好きな作品だ。ウィリアムズ姉妹の登場以前からテニスシーンを見てきているから余計に楽しめた。
この邦題がミスリードしているおかげで、「家族愛」「絆」「教育」「成功」みたいなところで感動した、という評をよ>>続きを読む
これも「そえまつ映画館」のレコメンドがあって観ることにした作品で、池松壮亮と伊藤沙莉の主演というのもちょっと面白いなという期待感もあった。クリープハイプの「ナイトオンザプラネット」は、これも好きな俳優>>続きを読む
この作品のリメイクをスピルバーグが、と聞いて当然ながら意外なセレクトだなと感じた。しかしこうして観ると、実は相応しい題材だったのだなということがよくわかる。
彼のキャリアを思い返せば人種、民族、国家に>>続きを読む
先々週に今作を鑑賞してなんだか幸せな気分になったことを思い出す。そしてまさかその後にアイヴァン・ライトマンの訃報があるとは夢にも思わない。残念ではあるが今作の内容、出来の良さ含めて記憶に刻まれることに>>続きを読む
先月末の鑑賞時はまだ発表されていなかったアカデミー賞において、作品、助演男優、脚色の三部門でノミネートされている。それほどの評価を得ているのが肯ける仕上がりだったと思う。
基本的には思春期の子供が進>>続きを読む
MCUでのスパイディ、いやピーター・パーカーの物語が弱いのはわかっていた。で今作。マーベルから「それは私たちも理解しています」という回答をもらった。そういう仕上がりだったと思う。
MCUのピーターは>>続きを読む
ベニー・チャンの作品にこれまで親しんでこなかったが「そえまつ映画館」での紹介があり、年末に鑑賞した。平日の夕方ということもあってか、久しぶりの“貸し切り”になった。そしてそれが勿体ないと思えるほどの良>>続きを読む
この作家本人にとって、自身の過去作をあえて違う面から見直すことが大事だったのだろう。
それはとてもよく伝わったし、映像表現での挑戦もあってこのシリーズらしさは継続された。
ドラマの部分では最も丁寧に>>続きを読む
主演2人だけで観るきっかけになるし、さらにエドガー・ライトということで期待していた。そしてその上をいく仕上がりだったと思う。
前作『ベイビー・ドライバー』をメジャー性のあるものにした手腕は高く評価され>>続きを読む
原作は2008年に発表されたYAもので、邦訳は『心のナイフ (混沌の叫び1)』として刊行されている、三部作の1巻めが今作に相当する。まあ原作は未読で、今作についても主演2人とSF作品ということ以外は>>続きを読む
気がついたら観てからだいぶ経ってしまったけど、国内興収は10億を超えているようで、この状況下ではまずまずといったところか。韓国ではマ・ドンソクの出演作でもあってか300万人の動員に達したというから凄い>>続きを読む
邦題がこうなったのは今の日本においてその部分がピックアップされるから。もちろんそのことは原作本『グアンタナモ日記』ですら、拷問した看守の名前など2,500箇所以上が米政府により検閲が入って黒く塗りつぶ>>続きを読む
こうした「SF大作」を堂々たる格調を伴って観せてくれたことに感謝しかない。初見時にはわかっていなかった続編の製作も決まって良かったなと思う。それにしてもヴィルヌーブは「ショーン・ヤングが出ていたSF作>>続きを読む
原作は読んでいないが、文庫で600頁弱の上下巻だから映画1本にまとめるための工夫がなされている。土方歳三が箱館戦争に従軍したフランス人のジュール・ブリュネに過去を語る形式にしてギュッとされているので、>>続きを読む
007かくあるべし、とは思っていない。というかクレイグ・ボンドと一連の作品の魅力を評価しているので、今作はある意味「相応しい」決着の付け方だったかと思う。
今作で興味深いのは、危機をもたらすのが細菌>>続きを読む
水俣病についての代表的な写真「入浴する智子と母」に至るまでの物語。
事実を元にした作品だが、脚色も(もちろん)あり、その是非や「風化させたいと思っている現地の声がある」ことなど、公開に際して少なからぬ>>続きを読む
記憶やSFというワード、そしてジョナサン・ノーランという取っ掛かりがあり、監督と脚本はパートナーであるリサ・ジョイ。そうした断片的な情報だけで観たので、舞台設定にまず驚いた。
細かい設定はともかくと>>続きを読む
カラミティ・ジェーンについては実在していても多くの部分で誇張があるという。“カラミティ” の由来も酒癖のことじゃないか、などという説もあったりするくらい。ただし、少なくとも男性社会の中西部において選択>>続きを読む
もう一度観たいと思っていたけど、ちょっと新作が渋滞してきたのでもうまとめよう。
今作はオリジナルの本ということで思い切った演出、描写が出来たのだと思う。上林の暴走ぶりは鈴木亮平の体躯や存在感によって>>続きを読む
『スーパー!』がジェームズ・ガンの入り口だったので、今作は原点回帰のような印象を持った。この作家の直近10年に何があったのかは調べればわかることだけど、それは知らなくても良いし、知っていれば味わいも変>>続きを読む
やはり映画館で観て良かったと思う。中村佳穂の歌唱を映画館で聴くということは鑑賞のモチベーションになっていたから。
細田作品の演技の付け方はそれほど好みではないので、その分物語や人物造形、美術、そしてな>>続きを読む
今作については事前の情報が普段より多くあり、冒頭のくだりの顛末はわかっていた。問題は「なぜキャシーはそれをやるのか」ということになる。
キャリー・マリガンの今作の演技は主役の人物像を曖昧にしているの>>続きを読む
お祭りだし、せっかくだからDolby Cinemaで観たけれど、とにかく映画館でなるべく大きなスクリーンでこその作品だなと思った(7月末に鑑賞)。
バーニーが勤めていた企業がエイペックス・サイバネテ>>続きを読む
観たのは3週間ほど前だけど、前作よりも進化したアクションにまず驚いた。
冒頭のカーアクションは原作を変えてまで考えられただけあって、アイデアに満ちた迫力のあるシーンだった。邦画では滅多に観られない強度>>続きを読む
不老不死というのはSFやファンタジーで繰り返し扱われてきた題材だが、現代では医学の進歩による高度医療によって病気の治療や健康維持がなされるようになったというアングルが生じている。つまりお金の有無で命の>>続きを読む
前作で提示されたものをほぼ説明することなく、冒頭の前日譚で理解させてくれる。もうすでにこの辺りで良い作品だなと思える。
しかも驚かされたのは前作の直後を描いていること。子供たちが明らかに育っていること>>続きを読む
これは期待以上。
「あの名作古典SFをなぜ日本で」という疑念に対して、製作側の原作への強い想いがあることは事前のコメントで知ってはいたけど、それは観ないと理解できないのだし、実際に観ればよく伝わってく>>続きを読む
今回の最終章がこのシリーズの入り口という自分にとって『The Final』は驚きがあったし「邦画でここまでできるのか」と感嘆させられた。どうしても人間関係のところで追いつかない部分もあったが、そこより>>続きを読む
よくあるアレだけど、冒頭からの描写では中年の危機よろしく悩める父親の描写がしっかりしていて、そこでまず「ノーバディ」であるというところがまずユニーク。
とはいえ、ストーリーの面ではそれほど新味はなく>>続きを読む
「ループもの」というフックだけで観たのだけど、なるほどこういうのもアリだなと思える仕上がりだ。
今年は『パーム・スプリングス』という好例もあり、やはりこのジャンルの面白さを再認識するし、個人的にはハズ>>続きを読む
「デイヴィッド・バーンとスパイク・リーが関わっている、ブロードウェイショーを映画化したもの」という情報だけで観たのだけど、まるでそういう態度の観客にとって練られたような構成だったように感じる。
冒頭で>>続きを読む
予告編ではあまり良い印象を受けなかったのだけど、公式からもたどれる「そえまつ映画館」というYouTubeチャンネルの紹介動画を観て参考にしたところ、とても面白かった。
ドラッグの利権がらみの作品だけど>>続きを読む
今作だけを観ても、物語としてわかりにくいところはない。丁寧に過去作からの取捨選択をしていると想像していた。登場人物のこともまあまあ推し量れる中、蒼井優だけはどういう役なのかが最後までわからない。逆に言>>続きを読む
女性の宇宙飛行士が主人公で邦題の「宇宙」を「そら」と読ませるのは、昨年日本でも翻訳版が刊行されたメアリ・ロビネット・コワル著『宇宙【そら】へ』からの引用なのだろう。同著は歴史改変の世界において宇宙開発>>続きを読む
主人公がベッドで目を覚ますシーンから始まるところでちょっと笑ってしまうのだけど、今作の前に観た『ザ・スイッチ』もそうだったので可笑しい。そしてこちらは「ループもの」だとわかっているからお約束でもある。>>続きを読む