PhilMarksさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

PhilMarks

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そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

3.6

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作品を通して主人公たちから主張される、自分たちが住んでいる街から出ていくことができない、この街で「そこそこ幸せに」暮らしていくことへの失望にとても共感した。中学生の頃の自分ならばさらに共感しただろう。>>続きを読む

セブンティーン・アゲイン(2009年製作の映画)

2.8

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疲れていたので気軽に観られる映画はありがたかった、毒にも薬にもならなかったが。ハイスクールの様子と主題歌がthe kooksのnaiveだったことがゼロ年代のアメリカを感じさせた。

フッテージ(2012年製作の映画)

2.8

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期待していたよりも怖さが控えめ。びっくり箱的な怖がらせ方に頼りすぎている。妙な場面で流れるBGMが現実に引き戻すので逆効果だと思う。

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.0

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かなり前に書いたレビューが途中で消えたので思い出せる限りをざっくり。
・ストーリーは好きだったけど描き方はあまり好きではなかった
・複雑な金融システムの中の一つの問題についてだし、各界の有名人が用語を
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.0

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僕はSF映画が大好きで(それなのに本作は今まで未視聴だったのだが)本作の原作も好きだったので、それほど本作が好きにならなかったのは自分でも意外だった。
「電気羊は〜」は原作というより原案、とのことなの
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

3.8

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戦争映画は自国と相手国をどう描くか、個々人にとっての戦争をどう描くかで監督の主張やその作品に対する姿勢が分かりやすいのではないかと思っている。ただ、どういう描き方にも受け手の好き嫌いはあれど間違いはな>>続きを読む

マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

4.3

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2020年に出会って良かった作品の一つ。キアヌ・リーブスもさることながら、リバー・フェニックスの演技が素晴らしい。男娼として見せる表情やイタリアでの別れを機に変調を来していく様子、ナルコレプシーの演技>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.7

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ホラーとしては「怖い作品」ではないが、映像や演技、伏線の広げ方とその回収などが素晴らしく、「完成度」という曖昧な言葉を使うならこういう時なのではないかと感じた。一つの家族に焦点を当てられたホラー映画の>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.3

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言葉では言い表せないほど濃い印象や激情に心が支配されて、エンドロールが終わっても上手く物を考えられなかった。何てものを観たんだと思った。何も考えられず、暫く街を歩かなければ落ち着けなかった。
作品とし
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.9

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公開時に劇場で観たが時間が経っていたので再視聴。
マンチェスター・バイ・ザ・シーの美しくどこか寂しげな風景には心が洗われるようだったが、田舎町特有の世界の狭さというか閉塞感というか、そういった雰囲気が
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.6

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最近ではSNSホラーなどのジャンルが生まれつつあるが、ラップトップの画面だけで物語が進行するものの、ちゃんとサスペンスになっていたなという印象。作り手がやりたかったこと(=全てをラップトップの画面で見>>続きを読む

希望のかなた(2017年製作の映画)

3.8

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アキ・カウリスマキ作品初視聴。彼のファンが言う彼の作品らしさを何となく理解した。北欧に対して幻想を抱く人がたまにいると思うんだけど、街の感じなどはこういう感じだよな、と。北欧には訪れたことはないのだけ>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

2.4

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多忙のため取り急ぎ記録まで。こちらが勝手に持った予想ではあるのだが、思っていたよりもあまり好きではなかった。事件の凄惨さや田舎の警察の隠蔽気質などを伝えるためなのかもしれないが、とにかく出てくる人の殆>>続きを読む

アルカディア(2017年製作の映画)

3.0

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多忙のため取り急ぎ記録まで。態とらしい舐め回すような第三者視点のようなカメラワークは嫌いではなく寧ろ存外好みですらあったが、広げられた大風呂敷の結末や真実があっさりとしていて呆気なかった。主人公たちや>>続きを読む

ワイルドライフ(2018年製作の映画)

3.7

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多忙のため取り急ぎ記録まで。良かったのだが母親の態度については何をいけしゃあしゃあと…と思ったのだが、これも所謂"普通の家庭"に育ったことによる視野の狭さなのかもしれないなと思った。

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

多忙のため取り急ぎ記録まで。観て本当に良かった。

ボウリング・フォー・コロンバイン(2002年製作の映画)

3.4

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コロンバイン高校の事件そのものを追うドキュメンタリかと思っていたが、それよりもアメリカの銃社会の核心に切り込むような内容で、それが多面的な切り込み方だったので、結論ありきの一直線の展開でなかったことは>>続きを読む

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.2

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公開時に友人からこれは日本の漫画が原作なんだと力説されたことだけを覚えている。存外面白かった。こういったSFアクションの醍醐味の一つとしてああでもないこうでもないと考察することがあると思う。こうすれば>>続きを読む

フィフス・エレメント(1997年製作の映画)

2.9

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シリアスなシーンにもユーモアを入れてくるところは嫌いではなかったし、それと両立してあくまで戦争は悪だというメッセージは良かった。SFにしてもアクションにしても戦争や人殺しを軽妙なエンタメにする作品は好>>続きを読む

ダークスカイズ(2013年製作の映画)

2.4

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怖がれそうだと多少の期待を持って観たのだが、地球外生命体の話が出たあたりから話がキナ臭くなって終了。怖いシーンがある訳でもなく、だからと言ってSFの側面を掘り下げる訳でもない。強いて言えばヒッチコック>>続きを読む

ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

2.8

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デヴィッド・リンチ作品は初めて観た。それほど難解ではないが面白い作品の構成と視線に独特の焦点の当て方をする撮り方が好きだった。個人的に好きな80s〜90sのバンドの曲が挿入歌に使われていて、且つ合って>>続きを読む

バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

3.1

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かなり前から観たいと思っていたのであまり前知識は入れないようにしていたのだが、それでも入ってきた情報から勝手にイメージしていたようで、勿論それについて作品は悪くないのだが、こういう作品だったのかという>>続きを読む

灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)

3.4

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ワルシャワ蜂起については知っていたが、作品の舞台はその後だし、当時のポーランドの情勢については無知だったため、構図を理解するのに時間がかかった。宴のシーンは楽しげだしクリスティーナとの恋のシーンは微笑>>続きを読む

独裁者(1940年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

感想を言うとなると、この種の喜劇は好きではないが風刺の仕方は好みだった。
勿論彼のドタバタ喜劇はコメディ映画の黎明期の発展を助けたのだろうし、それは理解できるしリスペクトしている。だが、終盤までアクセ
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タグ(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

毒のない、笑えて清々しさが残る作品だった。物理的な距離が離れれば特に、あれほど仲が良かった友人とも気合を入れて腰を上げないと会えないようになったし、会っても仕事や生活の話ばかりだと気付く。それが悪いこ>>続きを読む

ビーツ、ライムズ・アンド・ライフ ア・トライブ・コールド・クエストの旅(2011年製作の映画)

4.0

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彼らのことは知っていたし音楽も好きだったが、彼らのパーソナルな部分についてはあまり進んで知識を入れていなかった。だが、観て本当に良かったと思った。
彼らの生い立ちや活動について明かされていく中で、名曲
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ジャック・リーチャー NEVER GO BACK(2016年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

トムクルーズのことは嫌いではないが、トムクルーズが何をやっても「トムクルーズのための映画」になってしまうのはいい加減可哀想に思えてきた。彼の近影を映すともう老けてしまった顔が悲しい。

地獄の黙示録(1979年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

何処かで見た、この作品はオペラである、といった趣旨の感想が腑に落ちた。僕だけかもしれないが、戦争映画は流して観るのではなく何かを感じようとしながら観るだろう。そこでこの作品のように長くて「良く分からな>>続きを読む

ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

戦闘シーンの凄まじさやシールズの絆、臨場感などあらゆる要素で強く心に残る作品だったのだけど、どこか戦闘のシーンの描き方にもやもやとしたものが残った。それは余りにもその描き方がニュースで見るものではない>>続きを読む

ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

アメリカのものに限らず戦争映画は少なからずバイアスがかかっていると思うので一本下がって観るようにしているし、アメリカの対テロ政策に関する僕のスタンスは置いておく。
展開がはっきりしておらず(そこで本土
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

似た題材を扱っている作品だからといって比べるのはナンセンスだが、この手の作品では「フライト」の方が好みだ。また、僕は飛行機事故について調べることが好きだった時期があり、またこの事故はあまりにも有名なた>>続きを読む

断崖(1941年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

序盤はジョニーの甘い台詞とそれにいとも簡単に翻弄される世間知らずなお嬢様のリナのやり取りが少々退屈だったが、中盤以降は好みだった。
最初は、ジョニーは苦労を知らなさそうで軽薄そうな男のような顔をしてい
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NEXT -ネクスト-(2007年製作の映画)

2.3

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この手の映画の設定や展開に文句を言ったところで「そういうものだから」と言いくるめられてしまいそうだと思う。だから多少無理な設定や展開には何も言わない。ずるい夢オチ(夢ではないが)の使い方をされると何も>>続きを読む

ラザロ・エフェクト(2015年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

「フラットライナーズ」と「LUCY」のデジャヴを感じながら観た。肝心のエフェクトが起きてから結末までが短すぎる。血清を注入されてスーパー人間になった描写をもっと観たかった。悪夢ももっと捏ね回せたと個人>>続きを読む

オキュラス 怨霊鏡(2013年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ホラーシーンが極度に少ないにも関わらず、サスペンスでもないのでこれは恐らく「かなり怖くないホラー映画」なのかもしれない。