junistoosexyさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

4.0

アネット・ベニングとジョディ・フォスターの素晴らしい演技に引き込まれる。
アカデミーは主演も助演も女優賞獲って欲しい。
どっちもパワフルで元気を貰えるし、チャレンジする事の素晴らしさを教えてくれる。
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襲い狂う呪い(1965年製作の映画)

3.6

一体何がどうなってんだ?っていう序盤のサスペンスフルな展開とスーザンちゃんの胸元に引き込まれてしまう。
なんとなくフランケンの面影が残るボリス・カーロフのコッテリ感もいい。
ただ隕石だったり放射能だっ
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バービー(2023年製作の映画)

3.9

「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」で4姉妹を繊細に描いたグレタ・ガーウィグが、遊び心たっぷりに、そしてある意味繊細にバービーの内面を掘り下げた快作。
夢と現実の世界を切り分けてリンクさせる映画版ドラえ
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麦秋(1951年製作の映画)

4.1

2年後に「東京物語」で夫婦役を演じる笠智衆と東山千栄子がまさかの親子役。
たった2年で笠智衆があんなに変わるとは。
それにしても当時の結婚観が令和とは違い過ぎてて、両親と祖父母の反応にドン引いちゃう。
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兵隊やくざ(1965年製作の映画)

3.9

子供の頃TV放映されてるのを父親の横で観てて記憶の片隅に残ってた勝新太郎の強烈なキャラを改めて観てみようかってんで初鑑賞。
当時観たのは違う作品だったが、勝新のキャラは思ってた通りの破天荒っぷり。
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タイム・トラベラーズ(1964年製作の映画)

4.0

古臭いSFと馬鹿にしてたらバカをみるゼ。
何が一体どうなるの?って序盤の展開からラストの無限ループ結末までのストーリーが秀逸。
特撮表現がほぼマジックショーのテクニックを引用してるとこも味わい深くて。
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妖怪巨大女(1958年製作の映画)

3.5

まあ当時の特撮技術じゃこんなもんか。
合成と巨大な手のハリボテを駆使して作った努力には拍手を贈りたい。
巨大おばさんの旦那への真っ直ぐな愛が報われないという切ないラスト。
ところで巨大ハゲ親父はどこ行
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

「ロブスター」の監督作品だってんである程度覚悟はしてたものの、まあまあなド変態。
エマ・ストーンはよくやったよ。
マーク・ラファロのダメ男ぶりもgood。
S◯X描写満載なのにエロさを感じないし笑いど
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.2

ラスト20分だけ3回も観てしまった。
妙子の気持ちが変化するキッカケを描かないとこがまたリアルというか人間らしい不完全さや深みみたいなものを感じさせる。
木暮実千代の感じ悪〜い顔が最後には穏やかで柔和
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.2

雨と泥にまみれた戦いのシーン、カメラワークや馬の活躍も含めてよく撮ったなあ。
侍たちのキャラ設定がしっかりしてて、そこに役者さんの名演が乗っかって個性が際立ったのもホント素晴らしい。
そして何つっても
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晩春(1949年製作の映画)

4.1

シングルファーザーと当時の結婚適齢期を過ぎた娘との関係や心の移ろいを丁寧かつライトに表現した名作。
ラスト、寂しげに、それでいてどこか満足そうに林檎の皮を剥く笠智衆の抑えた演技がたまらん。
自分勝手な
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ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

4.4

改めて凄ぇメンバーだったなあ。
これをまとめあげたクインシー・ジョーンズとライオネル・リッチー、それからミュージシャン、スタッフ、もうみんなに感謝。
当時中学生だった自分が色んなアーティストを知るキッ
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アナコンダvs. 殺人クロコダイル(2015年製作の映画)

3.2

布少なめ水着のパリピちゃん達が続々喰われちゃう、動物パニック物としては王道的展開。
女をアゲる謎の合宿を仕切るキャメロン・ディアス風な勘違いバカ女を喰われ待ちしてたら、死に際は無駄に根性を見せやがった
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アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.0

エドワード・ノートンの肉体改造も含めた役作りに脱帽だね。
エドワード・ファーロングはこの頃から既に可愛らしさが無くなっちゃってた。
あとマイ・ネーム・イズ・Rの弟クンが真逆のキャラを演じててその芸達者
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椿三十郎(1962年製作の映画)

4.0

もうすぐ四十郎先生の活躍を描く第二弾でも世界のミフネがやっぱりイカしてる。
「〜じゃねーゼっ」って喋り方もカッコいい。
未熟な若僧田舎侍たちを学校の先生ばりに引率するような立ち位置はさながら大人のガキ
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用心棒(1961年製作の映画)

4.1

世界のミフネがとにかくイカしてる。
カッコいいだけじゃなくて斜に構えててユーモアもあって魅力爆発。
仲代達矢のヤな奴感、加東大介の小物感もいい。
内容的には笑いどころあり緊張感ありスカっと感ありでエン
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冬の華(1978年製作の映画)

4.2

高倉健じゃないと成り立たない渋さと切なさと物哀しさと。
そして脇を固める名優達の演技とクロード・チアリの音楽によって醸し出されたフィルムノワールっぽい雰囲気がグッとくる。
全ての登場人物に説得力ある名
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

子供って無邪気に面倒臭い事言ってきやがるけど、真実を言ってくれたりもする。
信頼し合える関係になるには大人も真剣に向き合わなきゃいけないんだなーって、今さらながら。
ホアキンも良かったけど、男の子の自
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サイレント・ランニング(1972年製作の映画)

3.8

未来だし宇宙なんだけど、緑の為に仲間まで殺しちゃうってとこがなんとも人間臭い。
ロボットまで人間っぽくて可愛いんだから。
でもラストはさすがにロボちゃん可哀想。
宇宙船の造形は素晴らしい。
あのカート
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お早よう(1959年製作の映画)

4.2

小津映画はお堅い真面目な映画が多いって思い込んでたけど、こんなチョイチョイ声出して笑っちゃうコメディチックな作品もあるのね。
そして小津映画を観るのは3作目だけど、分かんないなりに小津調にハマってきた
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.0

キリっとした美しさと可憐さを併せ持つ岩下志麻に見惚れてしまう。
当時の社会的価値観や庶民生活を知るという意味で貴重な資料にもなってる。
元先生が引退してラーメン屋さんになったら、かつて教え子だったサラ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.1

3人の友情と自分のプレイへのストイックで熱い思い、成長を見守る人たちに涙が出てくる。
とにかく熱い熱い。
ブルーノートやコットンクラブの造りのリアルな再現も素晴らしいのよ。
ピアノとドラム、テナーサッ
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桜桃の味(1997年製作の映画)

3.6

説明的な描写が一切無く、全部観る側に判断を委ねてくるので、色んな事が理解不能。
なんで死のうとしてるのか?結局どういう決断をしたのか?エンディングにメイキングを持ってきた意図は?
きっと死ぬのはやめた
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サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

4.2

ウディ・アレンの新作が観られる幸せったら。
そして今作は今まで以上にウディ・アレンの内面が前面に出てた気がする。
過去の名監督への想いや映画論だったり、「人生なんて無意味だ」ってメッセージだったり。
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少林寺(1982年製作の映画)

4.0

公開当時カンフーといえばブルース・リーかジャッキー・チェンだと思ってた中学生の自分にとってはエリートカンフー集団来襲!みたいなイメージだったなあ。
蟷螂拳や鷹拳なんかの豊富な型、三節棍とかの目新しい武
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霧笛が俺を呼んでいる(1960年製作の映画)

3.9

カゲのあるミステリアスな雰囲気、それでいて情熱的な眼差しは裕次郎や旭みたいな華は無いけど圧倒的なカリスマ性を感じる。
ストーリーは最後の攻防が若干茶番っぽいとこを除けばサスペンスチックで面白い。
新人
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スライ:スタローンの物語(2023年製作の映画)

3.9

スタローンは映画人としてもっと評価されていいんじゃないかと心から思う。
アクションスターとしては勿論だけど、彼の書く脚本とプロデュース力は本当に素晴らしい。
自分自身の人生だったり考え方を脚本にしっか
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アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

3.4

観てるうちにきっと面白くなるんだろうと思ってたら87分経ってしまった。
プロットはいいと思うんだが。
オープニングのキラートマトの歌やミュージカル調の歌んとこは好き。
トマトの発音って「トメぃトゥぉぉ
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アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)

3.3

改めてアントニオ猪木ってカッコいいなーって。
小学生の頃友達とモノマネしたのを思い出す。
舌出し失神事件とか世代闘争、飛龍革命なんか夢中になったもんだ。
変なドラマはスルーさせて貰った。
だったらもっ
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.2

メッチャ面白くてフツーに声出して笑った。
まず映像が綺麗でキャラ達がとにかく可愛い。
困り顔が愛おしいマリオとルイージが、弱っちいくせにガッツと兄弟愛で奮闘する姿が微笑ましくてついつい応援したくなる。
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.8

これ観て面白いなーって思った自分がちょっと嫌になるというか自己嫌悪に陥っちゃう。
グロいし悪趣味だし不謹慎なんだけど、発想と展開は面白いんだよなー。
でもいくら美味しいったって人間食って気持ち悪いって
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卒業白書(1983年製作の映画)

3.3

内容はともかく、完璧男トム・クルーズが童貞臭漂うバカ(ではないんだろうけど)高校生を演じてたんだ〜っていう貴重な作品。
爽やかなキラースマイルは既に完成されつつあるものの、あれはやっぱ大人になったトム
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ピラニア(1978年製作の映画)

3.7

ジョーズの二番煎じ(?)を狙って公開された当時、なんか怖ぇの出てきたな〜って話題になって観るのを避けていた作品。
改めて観てみると、元々は兵器として開発されたって設定も含めB級臭プンプン。
「水辺にい
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.0

ホラー映画好きの知り合いに勧められて、事前に何の情報も入れずに鑑賞したんだけど、序盤は完全にホラーだと勘違いし、途中からタイムリープ物だと気付いた。
20年前の作品ながら自分的には新しい感覚。
過去の
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ジャン=ポール・ベルモンドの 恐怖に襲われた街(1973年製作の映画)

3.8

ストーリーは最早どうでもよくて、コミカルを封印したシリアスモードのベルモンドのアクションだけを楽しめばいい。
屋根上の攻防や電車の上に乗ったチェイス、ヘリ宙吊りからのビル突撃など、ジャッキー・チェンも
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アンストッパブル(2010年製作の映画)

3.7

「スピード」の電車版だろ?・・・なんてバカにしちゃいけないスピード感とハラハラ感。
まあ、話は単純で捻りは無いけどね。
デンゼル兄貴の頼れる漢っぷりが素晴らしい。
クリス・パインの青臭さもいいスパイス
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