ちゃんむらさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ちゃんむら

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マザー!(2017年製作の映画)

4.0

名監督の製作かつ、キャストが豪華でありながら日本公開中止で、逆に話題になっている映画です。

「レクイエムフォードリーム」「ブラックスワン」「レスラー」を作ったダーレン・アロノフスキーの正真正銘の意欲
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.1

フィクションである映画の中で、フィクションが語りかけてきます。
繰り返し壊される「第四の壁」によって、映画自体の説得性を強めています。

この映画の面白いところは、赤裸々に事実を見せた後でも、結局トー
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.3

スピルバーグ映画ならではの、童心に触れてくるアドベンチャー感!「インディージョーンズ」「ジュラシックパーク」を観た時と同じぐらいの衝撃があります。

映画の完成度が高いことに加えて、古今東西のキャラク
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.3

新装の日比谷ミッドタウンのTOHOシネマズ!って飛び込んだのですが、日比谷シャンテで上映で、今まで通りやん!って、桂三枝ばりにコケてから鑑賞しました。
まず、周りが女性客ばっかりのところ、男一人で気ま
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パイレーツ・ロック(2009年製作の映画)

3.4

「トレイン・スポッティング」や、「あの頃ペニー・レインと」も、映像の編集が洒落てて、ブリティッシュロック愛に溢れた映画でしたが、この映画のストーリーはよりそのまま!
「グルーピー」「セックス」レッド・
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トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

4.1

見た目がバラバラで共通点のないおもちゃが対等に話していて、また、おもちゃ同士の掛け合いが面白い本シリーズ。
3は、持ち主が大人になって、おもちゃ離れすることがストーリーということで、「別れ」をテーマに
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デッドプール(2016年製作の映画)

3.9

下ネタと皮肉ネタをペラペラ喋りまくる主人公、ばっさばっさ死にまくるグロいアクションシーン等…
何も考えずに観るエンターテイメントとしては面白いと思います。
何となく、今っぽい「気軽さ」がウリです。
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.5

盆休み墓参り行かないとなーって。ここ最近の大人向けのピクサーの映画には泣かされます。

主題歌でこんなに感動したのは初めてです。
メキシコ題材で、こんなにいい映画を作るなんて…トランプにも観てほしい。

80日間世界一周(1956年製作の映画)

3.5

「カメオ出演」を初めてやった映画です。あちこちに大物が隠れていて、最後にあなたは何人見つけましたか?ってオチ…遊び心満載です。

アドベンチャー映画の大作です。各国の風景の美しさを観ると、世界一周した
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

ホラー映画が名監督への登竜門だという意味が良く分かる。実験がしやすいのだと思います。

本作は新人監督らしい実験的なギミックに富んだ映画です。
直接的な恐怖表現がなくても、色んな技を使って、本心が見え
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アルゴ(2012年製作の映画)

3.3

嘘みたいな本当の話。
映画が国際紛争の解決に使われ、人の命を救った話です。
映画への媚をうっすら感じさせながら、さりげなくオスカーの作品賞を手にしている点が、なんとなく打算的で、あまり好きではない映画
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の・ようなもの(1981年製作の映画)

3.6

森田芳光のデビュー作です。「人間とはみな面白いものだ。」をテーマにした青春群像劇。

自分の日常を切り取って、フィルムに貼り合わせていくと、この映画のようにまとまりがなく、めちゃくちゃになるのではない
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ある愛の詩(1970年製作の映画)

3.2

悲しいピアノの旋律が有名なテーマ曲、恋人が不治の病になるストーリー設定、父親に反発する御曹司、すべてが韓流ドラマのようで、特にひねりも、面白みもない古典的な映画です。

有名なセリフ「愛とは決して後悔
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.2

ノンフィクションの難しいところは、事実に脚色を加えてよりドラマチックにするか、事実を忠実に再現し、あくまでリアルを伝えるかのバランスが必要なところと思います。
この映画はあくまで後者の映画で、実際に出
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

4.5

雲の世界の警官にロマンポランスキーの名作「チャイナタウン」のパロディを発見!
ニクいねピクサー。

「これは、あなたの物語」というキャッチコピーの通り、自分の実体験や感情を棚卸ししつつ見るような映画で
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悪の教典(2012年製作の映画)

3.5

見つかったら殺される版鬼ごっこのように、ドンドコ人が殺されていく様はサディスティックの極みです。一番面白いところは、徹底的なサド映画かと思いきや、そこにホモセクシャル的な要素が入ってたりして、全体的に>>続きを読む

スパイダーマン(2002年製作の映画)

3.6

スパイダーマンの運動能力も凄いが、MJも中々すごいです。途中、彼女もスパイダーウーマンとかになるのかなと思いました。

PS:スパイダーマンとMJの、雨の中の逆さ吊りキスの画がいいです。

グッバイガール(1977年製作の映画)

4.0

この映画の魅力は、お互い一歩も引かない男女の口論の台詞の面白さ、そして喧嘩しているのですが、どこか奥の底に愛情が見え隠れするような、非常に微妙な感度で二人の演技が保たれているところです。なぜか喧嘩を見>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.3

ヒュー・ジャックマン、ミシェル・ウィリアムズ、ザック・エフロン、そして
カーラ・セトル…
魅力的な俳優の力がこもった歌謡曲は素晴らしい。全編通して力強い。特にカーラ・セトルがメインの「This is
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.2

デルトロの描いた幻想的な「フランケンシュタイン」
何が面白いって、もはや綺麗な物より、醜い物の方が美しいと言わんばかりのテンションで映画を作っていることです。
劇中でかなり存在感のある典型的な強者側の
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

3.7

文化的に障壁があるパキスタン人と白人。ある意味異文化間のロミオとジュリエット。

邦画でよくある大病物は、病気が治ってめでたし、めでたしですが、この映画の面白いところは、病気が治った後でも障壁が多々残
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天使の涙(1995年製作の映画)

3.9

香港の鬼才ウォン・カーウァイの名作「恋する惑星」から派生した本作。

暗い版の「恋する惑星」。活発なフェイ・ウォンと違ってミシェル・リーはやたらクールです。

ウォン・カーウァイの映画は、雑多な香港に
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.0

ジェヴェッタ・スティールの歌う「Calling You」をバッグに、肥った女性がロードサイドを歩くオープニングのシーンの美しさが印象的です。

考え方も性質も違う変人がいっぱい集まってくるのですが、一
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暗殺教室(2015年製作の映画)

3.1

昔、従兄弟のガキと行きました。
悪者のようで、いい者のような担任の先生と、そのビジュアルイメージが面白かったです。

「HOTEL」の高嶋政伸の怖い役がハマってることと、今売れっ子の菅田将暉が出てると
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マッチポイント(2005年製作の映画)

3.3

笑いなし!ダークなウディ・アレン。

テニス、オペラ、清潔感のあるファッション…表側は高貴なんですが、裏側は何か鼻につく、ロンドンの上流階級の嫌味たらしい雰囲気がむんむんで、登場人物の誰にも全く共感で
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サイドウェイ(2004年製作の映画)

4.2

内省的で大人しい人間の生き方と、本能的で猪突猛進な人間の生き方。正反対の両方の生き方に対して、肯定してくれるアレクサンダー・ペインの名作です。人生捨てたもんじゃない!

元嫁に未練たらたらの草食系オヤ
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