jazzの部屋さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

3.6

悪魔に取り憑かれた少女と悪魔祓いエクソシストを描いた作品。
言わずもがな著名なホラー映画だがしっかり観たことが無かったので新鮮。
終盤の有名なシーンまで登場人物の心情にフォーカスしており物語における地
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.8

シリーズ3作目、いよいよガーディアンズ達も終着地点へ。
登場人物を深掘りした本作はこれまでとは違った感情を揺すぶる物語。
全体としては充分面白かったが少しクドイBGMと情緒を動かすシーンが長かった。
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.9

人類の進化と宇宙の旅を描いたSF映画の金字塔。
BGMと画で語る作劇は無機質で美麗だ。
宇宙空間の無機質な闇との相性が良くBGMもバランスも最高です。
10数年ぶりに鑑賞したが思ったよりドラマチックな
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シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

4.0

60年代のリオデジャネイロのスラムを舞台にしたギャング映画。
実話を基にした本作はストリート育ちの少年達の生き方を克明に描いている。
約2時間の地獄巡りの様な報復の連鎖には恐ろしくも釘付けになった。
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劇場版 空の境界/未来福音(2013年製作の映画)

4.0

シリーズ9作目。
連続爆弾事件に襲われる両儀式と未来が見える少女の物語。
時系列は過去と未来を描いており終章より前だが10年後の彼らの生き方も提示されている。
ある生き方に囚われた者はある瞬間に殺され
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劇場版 空の境界/未来福音 extra chorus(2013年製作の映画)

3.8

未来福音の劇場公開の際、同時公開されたものでメインストーリーのその後の主人公達の日常を描いた物語。
物語における根底にはあまり関係が無いので正直オマケ要素が強いファン向けの作品。

劇場版 空の境界/終章 空の境界(2010年製作の映画)

3.7

30分程のエピローグを描いた8作目。
物語の根幹である両儀式とは何者であるか明かされる。
ミニマムな物語に万物の始まりである根源の渦と言うマクロな話は圧巻。
男と女の人格を太極図に見立てた時その中心に
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劇場版 空の境界/第七章 殺人考察(後)(2009年製作の映画)

4.0

シリーズ7作目。
獣に食べられた様な殺人事件が起きる。それは4年前の連続殺人を思わせる。
殺人とは何かと考察をしていきながら式の殺人衝動と常人であり続けようとする黒桐の繋がりを描いた。
空の境界の本質
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劇場版 空の境界/第六章 忘却録音(2008年製作の映画)

3.7

シリーズ6作目。
礼園女学院で起きた事件と黒桐鮮花と両儀式が活躍するエピソード。
正直、全エピソードでも印象が薄い物語だが黒桐の妹が唯一活躍する珍しい話。
今回も型月の世界で共通して存在する学院を舞台
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劇場版 空の境界/第五章 矛盾螺旋(2008年製作の映画)

4.2

シリーズ5作目。
全体で1番の山場であるエピソードって事もあり屈指の物語。
物語の中で時系列が戻ったり進んでいたりする演出があるので初見では難解に思えるが理解するわりとと観やすい。
起源や根源の渦の設
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劇場版 空の境界/第一章 俯瞰風景(2007年製作の映画)

3.8

シリーズ1作目。
謎の連続飛び降り事件と犯罪を探す式は新たなる敵と対峙する。
やはり設定ありきでこのエピソードが第一章なのは小難しく感じる。
直死の魔眼を使った戦闘シーンは映えるエピソードでもあるので
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ポゼッション(1981年製作の映画)

4.0

マルクは妻アンナの浮気を疑うが思わぬ事に…
前々から観たかった映画でやはりコイツは斜め上をいく怪作。
イザベルアジャーニの憑依演技は最高。
内容については難解で形容するワードが見つからない。
しかしマ
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劇場版 空の境界/第三章 痛覚残留(2007年製作の映画)

3.9

シリーズ3作目。
浅上藤乃と両儀式の戦いを描いた屈指の名エピソード。
個人的には結構好きな方の物語だがシリーズの中でも描写はエグめ。
不感症であるために他者を痛めつける事で生を実感する藤乃も異常だが可
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劇場版 空の境界/第四章 伽藍の洞(2008年製作の映画)

3.7

シリーズ4作目。
時系列で2つ目で約2年の昏睡状況から目覚めた両儀式の物語。
時系列で観るとここまでがプロローグなので盛り上がりが薄い。
おそらく時系列をバラす事で飽きさせない公開順になっている。
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劇場版 空の境界/第二章 殺人考察(前)(2007年製作の映画)

3.5

シリーズ2作目。
時系列では1番最初の物語で黒桐幹也と両儀式の出会いを描いた作品。
時系列順で再鑑賞を始めたがやはり最初はそこまで派手な物語では無い。
織と式の二重人格と殺人衝動を知りつつも惹かれる黒
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ダークグラス(2021年製作の映画)

3.7

盲目の女性とそれを狙う殺人鬼の物語。
10年ぶりの新作は冒頭からアルジェントみの強い1作。
サスペリアやインフェルノなどの作品に比べてみると古典的なジャッロ映画に回帰している印象。
相変わらず殺人描写
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.0

殺し屋を生業にする二人を描いた2作目。
前作に引き続きキャラ性の強いアクション映画でかつコミカルな作劇は絶妙な塩梅でとても観やすく面白かった。
別視点で物語を描いた為より主人公の二人の強さを感じた物語
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劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel I. presage flower(2017年製作の映画)

3.9

間桐桜を主軸にした劇場版。
序盤はTV版と同じ流れだが途中から変わる展開が面白い。
改めてZeroから描かれている伏線も回収される部分もあり奥深い。
しかしTV版UBWの物語を知っていてはじめて読める
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.7

改造人間仮面ライダーとなった本郷猛とSHOCKERとの戦いを描いた作品。
冒頭からフルスロットルかつ庵野節を効かせた怪作。
個人的にはシンシリーズで最も庵野節が伝わってくる作劇で賛否はともあれそれなり
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ひとりぼっちじゃない(2023年製作の映画)

3.3

不器用な男ススメは謎多き女性、宮子に恋をしていた。
なんとも形容し難い不気味な物語でぼんやりとした不安を感じた作品。
偏執的で社会性との噛み合わせが悪いススメの姿は少なからず理解はできる。
また宮子の
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.8

スティーヴン•スピルバーグ監督の半生を元にした作品。
同監督の志を描いた映画だと思っていたがもっと内省的でパーソナルなファミリー映画には虚を突かれた。
監督としてのスピルバーグもそこに存在しているが一
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.5

アントマンシリーズ3作目。
今回は粒子世界にフォーカスした作品。
スターウォーズさながらなユニバースとアントマンならではの戦闘はつまらなくは無いがMCUシリーズの繋ぎ感が強く感じた。
とりあえずこれか
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

4.0

10世紀の北欧を舞台に描かれる復讐の物語。
ヴァイキングを描くうえで北欧神話を想起させる描写と血生臭い戦いは戦記好きとしては好みだ。
個人的にはロバートエガースの作品の中では1番取っ付きやすい作品なの
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真・事故物件パート2 全滅(2022年製作の映画)

3.8

真・事故物件シリーズ第二弾。
前作より殺戮描写がパワーアップした本作はカオスなカタルシスを感じる作品。
前作の心霊映画の色から異能バトル展開に持っていく所は本作の方が好き。
グロくも笑える超絶攻撃力の
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真・事故物件 本当に怖い住民たち(2021年製作の映画)

3.6

事故物件に訪れることになった女優達は思わぬ怪異に襲われる。
途中まではスローな展開だが怒涛のたたみかけは面白い。
某頭髪剥ぎ取りホラーを思わせる終盤は控えめに言って楽しかった。
あとホラー苦手な方はち
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.9

前作品から10年後の世界を描いたシリーズ2作目。
率直に圧倒的な映像美はすごい。
精巧なCGが当たり前になった時代だが粗のない描写の連続には関心した。
一方、物語は王道で真新しさはないが90年代の骨太
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ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(2022年製作の映画)

4.0

かつて滅ぼされたレッドリボン軍の復活と新たなる闘いを描いた作品。
シリーズお約束の展開にコメディを取り入れていく物語は面白い。
今回は珍しく悟飯とピッコロがメインで人造人間編が懐かしくなる物語だ。
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.5

貧富の差、情勢不安によるディストピアを描いた作品。
とにかく終始絶望感な86分。
個人的にはメキシコの特色を踏まえつつも正直古典なディストピア像に見えた。
期待値よりは下がってしまったがこれはこれで良
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X エックス(2022年製作の映画)

4.0

ポルノ撮影しようと田舎の家に訪れる若者達を襲うホラー作品。
ホラー作品特有のSEX描写がある映画と思いきや主題として機能している秀作。
女性の性的な価値の変化と葛藤を描きつつも純愛を垣間見える不思議な
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ブラックアダム(2022年製作の映画)

3.8

DCコミックスを原作にした映画。
物語はアンチヒーローとしての導入だがストレートな王道ヒーローは面白い。
完全アウェイなヒーローチームJASの扱いも多面的で新鮮だった。
正義か悪かの単純な二元論よりブ
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.8

連続殺人鬼から告白とその真実を追う大学生の物語。
殺人鬼映画と言うよりミステリー映画として十分に面白かった。
所々ミスリードを踏まえつつも無駄のない展開は飽きさせないうえに主人公と殺人鬼の相対性を浮き
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殺しを呼ぶ卵 最長版(1968年製作の映画)

3.9

養鶏場を経営する夫妻と殺人を描いたサスペンス作品。
劇中のBGMや演出は実に奇怪だ。
しかし利益主義の社会を皮肉りつつもある種の社会的な枠に囚われた一つの愛のもどかしさと普遍的な映画でもあった。
異常
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天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

4.0

殺しを稼業にする男女と喋る事のできない青年モウの心模様を描いた作品。
本作でもウォンカーウァイの画作りとセリフまわしの情緒はなんとも言い難い良さがある。
個人的にはモウと父親の関係が一番グッときたが語
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メトロポリス(1927年製作の映画)

3.8

ディストピアを描いたSF映画の名高い名作。
1927年のサイレント映画である本作は人造人間を登場させるアイデアの先見性は最高だ。
人造人間とプロパガンダの組み合わせはかなり人間社会的で「1984年」の
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.8

サーガウェインと緑色の騎士を原典としトールキンの原作を映像化した作品。
英雄譚としてのガウェインの物語より人生の乗り越えるべき恐怖にフォーカスした印象。
アート映画の側面が強い画作りと語りは好みが出る
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.7

ブラックパンサー継承の物語を描いたシリーズ2作目。
MCUの続編としてのストーリー性よりはチャドへの追悼の作品だった。
最近の繋げることを意識しているMCUの中ではあらゆる意味で英断で単体作品として良
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