堊さんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

堊

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キング・コーエン(2017年製作の映画)

4.5

『ビッグリボウスキ』、笑顔がまぶしいジョー・ダンテ、『空の大怪獣Q』と撮影ニアミスするジョン・ランディス、歪だが真の作家性うんぬん語るスコセッシ、バーナード・ハーマンに謝辞を捧げた『God Told >>続きを読む

ディーモン/悪魔の受精卵/神が殺せと云った(1976年製作の映画)

3.5

かなり『CURE』。冒頭の落下→目覚める主人公はかなりカッコよかったが中盤以降若干失速。老人ホームの階段を丹念に撮ってるのはなんだったんだ…。先にドキュメンタリー見てたからパレードのくだりはどこが後撮>>続きを読む

シナのルーレット(1976年製作の映画)

3.4

室内の撮り方はもちろんお手本すぎて面白いがファスビンダーのなかではなぜかハマらなかったほう。

素晴らしき放浪者(1932年製作の映画)

3.6

ロメールの『紹介、またはシャルロットとステーキ』でアンナ・カリーナに「キスしてッ!」ってステーキもたされたまま迫るゴダールの姿はこれのミシェル・シモンのオマージュだとおもう。にしても「キスできるとおも>>続きを読む

MOON CHILD(2003年製作の映画)

3.0

ガクトとHYDEと山本太郎と鈴木杏で『ポーの一族』やってるのでどんなウンコ脚本棒演技でも2兆点です。拳銃に見せかけて仁王立ちのドヤ顔でGACKTがタバコを吸うところで腹を抱えて笑った。黒人従えててフル>>続きを読む

死の王(1989年製作の映画)

1.5

さすがにダサい。ベンチでの会話も最悪だし、引用もアホ丸出し。テレビとウインクするあそこだけ笑った。もうこの90年代高円寺バロックノリは見れないことがわかった。

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.5

廊下に立ち尽くすショットたまんねぇ。さわやか三組しててよかった。先生の造形がかなりイマっぽい。選曲も押し付けがましくなくてよい。俺が女だったらこれになってたかとおもうとゾッとしました。この主人公の顔が>>続きを読む

ミッション・トゥ・マーズ(2000年製作の映画)

2.5

ジターバグって単語をエルレ以外で初めて聞いた(あっちはルアーの名称から来ているみたい)。あまりにもチープな寄りのカットの応酬がそこそこ見られるCGで保障されてるからはねトビのコントみたいでウケる。無精>>続きを読む

生き残るヤツ(1971年製作の映画)

3.8

初ヴァンパッサー。たしかに視線のやりとりとか男のしょーもなさにジャンユスターシュを感じる。「なんかさ、こういう人生っていいと思わない?朝起きて何をしたらいいかが誰に何を言われなくても決まってる。それだ>>続きを読む

透明人間(1992年製作の映画)

4.2

意味不明な場所で寝始める主人公に爆笑。そのあとも「寝る」ことで物語が進む。もちろん指先に火がついたこと事件は始まるし、煙で満たされたサンフランシスコの街を映すレンズフレアは南極や貧富の差が拡大しきった>>続きを読む

ゴースト・オブ・マーズ(2001年製作の映画)

3.9

窒素吸って指切断あたり最高にカーペンターだったし、安っぽいとはいえ軍勢をおきざりにして走り出す列車からのショットがまじで美しい。性欲丸出しのステイサムはいつの間に…。人体発火スローモーションは笑う。回>>続きを読む

S.F.W.(1994年製作の映画)

2.8

スティーブンドーフ、いい演技するディカプリオとジェームズフランコ足して2で割ったパチモン。サントラが90UKしまくりでサイコー。本編はゴミ。世界一雑なcreepが流れる。予告がいい。https://m>>続きを読む

サマーキャンプ・インフェルノ(1983年製作の映画)

3.3

ほとんど事件+翻弄される人々の反応だけでセリフじゃないところで進んでいくのでコントっぽく笑える。死体の造形が凝りすぎてて最高。ロリコンが沸騰して死ぬ。死にまくってるのに続行するサマーキャンプ。『バーニ>>続きを読む

ニンジャ II・修羅ノ章(1983年製作の映画)

4.3

金閣寺を映して【TOKYO JAPAN】のファーストカットの時点でスコア満点にしようかと思った。確実にキルビルより面白い。中盤の格闘戦→銃撃戦→車から引きずられる(『スピード』みたいに)ショーコスギの>>続きを読む

スーパーバッド 童貞ウォーズ(2007年製作の映画)

5.0

ふつうに人生ベスト。役名がエヴァンとセスなのが泣けるし、もはや「produced by judd apatow」だけで号泣。調理実習→休み時間→技術→放課後な受験終わったヌルすぎる高校3年生の春休み>>続きを読む

シングル・ガール(1995年製作の映画)

3.9

中盤の女店員との切り返しにやられる。『ニンゲン合格』でもあったけど妊娠云々の会話好きすぎるね。なんでこんなに見入ってしまうのか謎。

ザ・きもだめし 飛んで火に入るAVギャル(1994年製作の映画)

4.5

もちろん生きるのもクソだが死んだ瞬間に墓で謎の連中にウンコとゲロをかけられるのはイヤすぎるので死にたくないと思った。
撮れ高がないからかヤケクソ気味になってはいるし、編集も入り組んではいるものの、殺気
>>続きを読む

ハングマンズ・ノット(2017年製作の映画)

3.9

中盤以降の悪ノリには微笑ましくもなるがかなり面白かった。とにかくセリフがいい。「最近の子ってやっぱり星野源とか菅田将暉好きなん?」。現場の勢いにまかせたセリフや長回しではなく、『べー。』を踏まえた、思>>続きを読む

スター・ファイター(1984年製作の映画)

2.0

スコアがあまりにもスター・ウォーズまんますぎて爆笑した。冒頭10分はかなりスピルバーグ。トレイラーハウス村に置かれたゲームの筐体って設定、かつてもこれからも映画で存在しないだろう。登場人物三人しかいな>>続きを読む

アメリカン・ゴシック(1986年製作の映画)

3.4

冒頭からヘンにキメたショットの連続のわりに淡々としていて不安だったが、さすがにブランコの場面で爆笑。この手のやつにしてはなかなか珍しい展開。ちょっとだけウェス・クレイヴンを感じる。絵がモチーフなのね。>>続きを読む

ビー・バッド・ボーイズ(2000年製作の映画)

4.3

マリファナキメてハーバードに入学。きたるテストのたびに吸って吸って吸って。「おちつけ、とりあえずふかそうぜ」を合言葉に延々AV撮ったり死体掘り返したり。とにかくゆるいが面白い。冒頭の人体発火+落下+轢>>続きを読む

探偵マイク・ハマー/俺が掟だ!(1982年製作の映画)

4.2

超面白い。絶対に全部面白いことやるぞ!っていう気合い。オープニングが『カウボーイビバップ』だったけどサントラがまんまシートベルツでブチ上がった。延々ベースソロをバックのカーチェイス。なんなら企画書とか>>続きを読む

インキュバス・死霊の祝福(1981年製作の映画)

2.2

股の間から『エルム街』のようにヌッて出てくる視点のカメラは笑ったが、黒の下着がモロに見えてるけどいいのか…?『リトルオデッサ』でモロに画面端で見えてるマイクぐらいドキドキした。知恵遅れが主人公の描いて>>続きを読む

ハロウィン1988・地獄のロック&ローラー(1986年製作の映画)

3.0

ギターからビーム!、ももちろん笑ったけれどKIDSみたいな夜のプールパーティーと水中ショットが綺麗すぎてアガった。ジーンシモンズが『アメグラ』のDJポジションでオジーオズボーンは教育評論家。『インビジ>>続きを読む

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

4.0

赤く照らされるシシースペイセク、うたた寝シシースペイセク……。若いときよりずっと今の方が綺麗でかわいい。スピーディで引退作な湿っぽさのなさに素直に感動。ラストのザ・映画史から二転三転してカーペンターの>>続きを読む

ボディ・バッグス(1993年製作の映画)

4.5

・『ガスステーション』二兆点。『要塞警察』だし、『ハロウィン』だし『クリスティーン』。相変わらず境界を巡るバトル。的確すぎるショットの連鎖にチビりまくりだったし、ハンマー持って正面から窓ガラスを叩き割>>続きを読む

カウチ・イン・ニューヨーク(1996年製作の映画)

4.2

とてもウェルメイドな映画としてふつうにおもしろかった。ちゃんとNYとフランスのガッチャンコとしていいとこ取り。NYの横移動が数ショットながらすごく風通しがよくて心地よい。さらっと犬によって運動が誘導さ>>続きを読む

それいけ!アンパンマン ロールとローラ うきぐも城のひみつ(2002年製作の映画)

3.5

OPのCGの気合いにビビる。まだ2002年。「ここで働いてるとこんな風になっちまうんだ」といってまだら模様の皮膚をあらわにするシーンで『バケモノの子』並の謎性癖発動させられる。ほとんど『ナディア』みた>>続きを読む

女っ気なし(2011年製作の映画)

4.2

ロメールよりもずっと俗っぽくて、そこらへんがグレッグ・モットーラっぽいリリシズムとかホン・サンスっぽいカメラにつながってるんだとおもう。とにかく面白かった。『イージー・ライダー』のポスターが飾ってある>>続きを読む

スクリーム3(2000年製作の映画)

2.5

いちばんいかついネーブ・キャンベル。びっくりするぐらい真新しいアイディアもなく冒頭の電話でのくだりなんて何を思って撮ったのか謎。映画うんちくも特になく、『スクリーム』の模造品みたいなC級感あふれるラス>>続きを読む

サード(1978年製作の映画)

2.7

「森下愛子がおっぱいまで出してるの最高‼︎‼︎‼︎」ほんまそれ。
後半に入ってからまだ面白い。比喩を喋る人物のアップの後にその比喩を実際に見せるのはさすがにダサい。寺山修司のダサいところだけ煮詰められ
>>続きを読む

(1982年製作の映画)

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鱒を川へぶん投げるシーンがとてもエモくてよかった。でも川に流れているのは実際の魚(しかし死んでいる)だったよね?自信がない。ハスミンが握手しに行った(と同時にロージーの死を悟った)ゴールデン街の撮影は>>続きを読む

クローズ・アップ(1990年製作の映画)

2.2

音が途切れるのもあまりにもあんまりにもだし、ラストの二人乗りで感動してるシネフィルども正気か?冒頭20分なんて新聞記事でいいじゃん、と思ってしまう。屋敷のパンにしても監督のドヤ顔が透けてキッツい。イン>>続きを読む

遭難者(2009年製作の映画)

4.1

ほとんどジャドアパトーの非嫡出子、っていうか部屋でWiiやって汗かいてるところなんて『フリークス学園』まんまで、インタビュー読んだらジャドアパトーの話をしていたので一気に親近感。