イガコさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

イガコ

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丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)

4.2

大好きな映画が久々に掛かったので、行ってきました。
スクリーンで観るのは確か3度目で、DVDも持っております。
学生時代から好きな作品。

久々に観たこのコメディ、
のどかで、楽しくて、
出演者が皆飄
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マチネの終わりに(2019年製作の映画)

2.7

原作の記憶が鮮明なうちに観てきました。

劇中、福田進一さんのギターが流れており
雰囲気よいです。

原作小説の劇化につきものの
設定の変更は、仕様がないところではあるのだけど
福山さん演じる「世界的
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ディボース・ショウ(2003年製作の映画)

4.0

何回観ても笑える。
今は、より渋くてカッコ良いけど
若くてキラキラしているジョージ・クルーニーと
ゴージャスなキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、
そこに絡むクセあり共演陣。
テンポよいコミカルな芝居、
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.7

ふしぎな映画。
ダーク・ファンタジーと表現されているけれど
どちらかと言うと、北欧版、現代の民話というか。
(現代と民話、じゃ矛盾しますな)

社会の中で自分は異質なものと認識しながらも

生活をして
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.0

ひと癖、ふた癖ある巧くて個人的に好きな役者たちが
豪華に散りばめられたセンス良き作品。
おもちゃの国のように見せる遠景も
あえてチープシックさが楽しく、
サスペンスふうでも、ハラハラよりもニヤニヤ。
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シンクロ・ダンディーズ!(2018年製作の映画)

3.8

オジサンたちのシンクロ実話を題材にしたイギリス版。
同じ題材で創られた
先日観たフランス版「シンク・オア・スイム」と
またアプローチがちがって、それぞれ面白い。

フランス版同様、イギリス版も上映中に
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.2

スター競演で救われているけれど
映画オタクが映画愛たっぷりん過ぎて
趣味で創った映画みたい。

とりあえず長い。
始まって少々で、かったるくなってしまった。
もっと整理できたんでは…。
タランティーノ
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ラスト・ムービースター(2017年製作の映画)

4.3

昨年亡くなったバート・レイノルズ主演。

かつてのハリウッド・スターが
とある国際映画祭から受賞の通知を受取って出掛けて
おやおやな展開からの
全盛期の頃の自分との邂逅、
若き日々への郷愁…と、
過ぎ
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.7

吉岡里帆ちゃん、体当たりで頑張ってます。
渋めのキャスティング、
派手ではないけれど、いいオヤジ軍団を脇に配し
じっくり創られていて、ドラマとして見応えあり、です。

目の見えない主人公が、
音と触覚
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おみおくりの作法(2013年製作の映画)

4.2

じんわりじんわり沁みる。

身元のわからない故人の遺品から関係者を探し、
葬儀を手配し、参列する公務員。
見ず知らずのひとりひとりを送り出すのに
その人に合いそうなBGMを用意し
故人の部屋の写真や小
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ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)

3.1

ひとの仕事の手柄を盗っちゃう上司はいましたけど
それがアート作品で、相手が伴侶じゃあ耐えられませぬ。

ただその夫は、口八丁の営業マンとしての手腕は見事で
アーティストの彼女と
当初の予定通りチームを
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

4.2

邦題はイマイチだけど
作品は良質な英文学を観ているような満足感。
俳優陣の抑えた芝居の上手さ、
思わず深呼吸したくなるようなガーンジー島の情景の美しさで
豊かな気持ちで胸がいっぱいになる。

戦争を体
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ドッグマン(2018年製作の映画)

3.5

友人から「不愉快だけど」と聞いてはいたけど
まあまあ、ほんと、暴力と血、不快だな。笑
冒頭から映像のトーンが不穏。
名演だらけの犬たちと
娘役のかわいい女の子のお陰で
なんとかバランスを保ってる。
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6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

2.9

長期間に渡っての撮影で創り上げた作品というのは凄いのだけど。
結局イーサン・ホークとパトリシア・アークウェットはいいなあと思いつつも、主人公の男の子がどんどん雰囲気が変わっていってしまって、同一人物な
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繕い裁つ人(2015年製作の映画)

2.6

ウーム、まだるっこしいですな。
中谷さんは裁縫以外は何もできない人、には見えないですし。
説得力に欠けまする。
「初代」を「一代目」と言う表現も引っかかる。
そんな言葉尻を捕らえてる時点で、集中できて
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シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

4.0

オープニングからフランス映画らしいテイストで始まり
選曲もセンスよく、心躍り気味。

オッサンら、シンクロを始めてみたのも
きっと、ちょっとした気晴らし。
でもその「ちょっと行ってみよう」が大いなる一
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.5

冒頭からラストまで、
この主役の少年、ゼインの眼差しと表情から
目を離すことができない。
彼は演技経験なしの子供ゆえに、
この作品の中で実体験のように生きている。

生きるための糧を
小さな身体での肉
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.0

特典映像のこの作品ができるまでの道のりがドラマティックすぎて
むしろその印象が強烈に残ってしまった。

女性たち/女たち(1939年製作の映画)

4.6

オープニングのキャスト・役名のクレジット部分で
役を動物で表現するセンスもよし、
そして登場人物はすべて女性!
それも主役からほんの脇役に至るまで、
個性派勢揃いの抜群の女優陣。
彼女たちすべてが魅力
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華氏 119(2018年製作の映画)

4.0

「ボウリング・フォー・コロンバイン」→「華氏911」
→「シッコ」と続いてきた
ムーア監督が作品で提起してきた問題を引き継いだ内容。

ただのトランプ政権の非難に終わらず、多角的に捉えられていて、
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

3.8

高倉健(憂いのある熱さ)×宇津井健(知的な熱さ)
×千葉真一(文字通り熱い!)の
配役にピッタリな三つ巴の演技と
煽りまくりの音楽で、引っ張るなあ!

山本圭の親父役で特別出演の田中邦衛が出た時は
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

3.7

懐かしい感じのテイストですが、面白かったなあ。
主人公のソル・ギョング、いい役者だなぁ!
イケメン俳優でもなく、強烈な個性派でもないのに、響く。
この人ありきでこの作品は成り立ってるような。

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

3.6

ポーランドの民族音楽が印象的で
冒頭から映画「たちあがる女」に出ていた
民族衣裳の合唱隊の女性たちを思い出してしまう。

主演女優がポーランド版レア・セドゥ的な
独特の色気と雰囲気。
歌い方ひとつで役
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新聞記者(2019年製作の映画)

4.0

以前観てテイストが好みだった
「デイアンドナイト」の藤井道人監督の
物議醸しそうなポリティカルサスペンス。

まずはこれを創ったプロデューサーに拍手。
フィクションとここ数年のリアルなスキャンダルが
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主戦場(2018年製作の映画)

3.8

すべては「想像力の欠如」に尽きる。

あったことは「なかったこと」にはできないし
それは日本という国がどうこう以前に
全世界的に、人間として、やってはいけないこと。

私はマイケル・ムーア監督の作品が
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マックイーン:モードの反逆児(2018年製作の映画)

4.0

マックイーンの
ファッションショーの範疇を超えた演出はアートの世界。
モデルはアクターでもあり、
彼の毒と繊細さと美の世界を体現する表現者。
生で観られたら、
一生忘れられないだろうなと思うようなショ
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.9

全編モノクロームで
ゆったりとした時間を描くようなカメラワーク。

印象的なのは生活音と自然の音。
物売りの笛、鳥のさえずり、犬のけたたましい鳴き声、
車のクラクションの音、街の喧噪、患者の呻き声、
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