ベルギーで暮らす移民の少年と少女の話。
ビザがなければ職に就けない…。厳しい現実に向き合う2人の姿を、徹底的にリアルに描写。偽の姉弟としてふるまう2人の、お互いを思う気持ちの強さに心を打たれた。闇の>>続きを読む
映画『X』の前日譚。
キラー婆ちゃんの若き日の話。親の介護に疲れ果て、ダンサーとして大成することを夢見る1人の女性の魂の彷徨を活写。ホラー要素はあっさりめ。お茶目なダンスシーン、かなり長回しな独白、>>続きを読む
10数年ぶり2度目の鑑賞。
ボスニアで鉄道技師を営む男の話。
こりゃ改めて面白い。前半から中盤の躁的な進行も、後半のシリアスな展開も、作品全体の感触が心地よい。甘み苦みぎっしり詰まった豊潤な味わい>>続きを読む
かつてインドでビートルズに会った男の回顧録。
うーーん。「いやあ、僕は彼らと8日間インドで過ごしたんですよぉ」てな思い出話されてもなあ感あり。作中、ビートルズの曲はほぼ流れない。インド観光映画として>>続きを読む
マイケル・ジャクソンのちょっと長いMV。
と思って観てたけど、途中からストーリーらしきものが現れ、終盤、謎に壮大なSF的展開を見せる。
そんでまあ、それも「寸劇でしたー」って感じで、やはりマイケル>>続きを読む
AI対人間の戦いが続く近未来の世界の話。
こういうのって“暴走したAIの脅威が”ってのが多いけど、本作は人間とAIが対等というか、AIの人権とは…?という視点もあったりして、なかなか興味深い。SFな>>続きを読む
地球人に擬態した異星人の存在に気付いた男の話。
カーペンター監督だけど、ホラー要素は薄め。SF要素とアクション要素多めで、バディ感もあり、楽しめた。現代にも通じるな、この世界観…。“彼ら”は今ものさ>>続きを読む
ある島にアルバイトをしに来た3人の若者の話。
都市伝説を原典とする話なのだけど、とある都市伝説メジャーキャラがキーパーソンとして登場し、面食らった。特に後半、怖い、というよりも、オモシロに振り切れて>>続きを読む
アキ祭り18。
田舎で幸せに暮らす、ある夫婦の話。
98年製作で、敢えてのモノクロ無声映画(BGMはバンバンかかる)。ある爺さんの登場で夫婦の生活に異変が訪れ、やがて悲しき展開に。この手法を選択し>>続きを読む
アキ祭り17。
あの『ハムレット』を、80年代のフィンランドを舞台に映画化した作品。
淡々としたカウリスマキの語り口と、台詞で進行する台本が、何か相性悪い…かな。事が運ばれていくのを見守ってるだけ>>続きを読む
実際に起きた連続殺人事件をベースにした、欲にまみれた男たちの話。
206分。長い…。60分×5話くらいのドラマで観たかった感。いやしかし、そりゃまあ観応えは満点で、展開、演技、大変面白く、ぐいぐい惹>>続きを読む
戦場にミルクを配達する男の話。
この男を含む男女2組の四角関係が展開。からの、話そっちに行くかね、な後半。話の緩急のつけ方、外連味たっぷりな演出など、見所満載。着地点は若干腑に落ちない、というか、ど>>続きを読む
アキ祭り16。
密入国した少年を匿うことになった靴みがきの男の話。
少年の話と同時進行で、奥さんの病気の話も展開。不穏な要素、不安な要素も孕みながら、淡々と、しかし小気味よく進行し、意外な展開もあ>>続きを読む
アキ祭り15。
レニングラード・カウボーイズとアレクサンドル・レッド・アーミー・コーラス・アンド・アンサンブルのジョイント・ライブの模樣を収めたドキュメンタリー作品。
アッパー曲、アンニュイ曲、ジ>>続きを読む
アキ祭り14。
パリで暮らす小説家、画家、作曲家、3人の男の話。
3人ともけっこうな困窮具合で、日々をどうにかこうにか生きていく様が描かれる。画家の恋愛が主軸にあるのだけど、それに関連した展開が哀>>続きを読む
アキ祭り13。
全員“フランク”という名の、15人の男たちの話。
もうその時点でコントみあるけど、フランクがフランクのことを「フランク」と呼んで、「いや、あんたもだろ…(観ている自分の気持ち)」と>>続きを読む
同級生の女の子とかけおちして祖父の家に押しかけた寛太(12歳)と、その祖父(71歳・Youtuber)の話。
寛太と祖父の交流が、時に微笑ましく、時にトゲトゲしく描かれる。『スタンド・バイ・ミー』ネ>>続きを読む
アキ祭り12。カウリスマキ監督の長編第1作。
あの『罪と罰』を脚色し、現代(80年代)のヘルシンキを舞台に映像化した作品。
『罪と罰』は舞台等で大筋は知っていて、本作よく93分にまとめたな、と感心>>続きを読む
特殊詐欺を生業とする血の繋がっていない姉弟の話。
ジャンル的にはピカレスク、かな。詐欺集団と警察という対立構造の他に、姉を執拗に追う金持ちも絡んできて、先の読めない展開が続く。ほどよい緊張感があり、>>続きを読む
アキ祭り11。(アキ・カウリスマキ作品を現在連続で鑑賞しています)
内戦が続くシリアを抜け出し、ヘルシンキにたどり着いた男の話。
難民が抱える諸問題を丹念に描写。心ない人たちの無慈悲な行動に頭を抱>>続きを読む
アキ祭り10。敗者三部作③。
突然現れた女に騙され、宝石強盗の片棒を担いでしまう男の話。ひたすら淡々と進行。不器用で真っ直ぐすぎる男の言動にツッコミたくなるけど、性分はなかなか変えられないよなあ。苦>>続きを読む
アキ祭り⑨。敗者三部作②。
暴漢に襲われ、記憶をなくした男の話。
これは…良い。記憶喪失後の生活の、なす術がない感じ、途方に暮れる感じが延々続く。ちょっとした事件や、恋愛、男の過去に関する展開>>続きを読む
韓国の刑事、北朝鮮の特殊捜査官、FBIの捜査官によるトリオバディなクライム映画。
前情報なしで観たら“2”だった(たまにやるやつ)。
2時間強の尺で情報量、展開量、アクション量がかなりの凝縮盛々。>>続きを読む
アキ祭り⑧。敗者三部作①。
ほぼ同時期に失業した夫婦の話。
2人の求職が全くうまくいかない様子が、淡々と描かれる。こんなにもうまくいかないかね、と観ているこちらも頭を抱えちまったけど、苦労に苦労を>>続きを読む
アキ祭り⑦。
ドライブ中の男2人が、港に行きたいという女2人を乗せて、港へ向かうロードムービー。
なんてこたないシーンの連続で、淡々と進行。かと思いきや、急にハッとするようなシーンや展開があって、>>続きを読む
アキ祭り⑥。
殺し屋に自分を殺すよう依頼するけど、直後に素敵な女性と出会って気が変わり、殺害依頼をキャンセルしようとする男の話。これは…面白い!淡々としてはいるけど展開が小気味よく、「そう来るか」の>>続きを読む
アキ祭り⑤。
労働者三部作3作目。
母と義父を養うためにマッチ工場で働く女の話。
これは苦い…。ステータスを「苦み」に全振りしたと言っていい内容で、その苦みが痛烈に後味として残る。深い溜息が出た。>>続きを読む
アキ祭り④。
炭鉱の閉山で職を失った男の魂の彷徨を描く。
『パラダイスの夕暮れ』から続く労働者三部作の2作目、とのこと。
人生どん詰まり、からの、恋愛、犯罪、結婚、そしてまた犯罪…。やはり基本は>>続きを読む
秋のアキ祭り(秋にアキ・カウリスマキ監督の作品を観る祭り)、その3。
清掃員の男とスーパーのレジ係の女が、くっついたり離れたりする話。ミドルの恋愛模様が淡々と粛々と描かれる。人物の感情が突然パチンと>>続きを読む
あのバンドマンたちが、モーゼ(自分は一度死んでモーゼになったと言い張る元マネージャー)に会って、故郷を目指す話。
その導入からして何なんだという感じだけど、全編何なんだの嵐。独特の画と間は健在。おか>>続きを読む
ロシア→NY→メキシコと移動していくバンドマンたちの話。
トンガリリーゼントとトンガリ靴が象徴する不思議な世界観。ゆるゆるオフビートな展開。独特の画と間。味のある演奏シーン。こりゃたまらん。延々観て>>続きを読む
コカイン中毒になった熊が人間を襲う話。
アニマル系ホラーつうと鮫が有名だけど、熊も凄い。ラリってるし、木に登るし。クライム要素、少年少女の冒険要素、親子の話も入ってきて、ホラーにいろんなお味がまぶし>>続きを読む
「あなたはなぜクリエイティブなんですか?」という質問に様々なクリエイター、著名人が回答するドキュメンタリー作品。
90年代から割と最近まで年代バラバラで、よくこんな撮り貯めてたな、と感心。各人の個性>>続きを読む
169分。長い。
ずっと唐揚げ。定食とかじゃない。169分、唐揚げしか出ない店。でもそんな店だって知ってて来てるから無問題。それにしても唐揚げ。色んなお味の唐揚げ。和風、中華、フレンチ。銃、刃物、肉>>続きを読む
父親ばかり狙う殺人犯を追う男たちの話。
うおぉ。ゴアが過剰。ゴアすぎる。話がぶっ飛びすぎててヤバい。終盤ぽかんと口開けて観てたと思う。何だこれ。まじでこれは何なんだ。観終わったあと、充実感と徒労感が>>続きを読む
『アーノルド・シュワルツェネッガーのSF超人ヘラクレス』(別名『ニューヨークのヘラクレス』)を鑑賞。
ヘラクレスが天界からNYに行き騒動を巻き起こす話。
超絶ゆるゆる映画で腰が完全に砕けた。コント>>続きを読む