ちゃんむらさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ちゃんむら

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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.8

キュアロン監督が、母親以上に自分を育ててくれたお手伝いさんに捧げた映画です。
自分に対する困難に黙々と耐えて、家事を進める女性の、強さと美しさを感じました。黙々と家事をする姿を、パンショットで眺めなが
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.9

『月面着陸がどの位大変なことだったのかをこの映画を観て理解して欲しいです。そして、何か善行を成し遂げる時には多くの努力、忍耐、献身が必要ということ。これは父が私に残してくれた財産でもあり、若い世代にも>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.3

ラストのライブエイドのフル演奏。
これに尽きます。フレディー・マーキュリーの人間ドラマだけに留まらず、しっかりとQueenの素晴らしい楽曲を目立たせています。
孤独であり、失敗もするのですが、周りの人
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スマホを落としただけなのに(2018年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

「リング」のVHS、「着信アリ」の携帯電話の系譜か、本作はスマホを題材にしたデジタルデバイスホラー!

携帯やVHS以上に身近になりすぎたスマホが物語の契機となっている分、今までのホラー以上にリアリテ
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.3

中盤でいきなり裏切られるのですが、後半戦で気持ちいいぐらい伏線の回収をしてくる脚本が素晴らしいです!
自主制作映画あるあるで爆笑したなと思ったら、ちょっと最後泣きかけたり…

奇跡的に面白い
ゾンビ映
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

最初にデカい草食動物が出てくる件、死亡フラグ立ちまくりの軍人のじじい、落ちて角に突き刺さる強敵、強いやつに襲われると思ったら横からもっとデカイやつが来る件、頭いいヤツは扉開けるとか…
全演出の既視感が
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.9

間違いなく面白いのですが、ただの極道エンターテイメントではなく、若い炎が、成熟した炎に変わるタイミングを映した成長劇です。新入社員に観てほしいです。
同じ任侠物でも、あくまで昔ながらの人情を中心にスト
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華氏 119(2018年製作の映画)

3.5

「トランプが良いか悪いか?」は、GNH面?GDP面?どの面で判断を下すか議論のフィールドを細分化して考えないといけないし、かつ6つの帽子思考法のように人の叡智を使って、多角的に議論しなければらない難し>>続きを読む

タグ(2018年製作の映画)

3.5

日本未公開。
友達グループの男性たちが毎年5月を丸々鬼ごっこに費やす生活を23年にもわたって続けたという実話を元にしていた映画です。

「ハングオーバー」のノリに似ています。

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.4

「ドント・ブリーズ」「ゲットアウト」に続くようなソリッドシチュエーション・ホラーの最新のヒット作であり、映画作りの当流門として、新人監督によって作られたアイディア豊かな作品で、前二作の中では一番緊張感>>続きを読む

時をかける少女(1983年製作の映画)

3.5

小学生の頃からのハラダーを自称していながら初めて鑑賞しました。

「時をかける少女」は三作知ってるのですが、全てストーリーが異なるのですね。
田舎風景、淡々とした雰囲気、切ないラスト…
後の「君の名は
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

3.6

ビフが父親の同級生でなく、マーティーの同級生であると勘違いしていので、状況把握に時間がかかりました。

過去の母親に恋されるみたいな前作のピュアさはなく、盛り上がり重視の商業映画感が出て、ついでに結構
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.9

人種差別あり、殺戮あり、裏取引あり、情報戦あり、まさに雪小屋を舞台にした戦争の縮図です。
唯一、温かいものを感じる、戦いの中で生まれる友情も、戦争らしいものではないでしょうか。

パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.3

ちょっと物語として崩れてしまってるような気がしたのですが、70年代の音楽史の変化を、普通じゃない方法で描いた、ピュアな音楽映画です。

全員死刑(2017年製作の映画)

3.7

大牟田四人殺害事件が元の原作を、「冷たい熱帯魚」の制作陣、新進気鋭の若手監督が映画化!最近人気の間宮祥太朗が、爽やかさゼロのDQN全開で、主人公のチンピラを熱演してます。

今どきのエゲつなくグロい凶
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

3.5

マイルス・ディヴィスがいかにジャズ界で権力を持っていたかがわかります。まさにジャズ界のゴッドファーザーですね。
マイルスという圧倒的なトップがいて、そこに認められようと、新参者が台頭しては消えていくジ
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黒い家(1999年製作の映画)

3.7

森田芳光節炸裂のホラー映画です。
大竹しのぶの怪演が光ります。
ゾンビでも貞子でもないのですが、林真須美の強化版みたいな保険金オバハンが、這いずりながら追いかけてきます。

森田芳光風の独特の間とヘン
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パンク侍、斬られて候(2018年製作の映画)

3.4

町田康原作小説の初の映画化です。
上方落語から影響を受けたノリの良さ、自堕落な作風、スラップスティックな笑い。
意欲作であったが、できればもっとおもしろい「告白」を映画化していただきたい。

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

「家族」にとって「血縁」は、ただの生物学的つながりに過ぎず、本当に必要なのは精神的な「愛」です。
最終のテーマは、「そして父になる」と似てるのですが、物語構成の面白さ、各役者の演技力、近藤龍人のカメラ
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.6

若さゆえの残虐性や、好奇心、生きることのスピード感、浮き沈みの激しさを、シアーシャ・ローナンに重ねて体験する映画です。そして、「レディーバード」という自分で作った仮の名前に対しての、主人公の変化はちょ>>続きを読む

奇跡(2011年製作の映画)

3.7

夢も将来もある子供っていいな!出てくる子供全員の将来を応援したくなります。

この映画の一番いい部分は、子役が全員演技をしておらず、あの頃の何か難しいことを考えてるのか考えていないのかわからない、素直
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ピンポン(2002年製作の映画)

3.9

躍動感満載の窪塚洋介の演技、CGを使ったスピード感がある卓球シーン、印象的なカットの多々…漫画的表現の再現度が高く、さらにストーリーのまとまりもいいので、駄作が多い漫画原作の実写化の中では、ちゃんと映>>続きを読む

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年製作の映画)

3.8

酷評されているジュラシックパーク2ですが、そんなに悪くないと思います。
やっぱり実際見たことない恐竜が動き回るのは胸熱で、さらにアクションの緊迫感は前作以上の仕上がりです。

ただ、盛り上がり重視で、
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間宮兄弟(2006年製作の映画)

4.0

意味がない会話。まとまりのない話。
ドラマ性が薄い日常感の再現が非常に上手いです。いつもの生活を思い出させるようなほのぼのした映画です。

マニア兄弟な間宮兄弟の掛け合いも面白いですが、兄弟を中心に横
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.8

旅が家族を一つにしていく行程を描くほのぼのロードコメディームービー。
なぜかTSUTAYAのアイキャッチゾーンによく置かれていて、プッシュされまくっている映画です。

おじいちゃん役のアラン・アーキン
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