リルミさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

1.5

トリガーワーニング/ジャンプスケア:自殺の描写あり

非常にもったいない。2分という短いループの中、旅館の従業員と客たちが異様な状況の中ドタバタを繰り広げるというストーリーで、ワンカット風のカメラワー
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.8

トリガーワーニング/ジャンプスケア:ほぼなし(マイクロアグレッション的な描写は少しあったかも...?)

面白かった。凶悪犯のふりをし始める主人公の姿はめちゃくちゃ笑えたし(ジェフリー・ライトの演技力
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

2.5

トリガーワーニング/ジャンプスケア:トランスジェンダー的な属性を持つ人に対する差別描写あり

史実を元にした、弱小国際チームが初勝利を獲るまでの物語。
メタ的な語り手を用意することによるエクスキューズ
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HIDEO KOJIMA:CONNECTING WORLDS(2023年製作の映画)

3.0

トリガーワーニング/ジャンプスケア:なし

超有名ゲームクリエイター小島秀夫についてのドキュメンタリー。

映画や本についての愛、敵を倒す事に重きが置かれる現代のゲームへのアンチテーゼとしてのデススト
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13人の命(2022年製作の映画)

3.8

トリガーワーニング/ジャンプスケア:水中の恐怖が描かれるため、人によっては辛いかも。若干のジャンプスケアあり

タイで実際に起きた水没した洞窟からの救出劇を描いた作品。

始まって数分で「上手い」映画
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DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン(1983年製作の映画)

3.0

トリガーワーニング/ジャンプスケア:なし

あの庵野秀明が監督した自主制作映画。制作規模と時代を考慮すると良くできてるとは思う。早口の台詞回しやカメラワークなど、シン・ゴジラの片鱗を感じさせるような内
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ジャッカス FOREVER(2022年製作の映画)

3.5

トリガーワーニング/ジャンプスケア:お察しください

シリーズ初視聴。ひたすら下品ないたずらやチャレンジを続ける「だけ」の連続性もクソも無い超バカバカしい作品。今まで色々な映画を観てきたがここまでくだ
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.8

トリガーワーニング/ジャンプスケア:なし

これはすごい。ほぼ静止画とナレーションのみで構成されている上、白黒なので情報量が少なく抑制されているがラストはとても叙情的。心に残るような苦い後味を残す良質
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ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

2.5

トリガーワーニング/ジャンプスケア:なし

突如何者かの身体を借りているという奇妙な状況に放り込まれた男、すると8分後に突如乗っていた列車が爆発し、目覚めるとそこは狭いカプセルの中で....?

うー
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キングメーカー 大統領を作った男(2021年製作の映画)

3.8

トリガーワーニング/ジャンプスケア:脱北者に対する抑圧が若干描かれてます。

かなり面白かった。独裁政権が支配する韓国で、弱小候補の野党政治家の元へやって来た謎の男が、彼の「影」として暗躍し大統領候補
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ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

3.0

トリガーワーニング/ジャンプスケア:なし

長距離移動の最中に視聴。全体的に“陽”の雰囲気が強く、ノリとしては嫌いじゃ無いし、暇つぶしとしては悪く無かった。

ただ映像演出には古臭さを感じてしまうし、
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.8

スコセッシにしては暴力描写も性描写も(ほぼ)なく、彼にしてはコミカルでティーンに見せても問題ないほどマイルドな映画。

しかし、承認欲求をエンジンにどこまでも突き進む主人公は「タクシードライバー」より
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.0

トリガーワーニング/ジャンプスケア:グルーミングの描写あり

デニーロが演じる鬱屈としたタクシー運転手の暴力的な衝動がいつ吹き出すのかわからない静かな緊張感と、ダークながらも鮮やかな演出が光る一作。
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非常に残念なオトコ(2023年製作の映画)

3.8

拗らせた日系シネフィル男の悲哀とそのささやかな成長を描いた映画。監督はアントマンやワンダヴィジョンでお馴染みウー捜査官役のランドール・パーク。

基本的に感情移入しずらい登場人物が多く、恋愛の話が続く
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

3.5

5、6年前にとても楽しんだ作品。悪役は一人も登場しないし、引っ越しでストレスを感じる少女の心の中のキャラクターが大活躍するという、個人的な話を面白く描いている。大人でも笑えるジョークもあり、楽しく観ら>>続きを読む

ディパーテッド(2006年製作の映画)

3.0

うーん、やはりスコセッシなので2時間半しっかり魅せてくれる映画とは思うが、見ていてだんだん話がボヤけてきてしまった...。リメイク作品なのでしょうがないが、ピカレスク的な面白さも序盤以外は無かったから>>続きを読む

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.5

1人のマフィアの栄光とその破滅を描いた作品。日本のある曲の歌詞に「15で不良と呼ばれたよ」とあるが、なんとこの主人公は11歳でマフィアの下で働いている。これが実話を元にしているというのも驚き。

『ウ
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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

3.8

USJに行く前に、予習も兼ねて視聴。

最近見たジョーズも凄いがこっちもやっぱり凄い。

「ジュラシックパーク」のとてもワクワクさせる光景と時代を感じさせないスリラー描写が見事だった。中盤のTレックス
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.8

ある時、偶然に事故や事件の映像をテレビ局に売る仕事を知った男が、スクープの魔力に取り憑かれて人間性を失っていく様子を描いたクライム映画。監督は「アンドー」のトニー・ギルロイの弟で、同作にも脚本で参加し>>続きを読む

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.5

とんでもない映画だった。

虚飾と欲望に満ち溢れた主人公の暮らしぶりとその破滅を描いた作品。まともな人間はほぼ登場せず、まるで濃厚なホモソーシャルを一気飲みさせられたような倫理観のぶっ飛んだ光景が延々
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.8

USJに行く前に予習しておこうと思い視聴。

25年間殺人事件が起こっていない平和な島アミティを舞台にした殺人サメパニックを描いた誰もが知ってるであろう映画。

かなり昔の作品なので楽しめるか心配だっ
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.5

長尺の多いノーランの映画に珍しく約1時間半と短め。ほぼダンケルク撤退戦のみで話が展開されており、死の匂い漂う海辺の光景とハンス・ジマーの音楽が終始凄まじい緊張感を持って画面を支配し続ける。
戦争映画が
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トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.5

古代遺跡に隠されたマクガフィンを巡る王道的な作りの冒険活劇で、基本的には楽しい映画だった。
人間主人公が最初に出会うオートボットのミラージュがとてもいいキャラをしていて、吹き替えが芸能人だったが高いク
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.5

実際にあったゲームストップ株騒動という個人投資家のreddit(英語圏で有名なSNS)ユーザーがゲーム屋の株を大量買いした出来事を題材にした大人向けコメディ。日本で例えれば「コイルショック」をかなり上>>続きを読む

ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム0対31からの挑戦(2014年製作の映画)

3.5

ワイティティの映画の予習も兼ねて視聴。非常に弱かった米領サモア代表が、アメリカからやってきた指導者の3週間の指導で戦えるチームへと成長していったという驚くべきドキュメンタリー。思わず胸の熱くなるような>>続きを読む

戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

3.0

2020年代に工藤市川田代を見れたのは嬉しかったし、今「コワすぎ」を作るにあたってとても真摯に取り組んでいる点は良かった。
一方でストーリーの進行自体は「オカルトの森へようこそ」と似通っていて既視感が
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

フェミニズムでクィアな人間讃歌。成長して家父長制のくびきから脱していくベラ(エマ・ストーン)がとても素敵でカッコいい。アート映画的なものを想像していたが全体的に下ネタ満載なコミカルな雰囲気で終始楽しん>>続きを読む

DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

3.0

人情味のあるストーリー、ローファンタジーな面白い鎌倉の世界観と決してつまらなくは無いし、嫌いな映画ではない。しかし、世界観が魅力的であるはずなのに黄泉の国が舞台の後半に予算を使い切ってるせいか、世界観>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.5

低予算とは思えない美術と撮影の圧倒的なクオリティに魅了される。特にタイトルが出るシーケンスがとても素晴らしい。ストーリーはベタというか特筆した点はないが、ビジュアルだけで最後まで持っていった感じ。>>続きを読む

怪盗グルーの月泥棒 3D(2010年製作の映画)

2.0

マリオ映画を作ったイルミネーション最初の作品。子供の好きそうな要素を詰め込みました!と言った感じの印象。プロットはすっきりシンプルで、なんというかマリオと同じ様な良さと問題点を抱えている内容だった。ず>>続きを読む

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.8

面白かった。あまりにもセリフで説明しすぎとか、演技がかなり過剰であるとか、一部のドラマパートの安っぽさといった難点はあるが、トリッキーな構成である終幕へとと突き進んでいくストーリーは先が気になる内容で>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.0

淡々と行われる悍ましいレイシズムによる殺人を描いた重厚なサスペンス映画。スコセッシの映画は「アイリッシュマン」しか見たことないが、殺人シーンの乾いた雰囲気はかなり近いものを感じた。
3時間半の映画とし
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見えざる手のある風景(2023年製作の映画)

3.5

真綿で首を絞めるような植民地主義を描いた映画だと感じた。主人公の魂と言えるあるものが簒奪されるシーンが最高に悍ましくて良い。プロットがかなりとっ散らかってるが、それほど悪くない。

ブラックアダム(2022年製作の映画)

4.0

全然期待せずに見たが、予想以上に楽しい痛快娯楽作だった。脚本に練られてない点も見当たるが、盛り上がるところはしっかり抑えられていて、ドウェイン・ジョンソンの大活躍にブチ上がることの出来るとても楽しい映>>続きを読む

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

3.8

ナードな男が一目惚れした相手の元恋人軍団相手にトンデモバトルを繰り広げる、オタクの妄想を具現化した様なはちゃめちゃでぶっ飛んだ映画。ナイブスの扱いなど問題も多いと思うが、独特の世界観はなかなか嫌いにな>>続きを読む

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年製作の映画)

3.5

WW2の亡霊であるゴジラが戦争を忘れた日本人に容赦なく襲いかかるというのがかなり風刺が効いている上に恐ろしくて興味深い映画だった。ゴジラ-1.0と相当共通点が多いのが面白い。主人公が包帯を頭に巻いてる>>続きを読む