地球温暖化の影響なのか、地球上の各都市が水没しかけている未来が舞台。人々の記憶に潜入して、その記憶を映像として再現するという仕事を生業としている主人公 (ヒュー・ジャックマン)元に検察組織から依頼が届く。それは瀕死の状態で捕まえられた麻薬密売組織の首領の記憶に潜入して、彼らの組織の全容を暴き出すというものだ。物語は、その「記憶潜入(レミニセンス)」捜査に並行して、主人公の恋愛物語も語られていく。そして、物語が展開するにつれて、後者の要素が強くなっていき、思わぬところに連れて行かれた。
「メメント」以来、「インターステラー」や「ダークナイト」などで、監督のクリストファー・ノーランとともに脚本を担当してきた弟のジョナサン・ノーランが製作を手がけ、彼の妻であるリサ・ジョイがメガホンをとった作品。SFアクションと言ってもよいが、スタイリッシュで魅惑的な世界が展開する。主人公が惹かれていく謎の女性を演じるレベッカ・ファーガソンも素晴らしい。