・マッツ・ミケルセンがいい具合のシネフィル青年。もちろん金はない。「映画か現実か」なんて大学映画サークルが撮る映画みたいな青臭さにまみれてるけれど(レフン29歳)妊婦への最初の暴力はけっこう見ごたえが>>続きを読む
アントニオーニ的に登場人物たちが行動をし終わったあともその場所を5〜10秒映す「死んだショット」で紡がれる冒頭30分を見せられた段階で自分にはキツいと悟る。赤いセーターを着た子供と赤いシャツを着た父が>>続きを読む
前半部分のナレーションがすべて素朴すぎる上に、運動も皆無でヴェンダースがこんな映画を…?って思った。後半の地上に降り立ってからはサブカル元ネタパラダイスになって面白い。ニックケイブのライブとか80sた>>続きを読む
ディズニーランドにおける40〜50年代の風景の元ネタの一つとしてプレミンジャー映画が参照されているとどこかで読んだけど、奥行きを伴って映されるこの映画の街はドキュメンタリー的な「本当にありそうな街」と>>続きを読む
この手のジョンランディス、どのインタビューでも楽しそうに喋っている。逆に怖い。割と監督も研究者も社会反映論一辺倒だったが、え?そんな本質語っちゃっていいのか?ってなるクローネンバーグと好々爺全開のカー>>続きを読む
ディズニーランドみたいな街の美術が凄まじい。よく見ると赤、よく見ると青。ラストの螺旋落下直前の横移動気持ちよすぎる。冷蔵庫あたりでギアが上がって、ずっと最後はわーきゃー言ういつものトビーフーパー映画だ>>続きを読む
池袋に着いたら若者が「俺はオペラのが好きかな〜〜ちょーかっちょよかったし!オペラ最高〜」って話しててなんのことかわからなかったけどいま理解した。
ベッドシーンの浪花節カメラワークとかドヤ顔ストラーロ全>>続きを読む
MADみたいなラスト。こうも時系列をバラされると多幸感が溢れる。晴天の中群衆が黒い傘をさしてこちらを見ているヒッチコックショット。ライオン捉えられる。包帯を巻き会う。看板を舐める。畑を走る横移動。一度>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ほとんどウェスクレイブンみたいな後半の殺人→撮影のメタにヤラれる。『黒い罠』みたいな走りを追ったやたらと長いトラッキングもひっじょーに楽しい。ドキュメンタリーに出てくるジョーダンテを見るたびになんて心>>続きを読む
すごい。完璧な映画かと思ったけどやっぱりラストの疾走が蛇足。本当に欲しい時に最高のカットを入れてくる。基本的に手前と奥の縦構図を横移動して撮ってる。一番オキニなのは公衆電話をかけている二人を横移動して>>続きを読む
いろんなところで引用されているが、マブゼ対面シーンで部屋に入る→カーテンから透けている男の姿→主人公たちと来て、同じように切返しにしたくなるところをカーテンの向こう側から映し、カーテンに銃声とともに穴>>続きを読む
あっさりと射殺されてしまう船上からの景色はなんだか夢のようだったし、二作目にしてもりのくまさんを聞いて落ち着けるようになった。それにしても、落ち着いているようでまったく落ち着かない終わり方だった。「オ>>続きを読む
ちょー面白い。映画ウンチクが意味わからんぐらい細かい。タランティーノっぽいフォントも楽しい。偏差値2ぐらいの映画かと思ったら地下で花火やって爆発したあたりから偏差値マイナスになる。クイーンかけて爆走す>>続きを読む
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不謹慎さもかなぐり捨てて、ダレるより先に終わる。彼女との馴れ初めやバックグラウンドを回想で示したりせずに深刻な状況の中の所作で示していく。「金持ちの思考法」をおちょくってるんだけど素直に感心してしまっ>>続きを読む
・ナチュラル・ボーン・ヴェイパーウェイブな東京の80s風景にめまいを覚えつつ、深夜寝る前に日本のテレビを見ながら「テレビは常に世界の中心のような顔をしている」と『表徴の帝国』のような小話を饒舌にするヴ>>続きを読む
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冒頭の坂を転がる白いボールを見た瞬間、なんてあざといんだ!って思ったけれど、ほんとうに傑作だった。今年見た映画で一番好きかもしれない。観覧車見上げる顔→観覧車が消える→うつむく顔→ぼやけた観覧車→車内>>続きを読む
面白すぎてどうにかなりそう。テンションは『マウスオブマッドネス』に近い。冒頭の交通事故の撮影が若干ぎこちなく見えてわずかに不安だったが、そんな杞憂もなんのその、徹底して内と外の境界線を引きまくることで>>続きを読む
アイスクリーム屋台も出てくるし、微妙に長い本編に食い気味のオープニングテロップといい、カーペンターかと思ったらカーペンターじゃなかったほうだった。とんでもなく冗長で10分で済む話を引き延ばしている作品>>続きを読む
ポール・シュレイダーがでっかい『MISHIMA』のポスターの前で語る。ちょうどこの頃なのか。この年は笠智衆がなくなった年でもあるらしい。そっか『早春』は『Early Spring』で『麦秋』は『Ear>>続きを読む
冒頭から長回しの中で人が跳ねられるのでおトク感がある。軽妙なバーでのやり取りや運輸局で複雑な表情のガキにアップするカメラがうれしい。不時着〜から最高なのは言うまでもなく。ただそこに至るまでの脚本が明ら>>続きを読む
最高のOP。単に移動撮影がカッコいいだけじゃなくて、主人公の道程を追体験することで「え?あんなこんなであのOPにたどり着いてるの!?」って重みを増してくる。キャラの名前覚えるの苦手すぎて終盤になるまで>>続きを読む
カーペンターが領域と領域を巡る闘争の作家だというのはわかるがウェス・クレイブンは俗流フロイティズム(?)的に「奥へ」を教条として掲げているかのように見える。『壁の中に誰かがいる』で迷路のような仕掛けだ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
面白い!『サイコ』シャワーシーンモロ使いから始まり、階段オマージュしつこいくらいやってて笑ってたけど中盤のどんでん返しから独自の映画になっていく。『やれたかも委員会』みたいな童貞パーキンス映画の前半か>>続きを読む
ひたすらセックスを実況しまくるのがめちゃくちゃ笑った。「おれ、、何っ回でもできんだよ、大丈夫」。カラオケ絶叫からの海ダイブは楽しすぎるし、長回し暴力は確かに武映画っぽくなってる。乳首丸出しのマーメイド>>続きを読む
もう万田やら黒沢清の文章を読みまくってるせいで見たことにしていいレベルで語れてしまうがぼくは初見です。スタジアムの十字架のシーンなんて寝転ぶ犯人の後ろに十字架⇒ヘリからのショット(背中には平行線しかな>>続きを読む
誘惑→殺害→誘惑→自殺。ラストの直前の切返しとか燃える木、水面の波紋、あと鏡。ネチネチとしたマナー講座とそれを跳ね除けてくヘディ・ラマーの演技も凄まじい。というかオープニングからずっと凄まじい映画で、>>続きを読む
あまりにも冗長だったが、クレーンで持ち上がるカメラによって映されるとんでもない量の当時の服装に身を包んだ群衆を見ていると、端の方で変な動きをしているやつがいないか延々探しながら見てしまう。これはこれで>>続きを読む
隣の席のサラリーマン(そんな齢行ってなかったとおもう)が延々ガムをとんでもない音量でクッチャックッチャッ延々噛んでいて、「そろそろ注意しよう」「いやまじで注意しよう」「いやほんとにそろそろ…」と逡巡し>>続きを読む
テキトーな気持ちで見始めたがドキュメンタリータッチな冒頭のショットから西河克己監督らしくない気合いを随所に感じる。「おれは殴りたくないんやー!」→ビシッバシッが凄まじい迫力。戸塚ヨットスクールを支援す>>続きを読む
主人公、俺だ……ってなった。ジジェクが言う鳥のない『鳥』みたいな浪花節演出に溢れてる。もはや伊丹十三みたい。浮気した二人に直面して家を駆け出した主人公が「獣だ!獣だ!」言いながらカメラに多い被さるのな>>続きを読む
『ごめん』『ワイルドツアー』と同じ完璧な映画。今は亡き阿佐ヶ谷団地に住んでいたので自分の小学生時代を映画化されたような感慨があった。悪ガキとの間で掃除の時間に起こった激しい喧嘩を見るために集まったクラ>>続きを読む
30超えたくらいのサブカルおじさんの悪いとこ全部入ってる。CHAIが「シンバルの高さ、真似しよっかなー」とか言っててかわいい。「カフカの城だね!人生は!」自分だったらこうするのになーみたいなのが次から>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
🐴🐶🔥🔥🔥🚬
hushの原曲かっこえー。犬映画だった。タランティーノ、マジで女どうでもよくて犬を撮ることばっか気合い入れてる。ラスト10分はおもろかったが、期待ほどではなく……。馬の横移動→去るブラ>>続きを読む
前半と後半で違いすぎる。変な映画。前半の速さとモノの壊れっぷりはいい。サモ・ハン・キンポー、シャブやってんのかってぐらい目が輝いてる。イギリス植民地下の香港がやたらと強調されてる。ふたりがわちゃわちゃ>>続きを読む
たしかにGTAっぽいんだけど普通にステディで背中を追いかけていて、追っていた人物が立ち止まり、ぐるんと回り込んだカメラと正面で向き合いながらふたたび歩き出す、、サイコー!。『アウトレイジ・ビヨンド』の>>続きを読む
ディレクターズ・カット版75分。『カルネ』も『カノン』も大好きなので最高でした。また最高のタンジェリン・ドリーム映画。冒頭の女タクシー運転手とやり合う際にかかる曲がもう最高。窓ガラスが一度で割れず、二>>続きを読む