jazzの部屋さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

BLISS ブリス(2019年製作の映画)

3.6

アーティストのデジーは薬物を使いスランプを脱しようとするが思わぬ領域に。
ギャスパーノエ的トリップ作品だと思っていたが斜め上の展開にそう来るかってなった。
悪魔的な幻想描写とゴア描写は好きだが欲を言え
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.8

暗殺を生業とする2人の日常を描いた作品。
ほのぼの日常パートとアクションのバランスが絶妙で面白かった。
コミュ症なまひろのキャラクター性に共感できる部分も良き。
ちさとがマシンガンを撃つシーンのセリフ
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

無人島を舞台に宗教プログラムを行なう3人の人間模様を描いた秀作。
まさにルネサンスの様な作品。
禁欲的規律主義から欲求を通じてより人間的な部分の回復を描いた作品だ。
あらゆる表層意識を飛び越えてくる欲
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.7

今作はアベンジャーズEG後のソー達の活躍を描くシリーズ第4弾。
フェーズ4ではストレートな王道ヒーロー物で難解な設定など少なく観やすい。
コメディ色が強くしつこいと思うか楽しめるかで評価は割れそう。
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バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版(2022年製作の映画)

3.8

同名の原作を元にしたシャーロック劇場版。
今作は原作とカンバーバッチ版に横溝ミステリーを足して割った様な物語。
容疑者たちの物語は濃く面白かった分、誉と若宮の活躍は少なかった印象。
しかし劇場でディー
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恋は光(2022年製作の映画)

4.1

一体恋とは何か?
そんな哲学的で感覚的なテーマを描いた作品。
率直に刺さりまくった1作。
嘘だろうってぐらい西条と東雲の理屈ぽさに共感しすぎて笑えた。
多くは言えないが北代の存在もめちゃくちゃ良いんで
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.0

他人と夢を共有できる機器が盗まれた事で奇怪な事件が起こる。
他者との夢の共有とは意識と無意識の共有だ。
幻想的でカオティックな描写は興味深くも面白い作画。
多重次元であり現在進行な物語は脳みそに刺さる
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

前作から約30年後の物語。
教官としてのマーベリックとトップガン達の活躍を描く。
かつてイケイケだったマーベリックが責任感と苦悩を抱える隊長になるとは感慨深い。
しかしどこまでも前へと突き進む彼らの姿
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トップガン(1986年製作の映画)

3.8

天才的な才覚を持つパイロットマーベリックはトップガンで戦闘技術を学ぶ。
デンジャーゾーンからOPはテンション爆上がりな1作。
緊張感のある空中戦とサングラスバイカーの若きトムクルーズがピチピチでコーヒ
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.9

禍特対とウルトラマンの活躍を描いた作品。
ファンに嬉しい導入とスムーズな説明カットはさすが。
率直に面白かったし都市伝説のフライングヒューマノイドみたいなウルトラマンは観ていてワクワクした。
外星人の
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.3

ある少女誘拐事件の真実と2人の絆を描いた作品。
1つの社会構造に追い詰められる様は切なくも悲哀を感じた。
終始ツラいエピソードが続くがそこには確かな愛は存在しており鑑賞後、あの月と同じく私の心は満ちて
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.5

サムライミ監督やってくれた。
MCU映画としての面白さはあるが随所に見られるライミ節が最高だった。
むしろMCUの皮をかぶったサムライミ映画であるシーンで鳥肌が立つぐらい盛り上がった。
今年のベスト入
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ザ・レイド GOKUDO(2013年製作の映画)

3.5

前作に引き続きラマの闘争を描いたシリーズ2作目。
本作は潜入捜査を軸に繰り広げられる物語で前回よりもドラマ面が強く描かれている。
個人的にはコンパクトな1作目の方が好みだったが終盤のシラットバトルはア
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ダークマン(1990年製作の映画)

3.5

ペイントはギャングに襲われ重症負った事で復讐を誓う。
サムライミ監督のオリジナルヒーロー。
同監督の味の一つとしてアップを使った描写と勢いある展開はたまらない。
そしてブルースキャンベルのカットはキタ
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.7

稲葉事件をモチーフに汚職警官と組織の不祥事を描いた作品。
本作は不良警官の行く末をコミカルかつシニカルに映される様は実に面白かった。
形式美とも言えるぐらいの飛躍からの転落人生は気持ちがいいぐらいだが
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ザ・レイド(2011年製作の映画)

3.8

高層ビルを舞台にSWAT部隊とギャングの攻防を描いたインドネシア発のアクション映画。
とにかく全編とおして戦闘シーンが多くキレキレな肉弾戦は面白い。
主要メンバーをはじめ住人達の尋常じゃない動きと無尽
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ヒート(1995年製作の映画)

4.0

強盗団を率いるニールとそれを追うヴィンセント警部補の攻防を描いた作品。
約3時間の長めの映画だが骨太なドラマは見応えがある。
立場は逆だがニールとヴィンセントの根底に流れる共通性に男の友情を感じた。
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殺しのドレス(1980年製作の映画)

3.6

性生活に不満を持つケイトはある日、見知らぬ男と関係を持つが思わぬ事に。
ヒッチコックの代表作サイコから着想を得た本作はリテイク版と言ったイメージ。
同監督の作品キャリーの様な演出も入っており面白かった
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.8

ベイビーは銀行強盗を逃すドライバー。
ウェイトレスのデボラと出会い物語は加速する。
ボーイミーツガール物であり王道活劇の本作。
久しぶりにサックとした作品を観たのでより楽しめた。
所々ドライバーをテー
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裸のランチ(1991年製作の映画)

3.7

害虫駆除を生業とするビルはある時から奇妙な体験をする。
第1声はナンジャこれはってなった作品。
ストーリー構成から人物の描写まで何処からが起点であるかすら分からない超現実な物語には語れる語彙が見当たら
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.0

事故により頭蓋骨をチタニウムで補強したアレクシアはある変容を遂げる。
本作は実に衝撃的だ。
まさに頭蓋骨を貫かれた様に痺れた。
エキセントリックな設定に引っ張られるが人間性や性別と言う大きなテーマが組
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クラッシュ(1996年製作の映画)

4.0

ジェームズは交通事故にあった事がきっかけで思わぬ体験をする。
交通事故による性的興奮を描いた本作のぶっ飛びぷりにはこちらの感性がクラッシュ寸前。
破壊から自らの本質を解放とは上手く言った物だが解放的す
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スキャナーズ(1981年製作の映画)

3.8

スキャナーズ呼ばれる超能力者の攻防を描いた作品。
デヴィッドクローネンバーグの出世作で名高い本作は低予算とは思えないクオリティだ。
純粋に超能力バトル物として面白い。
普通の人間との対立関係はX-ME
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.7

ベジタリアンの家庭で育ったジュスティーヌは進学と共に本性に目覚める。
序盤から絶対に通いたくない学校からの本題へ切り込んでこんでいく物語は最強に気味が悪いが大好物。
人の持つサガと思想と言う縛り中で見
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ザ・フライ(1986年製作の映画)

3.7

セスは転送装置テレポットの研究のしていたが思わぬ事に。
「ハエ男の恐怖」のリメイク作。
全体の流れはセスとベロニカの恋愛ドラマでわりと微笑ましい物語。
中盤からの怒涛の展開はクローネンバーグ節が効いて
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ラビッド(1977年製作の映画)

3.7

交通事故により運び込まれたカップル。
ローズは皮膚移植をするが思わぬ作用を起こす。
デヴィッドクローネンバーグの初期の作品でこの頃から独特な色気を垣間見た。
感染騒ぎで錯綜する描写は少々大袈裟だが今の
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ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

3.7

家族と共に穏やかな生活をしていたトムもとに強盗が押し入ってくるが思わぬ真実が。
タイトルどおりバイオレンス描写が強めなアクションが描かれる物語。
しかしそれを超える愛の物語で自ら生き方を選んだ者は強い
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ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

3.8

小規模のTV局の社長マックスはある日ビデオドロームと呼ばれる映像の謎を追うが…
ビデオによる幻覚作用と変異の描写は時代を感じるが大好物な1作。
マックスの潜在意識を表面化した様な幻覚シーンはアブノーマ
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コズモポリス(2012年製作の映画)

3.5

資産運用会社で成功を収めた青年エリックパッカーの人間模様とその周りの社会を描いた作品。
リムジンでの会話描写が多めな本作は理屈ぽくも自己矛盾的で不思議な映画。
ロバートパティンソンの演じるエリックの理
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.0

ミステリー要素をメインにしたバットマン完全新作。
嘘がテーマに描かれる本作は3時間の上映と長めの作品だが面白かった。
復讐を正義に変えたバットマンに引き寄せられる様にゴッサムシティの闇が色濃くなる。
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バットマン リターンズ(1992年製作の映画)

3.6

ペンギンとキャットウーマンが登場するシリーズ2作目。
今作はバットマンの話と言うよりはヴィランを軸にした物語。
キャットウーマンとなったセリーナの解放と悲しき出生を持つペンギンの哀愁は憎めないヴィラン
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バットマン フォーエヴァー(1995年製作の映画)

3.5

トゥーフェイスとリドラーとの死闘を描くシリーズ3作目。
ヴィラン側のはっちゃけ具合と対比する様に主役であるブルースウェインの内面へ言及される物語はバットマンらしく面白かった。
ライトな部分とシリアスな
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.7

探検家の子孫ネイサンドレイクの冒険を描いた活劇。
ゲームは未プレイだがインディージョーンズの様な軽快な冒険物語は定番の良さがあり面白い。
個人的にはハムナプトラやナショナルトレジャーも好きなので贔屓し
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カオス・ウォーキング(2021年製作の映画)

3.5

思考が形となって伝わる男だけの惑星に女が不時着するが…
Boy Meets Girlな王道SF映画の本作は緊張感と娯楽性のあるアクション描写が適度にあり観やすい作品。
思考が読まれちゃうトムホランドと
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オールド(2021年製作の映画)

3.7

訪れたビーチで不可解な現象に襲われる。時間と老化をテーマにした本作。
個人的にはあのオチを深く考えなければ楽しめるタイプのカオススリラー。
おそらくコロナでの混乱から着想を得ていると推察できる。
しか
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ザ・グランドマザー(原題)(1970年製作の映画)

3.4

第5弾はその名のとおり祖母とその孫を映した短編作品。
相変わらず顔の白い登場人物とサイレントな描写は印象的。
孫のスーツ姿はツインピークスのピエールを彷彿とさせリンチ自身も幼少期から古風なスタイルを好
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