magnoliaさんの映画レビュー・感想・評価 - 27ページ目

ハーレム・ナイト(1989年製作の映画)

3.0

最初からがっつりベーシックなジャズ聞かせてくるな、と思ったら音楽監修ハービーハンコックさん、そうすか…EDはサッチモさんの『Drop me off in Harlem』その他エリントンさんとかベイシー>>続きを読む

メモリーズ・オブ・サマー(2016年製作の映画)

3.3

少年の心を強く印象付けるラストシーンが、無音のエンドロールによって増幅される魅力的な構成

本人はそのつもりがなくても結果的に「子供は馬鹿で無知で気付かない」と思いこんでいるような人は親になってはいけ
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日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

3.0

何といっても介錯人無用の切腹シーンが壮絶、映像的にも精神的にも圧巻、恐ろしいまでに凛々しい

閣僚は割とリアルな状況判断ができ、中位の軍人が精神論のみで自己満足最優先に見える、その事実度合いは気になる
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

3.6

重そうだ…と思って敬遠していて予定通り重かった(‼)が、後味は悪くない

それにしても暇やな!というのが最大の感想、黙祷2分への調査に使う人数と時間が半端ない、他にやることないんかお前ら…だいたい彼ら
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イーダ(2013年製作の映画)

3.3

大人の階段上る少女の話 これにユダヤ人迫害が絡む
全編モノクロで息遣いが響くような静謐さ、しかし後半は同じトーンで映しているのに活気づく、言葉少なく表情乏しい主人公だが少しの仕草にたくさんの意味が読み
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17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン/キオスク(2018年製作の映画)

4.0

少年の成長する姿がまぶしく切ない
甘ちゃんな子供で好きになれないなぁと思っていた冒頭から、最終的に自己責任で行動できて、ほんの1年程度でこんなに大人になるとはなぁ、と感慨深く

店主やフロイト(!)な
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スーパージャンプ・リターンズ(2018年製作の映画)

2.0

ヒーローの30年後、みたいなことは誰でも一度は気になる、上手い題材だと思う 空飛べるほど腹筋鍛えるなんて、いつまでも出来ないよねー!
全面アピールされてるチープ感とかも悪くないので、これが1時間以内の
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人生はトランペット(2015年製作の映画)

4.0

トランペットがとても好きな音色で響いて好き
家族のグチャグチャ、の割には爽やかで笑える

なんせ主人公夫婦の自然体さがめっちゃ良い、見習いたい
おかれた環境を卑下も誇示もせず、好きなことをできる範囲で
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ニューヨーク 最高の訳あり物件(2017年製作の映画)

2.0

ポップで色合いのきれいなオープニングが印象的、カッチャリーマンさんのキラキラと映えるブルーの瞳がきれい、アシスタントの男性がこそっといい味

件の男性になるほどと思わせる魅力が感じられたらまた違ったか
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メン・イン・ブラック:インターナショナル(2019年製作の映画)

2.3

ポーニィは可愛い、ポーニィに全点
いやーもうMIB名乗らなくて良くね?CMの方がそれっぽい

Hは表面チャラいんであってノリはない、Mの髪形が残念過ぎる、私でさえ先が読める物語、highTの動機が不明
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小さな園の大きな奇跡(2015年製作の映画)

3.9

子供、貧困、病気…これに動物でも加わったらベタ泣かせ要素勢揃いというところ、でも、まんまと
結構気になる部分があるのにこんだけ泣かされると、それを悔しいと思うこと自体いっそ面倒になるという初体験

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パドマーワト 女神の誕生(2018年製作の映画)

3.0

女性のみ、男性のみでのダンスシーンが各1回ありどちらも秀逸、迫力ある素晴らしい踊りが見られる
主将同士の一騎打ちは、武器である金属の重さを感じる振る舞いや鈍い音など時代をリアルに反映、最初のダチョウが
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Shall we ダンス?(1996年製作の映画)

1.0

たまこ先生の言う『shall we dance ?』がハイライト

20年以上前の作品なので、その後の俳優陣のご活躍を考えると日々邁進されてるという事なんだな、とは思えた

とにかくセリフが酷い、今で
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いつも2人で(1967年製作の映画)

4.0

思い出したときに、相手を誰より切なく恋しく想うような、何もかも好きだった時間

既に最初から旦那イケてない…正に若気の至りから始まる心配な作品!

複数年代の二人を混ぜて見せる割には混乱せず、むしろ違
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昼下りの情事(1957年製作の映画)

4.3

7000軒のホテルにある22万室のうち4万室は…パリは恋の街だから

圧倒的に可憐なオードリーさん、汽車追いかけて涙声で嘘連発のいじらしさにキュン死しそう
もちろんファッションショー状態だし、彼女には
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噂の二人(1961年製作の映画)

4.0

厚く垂れ込めた雨雲のような作品

全体的に"お姉さん"の雰囲気をたたえるオードリーさんの抑えた演技が美しい、言葉にならない部分が光る
すべてを告白したマーサを見つめる眼差しに宿る思いやり、凛とした姿勢
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おしゃれ泥棒(1966年製作の映画)

4.4

冒頭の赤いアウトビアンキにまず目が釘付け
自分のものを強奪という設定の面白さ、また身近な小道具で素朴な心理作戦をする奪還手段がかなりユニーク、話自体もとても楽しめる

父さんのインパクトある仕事&ルッ
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スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)

3.5

当然、強面の若者よりリーアムニーソンさんの方が素手でも強い、そのことに全く違和感がなくて、面白い

そう無茶苦茶なストーリーでもなく、淡々とコミカルな感じが良かった
死んだ順に人物紹介が入る斬新さ、愛
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長いお別れ(2019年製作の映画)

3.9

母役の松原智恵子さんが醸すお嬢さんな雰囲気で結構笑わせてくれる、「ごきげんよう」と自然に挨拶できる種類の人間なので、おっとりと大真面目にサラッとおかしな態度をとる、そんな彼女が愚痴をこぼさず、子供に頼>>続きを読む

パピヨン(2017年製作の映画)

3.9

希望を見せることに注力した作品、あの海の青さには魅かれる

ルイ・ドガの変化が印象的、自分の無力を棚に上げ他人の失敗をネチる性格で始まり、自分を知りパピの執念を理解し勇気ある辞退をする終焉、に感銘を受
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戦場にかける橋(1957年製作の映画)

3.9

戦争なんて

限られた環境で、皆が人らしく生きる選択をするニコルソン大佐、芯があり理知的で戦争映画らしからぬ色づけをする、この大佐とアメリカ兵シアーズの心の動きの対比が面白く、意外と目が離せない、もっ
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アラジン(2019年製作の映画)

3.8

動物がめっちゃ可愛い
ランプ掏るわ主人公をビンタするわの賢くキュートなサル、何といっても従者たる王女の虎!ナリはめっちゃカッコええけど甘えた声が愛らしくてギャップ萌え、まぁ"かの国"には世界一の動物園
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卒業(1967年製作の映画)

4.0

大人の操り人形から脱却する話、いつまでも俺で遊べると思うなや!

正直爽やかさの欠片もない未熟な成人だけが登場人物で面食らったが、その事そのものを描いていると分かるとそのリアリティに感心する

冒頭の
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小さな恋のメロディ(1971年製作の映画)

4.6

[ love Melody xxx ]
かーわーいーい、かわいい可愛いカワイイ、天使だ、一生こういう人間でいたかった…
好きで一緒にいたいっていうのが結婚

1週間と50年が等しく永遠である無邪気さ、
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

3.5

初チャップリン!観られて良かった、言葉がなくても楽しいものは楽しい
予定通りの事や効率重視のルーティンより、失敗しても予想外の出来事を自分で選択できて楽しめるのが人じゃない?

本当に芸達者なチャップ
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.5

泣かしにかかってるの分かってて泣きまくった、悔しい

宮沢りえさんのお顔立ちが銭湯のお母ちゃんじゃないよな、っていうのが唯一の違和感で、俳優陣すべて子役も含めて素晴らしい演技だった
むしろ宮沢さんがこ
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オール・アイズ・オン・ミー(2017年製作の映画)

3.0

ほんの少しクインシージョーンズさんに関連あることから知ったこの作品、このジャンルの音楽はあまり聞かないが、その程度でも知ってる有名人、特に分かり辛いことはなく、ライブシーンは高揚する

才能と情熱では
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クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅(2018年製作の映画)

3.5

主人公の現職が分かった時点で、その職種のする話としてはとても好きだな、と思った、なので、最後の煙に巻くあの一言でトンデモ性が良い話に昇華した

笑いも感動もダンスもあるが割と全体あっさりテイストで気楽
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LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘(2019年製作の映画)

4.2

良かった!全員終始ハードボイルドで大人の味付け、あぁルパン超かっこいい…不二子の多面性を堪能できる、不二子らしい不二子、またメイクが今まで見た中で一番好き、ステキ

ただ…不二子、ひとことゆーとくけど
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.8

ドンパチあるのに静謐で哀愁を感じる作品、目が覚めるような素晴らしい構成・名台詞、心に残る音楽、際立つキャラクタ設定、これぞ映画という見応えに満足

ゆったりした動作でボソボソ話すマーロンブランドさん、
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ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

3.9

閉所苦手なので逡巡したが、これはやはり映画館かなぁと思い決心、意外と息苦しい場面は少なく、物語は単純明快&勧善懲悪で鑑賞後は爽やか

潜水艦に無知なため何かと興味深かった、”囮”は面白い、船底での叫び
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神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

5.0

冒頭がちょいチャラめで、楽しそう、くらいに思っていたら、超スペクタクルに圧倒され最後はまさかの大号泣、既に第2章も期待大

7つの各審判で主人公の生前を振り返る、バラバラの家族は全員、不器用ながら自分
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パリ、嘘つきな恋(2018年製作の映画)

4.5

豪華で素朴で洒落てて野暮で笑えてキュンとする、とにかく気持ちが忙しい
主人公が靴屋、ってエスプリ効き過ぎ!

結構深い切なさを満面の素晴らしい笑顔で隠す聡明な女性が魅力的、一生懸命な時間を持ち人生楽し
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イングランド・イズ・マイン モリッシー, はじまりの物語(2017年製作の映画)

3.8

自意識過剰で打たれ弱く異様にナイーブでグズグズの引きこもり状態を延々映しているのに、女性陣のかなりいいスパイス感や、選曲の良さで飽きない、こんなモソモソした時間をよく面白い作品にしたなと思って、感心>>続きを読む

誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

3.6

そして新たな公然の秘密ができあがる…そこに太陽を反射し輝く水しぶきを人が見えなくなるほど重ねる最終シーンはまたとないほど秀逸
街並みの骨董さや草木の瑞々しさ、乾燥した空気と豪雨が物語の薄暗い湿度を際立
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ザ・フォーリナー/復讐者(2017年製作の映画)

2.7

次々と誰も信じられなくなっていく進行はドキドキする、アクションもさすが、でもお門違いの逆恨み的なものかと思いきや?という構成や、事件の根本理由の馬鹿々々しさが…矛盾はないけどスッキリしない

だいたい
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