papandaさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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Firebird ファイアバード(2021年製作の映画)

3.9

50年ほど前に実際にあったことらしい。ひたすら自分の感情に正直に行動するセルゲイと、セルゲイへの愛と妻子へのそれとを分けようとするロマンとの寄り添ったりすれ違ったり。もし僕がその立場だったらならどっち>>続きを読む

おしょりん(2023年製作の映画)

3.9

出だしこそ地元観光PR感いっぱいで引いてしまったが、本題に入るとなかなかどうして熱い映画だった。普段何気なく使っているメガネだけど、ああいう背景があったとは知らなかった。冬の間畑も田んぼもできず出稼ぎ>>続きを読む

18歳のおとなたち(2023年製作の映画)

3.5

この映画を見て改めて思ったことは、18歳で成人だけど高校三年生じゃん、まだまだ子供じゃん、ってことだった。新成人の実行委員が映画を作って上映したという実話が元になっているらしい。そういうのいいな。映画>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.0

ほとんど何も知らずに時間合わせのつもりで見た。のっけから昔の007やM:Iみたいで今のコンプラ的にはセクハラになるかなあ、なんて思っていたら、後の方で同じ構図でしかも男女逆転で出てくるシーンに笑ってし>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.9

なんともすさまじく面白い映画だった。映画は基本的に映像で見せるものだという根本を思い出した。とにかくこの映画、台詞が圧倒的に少ない。主人公に至ってはラストの二言のみ。とにかく映像で見せまくる。決して死>>続きを読む

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.1

内容をほとんど知らずに見た。終始臨場感いっぱいな感じで見ていた。殺さなければ殺されてしまう。絶対にそんな所には行きたくないけど、そういう場所があるのは現実。中盤の脱出劇、終盤の救出劇、ずっとハラハラし>>続きを読む

超少女REIKO(1991年製作の映画)

3.5

ものすごく久しぶりに見た。なんとも緩~い学園ホラー。演技はどう見ても学芸会並み。でも、その緩さがなんとも微笑ましい。平成だけど昭和っぽい特撮はなんだか居心地がいい。ホラーじみてるけど学園もののコメディ>>続きを読む

マッチング(2024年製作の映画)

3.7

面白かった。ああいうこと言うのってたいてい犯人だよな、って思ってたらやっぱりそうだった。まあ顔ぶれ見たら何となく予想はついたけど。会話に出てきてまだ登場していないキャラクターも“実は…”かな、というの>>続きを読む

瞼の転校生(2023年製作の映画)

3.8

大衆演劇一座の子どもで1ヶ月ごとに転校を繰り返す。これで友達を作ったら別れがつらくなるのは分かってるから作らない。少年は座員はファミリーであると同時に芸の師でもあるので常に礼儀正しく敬語を話す。自分の>>続きを読む

戦火を越えて(1950年製作の映画)

-

16㍉フィルムで状態も劣化が著しく、後半部分がなくなっているので、資料として見る感じだった。伊福部先生と、伊福部先生の教え子で若くして亡くなった王可之氏の音楽が楽しみだったけど、あまり聴けないうちに終>>続きを読む

花(スタア)の進軍(1951年製作の映画)

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「ザッツ・エンターテインメント」みたいな名馬面を集めた映画だった。でもかなり欠落していて、16㍉フィルムで状態も悪く、映画の資料として見る感じだった。美空ひばり、三船敏郎、三木のり平、片岡知恵蔵、大友>>続きを読む

悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

3.9

35年間地下室に閉じ込められて育てられたバビーにとって、母親は良くも悪くも唯一無二の存在。外に出てからも女性に母親の面影を求めたのだろう。外見はおじさん中身は赤ん坊、無知で無垢なバビーが出会う人達がバ>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.1

王宮内の権力争いやお家乗っ取りみたいなことってどこでもあるんだな。この映画が史実をもとにしているというのがすごい。韓国の人にはお馴染みの物語なのだろう。それを盲目(実は梟)の鍼医の立場から描いているの>>続きを読む

ここに泉あり(1955年製作の映画)

3.9

16㍉フィルム上映での鑑賞。戦後すぐからの数年間の話だが、その当時に撮られた映画の同時代性は、映画を包む香りのように感じた。大人達の体型とか子供達の顔つきとか、現代人とは全く違っている。時代性だろう。>>続きを読む

流離の岸(1956年製作の映画)

3.5

男の行動原理がよくわからない。恋してしまったら理屈も理性も飛び越えて情熱のまま突っ走る、ってこと? 昭和30年代はじめはまだまだ旧くからの考え方が強く残っていたのかな。女性は自分の考えに関係なく男と添>>続きを読む

村八分(1953年製作の映画)

3.9

世の中のおかしなこと、よくないことをきちんと取り上げて映画にする。今ももちろんあるけど、こういう映画がちゃんと機能し社会に寄与していた時代があったんだなと感じた。この時代は未来や若者に希望をもっていて>>続きを読む

レディ加賀(2023年製作の映画)

3.4

まさに王道を行くご当地密着ご紹介映画。非常にわかりやすいキャラクター設定とストーリー運び。タップダンスは相当練習したんだろうな。映画としてはなんだか物足りないし、ラストのダンスシーンはもっと盛り上げて>>続きを読む

アイコ十六歳(1983年製作の映画)

3.3

今季放送されているドラマで富田靖子さんと松下由樹さんがこの映画以来40年ぶりに共演している、しかも教室のシーンでは富田靖子さんの近くの席に佐藤二朗さんが座っていると聞いたので見た。元気よく活発で天真爛>>続きを読む

アナタハン(1953年製作の映画)

3.3

これが実話を元にしているとは。でもなんとも中途半端な印象。なんだか事件の再現ドラマを見ているような感じ。映画全体に渡る監督のナレーションがそんな感じになる。日本語や日本人の感情はアメリカやヨーロッパ人>>続きを読む

同感〜時が交差する初恋〜(2022年製作の映画)

3.8

無線機が過去と現在のふたりを結ぶ、と聞いて「またか」と思ったが、この二人に恋愛感情はなく、互いの恋の悩みを聞いたりアドバイスしたり、というところが珍しかった。現在の彼女の言葉が過去の彼の人生に大きく影>>続きを読む

身代わり忠臣蔵(2024年製作の映画)

3.7

面白かった。史実とか時代考証とか考えたらきりがないけど、まあいいか。ムロツヨシさんの独壇場だった。林遣都さんとの掛け合いが楽しかったな。何が忠義だか知らないけど、少しでも人の役に立てて自分らしく生きる>>続きを読む

キリエのうた(2023年製作の映画)

3.9

はじめのうちはいろんな時と場所を目まぐるしく行ったり来たりでたくさんの人が出てきてわけ分かんなくなりそうだったけど、なんとか理解が追い付いた。ミステリアスなストーリー進行もいいけど、なんと言っても歌の>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.3

なんだろう、この心のざわめきは。思いもかけずとっても穏やかですごくいいものを見たという嬉しさだろうか。PMSという初めて聞く症状とパニック障害。自分ではどうすることもできない問題を抱えているけど、相手>>続きを読む

ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)

3.8

トランシルバニアって昔から重要な土地だったのでいろんな民族に支配されたらしい。ドラキュラ伯爵のモデルになったヴラド3世(ヴラド・ツェペシュ・ドラクール公)はトルコ軍から国を守った英雄らしい。そんな土地>>続きを読む

盗まれた恋(1951年製作の映画)

3.8

今日は伊福部先生のご命日なのでこれを見た。戦後わずか6年でこんなおしゃれな都会的ラブコメディを作っていたなんて、しかもその音楽を伊福部先生が担当なさっていたなんて、ただただ驚き。冒頭の志村喬さんの「I>>続きを読む

こいびとのみつけかた(2023年製作の映画)

3.8

トワくんから見る世界、トワくんの世界は広くないけど、みんなおおらかでいい人。トワくんだけの世界。この映画が横に狭いスタンダードサイズなのはそれを表現するためなのかな。園子さんも変わってるけど、そんなふ>>続きを読む

鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)

4.0

この映画をちゃんと見るのは本当に久しぶり。高倉健さんと雪の北海道は本当に似合うなぁ。原作を読んだとき、僕の乙松のイメージはは笠智衆さんか大滝秀治さんだった。健さんだと武骨だけど信念の人って感じ。映画は>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.3

これは実にしんどい映画だった。自分の心の中を力ずくでこじ開けられてさらけ出されるような気分。目をつぶって、蓋をして、見ないでいたものを目の前に突き付けられたような感じ。洋子とさとくんが対峙する場面は、>>続きを読む

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.9

僕は株の知識ゼロ、お金は大事だけどシャカリキになってまで株でお金を稼ぎたいとは思わない。最近こんな騒ぎがあったなんて知らなかった。巨大で強大な権力に力を持たない人達が束になってかかって、その牙城の一角>>続きを読む

ミツバチと私(2023年製作の映画)

3.8

8歳の子の性自認という繊細な内容で、俳優さんたちもとても繊細に演じているように感じた。ただ、僕にはその演技や演出を十分に感じ取れるほどの感性が不足しているようで、いまいちのめり込めなかった。いつかもう>>続きを読む

私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?(2022年製作の映画)

3.8

社長のモーリーンに対する態度、暴言の数々、椅子を投げつけるなどの暴行、男性の医者によるモーリーンの身体の検査等、わずか十年ほど前にあんなことが平然と行われていたことに驚き呆れた。セクハラ、モラハラ、パ>>続きを読む

燃えあがる女性記者たち(2021年製作の映画)

4.5

報道って何のために、誰のためにするものなのかを考えてしまった。この映画で紹介される記者たちは、最下層の、貧しい、常に差別され虐げられる人達の思いや声を丹念に拾って紹介している。その意思も行動も立派だけ>>続きを読む

サイレントラブ(2024年製作の映画)

3.4

毎日をただ生きる声のない青年が、視力を失っても夢を実現させようとする娘を知り、彼女の夢を叶えさせるために尽くす。これもチャップリンの「街の灯」のバリエーションだった。ただ、彼の行動は男女の愛ではなくあ>>続きを読む

違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

4.1

会話のかみ合わなさ、間の微妙なずれ、当人達は真剣なんだろうけど、見ているとなんだか可笑しい。4人+1人それぞれがいいんだけど、やっぱり中島歩さんのどこまでも本気になれないダメ男っぷりがはまってる。
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ショコラ(2000年製作の映画)

4.0

久しぶりに見た。そして今回も無性にチョコレートを食べたくなった。人の価値は何を禁じ誰を排除するかではなく、人を赦し新たな価値を創造すること。ラストの牧師さんの言葉がとてもよかった。伝統もしきたりも宗教>>続きを読む

アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.7

探偵のあの一言がこの映画の全てなのかな。登場する人達のこともあまり明確には語られないので、見終わってもなんだかモヤモヤした感じがずっと残っている。僕自身、自分のことさえあまり分からない。
この映画の絵
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