1986年製作の映画)

3.5

カンザスから成功を夢見て、新卒のマイケルジェイフォックスがニューヨークに!とにかく明るいマイケルジェイフォックスにニコニコしてしまう。社内のメール係から始まって二、三ヶ月後には社長になってエンディング>>続きを読む

ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

3.5

彼女や夫の不在時のちょっとした隙間に良い感じの異性が表れたね〜って些細な話。表現の半分が字幕付きの歌で、ミュージカルとも言えない壮大なミュージッククリップ。とくさしたい所だけど、この壮大なミュージック>>続きを読む

レザーフェイス―悪魔のいけにえ(2017年製作の映画)

3.5

レザーフェイス誕生までの妄想?なんだけど、とにかくごった煮感が強い。カッコーの巣の上、地獄の逃避行、スタンドバイミー的な場面もあったり、ぎゅうぎゅうに押し込めてスピード感を持って90分で仕上げてる。シ>>続きを読む

岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.5

なんとなくロマンポルノを彷彿とさせるオリジナル脚本は、着想からして面白い。荒っぽい魅力もあるものの、少し演技が頼りなくて、全面的に乗り切れない場面も多かった。インディーズの魅力ではあるのだけど。足の引>>続きを読む

さらば夏の光(1968年製作の映画)

3.5

ヨーロッパ中を男女が旅する話なんだけど、こんなにも色鮮やかで綺麗だ、と思える風景が観れる映画。本当に美しい。あと30代半ばくらいの少し丸みを帯びた岡田茉莉子が可愛い!

運び屋(2018年製作の映画)

4.2

イーストウッド万歳万歳万歳!御大、天才かっ⁈スゲ〜映画を観た。頑固な職人ジジイ
ミーツ・ヤクザ。大爆笑の連続。ひょんな事からクソジジイがヤクザの中で大活躍。警察も撒きまくる。痛快すぎる。このスーパーエ
>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

アカデミー賞受賞も大納得の面白さ‼︎ 粗野な白人と厳格な黒人というこのギャップ!見慣れているようであまり過去に無さそうなコンビネーションが、まずもって最高。厳格な白人と粗野な黒人が反発しながらも、、、>>続きを読む

乱れ雲(1967年製作の映画)

3.4

カラーだからかこれが遺作〜?と思うくらい、なぜだか監督らしさを感じない。高峰秀子が出てないからだろうか?あまり加山雄三が小難しい顔しても説得力がない。だいたい加山雄三が司葉子の夫を轢き殺した癖にあまり>>続きを読む

放浪記(1962年製作の映画)

3.9

はじめて触れてみた放浪記。こんなに面白い話とは。林芙美子の自伝的な話なんだけど、人間の性とか本性をエグいくらいに丸出しに明かしていく。その林芙美子の分身を高峰秀子が演じている。眉毛が下がったメイクで子>>続きを読む

女が階段を上る時(1960年製作の映画)

3.9

銀座の女の悲哀、たくましさのお話を高峰秀子のワンマンショーで。銀座のママにしか見えない高峰秀子の力が凄い!力強さと、男に翻弄されてしまう弱さに魅かれる。胡散臭い男たちも超魅力的で、関西弁で金にもの言わ>>続きを読む

流れる(1956年製作の映画)

3.9

寂れていく芸者屋の面々の生活を描く。
役者一人一人の役割がハッキリしていて、芸者屋同様、演者たちも呼吸というかチームワークが抜群で応援したくなる映画だ。特に一家の大黒柱、山田五十鈴の悲哀に満ちて、全て
>>続きを読む

女の中にいる他人(1966年製作の映画)

3.5

これはかなりヤバ目な作品。不倫相手を殺めて慌てる小林桂樹なんだけど、とにかく桂樹のチキンハートっぷりがヤバイ。自首も中々出来ず、罪の意識に苛まれて妻や、不倫相手の旦那にカミングアウト!って、かなりガイ>>続きを読む

娘・妻・母(1960年製作の映画)

3.5

普遍なホームドラマ。原節子がメインだけど、出演者それぞれの見せ場が用意されていて、気合いが入っているので、バチバチしていて、全体としてバランスが少し悪く感じる。役者同士の競争になっちゃっているような。>>続きを読む

乱れる(1964年製作の映画)

4.0

いい感じに疲れている戦争未亡人高峰秀子と、義理の弟のバリバリ若大将期加山雄三の切なすぎる話。高峰秀子と加山雄三?イマイチピンと来ないな〜と思いきや、これがどんぴしゃのキャスティング‼︎最初から最後まで>>続きを読む