あいのべるさんの映画レビュー・感想・評価

あいのべる

あいのべる

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞日2026/4/6

「冒険家として死すことの是非。」

死んだ人間に対して、客観的な評価を下そうとすること自体が心底胸糞の悪いことだなと思う。

冒険家といえば僕自身は登山家が好きで、特に植村直
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別離(2011年製作の映画)

4.1

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鑑賞日 2026/4/2

ナデル、ラジエーの持つ保守性と、
シミン、ホッジャトの持つ革新性が
上手く融合しきらずに破綻してしまった問題のように思えた。

前者は父を裏切らないこと、宗教が迫る真実に歯
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.0

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鑑賞日 2026/4/1

ハッキリ言って共感が出来なかった。
誰もが自分の世界に閉じこもって、都合よく認知を歪めて世の中と向き合ってる感じがして。

女の理想化。
消費の魔物。
孤独の投影。

俯瞰
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ファーゴ(1996年製作の映画)

4.2

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鑑賞日 2026/3/31

エピクロスの言う、「アタラクシア(平静を最高善とする思想)」を想起させられた。
善悪二元論的な単純さはあるけれど、力によって打ち倒すようなヒーローものとは打って変わって、
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ミッキー17(2025年製作の映画)

1.5

鑑賞日 2026/3/30

興行的にも失敗したらしいと聞いて、
心底安心できた映画。

ラブリーボーン(2009年製作の映画)

1.0

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鑑賞日 2026/3/23

象徴的なニヒリズム。

死の後に残るのは痛みでも苦しみでも、現実的なグロテスクさでもない。

嘘みたいに彩られた幻想と許しだけ。
その全てが無から出てきた解釈なのであって
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.8

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鑑賞日 2026/3/22

意外と根本は変わらない。
成長とは、形成されてあった骨の外側に、社会を肉付けしていく過程のことを指すのだろうと思う。

面白い自分になったり、垢抜けてみたり、距離感を調整
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スノーデン(2016年製作の映画)

2.0

鑑賞日 2026/3/8

表層的に出てきた事象を飾り付けして出した料理のようなもの。どんな素材を使っているかなんて、最初からさほど重要でもないんだろう。

ロマンスも、主人公含めた心理的な動機もわか
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.3

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鑑賞日 2025/3/6

不確実なまま。寄せ集めたピースをバラバラに繋げては離すことを繰り返す。

事実関係をハッキリさせて、胸を撫で下ろせるか。
悪人を決めつけて、断罪させるか。
それをゴール地点
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.9

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鑑賞日 2025/3/5

韓国の経済事情を学ぶ機会になった。
韓国の企業間における給与格差(社会保険などの待遇面含め)は、日本と比べ非常に大きいらしい。

だからこそではあるが、正直理解に苦しむとこ
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ワン・バトル・アフター・アナザー(2025年製作の映画)

4.0

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鑑賞日 2026/1/10

PTAの過去作から推測してみるに、中心地点はショーン・ペンの方にあったんじゃないかと思う。激しい依存、力関係のような、普通じゃない。けれど衝動に照らし合わせれば最もらしい
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.8

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鑑賞日 2026/1/5

手を合わせて沸騰するシーンが好き

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

-

鑑賞日 2026/1/13

日常の断片をまばらに配置した、非常に写実的な映画であるように感じた。
普遍的なテーマとなる個人の自由、女性性の多様さ、世代間のギャップなどの諸問題には、何らかの答えが潜在
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.9

鑑賞日 2026/1/11

平成ド真ん中の日本。
戦後から60年以上経っているというのに、日本固有の文化は根強く残っている。

バラエティーのノリ、熱血監督、似たようなスーツ姿、明け透けな風俗サービ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

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鑑賞日 2026/01/05

神経質なんじゃない?
気にしすぎなんじゃない?
ちょっと茶化しただけじゃん。
とか言って、笑い飛ばすような人たちが大変救いようがないってのはよくわかる。

日本じゃ現実
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

4.3

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鑑賞日 2025/12/08

コーチ役の彼が胸糞の悪い男だというのは誰もが承知のことだろうが、非常に知性的で経験豊富な男だということも同時に否定できない。
彼は芸術において本質を捉えるものが感性の方
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ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)

4.0

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鑑賞日 2025/12/30

尊厳のある死に方は、生きること以上に大切なことなのかもしれない。

人は自分の持つ身体的、精神的価値が線形になる未来を悟ったとき、はじめて自死という選択肢を持つ。
生命
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.6

鑑賞日 2025/12/26

SFとして語るテーマの妥当性は微妙。
検索エンジンは万能じゃない。
表層のわずか1ミリにも過ぎないニーズを捉え、模倣するのみであって、それで意識は形作れない。
人間の内
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.2

鑑賞日 2025/12/29

法律、道徳、常識、マニュアル、規範、そして現実。
これらが硬直的にならざるを得ないのは、全体の被害を最小化するためだ。
それは社会というスケールの大きな共同体において避
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ハウス・オブ・ダイナマイト(2025年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞日 2025/12/20

僕らの生存を保証するのは、損得勘定という功利的な正義だ。

核が撃たれないワケは結局のところそこに尽きるもので、それを使用した段階で確実に損をする程の破壊力を持つからこ
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ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

3.9

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鑑賞日 2025/12/13

人間なんてちっぽけな存在だ。
生存のために奪い合うのも、幸福のために蹴落とし合うのも、全ては自然というスケールにおいて時間やエネルギーという循環構造を有していたからに過
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

2.5

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鑑賞日 2025/12/12

理不尽に理不尽で畳み掛け、中間点から反比例するように優しさや後悔による哀愁を得られる。最後に、世の中そんなに悪いもんでもないなと胸を撫で下ろせるようなストーリー。
平た
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.8

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鑑賞日 2025/12/07

孤独を愛する厨二病たちにとって最高のフィンチャー監督。
珍しく王道っぽい殺し屋の復讐モノ。

でもカックイイ。内省的なのがイイ。

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.7

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鑑賞日 2025/10/10

無印鑑賞後、こっちもすぐの鑑賞。

相変わらずアクションシーンは見物。
アバターの長身で重量感ある物理戦闘が、見ていて非常に刺激的である。

ストーリーは正直平凡。
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

2.0

鑑賞記録 2025/12/07

この手の映画はわかりやすいこと、伝わりやすいことを強みとしているのだろうと思う。

現実はそこまで極端じゃない。けど、極端なほうが白黒ハッキリしやすいのだ。
加えて現
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グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

3.0

鑑賞日 2025/05/26

前作に引き続き、コロシアムでの闘技は一捻り加わった舞台設定で見応え満点。
ストーリーは至って王道、シンプルである。

ギャング・オブ・ニューヨーク(2001年製作の映画)

3.5

鑑賞日 2025/06/24

アメリカは、埋め立て地のような国であるとつくづく思わされる。
歴史が非常に浅いことは言わずもがな、その文化は白色人種をはじめとした他国からの移民によって形成されている。
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