gomimushiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ちひろさん(2023年製作の映画)

4.0

まさしく「休日にボーッと見る」のにピッタリな作品。今泉監督の世界観がふんだんに炸裂した本作は多くの鑑賞者を勇気づけたストーリーになっているのではないだろうか?

たとえ本作のように元々「風俗嬢」であろ
>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

3.7

単刀直入に言えば「自分の将来や未来が怖くなる」映画で、非常に重いテーマだった。

20-30代のレンジにいる若い世代の人たちからすると「自分が75歳になったときの将来」なんて誰しもが考えたことないと思
>>続きを読む

クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.6

ノンフィクションということに驚きを隠せないのが本作の最大の魅力。

伝統的なリアルスパイの佇まいや雰囲気、さらにはキューバ危機を背景とする国際情勢までもが緊迫した手触りを作り出す。

だが、肝となるの
>>続きを読む

静かなる叫び(2009年製作の映画)

4.3

多分ここ数年で見た作品の中で最もヘビーな作品だったのではないかと思う。

・相当作品に自信がないとできない終始モノクロの構図
・映画開始数分でいきなりテロ発生のストーリー
・一切なしのBGM
・1時間
>>続きを読む

CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

1.0

結論からいえば「やはり本家の面白さには勝てない」といった印象。言葉選ばず言えば圧倒的駄作。

途中の空想シーンも完全不要な上「なんで2人も助かってるの!?」という無駄なシーンが多め。

岡田将生のサイ
>>続きを読む

カランコエの花(2016年製作の映画)

4.0

LGBTQ系映画って山ほどあるけど9割以上が洋画なところ。つまり日本じゃまだまだ知識の発展がしていない証拠だ。

そんな中、今田美桜という大女優を率いて今回かなりセンシティブな作品に取り組んだ制作会社
>>続きを読む

still dark(2019年製作の映画)

5.0

まさにこういう映画を求めていた。シンプルでストレートで感情に訴えてくるこの作品は落ち込んだ人にこそ見て欲しい。

・主人公の圧倒的な成長。成長のテンポも良い。
・全盲だろうが一切差別なしに平等に接する
>>続きを読む

神々の山嶺(2021年製作の映画)

4.3

アニメであるのにここまでリアリティーさと緊張感が出るのは純粋に素晴らしい。見終えたあとには手汗びっしょりだった。

結論からいえば「クライマー」の命懸け具合と変態さを確認することができるなかなか今まで
>>続きを読む

僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

5.0

犬を一度でも飼ったことがある人は間違いなくハマる作品だった。

小学3年〜高校2年まで飼っていた当時の犬を思い出して、ぎりぎり泣きはしなかったが様々な思い出が溢れかえってもっと一緒にいてあげればよかっ
>>続きを読む

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.6

まるで映画「ゴッドファーザー」並みに人がゴミのように死んでいき、ついさっきまで仲が良かったのに一体誰を信じたら良いのか分からなくなる作品だった。

ヤクザ役の岡田くんの色気のすごさよ・・・今回とにかく
>>続きを読む

アルゴ(2012年製作の映画)

3.9

この映画は前半はかなり退屈ではあるが、後半のドキドキ具合は半端ない。おそらく心拍数120くらい行ってたのではないかと思う。

飛行機に乗るまでもかなりドキドキするし、ようやく飛行機に乗れたと思っても、
>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.1

結論からいえば「クリエイティブ系」の仕事に携わっている人は全員必見の作品だと思った。

個人的には「左ききのエレン」とセットで見るべき作品で、
・クリエイターとしてモチベーションを上げたい方
・そもそ
>>続きを読む

前科者(2022年製作の映画)

3.7

作業しながら見だったけどもっと深く集中して見ていたらすごく引き込まれていた作品だったのではないかと思う。反省。

もし自分が経営者だったとして、前科持ちを採用するか判断を問われると間違いなく採用しない
>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.5

永野芽郁の鬼気迫る演技がすごすぎるのと、この1時間半ひたすらに重い話が続くのでなんだかすごく疲れる映画。

たとえ親友ともいえるほどの仲の良い友人であってもこんな関係絶対嫌だし、友人だからこそもっと気
>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.5

すごい名作らしいけど、結論として「真実の行方」のようなもっと捻りまくった作品のほうが好きだった。

まるでラスト40分はジェットコースターかのようなスピードで物語が展開していき、最後の最後まで誰が犯人
>>続きを読む

ディオールと私(2014年製作の映画)

5.0

結論を一言でいえば、クリスチャンディオールのようなパッと見は華やかな業界に見えても泥臭く、そして人間臭くて我々のようなサラリーマンとなんら変わりないことが分かる素晴らしいドキュメンタリー映画だった。>>続きを読む

老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.7

お金がない時に限って突然の出費が重なったり、そしてお金がない時のほうが物欲まみれになっていた新卒の当時を思い出す映画だった。

幸い、ある程度収入を得られて普通に楽しく生活をできるようになったのだが、
>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

3.8

モノクロ映画というだけで退屈でいつも眠くなるのだが本作に関しては全くそんなことを感じず最後まで見ることができた。

結論として、平和ボケをしまくっている日本人にこそ見ていただきたい作品であり、もし自分
>>続きを読む

ブレスラウの凶禍(2018年製作の映画)

3.6


18禁ということもあって「どれどれ?」と思って見てみたが、もう普通に脳みそを削るシーンを躊躇なく描写したり手足が外れたり、ラストでは簡単に首チョンパしたりとか普通の精神状態で見るべきものでなかった。
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

結論からいえば多くの方が感想を述べるようにめちゃくちゃ面白かった。
ネタバレにチェックをいれているため、いきなり内容を書かせてもらうがまさかまさかの「湘北vs.山王工業」を描いた作品だったとは・・・!
>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

5.0

結論を一言で言えばめちゃくちゃ怖かった。画面を一番小さくしないとまともに鑑賞できないレベル。

2021年〜2022年にかけて「親ガチャ」とか「毒親」とか色々なワードがトレンドになったが、まさしくそれ
>>続きを読む

とっくんでカンペキ(2012年製作の映画)

3.5

わずか3分のショートムービーかつ台詞も一切なしでここまで人の心を動かしてくるのはおそらく本作だけだろう。

簡単ではあるが箇条書きで感想をまとめてみた。

・2人ともチケットを2人分用意していた相手を
>>続きを読む

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.3

スパイ系映画によくある「頭がよく切れる」主人公最強系の作品。完全に最初から予想がついてしまうためそこまで楽しめるものではなかったが、007やゴッドファーザーを連想させるようなシックな衣装がなんとも言え>>続きを読む

母性(2022年製作の映画)

4.3

「母性」というタイトルではあるが、小生の中で最もふさわしいタイトルは「異常」だと思った。

湖のようにゆっくりと流れていく物語に慣れていない序盤は正直なところ「なんて退屈な映画なのだ」とイライラしてい
>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

1.0

息を呑むかのような相変わらずの映像美は健在。

OP/EDの演出も前作同様神懸かっていて毎回感動させられるが、ストーリー設計がカオスすぎて完全に0点。全てが台無しだ。

理由を挙げ出すとキリがない。
>>続きを読む

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

-

結論からいえば採点不能。好みの問題もあるが圧倒的に0点だった。

その理由を簡単にまとめると下記の通りだ。

・何を伝えたいのか分からない 一貫性がない
・とにかく会話の内容がネガティブ
・とりあえず
>>続きを読む

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.0

自分はこんな複雑な家庭で育ったわけではないので共感できたわけではないが、映画で描写されていたような家庭環境だと間違いなくグレていただろうと思いながら見ていた。しかしながらそれでも常に笑っていられる永野>>続きを読む

エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.5

もうストレンジャーシングスの初期からミリーボビーブラウンを見ていたのもあって、なんだかすごく大人になったなあという印象。

あれだけ小さかった少女が、今となってはこんな大役にまで務め上げるまで成長をし
>>続きを読む

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.2

ひろゆきは簡単に「じゃあ生活保護とればぁ?笑」というが、実際はそうもなかなか上手くいかないことが証明された作品だったように感じた。

震災後、不正受給者の増加が特に著しくなった生活保護。生活保護申請に
>>続きを読む

彼女と彼女の猫 -Everything Flows-(2016年製作の映画)

5.0

たった27分程度のショートムービーであるのに関わらず、ここまで人の心を動かすことができるのはさすが新海誠原作というのもあり、相当な自信が垣間見える。

結論からいえば過去に犬や猫などペットを飼っていた
>>続きを読む

グッド・ナース(2022年製作の映画)

5.0

実話ほど恐しいものはない。開始30分のあたりで完全に犯人が分かっているのに関わらず、最後の最後まで緊張感が抜けずに最高に好きな映画となった。100点満点。

なぜ100点満点だったのか、ざっくりと下記
>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

2.9

なんとなく「街の上」とか「愛がなんだ」とか「mellow」のようなエモエモしいエモを期待していただけに、あまりに好きなタイプではないのと記憶に残りにくい作品となってしまった。

見ていて感じたのが佐々
>>続きを読む

余命10年(2022年製作の映画)

5.0

「どうせお涙頂戴系でしょ?」と結末が分かっていてもいつの間にかツーと涙が頬をつたっていて、まさに「令和版の1リットルの涙」だった。
小松菜々さんの美しい造形美と迫真の演技があまりにリアルで、この2時間
>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

5.0

結論を端的に言えば100点満点だった。ずっと見たかった映画だけど見逃して、Netflixでようやく配信されて小生は大満足だ。

なんだか諏内 えみさんが書かれたベストセラー本「育ちがいい人だけが知って
>>続きを読む

女は女である(1961年製作の映画)

3.4

結論からいえば小生の苦手なミュージカルとコメディが混じり合っていて全く好きになれない映画だったが、色彩センスが絶妙だったり数々のメッセージ性が込められた映画であるというのが率直な感想だ。

・男と女は
>>続きを読む

ミッドナイト・ファミリー(2019年製作の映画)

3.5

最初からクライマックスかのような疾走感がずっと続くため、良い意味でも悪い意味でもアクセントがなく少し物足りなかった。

とはいえ実話ベースで構築された人口900万人強のメキシコシティでは公営救急車が4
>>続きを読む