富士山さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ゾンビ/ディレクターズカット完全版(1978年製作の映画)

3.0

歴史的な作品ということで、手に取りました。パニック映画というよりは、特殊な環境における人間ドラマの側面が強く、ワーキャー言うだけでない、意外に堅実な内容であるのは驚きでした。ただ、そんなに名作でしょう>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.0

アニメ作品としては完璧なクオリティーでした。演出はテンポよく効果的で、動きもあるべきところがちゃんと動いているように思います。キャラクターも個性的で、ちゃんとバランスよく配置され、余すところなく役割を>>続きを読む

映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ(2021年製作の映画)

3.0

視聴者側の意識の問題でしょうが、いろいろ論争的な作品で、どうオチを納めるのかヒヤヒヤしながら見ました。そういう意味でハラハラドキドキの作品で、純粋に楽しめない作品でした。ストーリー上、なぜ男の中で女が>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

5.0

SFだけど、特に突飛なことをしていないというのが重要だと思います。カーチェイスや政治的な駆け引きや隠された陰謀は、道具立てとして車が空を飛んでいたり、人の形状を取らない異星人がやっていたり、クローンが>>続きを読む

ガールズ&パンツァー 最終章 第3話(2021年製作の映画)

5.0

ついにメインに継続高校が出てきました。それだけで満足。しかし、いつもの構成のせいで、見せ場は次の話に続く、ということで、わかってはいてもじらされます。この作品は、安直な設定で、単純な展開であるにもかか>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

5.0

かの有名なスターウォーズ、はるか昔「4」を見た記憶がおぼろげな中、改めてどこから見ようかと迷ってこれを手に取りました。評判のいい作品というだけあって、とてもよかった。シェイクスピア史劇のSF版みたいな>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

3.0

再掲。そうか、新海さんはやっぱり泣きゲー的セカイ系の人だったと再認識。内容的には、シーンシーンの完成度は完璧ですが、全体の構成はいまいち感情移入できない、説得力に乏しいものでした。運命でヒロインを追い>>続きを読む

機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER(2017年製作の映画)

5.0

まっとうなガンダムを久しぶりに見た気がしました。たるい人間観にチートな主役を添えて、ちょっとしたシリアス風味にメインキャラを殺してみましょうみないなものをガンダムとして売るのは勘弁してほしい。スーパー>>続きを読む

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.0

再掲。こういう作品には興味がないのですが、ワンダ―ウーマンが第一次大戦に、という道具立てに引かれて見てみました。導入部は期待通りの展開でとてもよかったです。でも、ラストに向かうにしたがってよくある派手>>続きを読む

劇場版 フリクリ プログレ(2018年製作の映画)

2.0

なんだかわけのわからなさが増加している気がします。正直、何がおもしろいのか、何で作ったのか理解できない。前作はもうちょっと娯楽作品としてのまとまりがあった気がするんですけど。意味なし・ヤマなし・オチな>>続きを読む

劇場版 テニスの王子様 二人のサムライ The First Game(2005年製作の映画)

3.0

テニプリくらい見とかないとね、と思って初接触を試みたのですが、思ったより良かった。ぶっ飛んだキャラクターのせいでご都合的な展開やスカスカの設定もそんなものかと自然に受け入れられてしまうのがすごいところ>>続きを読む

劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか オリオンの矢(2018年製作の映画)

4.0

再掲。作品は分かっているので、プログラムピクチャーとして普通に楽しめました。特段新しくはないですが、これまでの「ダンまち」の精神を汲んだ、秀作でした。アルテミスがむしろヘスティア様と深い関係にあって、>>続きを読む

甲鉄城のカバネリ 海門決戦(2019年製作の映画)

4.0

再掲。無名さんってこんなにデレデレしてましたっけ。キャラデさんが慣れてきたせいか幼さが増しているのに加えて、テレビ版を最後まで見てなかったのでツンデレイメージからのあまりの変化にビックリです。生駒のカ>>続きを読む

市民ケーン(1941年製作の映画)

3.0

再掲。映画史上1,2を争う名作と評判の作品。遅まきながら初見しました。正直、今見ると退屈な作品でした。ただ、違和感ではなく普通に退屈なのがこの作品の革命的なところを表しているのでしょう。演出的なものが>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

2.0

ありがちだけどよくまとまった、作品の物語としての完成度としては高いものだと思いますが、そもそも何でワンショット映画にしたのかの意味が全く分からない。ショットを分ければもっと迫力があり、効果的な演出がで>>続きを読む

プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第1章(2020年製作の映画)

4.0

再掲。張り切って作られたオリジナル作品は、こだわった設定を本編の具体的な物語に落とし込めずに、バランスを欠いた消化不良を感じるものが多いですが、珍しく見られるレベルに達した作品です。テレビシリーズから>>続きを読む

たまゆら 卒業写真 第1部 芽 きざし(2015年製作の映画)

3.0

再掲。いつ見てもこのほっこり世界観にはついて行けないところがあります。おつかれOLには響くことがあるらしいですが、薄汚れた中年には届かないのかもしれません。テレビシリーズでは厳しくても、ラスト4部作は>>続きを読む

映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年(2015年製作の映画)

2.0

再掲。『ちびまる子ちゃん』ってこんなにお行儀が良かったですっけ。もっとシュールで毒があるのが売りだった気がするのですが。劇場版まる子なんでしょうか。教育映画みたいな、ポリティカリーコレクト臭さを感じま>>続きを読む

三国志 完結編 遙なる大地(1994年製作の映画)

5.0

再掲。オーパーツレベルのクソハイクオリティアニメ。これでもかと動く馬。パンもトラックアップの効果もカメラワークに頼らず作画。アップのモンタージュなんて邪道とばかりに全身が作画で動く。この時代の東映動画>>続きを読む

Fukushima 50(2019年製作の映画)

4.0

再掲。スリル系のエンターテイメントとしては最良の出来だと思います。ロマンス的な要素をほのめかして出来るだけエンターテイメントの常道を押さえるべくできるだけの努力はされていますが、お話の流れにちょっとメ>>続きを読む

ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)

3.0

再掲。平成特撮を語る上では避けて通れないらしい、地味に伝説的な作品と言うことでやっと見てみました。衝撃。人的な流れから見るとあたりまえと言えばそうなのですが、まさに「シンゴジラ」の祖型がありました。高>>続きを読む

劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~(2019年製作の映画)

4.0

再掲。歴史的な作品だと思います。しかし、これを単なるLGBT映画にしていないのは、主役のキャラクターと田中圭さんの演技のおかげでしょう。これがとても魅力的なので、下手をすれば一般受けしない傾向映画にな>>続きを読む

セガvs.任天堂 Console Wars(2020年製作の映画)

3.0

そこまで悪くはないですが、アメリカ的ものをいろいろと感じるものでした。まず、ドキュメンタリーの作り方が派手で、印象の強い映像や音で印象付け、細切れの証言でドラマをぐいぐい作って行きます。正直、資料的価>>続きを読む

ビアンカの大冒険/ゴールデン・イーグルを救え!(1990年製作の映画)

3.0

再掲。ディズニールネサンス期に入ってからの作品だけあって、全体的に明るく、エンターテイメント性が強い良作でした。この時代のディズニーの特徴は女性の描き方だと思うのですが、前作の短慮で気まぐれな存在とし>>続きを読む

ビアンカの大冒険(1977年製作の映画)

3.0

再掲。101匹わんちゃんと同じ雰囲気で、時代を感じます。101匹わんちゃんではある程度の演出効果があったと思うのですが、この全体を通底するどうしようもない暗さはどうにかならないものでしょうか。当時のア>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.0

再掲。予告などを見てるともっとぶっ飛んでいると思っていたけど、結構普通に邦画してました。もっと埼玉差別や千葉差別を誇張したり、バカバカしく大仰でもよかったかなと思います。その点、思い切りとお金が不足を>>続きを読む

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

3.0

再掲。記念すべき個人的初ヒットコック映画。これが最初に公開された時はすごかったんでしょうが、今見るとちょっと微妙。善玉キャラクターが協力して危機に立ち向かっていくオチは、ヘイズコードの残滓を感じる、今>>続きを読む

映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い(2007年製作の映画)

4.0

再掲。特注されたOPを見るために見てみました。新ドラえもんはスクワッシュアンドストレッチが利いたカートゥーン色が強くなっていて、個人的には旧より好きです。どうなるか気になっていた、スカートめくりがなく>>続きを読む

代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン(2017年製作の映画)

3.0

再掲。英語の副題がついている韓流映画は駄作であるとの個人的方程式をある程度覆してくれました。プロパガンダ映画みたいな内容を想定していましたが、説教臭さはあっても、ちゃんとしたドラマをしようという意識は>>続きを読む

劇場版 ソードアート・オンライン オーディナル・スケール(2017年製作の映画)

4.0

再掲。このシリーズは正直苦手で、避けていたのですが、まあ劇場版くらいは見とこうかと手に取りました。さすが人気なだけあって、すごい密度の画面にしっかりした作画ででしたが、驚くべきはその女性キャラクターの>>続きを読む

トラック野郎 爆走一番星(1975年製作の映画)

3.0

再掲。下品で卑猥だけど常識的な倫理観には忠実で、痛快で泣かせて、お約束なご都合主義的展開。まさにプログラムピクチャー、娯楽映画の典型のような作品で、その意味では当時の一般人の価値観を測るにはぴったりの>>続きを読む

めまい(1958年製作の映画)

3.0

再掲。トラックアップしながらズームアウトする「めまいカット」目当てに見てみました。同一構図を異なるレンズで見ると画角も変わるものですが、トラックアップしてるから見えているものは変わらず、レンズの変化に>>続きを読む

劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女(2016年製作の映画)

2.0

再掲。演出もクオリティーも悪くないのですが、この説得力のなさ、薄っぺらさは、どんなにストーリーを緊迫させてもどうにもならない軽さがあります。ビルディングスロマンを排したキャラクター設定を始め、小難しい>>続きを読む

バースデー・ワンダーランド(2019年製作の映画)

3.0

再掲。おんな二人の異世界ドタバタ珍道中でもよかったんじゃないかと思います。長編映画の体裁を整えるために無理やり起承転結を付けているように見えてなりません。このキャラデの絵が動いているという魅力と、個性>>続きを読む

時をかける少女(1983年製作の映画)

3.0

再掲。お世話になった先生と話をしていて話題に出たので、そう言えばちゃんと見たことなかったなと見てみました。個人的には、実写映画は普通に撮って普通に切ったように見えるものが好きなので、ちょっと効果に頼り>>続きを読む

グリンチ(2018年製作の映画)

3.0

再掲。キャラクターの設定やモデリング、セリフ回しや芝居付けは最高なのですが、どうも全体のストーリーがぎこちない。原作準拠のかもしれませんが、ナレーションによる説明や安直な解決はもうちょっとひねれなかっ>>続きを読む