junistoosexyさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

3.8

リチャード三世自体をあんまり知らないんだけど、歴史上誰かの都合で評価を変えられた人っていっぱいいるんだろうなーって。
後年の発見で評価がガラッと変わることがあるから歴史って面白い。
サリー・ホーキンス
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.6

笑かそうとしてんだかしてないんだか分かりにくくて笑っちゃう作品が多いアキ・カウリスマキが完全に笑いを獲りにきた。
そうなると逆に笑えなくなっちゃう不思議。
ただ中心人物ながら何故いるのか良く分かんない
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現代やくざ 盃返します(1971年製作の映画)

3.3

憎たらしい小池朝雄を堪能できる。
松方弘樹は髪型のせいかヤクザっぽくないのよ。
菅原文太はカッコいいんだけど、コケにされまくるし女への態度がクソ過ぎるよ。
野川由美子がかわいそうで。
内容的にはスカッ
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

3.9

名優ジャン=ピエール・レオがカウリスマキ色に染まって無表情演技と謎の行動基準を見せる。
職を失くした程度で死のうとするかね?
殺し屋から「気が変わったら言え」って言われてんだから、もうちょっと必死にキ
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フライト(2012年製作の映画)

3.7

大勢の命を救った点とアルコール依存&クスリ常習という病気を抱えてる点のどっちを重視するかで評価が分かれちゃうとこが難しい。
個人的には、こんな奴が飛行機を操縦しちゃダメだろっていう。
腕がいいとかそう
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愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

3.9

アキ・カウリスマキ✖️カティ・オウティネン✖️マッティ・ペロンパー🟰名作の法則。
相変わらず無口で何考えてんのか分かんない。
何が引き金で惹かれ合ったんだか謎過ぎる。
タチアナがスッとカメラを出して薄
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バタリアン2(1987年製作の映画)

3.6

さらにコメディに寄せてきた2作目、前作に出てた役者さん2人がほぼ同じ役柄で登場っていう。
女2人がバカ過ぎてムカついちゃう。
キッズ同士のバトルや電気を使う等若干工夫が見られるものの、基本的には1作目
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

4.0

デヴィッド・スーシェ版推しの自分的には、ホラーに寄せてきた今作がケネス・ブラナー版では一番好きかも。
でもスーシェのハロウィン・パーティーとは全然違う話なのね。
ミシェル・ヨーの存在感は素晴らしかった
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地球へ2千万マイル(1957年製作の映画)

3.6

予備知識ゼロで観始めたもんで、最初のロケット墜落が宇宙人だと勘違い。
要は金星探索からの帰還に失敗したロケットから恐竜みたいな異星生物が逃げ出したって話。
タイトルから想像するようなロマンは無くエイリ
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ファースター 怒りの銃弾(2010年製作の映画)

3.6

おフザけ控えめなロック様の不死身さとカッコ良さを楽しむ作品・・・かな。
ラストの軽いドンデン返しは良かったけど全体的には・・・
キラー君が出てくる意味はあったんか?

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.0

この2人が一緒にいるのは一体なんでなんだ?
可愛いでも美人でもないカティ・オウティネンの地味〜な顔がジワジワくる。
そしてどっか一点を見つめるマッティ・ペロンパーの表情もいいのよ。
どっちも何考えてん
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現代やくざ 与太者仁義(1969年製作の映画)

3.5

舞台は現代だが内容的には昔ながらの仁義を重んじる男の物語って感じかな。
我慢を強いられてきた菅原文太が最後に怒りを爆発させてドスを振り回すってとこはひと昔前の任侠映画に通ずるかな。
今風(当時のね)の
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現代やくざ 与太者の掟(1969年製作の映画)

3.8

与太者シリーズ、ナカナカに面白い。
高倉健や鶴田浩司らの漢を描いた任侠系から仁義なき実録系へ移行する過渡期で、時期的にも内容的にも中間に位置すると言っていいのかな?
仁義を重んじつつイマドキ(当時のね
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パリは燃えているか(1966年製作の映画)

4.0

後半、解放されたパリ市民の歓喜と熱狂っぷりに心躍らされる。
一人銃を構えるお爺ちゃん、自宅の窓からドイツ軍への攻撃を嬉しそうに眺めるお婆ちゃんらの一体感は、同じ終戦でも敗れて悲壮感漂う日本のそれとは全
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透明人間(1933年製作の映画)

4.1

この時代にこの撮影技術は素晴らしいのひと言。
内容的には、透明人間が現れて人を殺して警察に追われて死んじゃうってだけなんだけど、当時の技術力の範疇でアイディアを絞り出した努力に敬意を表したい。
透明人
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

3.7

父親の自殺を機に、何も考えてない刹那的に生きてる下級国民のおっさんの人生がおかしな方向に進んでいく。
気持ちは分かるけど、「なんでそうなんのよ?」ってツッコミを入れたくなる。
割と顔立ちの整ったシング
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デモリションマン(1993年製作の映画)

4.1

近未来SFアクションっていうジャンルなんだろうけど、個人的には近未来人との異文化交流コメディと位置付けたい。
汚い言葉とか肉、体液交換等の禁止や犯罪抑止を重視した社会に生きる警察の価値観が面白い。
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

3.9

カウリスマキ作品常連のカティ・オウティネンが、セリフ少なに地味〜で無表情な顔で地味〜な生活から一歩踏み出したらトンデモない展開になりましたってのを地味〜に描いた作品。
可哀想な女なんだけど、やることな
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未知との遭遇(1977年製作の映画)

4.1

初めて観た時は一体何が起きるんだ?っていう不安と期待でドキドキワクワクしたっけ。
未知とのファーストコンタクトを手探りで試みる地球人達と同じ目線で同じ気持ちで観させるってのがたまんない。
宇宙人モノと
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悲しみは空の彼方に(1959年製作の映画)

4.3

誰も悪くないのよ。
2人のお母さんはいい母親だし2人の娘もとってもいいコなのよ。
なのに切なくて涙が出てきちゃう。
人種問題や親子関係、芸能界の裏側、シングルマザーの恋愛、思春期の恋など、様々なテーマ
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ワールド・トレード・センター(2006年製作の映画)

3.7

家族への愛、生きる事への執着、仕事への情熱、正義に向き合う気持ち、他者への思いやり。
映画というよりドキュメンタリーかな。
オリヴァー・ストーンらしい政治的メッセージよりも、人間が人間たることを表現し
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レイチェルの結婚(2008年製作の映画)

3.7

地味に繊細。
腹が立ったり憎んだりもするけどやっぱり家族。
日頃会いたいと思わないし気にすることも無いんだけど、なんかの時には集まりたくなっちゃう。
何を話すわけでも無いんだけど顔を合わすとホッとする
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青春の海(1967年製作の映画)

3.7

内容そのもよりも吉永小百合と和泉雅子の仲良し姉妹のイチャイチャっぷりにやられちゃう。
吉永小百合が堅物メガネ教師姿を披露したりバイクの後ろでしがみついたり抜歯で泣いちゃったり、和泉雅子が可愛らしい(設
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大空に乾杯(1966年製作の映画)

3.8

吉永小百合演じるおっちょこちょいだけど芯の強いスチュワーデスと名コンビ浜田光夫演じる花を愛する貧乏学生を中心にした恋のアンサンブル。
とにかく吉永小百合が可愛くて目が離せない。
じゃじゃ馬娘な和泉雅子
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第十七捕虜収容所(1953年製作の映画)

3.9

「大脱走」よりも10年古い脱獄モノの先駆け。
ウィリアム・ホールデンのかっこよさが光る。
捕虜収容所の話の割にビリー・ワイルダーらしいユーモアたっぷりで明るいのがいいのよ。
「ジョニーが凱旋するとき」
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007/カジノ・ロワイヤル(1967年製作の映画)

3.6

豪華役者陣ながら内容的には訳ワカメ。
007のパロディ的な位置付けでいいのかな?
真面目に考えちゃダメなやつ。
いったい何の為に作られたんだか。
美女がいっぱい出て来るのは嬉しい限り。
何気に音楽はい
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サディスト(1963年製作の映画)

3.8

登場人物全員バカ。
眉毛の繋がったバカ面サディスト君の強烈な顔芸とバカ女のバカっぽい笑い方を目一杯堪能するのが正しい楽しみ方。
バカ女が撃たれた時は声出して笑っちゃった。
被害者の教師もみんなバカなの
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.1

ハラハラドキドキだけじゃなくズッシリ重たい。
テロの怖さ。
生命の尊さ。
家族への愛情。
仲間への信頼。
仕事への誇り。
信仰の不条理。
盲信の恐ろしさ。
他者への思いやり。
色んな事を考えながら没入
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キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)

3.7

民間人のヒーローを演じさせたら右に出る者がいないトム・ハンクス、ここでもグッとくる漢っぷりを発揮。
ハラハラしながらでも必ず生きて帰るんだっていう強い気持ちに熱くなっちゃう。
実話だってんで、変な脚色
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アザーズ(2001年製作の映画)

3.9

ニコール・キッドマンが美しい。
不思議な設定と展開は、後々謎が判明するとそういう事か〜ってスッキリ出来るやつ。
心地良い怖さが続き、程良い驚きがやって来る。
死体のアルバムはちょっと強引過ぎる気もする
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これが私の人生設計(2014年製作の映画)

4.0

単純に楽しい。
ドタバタになりそうな設定ながら、個性的なキャラ達がそれを違和感なくカバーしてて。
主演の女優さんは特に美人ってわけでもないのに物凄くかわいく見えるね。
女としてはちょっとポンコツなんだ
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オー!(1968年製作の映画)

3.8

おフザけを抑えたベルモンドのハードボイルドを楽しめる作品。
車やファッション、タバコ等がお洒落。
部屋で拳銃を抜く仕草を練習するとこが好き。
内容的にはちょっと雑かなー。
ラストは死んじゃった方がイカ
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ワルキューレ(2008年製作の映画)

3.6

数あるヒトラー暗殺計画、どれも失敗したわけだけども、そのひとつを描いたワルキューレ作戦。
テレビのドキュメンタリー番組かなんかで知ってはいたものの、それなりに緊張感もあって最後まで楽しめた。
でもトム
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スコア(2001年製作の映画)

3.9

豪華役者陣の共演を楽しむ映画。
この頃のエドワード・ノートンは神がかってたし、マーロン・ブランドは出てくれた事に感謝。
ただ話そのものはちょっと平凡なんだよなー。
盗みそのものよりも3人の人物像をもっ
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女は女である(1961年製作の映画)

3.8

いつになっても理解が出来ないゴダール映画。
まあ、考えちゃダメで感じるんだ!ってのは分からんでもないけど。
色と音の使い方と変な会話、そしてアンナ・カリーナを楽しむ洒落オツ映画っていう理解で良いことに
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黒い罠(1958年製作の映画)

3.9

The オーソン・ウェルズ。
冒頭の長回しや多様なカメラワーク、そしてなんといっても本人の存在感が凄い。
盗聴のシーン以降は見応え抜群。
でも激渋なチャールトン・ヘストンの黒い顔はさすがにちょっと。
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