harukapiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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沈黙を破る(2009年製作の映画)

3.3

・It looks like objects. 彼ら(パレスチナ人)は人間でなく、標的でしかない。
・They don't have name, it's just “Palestinian”.
(戦
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検事、弁護人、父親、そして息子(2015年製作の映画)

4.0

EUフィルムデーズにて鑑賞。
印象的だったのは、旧ユーゴ紛争に巻き込まれた人々の紛争がもたらした影響への葛藤と、その戦後処理に関わる「西側」の人々の自己を取りまく葛藤が克明に描かれていたこと。そしてそ
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パラダイス・ナウ(2005年製作の映画)

3.5

サイードと友人の意見が途中で入れ替わったのが印象的。「この行為は正しいのか、本当はもっと別の方法で抵抗できるんじゃないのか」。イスラエルの軍事力には敵わない、自分たちにあるのは自分の体だけだ、と自爆を>>続きを読む

私に構わないで(2016年製作の映画)

3.0

鬱屈した日々。それでも彼女はザクレブに行かなかった。バスを降りることを自分で決めた。

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.8

セリーヌの気持ちに共感しすぎる。色んな気持ちを踏まえて、それでも「物事は起こるようにしか起こらない」と(本音かどうかは別にして)言葉で言える彼女は強い。
最後ジェシーが“I know”と言うときの表情
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

3.0

知的な会話が好印象。わたしも占い師の言葉は素敵だと感じたし、あんな風に言ってもらえたら元気になるわ。
心が惹きつけられる存在には、胸をよぎってしまう心配事を全部はねのけて、飛び込んでみたらいいのねー。
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カイロ・タイム 異邦人(2009年製作の映画)

3.3

映像が美しくて素敵。
ジュリエットよりもタレクの方が絶対切ない、タレクがジェントルでユーモアもあってかっこよくていい男すぎた。
タレクが自分の文化からピリッと言うところはちゃんと言ってて、欧米人から見
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17歳(2013年製作の映画)

3.3

美しかった。他人から自分の存在を認められたいと感じる時期って漠然とある。その自己肯定感を他人にゆだねる行為がただ「売春」という名前だったってかんじ。焦燥に駆られて男の人といたいときってあるよ。

娘よ(2014年製作の映画)

3.3

装飾品とか服装とか布製品とか、バザールの煌めきとか、あの地域が持つものはほんとうに美しい。この美しい文化を持つ場所で、なぜあんなにもおぞましい考えを持って結婚や婚姻や権力の誇示が繰り広げられるんだろう>>続きを読む

彷徨える河(2015年製作の映画)

3.5

観終わった後の圧倒感がすごかった。白黒で映されつつもなお壮大さを感じさせるアマゾン、蛇やジャガーの息遣い、過去と現在の交錯にくらくらと惹き込まれる。
白人嫌悪やゴムへの発言を見るだけで、世界史で学ぶ入
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灼熱/灼熱の太陽(2015年製作の映画)

4.0

見終わった直後よりも、後からじわじわと作品の良さを噛みしめるかんじ。映像も綺麗だった。戦争の傷跡が残る建物が映されるシーンではドキュメンタリーをも思わせる。
1つの作品の中に、時代が異なる3つの男女の
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シアター・プノンペン(2014年製作の映画)

3.0

話の展開はそんなに好きじゃなかったけど、現在の生活のあちらこちら(何気ない風景の一部とか、日常のラジオ放送とか、もしかしたら自分の両親の結婚までも)にクメール・ルージュの記憶がまつわるんだよなぁ、と思>>続きを読む

とうもろこしの島(2014年製作の映画)

3.5

静かで叙情的な映画だった。目線が美しい。
人々のいつもの日常に戦争がどうやって混ざり込んでいるのかとか、日常の中で戦争がもたらす異物感とかが感じられる。
何も無い島(中州)で、家を作っていく、畑を耕し
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

3.0

台湾の当時の時代背景を在り在りと感じさせる雰囲気。
1960年代になっても色濃く存在をはなつ日本が統治していた歴史や、外省人・本省人の抗争、衝突。思春期の、そして人間の持つ感情の揺れ。
台湾の発展前の
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ぼくと魔法の言葉たち(2016年製作の映画)

3.5

My childday is over, but doesn't matter.
誇張しすぎず、不安はそのまま不安として映していて、よい作品だった。

みかんの丘(2013年製作の映画)

4.0

お話しの展開は必ずしもハッピーエンドじゃないけども、なんだかじんわりと染みてくる良い作品。旧ソ連圏の国々と人々をめぐる衝突の構造をあまりわかってないので、もうちょっと勉強してから観直すとぐっと深まりそ>>続きを読む

サラエヴォの銃声(2016年製作の映画)

3.0

この地域の民族紛争の歴史が複雑すぎて途中ついていけてなかった。紛争終結後にも連綿と残る民族同士のしこりとか、EUに対する不満とかがチラチラ見え隠れするのが妙にリアリティ迫るかんじ。

汚れたミルク/あるセールスマンの告発(2014年製作の映画)

3.5

中身も衝撃的だけど、映画の描き方に監督の工夫とか思い入れが感じられた。パキスタンとかあの辺りの地域の民族衣装とか装飾の使い方ってほんとに美しい。

蝶と花(1985年製作の映画)

3.3

列車のシーンが美しかった。
列車の上に乗ってる人間の影が映し出されるシーンがとても好きだった。

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.0

ずっと愛してるって言ってたシーンが1番好き。ラストは2人とも笑顔を浮かべたからハッピーエンドだと思うなあ。

海は燃えている イタリア最南端の小さな島(2016年製作の映画)

3.0

海を越えて移動する難民と、人道的観点から彼らを受け入れる実務を行う人々・受け入れる国家があるということを直視させられた。島の人々のゆったりとした生活と、難民救出にあたる人々のギャップが色濃く描かれてる>>続きを読む

敷物と掛布(2013年製作の映画)

3.0

セリフがほとんど無く、エジプトの1月25日革命後の数日間が描かれている。粛粛と物事が展開していくけど、正直アラブの春について詳しくなかったので良く分からなかった。映画を見終わったあとにトークショーがあ>>続きを読む

私たちはどこに行くの?(2011年製作の映画)

3.0

ミュージカルテイストなのを知らなくて鑑賞に挑んだので、最初びっくりした笑
笑いを誘う部分が多かったので楽しめたけど、実は結構ヘビーな内容。男たちの争いを女たちがあの手この手で止めようとする。
あの白人
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神に誓って(2007年製作の映画)

3.5

おなじ女の目線で観てて、こんなのあり得ないわって思うようなぞっとする場面が多々あった。ほんとに色んなことを感じたけど、神という名のもとでは何でも許されていくかのような宗教の自己都合論はどうにかならない>>続きを読む

シリア・モナムール(2014年製作の映画)

3.0

「カメラは、武器だ」
「わたしは映画を歩きながら撮っている」
「言葉には今でも力があると思う?」

人間の犠牲者の生々しい死体もつらかったけれど、猫の傷つけられた姿や脅えている姿に涙が出た。人間が起こ
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