要さんの映画レビュー・感想・評価

要

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パプリカ(2006年製作の映画)

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最初に見たときは、何が現実で、どこからが幻想なのか、ストーリーを追いながら区別するのに必死だったけど、何回か見たらどうでもいいなと思って。固定観念に縛られずに没入できると、遊園地でお気に入りのアトラク>>続きを読む

THE MOLE(ザ・モール)(2020年製作の映画)

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色んな意味でほんとにヤバすぎた
いっそフェイクドキュメンタリーだったよ〜って私達にネタバラシしてほしかったしその方が納得できる

事実は小説より奇なりをそんなにきれいに地で行くな!とちょっとキレそうに
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スタッツ:人生を好転させるツール(2022年製作の映画)

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これは本当に良かった。
俳優ジョナ・ヒルと、彼のセラピストであるフィル・スタッツとの対話を撮影したドキュメンタリー。彼らの個人的な経験も交えながら、精神科医であるフィルが「ツール」と呼ぶ独自のセラピー
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グッド・ナース(2022年製作の映画)

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ぅぉぉぉ…Netflixでキラーナースのあと自動再生で見始めて、最初はもう話(実話)知ってるしいいかなーと思ったけど流れるような展開と演技力に見入ってしまったし現実と虚構でダブルにつらかった。
見るに
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MONOS 猿と呼ばれし者たち(2019年製作の映画)

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退屈してたわけじゃないのに102分が4時間にも感じる居心地の悪さ。(褒めています)

コロンビア内戦、ゲリラ組織による少年少女兵の育成・洗脳、その連鎖という実社会の悲惨な問題を扱っていながら、どこか時
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偶然と想像(2021年製作の映画)

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タイトル通り「偶然」と「想像」がテーマの短編3作のオムニバス。リラックスして鑑賞できたし単純に話がおもしろかった。
偶然は常に起こり続けているし、私たちはあらゆる可能性を想像し続けている。それは時に運
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シカゴ(2002年製作の映画)

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「午前10時の映画祭」で鑑賞。スクリーンで見れてよかった〜。
すでにロングランのブロードウェイ作品の映像化ということもあり、終始安心して楽しめるミュージカル作品。振付、音楽、演出、ピカレスクロマン的な
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裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

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初めてのドライヤー鑑賞。カラー映像が当たり前で育った世代の自分には、表現手法としてモノクロはカラーに劣るという感覚が少なからずあったんじゃないかと思う。白黒の映像の中に感じる色彩、質感のみずみずしさに>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

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とても良かった…感動したし元気が出た。一体感、幸福感。
気軽に娯楽を見ようと映画館に入ったら人間として一皮向けて出てきちゃった…みたいな最高の映画体験でした。

このおじさんのこと知らなくて全然OK!
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犬は歌わない(2019年製作の映画)

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1950年代、米ソが先を競う宇宙開発。ソ連は「スペース・ドッグ計画」と称し、野良犬のライカをスプートニク2号で宇宙に打ち上げた。地球軌道を周回した最初の動物となった彼女の魂は、地上に降り立ち今も仲間達>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

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くたびれた中年男性の主人公たちが再び人生を謳歌するまでの物語。「血中アルコール濃度を一定に保つと全て上手くいく説、実際にやってみた」アルコールの光と影。

デンマークの文化や風土ってあんまり馴染みがな
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日常対話(2016年製作の映画)

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正直もっと個人的な記録フィルムかと思ってた。レズビアンの母とその娘の微妙な関係を描写する…と言えばもちろんそうなのだけど、ふたりの対話を通してじわじわ炙り出されてくるのはもっと普遍的な、人間社会が内包>>続きを読む

ミッシェル・ガン・エレファント “THEE MOVIE” -LAST HEAVEN 031011-(2009年製作の映画)

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ただただかっこいい。

絶頂期に解散した&メンバーが亡くなってるからこその感慨というのもあるんだろうけれど、このかっこよさやっぱ伝説的だよな。

boid sound上映で見れて本当によかった…
臨場
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花椒の味(2019年製作の映画)

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香港、重慶、台北で別々に育った三人の姉妹は、実父が急逝して初めてお互いの存在を知る。亡き父の花椒たっぷり麻辣火鍋が三姉妹を繋ぎ、それぞれが身近な人との確執を乗り越え成長していく物語。
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華氏 119(2018年製作の映画)

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バーニー・サンダースの演説中に小鳥がとまるところは一生すき…。マイケルムーア初見。

現代アメリカ政治の闇を暴きながら「一人ひとりが主体的に政治に参加しないと大変なことになるぞ」というメッセージがこめ
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最後にして最初の人類(2020年製作の映画)

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大好き!!!
人に最も原始的な感情を思い出させてくれる作品。宇宙という大いなるものへの畏怖と、自分もその一部であるという喜び。
不思議な安らぎと希望を感じ霧が晴れたようなクリアな気持ちになった。
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

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B級映画然としていて好感が持てます笑
カウチでポップコーン食べながら見るやつだ、、

所々ミニチュアとコマ撮りが使われ、CGが普及する前の古き良き特撮の雰囲気が。その年代へのリスペクトが感じられて、く
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

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終始「絶望だ〜〜!^^」って思う。
どこまでいっても弱肉強食、ムラ社会、種の保存のための命、支配するものとされるもの、それを繰り返すのが私たちであるという…。
でも、また見ちゃう。
独創的な世界観が大
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

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第二次世界大戦中、日本占領下のジャワ島。俘虜収容所を舞台に、戦争と当時の規律・価値観に翻弄される日本兵たちの葛藤、そして敵国捕虜との人間愛を描く。戦闘シーンがないことに加え、出演者全て男性という異色の>>続きを読む

アリス(1988年製作の映画)

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何度も見たい。
「不思議の国のアリス」がもともと持ってる不穏さと、ヤン・シュヴァンクマイエルの作風が見事に融和しているのが魅力。

ストップモーション部分がかなり多く、人間はアリス一人しか出てこないの
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ファウスト(1994年製作の映画)

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題材であるドイツの「ファウスト伝説」の概要を知っていると鑑賞しやすい。私は知らなかったので途中まであれれってことが多かった・・
ファウストは著名な学者だが、その成功や自分の人生に満足できず、この世の全
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オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

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チェコの民話を下敷きにしたホラー・ファンタジー。
あるアパートに父母と暮らすアルジュビェトカはおませでだいぶひねくれた女の子。長らく不妊だった隣の奥さんがついに妊娠出産したけど、なんだか様子が変。奥さ
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悦楽共犯者(1996年製作の映画)

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6人の主要登場人物はみんな「人に言えない秘かな愉しみ」を持っている。
終始見てはいけないものを目撃させられてドキドキする映画です。この人たちの関係どうなっちゃうの〜と思ってハラハラもした。
彼らの、言
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ストーカー(1979年製作の映画)

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この監督の水を使った演出が好き。まどろむ感じで気持ちいい。

ゾーンや部屋は何らかのメタファーとして存在しており最後までその正体が明かされることはない。というか如何様にも取れるようになっていて、だから
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アウシュビッツの会計係(2018年製作の映画)

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93歳で法廷に立たされた、アウシュヴィッツの元会計係(当時20代)の裁判に関するドキュメンタリー。

被告が起訴内容を認め自ら真実を語ったことも、虐殺に直接手を下していないにも関わらず70年後に有罪が
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ニック・ヤリス ~21年間 死刑囚だった男~(2015年製作の映画)

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よくある(あっては困るが)冤罪ドキュメンタリーと思ったら、本人のタレント性と演出に引き込まれていった。
特にいくつかのシーンは神がかっているというか、素晴らしい一人芝居を見ているような錯覚に陥る(序盤
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最後の日々 生存者が語るホロコースト(1998年製作の映画)

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アウシュヴィッツに収容されていた人が、当時を振り返りながら現地や故郷を訪れるドキュメンタリー。ハンガリーは美しい国だなぁ。
収容所の医者や、ゾンダーコマンド(死体処理などをさせられていた収容者)、収容
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惑星ソラリス(1972年製作の映画)

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未知なるものと人類の遭遇を不穏に描くSFサスペンスでありながら、実のところ人間の良心や救済について掘り下げたとても内省的な作品。
人間が科学や肉体そのものより、精神性に基づく存在であると実感する映画。
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きまじめ楽隊のぼんやり戦争(2020年製作の映画)

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「ちょっとへんてこな架空の町の戦争」という非日常に、却って日常を反省させられるふしぎな作品。この町のネジ巻き人形みたいな人々は、思考停止な毎日を生きる私たちに似ている。

正面構図、セリフと動きに独自
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

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何と言っても主人公ダニエルの目がすごい、印象に残る。個性的な顔立ちの役者さんで惹きつけられる(重松豊さんぽい)

実際にポーランドで19歳の少年が神父になりすました事件を元に記者が脚本を起こしているそ
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サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス(1974年製作の映画)

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ブラックカルチャー×モダンジャズ×宇宙

米国の音楽家・思想家サン・ラー(1914〜1993)本人による異色のSF映画。土星からの使者を自称している彼の独特な宇宙哲学?の映像化と、黒人解放がテーマ。
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アメリ(2001年製作の映画)

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恋愛映画だけど、それにとどまらない人生の示唆に富んだ一本。ほっこりふわふわになりました。「幸せになる。」というシンプルなコピーが刺さる。

50'sのファッション、インテリアもすご〜くいい…アメリが履
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

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おもしろかった!
SF、ディストピア、スチームパンクが好みの人にすすめたい、長編ストップモーションアニメです。この一本では完結しませんので注意(続編予定あり)。

コメディ要素も多くて最後まで全然飽き
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写真家 ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと(2012年製作の映画)

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永遠のソール・ライター展の前にアマプラでレンタル視聴。展覧会への理解を深めるのに最適。

ソール・ライターの人となりがいい。剽軽なかわいいおじいちゃん。写真集が出てその名が世界的になってもスロー&マイ
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白痴(1999年製作の映画)

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イメージしてたのと違ったけどいい意味で衝撃を受け、気に入った

もっと高尚な余韻映画なのかと思ってたら、話のベースにある戦時中国家への嫌悪感に、現代テレビ業界への皮肉がわりとくっきり重ねられていたりC
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