タイトル(邦題)に吸い寄せられてうっかり見ちゃったのが悔しい。全編通して、セミの大群以上に果てしない脱力感が襲いかかってくる。ボール紙とかで作られてそうなセミに、簡単に八つ裂きにされる人々。アメリカ人>>続きを読む
結婚願望のないシンデレラ。
手に職つけようとするシンデレラ。
お姫様抱っこを拒否するシンデレラ。
2021年という時代の価値観で作り上げられたシンデレラ像。ストーリーもキャスティングも、100年前の>>続きを読む
砂漠の真ん中でパーティーをしているバカな連中が、酒を求めてやってきた巨大アリの群れに襲われるという、飲み会してたら隣の席の奴らに絡まれて大変!みたいな映画。
出てくる奴らはだいたいバカだけど、根はい>>続きを読む
浜辺美波の透明感が凄い。もはや向こう側がちょっと透けて見えるレベル。かなり圧の強いキャラクターながら、「こんな奴いねーよ」という感情が次第に薄まっていく謎の説得力。
リアリティ度外視の、一見すると悲>>続きを読む
公開時に劇場で見たとき、その救いのない緊迫感に心臓を吐き出しそうになった(何とか飲み込んだ)。それ以来見ることができない。
そこで起きていることに感情が追い付かない。史実として結末を知っているからこ>>続きを読む
アマゾンの部族保護の活動をしている意識高い系の学生たちが、現地で遭遇した食人族に食い散らかされるというグルメバラエティ映画。
アメリカ産のお肉の入荷に色めき立つ食人族が怖い。白目むき出しの長老のババ>>続きを読む
みうらじゅんが加齢のことを"老いるショック"だなんて云っていたが、それが目に見える速度で現れると、あっという間にスリラーになる。
子供にとっては成長でも、大人にとっては老化。楽しむためにあった"時間>>続きを読む
悪評ほど酷くはないが、かといって良かった点もスッと出てこない。世界の調和を目指す話ながら、いろんなことが調和していない。
下ぶくれの一休さんみたいな小僧の修行と冒険に付き合わされる身にもなってくれ。>>続きを読む
千年経っても、やっぱりウィル・スミスは人類の救世主なんだな。
負傷したウィル・スミスに代わって息子が指示を受けながら事態を打開しようとするが、コイツが全然言うことを聞かないうえに嘘までつくのでイライ>>続きを読む
もの作りに取り憑かれた男。その横で命を燃やす女。それぞれの美意識。美しくも狂っている。
ちょっとした会話や仕草に感じる時代の空気。無駄口ひとつない。行間から何かを感じ取れる映画。
サバの味噌煮、シ>>続きを読む
シャマランが子供を寝かしつける時に作ったおとぎ話を自ら映画化。どうりで眠くなるわけだ。(寝かしつけるのは自分の子供だけにしてくれ。)
抽象的な手がかりをヒントに謎を解いていくRPGような展開だが、リ>>続きを読む
「聞こえとんのかわりゃ!」とか「仁義もクソもないんか!」とか、広島弁全開の怒号の応酬。このご時世に霧吹きのように飛沫が飛び交う。(おかえり飛沫)
そんななかでそびえ立つ、暴力の権化、鈴木良平の凄み。>>続きを読む
菅原文太、山城新伍、梅宮辰夫の3人が警官役というイカれた映画。劇中の人間の言葉を借りると、「世のなか狂うてるのう」だ。
対するヤクザ役の松方弘樹の、狂犬のようなヤバ過ぎるオーラ。ちょっとした会話のシ>>続きを読む
プログラムが感情を持つ話は多数あるが、ゲーム内のモブキャラに焦点を当てた時点で、その面白さが十二分に保証された。
遊び心垂れ流しのゲーム世界からの、現実世界との思わぬリンク。ディズニーならではのサー>>続きを読む
二・二六事件から戦争末期までの日本政府の動きや情勢の流れを、フィクションも交えながらも大まかに振り返ることのできる一本。
ひとつのものに焦点を絞らなかった故に、ドラマとしてはちょっと平坦ながら、メデ>>続きを読む
寄せ集め集団VS強大過ぎる敵という、ジェームズ・ガンの十八番ネタなだけあって、面白さの密度が凄い。徹頭徹尾、楽しませる技が詰まっている。ブロックバスター大作ながら、グロさや毒気もしっかり担保。これぞお>>続きを読む
マンハッタン計画に比べたら、学生の部活レベルの研究に見えるかもしれないが、そこに付きまとう責任の重圧や苦悩は似たようなものかも。
広島の惨状を目の当たりにした主人公が次に取ろうとする破天荒な行動には>>続きを読む
良くも悪くも山田洋次流の"キネマの神様"。昭和の撮影所の空気感だったり、小津安二郎へのオマージュなんかは、流石の職人芸で見ていて楽しい。
ただ、過去パートでの挫折エピソードが足早なこともあって、現代>>続きを読む
「日本人が新兵器のモルモット実験に使われてしまったのは、日本人が有色人種だからだ」
戦後8年、GHQ撤退の翌年というタイミングで、こんなセリフをぶち込めたことの奇跡。
生々しさ、泥臭さも含め、この>>続きを読む
蒋介石政権下の台湾での言論統制を、精神世界を舞台にしたホラー形式で描いているのが面白い。
ストーリーの説明不足を補うビジュアルイメージで、悪夢の世界へまっしぐら。
怖がらせるシーンの音がいちいちう>>続きを読む
シャークトパスに続く生物兵器としてプテクラーダが登場。プテラノドンはともかく、合体させる相手がカマス(バラクーダ)ってのが何とも渋い。生物兵器にするより塩焼きにでもした方が人類のためだと思うんだが。>>続きを読む
究極の運動会の、究極のホームビデオ。
ドキュメンタリーながら、脚本あり、別撮りあり、スローモーションありと、しっかり演出が光る。
記録よりも芸術性を優先させた作りに、当時のオリンピック大臣も苦言を>>続きを読む
冒頭の没入感たるや。凄い世界に連れていってくれそうな予感。細田守のビジュアルイメージが溢れ出す。
ただ、本編に入ってからは「え?そんな簡単に?」な展開の連続。システムの動きも飲み込めないままでの急流>>続きを読む
既視感のある怖さに破天荒な展開ながら、実在の心霊スポットを活かした気味の悪さもあって、最後まで見ていられる。
後半は良くも悪くもピンボケのゾンビ映画みたい。
味方が体を張って「逃げろ!」と何度も叫>>続きを読む
ゴジラ対コングという、およそ60年ぶりのタイトルマッチは、肉弾戦としては対ギドラ戦を上回る重量級の迫力。これぞ怪獣映画の正しい姿。
コングは表情豊かで手話まで披露するが、少女にアゴで使われているよう>>続きを読む
ゴジラシリーズ初のカラー作品は、東宝が誇る特撮と喜劇のいいとこ取りの娯楽大作。
でっぷりとしたゴジラのフォルムは最高だし、コング登場に至るファロ島での冒険もワクワクさせられる。
クライマックスの肉>>続きを読む
虫や蛙をベースにしたモンスターの造形がいい。アメリカンなキモ可愛さ。
戦闘シーンを始めとして、結構グッと来るシーンは多いが、それが数珠繋ぎになっている感が強いので、全体のコントラストはちょっと低め。>>続きを読む
活火山の麓に作られたテーマパーク。「我々は自然を征服した!」と豪語する社長。群がる観光客。大惨事の下地は綺麗に整った。
『ジュラシック・ワールド』×『タワーリング・インフェルノ』な既視感ありありの展>>続きを読む
みんな大好き、"ナメてた相手が実は殺人マシーンでした"映画。
隠遁生活を送っていた元殺人マシーンが、娘のブレスレットを強盗にパクられたことを皮切りに、徐々に覚醒していく様が楽しい。ボブ・オデンカーク>>続きを読む
オープニングのユルいダンスシーンから感じる変な映画感。
コインランドリーを舞台に、変な浮浪者や謎の死体が出てきたりするが、理由は最後までよく分からない。良くも悪くも夢の中の出来事のよう。
主人公(>>続きを読む
宮殿のようなホテルが突然地獄と化す瞬間。数秒後には人生が終わるかもしれない恐怖。凄まじい緊迫感のなか、宿泊客の一人になったような気分が味わえる。(味わいたくはない)
現実には、ジョン・マクレーンやケ>>続きを読む
こんなに弱いキアヌ・リーヴスも珍しい。若い娘にフォーク一本で気絶させられるし、肝心なところでコケるし。ジョン・ウィックの100分の1の戦闘力でもあればもうちょっと何とかなったろうに。
胸糞映画なうえ>>続きを読む
ユン・ピョウのような身体能力に、チョウ・ユンファのようなガンスキル。殺さない殺し屋ファブルの手数の多いアクションが楽しい。
若頭役の安田顕の抑えた芝居もいい。『水曜どうでしょう』で牛乳リバースしてた>>続きを読む
タイトル(邦題)もポスターも『クローバーフィールド/HAKAISHA』の丸パクリだが、自由の女神やヘリコプターの群れなんかは当然のように出てこない。
躍動感のない雑なCGのイカに、水中でのぬるい攻防>>続きを読む
ご近所アドベンチャーの教科書。
この映画をテレビでやらなくなってから、話の通じないクソガキが増えた気がする。昔はもうちょっと話の通じるクソガキが多かったはずだ。
キャラ立ちしたグーニーズの面々。ク>>続きを読む
詰め込み感もなければ、ごちゃごちゃうるさい面々もいない。余計な添加物のない、時代劇としての"るろ剣"。前作までの不満を解消したシリーズ最高傑作といえる。
メインの敵勢力の地味さは否めないが、それを補>>続きを読む