富士山さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

パンドラとアクビ 荒野の銃撃戦(2019年製作の映画)

3.0

再掲。そこまで長くない作品ですが、これでもかというほどタツノコ作品のキャラクターが入れ込まれています。リバイバルのアドバルーンという意味もあるのでしょうが、小さくまとめられている感じでした。そう考えれ>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

5.0

再掲。とても良かった。なぜ売れたかはわからないけど、売れるべき作品だと思います。この作品の最もよいところは、何とも言えない清々しさです。想いのこもったセリフは粒が大きく、率直で、ムダがなく、言葉だけで>>続きを読む

メリダとおそろしの森(2012年製作の映画)

3.0

再掲。名作かと言われればそうでもないですが、男女のロマンスではなく母娘の問題をテーマにし、絶対悪のヴィランズを出さない、ピクサー期ディズニーらしい作品でした。ちょっと間違えればメリダのわがままが冗談に>>続きを読む

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

4.0

再掲。「ユゴ」では徹底的にシニカルに描かれていたのが印象的な朴正煕大統領暗殺事件でしたが、こちらは素直に、より一般受けしそうなヒロイックなトーンで描かれていました。上司でメンターだった大統領との愛憎入>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.0

再掲。イントロダクションにあるような歌って踊って笑えて泣けてのミュージカル映画を想像していたのですが、裏切られました。うまく行かない現実や夢やノスタルジーにすがって生きる姿を描いているという意味でリア>>続きを読む

こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE2 UFO襲来!トルネード大作戦!!(2003年製作の映画)

3.0

再掲。ご都合主義も客寄せキャスティングも、だからどうしたという感じの、ザ・プログラムピクチャー。作画もすごいけど、むしろまったく感じさせない。これはこれでアリですし、こういうのが少なくなるのは損失だと>>続きを読む

ルドルフとイッパイアッテナ(2016年製作の映画)

3.0

再掲。ストーリー的にも、演出的にも絵的にもここが悪いということはないけれどもここがいいというのもない。3Dアニメらしい自由な構図取りなどが特徴として感じるくらいでしょうか。これからこの作品のファンにな>>続きを読む

BLAME!(ブラム)(2017年製作の映画)

3.0

再掲。こういうディストピアものは苦手で、CGアニメとなると最悪なのですが、なぜだか弐瓶さん原作でポリゴン制作の作品はあまりストレスを感じません。たぶんそれは、シポのようなメタ的視点や存在感をもったキャ>>続きを読む

天命の城(2017年製作の映画)

5.0

再掲。とても良かった。映像的にも、それ以上に内容的にも韓国映画の最良の部分を表しているように思います。安易な大義名分に流れれば楽で、韓国のクソ映画も日本のクソ映画も大体お金と手間をかければかけるほど、>>続きを読む

ディープ・イマジネーション -創造する遺伝子たち-(2006年製作の映画)

3.0

再掲。商業アニメに軸足を置くクリエーターによる短編アンソロジー。「メモリーズ」や「アニマトリックス」のような大作よりは低予算感があり、訳の分からないのもありますが、世界観が好きな「COMEDY」とホラ>>続きを読む

キキとララの青い鳥(1989年製作の映画)

3.0

再掲。記念すべきサンリオアニメの復活作品ですが、おもしろいかどうかはとりあえず置くとして、世界を目指した以前の気概もクオリティも感じませんでした。80年代が特別な時代だったというべきで、時代が変わった>>続きを読む

許されざる者(2013年製作の映画)

2.0

再掲。元の作品を知らないので比較ができないですが、構成は甘い感じがしますが、設定はおもしろい。しかし、決定的なことに画面が薄いのです。大自然の中にある作り物みたいな感じで、そこで生活している感じやフロ>>続きを読む

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

2.0

再掲。着想はとてもおもしろく、社会的で意義のあるものですが、作品としては微妙でした。おそらくそれは、物語の動機とキャラクターの個性がぼやけているからだと思います。主役の二人はともかく、編集部員や他紙の>>続きを読む

ニンジャバットマン(2018年製作の映画)

4.0

再掲。とてもよかった。舞台がというのではなく、技術的にも表現的にも、3D時代の日本的なアニメ作りが標準にすべき良いモデルになるのではないかと思います

ぼんち(1960年製作の映画)

4.0

再掲。市川崑作品を見る企画進行中。山崎豊子さんがかなり不満を持っていたことは有名ですが、やはり、市川夫妻の作品になっているように感じました。だらしない男とたくましい女という市川作品のテーマが強く押し出>>続きを読む

国家が破産する日(2018年製作の映画)

4.0

再掲。ノンフィクションとフィクション、現実の展開と制作者の問題意識と理想が絶妙なバランスで盛り込まれたよい作品でした。悪が栄え、正直者がバカを見る現実をちゃんと押さえながらも、そこにある希望とあるべき>>続きを読む

犬鳴村(2020年製作の映画)

3.0

再掲。さすが演出は巧みで、怖いです。でも、何で怖いかを考えてしまうと、かなり陳腐です。設定やストーリーの説得力が低く、ホラー演出のサンプル集としてなら名作でしょうが、「作品」として考えると詰めが甘すぎ>>続きを読む

KING OF PRISM PRIDE the HERO(2017年製作の映画)

3.0

再掲。前作に失望したのですが、応援上映のトラックが入っていると聞いて見てみました。応援上映は予想通り愉快で、こういう企画はとてもおもしろい、実演回帰の時代に沿った意義のあるものだと思います。それに、本>>続きを読む

劇場版 BEM ~BECOME HUMAN~(2020年製作の映画)

4.0

再掲。設定も、展開も、キャラクターも、まったくひねりのない、予想通りの作品です。こういう作品は退屈で、全部見通すのに苦痛を感じるのですが、この作品は不思議と最後まで楽しんで見ることができました。おそら>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

再掲。昔から気になっていたのですが、よく見ているYouTubeの人がおすすめしていたから見てみました。一見滑稽でわがままな、戯画的な愛の話かと思いきや、その身勝手さを突き詰めて行くと自分を犠牲にして相>>続きを読む

浮気なストリッパー(2015年製作の映画)

2.0

再掲。広島が誇る才能横山雄二監督作品。ストリップ好きですね。ホームテレビが映画を作っていた記憶がありますが、こういう活動が広島でできるのはすばらしいと思います。最大限の評価をしたいのですが、内容はかな>>続きを読む

劇場版 機動戦士ガンダム00(ダブルオー)-A wakening of the Trailblazer-(2010年製作の映画)

2.0

再掲。昔の職場に『00』の大ファンという後輩がいて、どんなもんかと今更見てみました。これがいいのか・・・?テレビシリーズとは違うのでしょうか。相手が人でないから、ある種の勧善懲悪の枠組みが通用してしま>>続きを読む

天河伝説殺人事件(1991年製作の映画)

4.0

再掲。市川崑監督を集中的に見ようと思い、まず手を付けた作品。角川映画ということもあり、正直、横溝ミステリーの現代版みたいな感じです。見慣れた浅見光彦シリーズということも合わさって、むしろどこかで見たこ>>続きを読む

日本橋(1956年製作の映画)

4.0

再掲。アニメの演出的特徴に関心を持った一環で、市川崑監督の作風を知ろうというテーマで目についた市川作品を見ています。正直この時代の市川監督の映像的な特徴は、角川映画時代の印象的な編集とは違って、よくわ>>続きを読む

ゴジラ(1954年製作の映画)

3.0

再掲。すべてのはじまり。超科学ファンタジーとしても、社会派ドラマとしてもどちらの方向にも行ける可能性を含んでおり、この作品に込められた想像力の豊かさが、その後のゴジラの基になったことがよくわかります。>>続きを読む

劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel Ⅲ.spring song(2020年製作の映画)

5.0

再掲。こういうアクションが長い作品は途中で飽きて苦痛なのですが、ふつうに最後まで緊張感を持って楽しめました。ドラマとアクションがちゃんと融合している、演出的にもよいものです。正直Fateは苦手なのです>>続きを読む

宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

4.0

再掲。よいB級映画、アイドル映画。超名作という感じではなく、大ヒットしそうでもないですが、清々しい視聴感で、個人的には大好物です。もうちょっとファンタジー色を入れてもよかったかなと思いますが、最低限の>>続きを読む

顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)

4.0

再掲。自らの歴史に自分でけじめをつけるのは特に困難で、かつ重要なことであって、アウシュビッツ裁判が開かれたということ自体が、ドイツの誇るべき歴史だと思います。正直、主人公の潔癖さは、すべてを水に流そう>>続きを読む

劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

4.0

再掲。キネマシトラス作品の、特に長編の示すクオリティの高打率への信頼が高まりました。演出的、作画的には文句のない内容です。ただ、一点ストーリー上の引っ掛かりがありました。それは、ボンドルドのプルシュカ>>続きを読む

喜劇 急行列車(1967年製作の映画)

2.0

再掲。無意味なお色気や冗長な昔語りなど、いろいろな要素を詰め込みすぎて、見ている側にどうして欲しいのかわからない。型にはまった鉄道マンでは渥美清さんの軽妙さが死んでしまう。奥さんとの関係がとても魅力的>>続きを読む

ガリヴァー旅行記(1939年製作の映画)

3.0

再掲。技術的にはディズニーと双璧を担ったフライシャーの長編作品。二束三文で売られていたので資料として買いました。とりあえず儲かったらしいですが、ディズニーと比べるとキャッチ―さに難があります。すごいな>>続きを読む

緋牡丹博徒(1968年製作の映画)

3.0

再掲。藤純子さんが老け顔なのであまり変わらないなとか、イメージを使った演出がおもしろいなというのはありますが、お話し的にはお約束の仇討ちの話で、これといって言うことはありません。むしろ、助太刀に入る流>>続きを読む

昭和残侠伝 唐獅子牡丹(1966年製作の映画)

3.0

再掲。学生運動で主題歌が歌われたというのは分かる気がする。利害打算を越えて、人とはこういう時どうすべきかからスタートする感覚は、独善的だけれどもスクリーンの中ではとても絵になります。でも、必ずしも薄っ>>続きを読む

冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた Fine(フィーネ)(2019年製作の映画)

2.0

再掲。リアリティとファンタジーが補い合っていると感じるか、打ち消し合っていると感じるかがこの作品をどう評価するかを分けるような気がします。個人的には後者でした。展開にリアリティを出せば出すほど、なぜ一>>続きを読む

東京オリンピック(1965年製作の映画)

2.0

再掲。ドラマを作って選手をスターにすることで盛り上げる昨今のスポーツものとは違うアプローチで、こういうスポーツの映像作品もあったのかと、むしろ斬新に感じました。無秩序な雑踏や観客、気の抜けた選手や苦し>>続きを読む

劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

5.0

再掲。水島監督が制作進行出身ということもあってか、とても染み入る内容。アニメに関係なく、管理部門で働く人にとっては共通のものが描かれているのではないかと思います。低収入などのネガティブなことが描かれて>>続きを読む