じょーさんの映画レビュー・感想・評価

じょー

じょー

勇者は再び巡り会う(2015年製作の映画)

3.6

自動車整備士の兄弟と、その2人の恋人の話。

むむっ。何だかメロドラマが過剰。いや。過剰なものは好きなのだけど、どうにも無理が通って道理がひっこんでるように思ってしまい、面白さと腑に落ちなさが同居して
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クレイヴン・ザ・ハンター(2024年製作の映画)

4.0

悪党を狩るハンターの話。

うおっ。これは面白い。ぶっちゃけ中盤まではかなりたるく感じたけど、後半はどんどんギアが入る。あと、牛がたくさん登場して盛り上げるのも何だか良い。ライノが活躍するので、アメス
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ブロウ(2001年製作の映画)

4.0

実在した麻薬密売人ジョージ・ユングの話。

私の大好きな70年代〜80年代の実録クライムもの。麻薬王パブロ・エスコバルも登場し、ギアがぐいっと入る。オラオラからボコボコに至るテンプレみたいな展開だった
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.6

『インターステラー』IMAXレーザーGT版を体感。

通常版は10年前に鑑賞済み。

これはまじで素晴らしい映像体験。画と音の良さが作品価値を押し上げているッ…!

話知ってると序盤から泣きポイントが
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コール・ミー・ダンサー(2023年製作の映画)

4.0

プロのダンサーになりたい青年の姿を追うドキュメンタリー作品。

彼と周囲の人にかなり長い年月カメラが寄り添った結果の産物として、見所多し。師匠がいて、ライバルがいて、血の滲むような訓練があって、様々な
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バイオレント・サタデー(1983年製作の映画)

3.3

CIA長官からある任務を依頼されるTVキャスターの話。

サム・ペキンパー監督の遺作。

むむっ。何だこれは。話が飲み込みづらい。腑に落ちる部分、落ちない部分があって、もやもや。アクションシーンはさす
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メシア・オブ・ザ・デッド/メサイア・オブ・デッド(1973年製作の映画)

3.2

父に会うためにアメリカ西海岸の街を訪れる女性の話。

ちょっとぉ!おれの知ってるオブザデッドとなんか違う!ゾンビらしき存在は出てくるけど、何っかシュールでふわっふわしてるんすよ。人物も展開も着地点も謎
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JAWAN/ジャワーン(2023年製作の映画)

4.5

国を憂う人たちが蜂起する話。

おもしれええええぇ。あれ、この人誰?って途中何度かなるんだけど、多分意図的で、後半解消する。アクション、ダンス、ロマンス、家族愛、友情、社会的なメッセージなど、いろんな
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マーク・アントニー(2023年製作の映画)

4.7

『マーク・アントニー』を全身で被弾。

いやもう、わけわからんす。何なんすかこれ。映画なんすか。映画ですけど。何を観てるのか、何を観せられてるのか、ホントもう、よくわからなかったです。とにかくサイコー
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アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師(2024年製作の映画)

4.0

脱税王に挑む詐欺師集団の話。

うおお。おんもすろい。中盤まではテンポややまったりに感じたけど、話のギアが入ってからは俄然面白くなった。詐欺師の話だから、観客を騙しにかかるんだろ、と構えてたけど、ちゃ
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

4.0

とある森から外界に出られなくなる、1人の男と2人の女の話。

ひょえ〜。そう来たか〜。ざっくり言えば“世にも奇妙”系。3人の素性が徐々に顕になっていき、つながっていくのが、たまらない。終盤、若干謎展開
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フェイシズ(1968年製作の映画)

4.0

20数年ぶり2度目。

とある熟年夫婦とその周辺の人たちの話。

大人の男女の感情、欲望、事情などなどが交差し、ぶつかり合う様子をリアルに描写。あまりの身も蓋もなさに、ひいたり笑ったり。着地点も大人感
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ドント・ムーブ(2024年製作の映画)

3.8

やべーやつに筋弛緩剤を打たれて、体が徐々に動かなくなる女性の話。

そんなん助からねーだろ、からの、あれやこれや。サスペンス要素、胸糞悪い要素などが、いい感じで配置されていて、ワンアイデアふくらまし系
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ヴェノム:ザ・ラストダンス(2024年製作の映画)

3.6

敵クリーチャーにあまり魅力を感じなかったのが残念。宇宙人オタク家族も何だか微妙。

エディとシンビオートのもはやカップルとも言えるバディな関係は良かった。何にでも乗り移る本作独特のヴェノムアクションも
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ブラックベリー(2023年製作の映画)

4.3

元祖スマホの話。

はい来た好きなやつー。

前半オラオラ、後半ボコボコの栄枯盛衰もの。そんで実話ベースでスマホの話なもんだから、こりゃあ刺さります。iPhoneの登場がいかに衝撃的だったか。ついこな
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スマイル(2022年製作の映画)

3.6

患者が自死する様子を目撃した精神科医の話。

主人公の精神が徐々に追い込まれ、蝕まれていくサイコスリラーで、割とよくある設定ではある。随所に既視感があり、終盤も想定の範囲内ではあったかな。“笑顔”が怖
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ルート29(2024年製作の映画)

3.6

事情があって姫路から鳥取まで車で向かう2人の女性の話。

車だと片道3、4時間だけど、道中色々あって、しっかりロードムービー。かなりシュールでクセが強い面があって飲み込みづらい場面もあるけど、面白みや
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シティーハンター(2024年製作の映画)

4.5

現代設定で蘇る冴羽獠!

鈴木亮平さんの獠、完成度高すぎる。もっこりもハードボイルド要素もアクションも存分に楽しめた。そしてマンガならではのあのハンマーを違和感なく現実世界に登場させる演出…!満足度高
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ゼンブ・オブ・トーキョー(2024年製作の映画)

3.6

修学旅行で東京に来た高校生たちが、自由時間にめいっぱい羽を伸ばす話。

うーむ。キャラ、エピソードが全体的にあっさりめで、するするっと観れてしまった感。ではあったけど、これだけ大勢の人物を描き分け、タ
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カッティ 刃物と水道管(2014年製作の映画)

4.2

脱獄囚が自分と瓜二つの男(ある小さな村の若きリーダー)と入れ替わる話。

キレッキレの歌とダンス、話の運びの面白さ、アイデア豊富なアクションが良い。そして、強いメッセージ性と希望と哀切のある着地点も、
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プロジェクトX トラクション(2023年製作の映画)

4.0

中東の石油精製所を狙う傭兵集団と、その計画を阻止すべく取り組む中国治安部隊の話。

ジャッキーとジョン・シナのバディが良い。わかりやすい展開、わかりやすい伏線で、娯楽映画としての観やすさもあり、アクシ
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リトル・ワンダーズ(2023年製作の映画)

4.5

4人の少年少女が冒険する話。

うおお、やばい、よい、やばい!クセと味しかない人物たち、サイコー。筋の読めなさ、サイコー。16mmフィルムの質感、サイコー。白昼夢見てる感覚を味わった。ダンスシーンは出
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風が吹くまま(1999年製作の映画)

4.2

ある目的のために山岳地帯に滞在することになった男の話。

ロケーションが抜群。シニカルな笑いの要素がけっこうあって「ふへっ」と笑ってしまった。画面外で起きていることを想像、推測する楽しさが満載。そして
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桜桃の味(1997年製作の映画)

4.2

ある計画を胸に車を乗り回す男の話。

全編ほぼ車内。2人芝居3編、という様相。

3編目にして主人公の心にぐいっとギアが入り、どう着地するのか、と見守るのだけど、着地を、しない、いや、しなくはないけど
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オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

4.2

映画の撮影中に共演者にめっちゃアタックする男の話。

『友だちのうちはどこ?』『そして人生はつづく』から連綿と続く世界観。

相手の女性にシカトされながらも口説き続ける主人公の姿は、パワフルだけど、ヤ
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そして人生はつづく(1992年製作の映画)

4.2

90年のイラン地震の被災地を訪れる父と息子の話。

『友だちのうちはどこ?』のある意味続編で、監督の実体験を元にした劇映画。

どういう手法で撮ったんだ、というほどに登場人物の佇まいがめちゃくちゃリア
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シン・デレラ(2024年製作の映画)

3.2

あのシンデレラが舞踏会の会場で復讐の鬼になる話。

むむう。B級、C級だろうとは思っていたけど、個人的にD級だったな。プロットはわかりやすいけど、シーン毎の面白みが弱い。未来を予見するカットバックは不
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ホームワーク(1989年製作の映画)

3.3

宿題にまつわるドキュメンタリー作品。

イランのある小学校の、小2、小3あたりの男子にひたすらインタビューを行う。

当時のイランが抱えていた教育現場の問題が浮き彫りになる内容で興味深くはあるが、それ
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トラベラー(1974年製作の映画)

4.0

サッカーの試合を観るためにお金を工面する少年の話。

試合を観たいという熱意はわかるけど、この少年、なかなかの悪童で、盗んだり騙したり、やりたい放題。その所業の数々に、ちょっと引いた。そんで終盤、いよ
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花嫁はどこへ?(2024年製作の映画)

4.3

新婚夫婦が夫の実家に帰る途中で、夫が誤って別の花嫁を連れて帰る話。

インドの風習故に起きてしまった珍事。そこからのそれぞれのドラマが、軽妙に、神妙に描かれる。情報の出し方、展開が巧みで、惹き込まれる
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ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

4.0

前作を“毒”、本作を“解毒薬”だと感じた。

「毒っ気の強い作品を作っちゃったので、解毒っ気の強い続編を用意しました。解毒効果を高めるために音楽劇にしてみました。前作の毒にあてられた方は、ぜひ服用して
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.0

級友のノートを間違えて持ち帰った少年が、ノートを返しに行く話。

実にシンプル。友人のために東奔西走する少年を活写。周囲の大人が優しかったり、いいかげんだったり。友人に会えぬまま日が暮れて、めっちゃ心
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悪魔と夜ふかし(2023年製作の映画)

4.2

深夜の生番組で大変なことが起きる話。

うおっ!これは好き!

霊媒師や悪魔憑きの少女などが続々登場。フェーダーをじわじわ上げていくような感じで進むんだけど、時折ギャーってなって、またホッとして、みた
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

4.2

内戦が勃発したアメリカで、NYからワシントンDCに向かうジャーナリストたちの話。

分断と格差、起こり得る未来…。ひたすらリアルな戦争描写に胸が抉られる。戦争の愚かさを感じるともに、戦場カメラマンの存
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.0

両親に軟禁されている2人の娘と1人の息子の話。

ぐええ。何だこの不条理で不穏な世界は。おそらく軟禁が20年前後は成功してしまっているので、3人の子供たちの歪みっぷりがヤバイ。突然の暴力、怖い。性描写
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

4.2

北朝鮮からの脱出を試みる人たちの姿を追うドキュメンタリー作品。

全編再現Vなし、実際の映像と多少のイラストアニメーションのみ。

これは…凄まじい…。未だに続く北の独裁。変わらない生活を変えたい人た
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