magnoliaさんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

殺し屋(2018年製作の映画)

2.9

典型でも有り得なくてもハードボイルドは割と見ていられるのだが、これはロマンス部分が視覚的に無理だった、話としても厳しい、彼女の母の件を入れたいのはわかるが、信頼の構築過程が見えない段階での勝手な付き添>>続きを読む

アヴリルと奇妙な世界(2015年製作の映画)

3.7

科学者がことごとく行方不明で産業革命は起こらず未だ蒸気の世界、世の中煤だらけで煤で死にそう…っていう設定が面白い、でも戦争はしたいんやね人間って

両親が消えても窃盗しつつ研究を続ける娘が気高くカッコ
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.1

ボーが峰不二子のよう、他人の操り方、自身の行動力、その完全に独立できてる佇まい、見上げる視線は色気あるし、惚れるわ〜

vol3と同じく存在価値がポイントでその切実さがより増している、同じテーマで全く
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フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

4.0

夢と後悔に纏わる旅立ちの物語で鑑賞後は爽やか、ファンタジー度が『Midnight in Paris』に近い、あちらが仏の文壇、こちらは米の野球
関連の薄そうな話が3つ展開されどこ行くんや…と思ったが、
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

4.0

迷ったが、ジェフブリッジスさんが出てきた瞬間からめっちゃカッコいいので見続けた、ら、着地はかなり良くて、結局観て良かった

音楽も含めて『The Graduate』が念頭にある作品、主人公が年上の彼女
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アポロ 11 完全版(2019年製作の映画)

2.5

内容自体は貴重
マイケルコリンズさんが印象的、他二人が月面着陸中に司令船コロンビアを操縦して待っていたこと、いや、仕事で手一杯だろうが一人で宇宙空間漂うって想像絶する
そういうリアリティを感じさせてく
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キラーズ・セッション(2019年製作の映画)

2.8

ものすごく地味な『Diner』なんかなぁ、食べ物はあまり関係ないが
面白いプロットだと思う、途中でかかる電話相談で伝える解決策が可笑しかった

CIAだロシアだ、と出てくるのにこじんまりした印象
ジェ
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ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

1.5

俳優陣は良かったが、どこがメインで何がオチなんや分からん話で長かった…兄弟愛っちゅー気もしない、死ぬのが"彼ら"なのも腑に落ちない

ホアキンフェニックスさんは作品ごとにいつも別人に見えるのが凄い
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さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

3.7

実は主人公が逮捕歴無しと思い込んで見はじめドン引き、私は何を期待していたのか…?

ともあれ、その稀な経験が冷静な大胆さをもたらす、どんな幸せな環境にいてもまた"仕事"に戻るのは、理由が貧困や怨恨では
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

1.5

子供にとっての神様はこんな感じかなと思える
そして肝心な時にいてへんねやアイツなー

切り口が新鮮だし何か挑戦を感じるので違う作品も見てみたい

音域高い方の讃美歌の音割れが酷い
子役二人の長回しは正
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シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

3.7

コーチの罵倒が凄い、「ポンコツ過ぎて見苦しい」「ただの転がるイモ」etcetcetcetc...久々にスパルタ見て清々しい、ダルダルの中年が水中で逆立ちするにはそのくらい必要だろう

イントロの芸術的
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シャーロットのおくりもの(2006年製作の映画)

4.5

動物が話す系は名言が多い、人間目線がゆえの迷言も多く面白い

今回も「羊だからって他に従う必要はない!」はツボ、『Beverly Hills Chihuahua』の「(チワワは寒いわけでなく)内なる闘
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五億円のじんせい(2019年製作の映画)

2.0

善意の無神経さ、犯罪者の方が保護されているくらいの報道の在り方というテーマは新鮮で価値を感じる、また話の展開も奇想天外で面白い

狙った演出かと思うが、台詞がチープで構成が学芸会風、常にSNSが付いて
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ソヴァージュ(2018年製作の映画)

1.0

主題が捉えられず、『BPM』の方がまだ核があるかなぁ

というかセクシャリティはあまり問題じゃないなぁ、それ以前に、考えることを一切しない(できない)主人公、医者が身体しか診ないのは何故だ

「治療を
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ジェイクみたいな子(2018年製作の映画)

4.5

4歳の息子が"どうしても"お姫様になりたがったら、という私としては比較的新しい視点の物語で、純粋な家族愛が見られる良い作品だった

母親役の女性像が超リアル、母親の必死さや機転、女性のエゴやヒステリー
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エミリーの愛の詩(2018年製作の映画)

3.0

序盤のあっけらかんと明るく元気な恋モード期がテンポ良く楽しい
また終盤、死に際した主人公の語りは、詩に理解のない私にも響いた、その時の映像も印象的

クスクスと笑えるところも多いが、中盤がだるい、詩の
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ワイルドライフ(2018年製作の映画)

1.0

予想通り苦手なやつ、何で見に行ったんだか…変な期待やめねば

子を蔑ろにする屑親の話、子に隠すどころか巻き添えにして、同系の『Memories of Summer』より酷い、必死で繕う子が憐れ
同テー
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アマンダと僕(2018年製作の映画)

3.9

日常での喪失との向き合い方、という『Ce sentiment de l'été』と同じ監督同じテイストで、良品だと思う

少し浮遊感のある『Ce sentiment …』より喜怒哀楽が見え現実的だが、
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スター・トレック(2009年製作の映画)

4.6

超面白かった、映画館でないのが痛恨、どこかでやらんやろか…

冒頭から目が離せない生と死のコントラスト、のちの「君の父は12分だけ船長だった」というフレーズがビリビリと心に響く

はみ出し者がその能力
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

4.2

見といてなんだが、面白くてビックリ、日本のエンタメ映画もやるなぁ

アクションや笑かすところのバランスが抜群、冒頭の視覚効果も邪魔にならず面白かったし、終盤の"殺してない事"のさり気ない強調とか、とて
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.3

これは泣かしにかかってるやつなんだが、まんまと

音楽+思春期、正直青臭いところもあるが、民族、宗教、貧富が複雑に絡み日本の学生では有り得ない展開に、がゆえに純真さやひたむきさがキラキラと沁みる

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家族にサルーテ!イスキア島は大騒動(2018年製作の映画)

3.8

近年好きなイタリア映画、なかでも複数回観に行った作品でお見かけした俳優がたくさん出演、まずはそれが嬉しい驚き『Smetto Quando Voglio』『Ammore e malavita』『Le c>>続きを読む

氷上の王、ジョン・カリー(2018年製作の映画)

3.6

有名人の軌跡を辿る系の典型構成なのに珍しく興味が持続、アイススケーターっていうのが新鮮なのかも

競技会では仕方ないかもしれないが、常々アイススケートって音楽無視しとる、と思っていた私にとって、音楽を
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ロダン カミーユと永遠のアトリエ(2017年製作の映画)

3.3

芸術家に平凡を求めること自体が間違ってるので

多くの芸術家と同じようにロダンも常にパッションが必要で、安定や将来を他人と共有するタイプでないというだけ、1人を愛する、というのは完全に”社会的な”制約
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サマーフィーリング(2016年製作の映画)

4.1

無理せず肩の力を抜いて、友達や家族と適度に寄り添いながら、失ったものとの距離感を探す、すぎゆく時間だけが解決すること

みんなよく歩く!じっとしているのは苦しい、かといって過激にかっ飛ばすパワーもない
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ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

4.2

単純明快だが展開にはハラハラするし(車のスピード感に余計煽られる)、全体的に語り過ぎない無駄のなさが良い、所々のさりげなく意味を持たせた会話が好みでグッと来た、男の友情カッコいい

超高速で走るトラッ
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神と共に 第二章:因と縁(2018年製作の映画)

5.0

スケールを損なわず使者がメインの第二章、まさかの『ジュラシックパーク』に興奮度MAX!ブルー!

サブタイトルがド・ストレート、”使者”の過去の大告白大会で、それが何かと入り組んで三人の絆を揺るがし”
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COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

3.5

パリのライブハウスが舞台になるあたりから物語に焦点が合うようになった、心地よいジャズが聴ける

ただでさえcold war のお陰で自由度低い世の中なのに…信じた愛だけで行動するには自分への自信も必要
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ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた(2018年製作の映画)

3.0

父娘の距離感としては割と理想的な部類なのでは、ささやかなライブシーンはほんのり胸熱、父と娘それぞれの良さ気なリスタートが見えるエンディングは優しくて良い

音楽の種類的に私には刺さらなかったのが残念、
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海獣の子供(2018年製作の映画)

1.0

これは見る人より作り手のための作品では
夜空や魚類の映像は良かったが、人間の映像は始めからあざといカットが鼻についた、更に主人公は心情をいちいち語ってしまうので興ざめ
ストーリーには意味がないのでプロ
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.1

迫力の映像が映える展開、ピーターが高校生という設定が存分に活かされた成長物語である点もとても楽しめた 前回のアニメーション版が苦手だったのでビビってたが、これは観て良かった

何事もトニースタークが起
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無双の鉄拳(2018年製作の映画)

3.8

やはり素手の対決は見応えがある

主人公が動き出すまでが結構長くて飽きそうだったが、後半はテンポも良く面白かった
敵が同情の余地ない外道に振り切っているので制裁に完全に共感できるし、相方たちが愛すべき
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柴公園(2019年製作の映画)

4.1

ワンぞう達の可愛さに頼らず、構成の工夫や人物設定が上手く物語自体が良い、いやワンぞうめっちゃ可愛いけど

時系列を結構いじっているが、見せ方が上手くて混乱しないしその工夫が楽しい
そして”人付き合いが
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リラの門(1957年製作の映画)

3.7

コメディではないが、ユーモアあるお洒落な構成が何とも言えず良かった
新聞の内容を子供たちの「ごっこ」で「見せる」ところが最高!

何をかいがいしく、しかも他人の家で逃亡者の世話を焼くのかって、実は完全
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ガラスの城の約束(2017年製作の映画)

2.8

なんか良さ気な話に着地して、良いんだろうか…実話だし実際今は仲良さそうなので本人たちは消化済みなのだろう、でもかなりレアケースなのでは

自分の状況を直視できないように育てられた親父もだいぶ同情の余地
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巴里祭(1932年製作の映画)

1.2

開始と終了の映像の重ね方がとてもオシャレ

音が恐ろしく割れていて聞くに堪えなかった、また物語も退屈で長時間に感じた