今話題の「源氏物語」ということで見た。王朝大ロマン絵巻、と割り切って見ればいいのだろうが、物語自体どうも性に合わない。あの時代って上級貴族はああも簡単にまぐわってたのかな。庶民の暮らしなんかどうでもよ>>続きを読む
いい家族だなあ、いい親友だなあ… 気になる女の子の前でカッコよく見せたくてついた嘘、それがどんどん膨らんでいくたびにジャックの心はじくじく痛んでたんだろうな。ついた嘘は酷いけど、思春期の彼の気持ちはよ>>続きを読む
原作を知らないがとても面白かった。戦争で人生や人間性が狂わざるを得なかった人達が金塊を目指す物語で、みんなどこか狂ってる感じが面白い。戦争で家族を失った人や普通に生きられなくなった人達を救うために自分>>続きを読む
ラストシーンが冒頭の現代のシーンに繋がるのか。それほど深い二人の結び付きの絵解きみたいな物語だけど、それほど賑々しく見せるわけではないので、ちょっと意外だった。秋のオレゴン州のどこか寒々とした自然とそ>>続きを読む
数年前新国立劇場でシェークスピアの芝居を観たとき、リチャード三世の遺骨が駐車場で発見されたと掲示してあるのを見て驚いたのを覚えている。その発見のいきさつの映画だけど、発見したのがリチャード三世の本当の>>続きを読む
僕にはどうも合わなかった。登場人物が多くてわからなくなってしまった。それに彼等のやっていることが、お金持ちの坊やや嬢やが気まぐれで会社を経営したり芸術家ぶったり恋愛ごっこしているみたいに見えてしまった>>続きを読む
原作はずいぶん前に読んだので細かいことは全部忘れているのだけど、あの短い一文、あの一言を読んだときの衝撃は忘れない。作品世界がひっくり返った。あまりにも完全な叙述ミステリーだから映像化は無理だろうと思>>続きを読む
正直、何を見せられているのか分からない映画だった。分かろうとするより感じようとする映画なのかもしれないが、何を感じればいいのか。レイプ未遂も暴風雨の中で踊るのも家出も若さのエネルギーの爆発ってことかな>>続きを読む
原作は未読。ヤクザが中学生にカラオケの指導を頼むってシチュエーションだけで興味を引かれた。狂児を演じる綾野剛さん、かなりサラッとしていた。そのつもりになればもっともっとドギツく強烈に演じることもできる>>続きを読む
生き方がものすごく下手な、生き苦しい男の生き様。純粋を通り越してまさにカイブツ。世間の常識に抗いながら自分が相手にするのはその世間。この男、どんな子供だったんだろう、何がこんなに笑いにのめり込ませたの>>続きを読む
この映画、ワンちゃんたちへの愛がいっぱいでよかった。ワンちゃんたちと一緒に暮らせていいな。もちろんそれには大きな責任と世話や手間が要るけど、生命を預かるんだから当然だろう。保護施設がいっぱいの現状と安>>続きを読む
白黒版を見ていると、戦後の焼け跡、バラック、闇市など、昭和20年代に作られた様々な映画、ごとに黒澤明監督の「酔いどれ天使」や「野良犬」を見ているような気分になった。だから「未来を生きる」という当時の人>>続きを読む
何かあったとき手元にカメラがあったらなにはなくともカメラを回す、それがカメラマンの性なんだと思った。当時のフィルムは可燃性で自らの命の危険もあるのに震災後の大火事に近づくなんて、一般の人には考えられな>>続きを読む
八代亜紀さんが亡くなられたと知り、見たくなった。この映画のタイトルを聞くだけであのシーンが、あの歌声がパアーッと頭の中に広がる。冬の北国の小さな港町の小さな居酒屋で孤独な男と女が肩を寄せ合いテレビから>>続きを読む
小学生の頃、夏休みってものすごく特別なものだったな。自分では分からないけど、端から見ると何かしらを経験して少しだけ成長していたように思う。1960年代の昭和の夏、懐かしい。ちょっとした路地裏、地元の人>>続きを読む
こんな時にこの映画をみたのは良かったのかどうか。ああいう事態になったとき奪い合い殺し合うのか助け合い与え合うのか。みんな普通の人達が次第に空気に染まっていく流れが怖い。「福田村事件」に似ている。あんな>>続きを読む
おもしろかった。南と北を結ぶのが政治思想も何もなくテロリストでもなく「宝くじ=金」というのが人間臭くて好き。アイドルダンスのシーンは見事!美事! ドタバタのファンタジーコメディーだけど、いつか両国が自>>続きを読む
かなり久しぶりに見た。心を込めて作る料理が人の心を暖め幸福で満たしてくれることを学んだ映画だった。北欧の寒村の風景や清貧と信仰の生き方。俗物の僕にはとても真似できないが、少しはそれに近づけたらいいなと>>続きを読む
昭和31年ば終戦から11年目、映画でいえばカラー作品も多く作られるようになり、日本初のシネスコ映画ができる前年か。戦後の復興が目覚ましい頃だろう。この映画にはその「復興のために犠牲になるのは素晴らしい>>続きを読む
かなりの純愛映画だった。主人公が最初っから最後までド直線にひとりの人を想い続ける様が可笑しくも美しい。立派だ。死後の世界の様子や死者の送り方など、日本と似ているところや違うところを見つけるのが楽しかっ>>続きを読む
大まかな粗筋だけで見たのだが、まさにクリスマス・ファンタジー映画。誰でも自分の人生のあそこで別の人生を選んでいたら今頃どうなっているだろうか、なんて考えることはあると思う。僕も人生の終着が見えてきてい>>続きを読む
若者向けの、今時JKタイムスリップ特攻隊悲恋お涙頂戴的キラキラ映画かと侮っていたら、足元を掬われた感じ。主人公のキャラクターはあまり好きではなかったが、しっかり成長する姿はよかった。特攻隊の辛さ苦しさ>>続きを読む
結婚を申し込まれた時の市子の笑顔と涙か印象深い。それまでの市子の人生は不幸のパック詰めみたいで何とも息苦しい。誰かが気づいて何とかしてやれなかったのだろうか。それでも生きていく市子の強さと悲しさを感じ>>続きを読む
数十年ぶりに見た。かなり面白かった。大陸横断豪華列車に乗り込む色々な国の色々なアイデンティティーを持つ人達、スリル、サスペンス、ミステリー、ドラマ、それだけでもワクワクする。まだ、とても便利で手軽なC>>続きを読む
そこそこ楽しめた。暇潰し的に軽い気持ちで見てちょうどいいかも。実にわかりやすいステレオタイプな登場人物にあまり深くはない事件の謎。でも物足りなさが残る。このストーリーの中で一番印象に残るのはあの少年か>>続きを読む
冴えない地下アイドルグループのなんかグダグダしたような仲間意識の感じがリアルだった。全然熱意のないマネージャーとのいきさつとか、6人+1人の美少女達で作りようによってはもっと派手な見せ場もできるだろう>>続きを読む
結局は韓国でも人より数字の社会なんだ。いつでも社会的に立場の弱い人や貧しい人に意図的にシワを寄せているんだ。パーティー券やキックバックしてる人たちには全然縁のない話なんだろうな。ソヒが次第に神経を病ん>>続きを読む
ワンシットコメディーでヨーロッパ企画で思いがけない事態にみんながワタワタするストーリーなのだが、いまいちはじけなかった。ひとりの夢をみんなで叶えようと一所懸命になったり、奇跡は起こる願いは叶うという意>>続きを読む
昨日別の松竹の喜劇映画を見たが気持ちが落ち着かなかった。でも、今日これを見てとても安心した。きっと「家族」が描かれているからだと思う。これも寅さんシリーズでも名作中の名作だと思う。貧相な老人が実は…と>>続きを読む
朝、自分の畑で育てた野菜を収穫し、調理する。人の動きも調理の手順も無駄なくきれいなこと。料理も美味しそう。20年以上にもわたって毎日繰り返してきたこういう営みが深い信頼になってきたのだろう。そして「光>>続きを読む
笠智衆さんがブラジル帰りの老人。それにポン引きの若者と記憶をなくした少女のロードムービー。昭和のごちゃごちゃ感というか、体制や権力への叛骨、破壊力というか、すごくドライな感じがした。出てくる人みんなど>>続きを読む
ポルノ取り締まりの刑事! 女性の裸もいっぱい出てくるし、町の中にも裸のポスターや看板が普通に出ていたし。フランキー堺がこういう役をやると意外にねちっこいというか、生々しさを感じる。でも下品にならないと>>続きを読む
生活に音楽が密着している様子がたまらなく魅力的だった。嬉しいにつけ悲しいにつけ、婚礼にも弔いにも歌い演奏し踊る。素朴だけれど力強い。また、若者が言葉も通じない村の生活に次第に馴染んでいく様子が良かった>>続きを読む
元ナチスのアイヒマンの処刑と火葬にまつわる物語で、実話に基づくものなのかフィクションなのかは分からない。なんかNHKの歴史秘話的なものを見てる感じ。タイトルの意味とかアイヒマンのやったこととか勉強して>>続きを読む
空想する、想像するって豊かで楽しいことだな、とは思うのだけど、そういうのが苦手でその力に乏しくなってしまったせいか、とても他人事に見てしまった。遥か昔には僕にもそんなことができたのかな。現実を見るのは>>続きを読む
大林宣彦監督の自伝的作品、ということで楽しく見られた。映画のフィルムとの出会いとか憧れの女性とか、さもありなん、という感じで良かった。谷啓さんがいい。今回見たのは大林監督が特別名誉館長を勤めてくださっ>>続きを読む