マーくんパパさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

マーくんパパ

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妻への家路(2014年製作の映画)

3.8

文革の粛清で右派分子として捕らえられた夫、その影響で目指した国立バレリーナの道を諦めた娘、夫の帰りを待ちわびてとうとう心身荒廃し夫の姿を忘れてしまった妻。恐るべき暗黒史から半世紀以上、形骸化させない為>>続きを読む

黄金の馬車(1953年製作の映画)

3.5

ルノワールの色彩に彩られた恋の鞘当て寓話。とある南米のスペイン領にやって来た巡業軽演劇団の女優カミーラ(アンナ・マニャーニ)に惹かれた総督は政府で購入した黄金の馬車を進呈して求愛する。同じく彼女に惚れ>>続きを読む

ピンクの豹(1963年製作の映画)

3.3

ピンクパンサーシリーズ第1作。ダイヤのピンクパンサー争奪巡るクルーゾー警部(P.セラーズ)と妻(キャプシーヌ)、チャールズ卿(D.ニーブン)と甥っ子『R.ワグナー)、宝石持ち主ダーラ王女(C.カルディ>>続きを読む

フェイス/オフ(1997年製作の映画)

4.0

着想の勝利!ジョン・ウー監督のアクション美学が濃密に詰まった傑作。J.トラボルタFBI捜査官とN.ケイジ・テロリストの顔のすり替え、2人とも2人分の役柄演じ分けの妙で観ているコチラも感情移入配分が混線>>続きを読む

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

3.7

キネ旬読者ベストテンに入ってたので視聴。ラム&あたるに面堂、しのぶ、サクラらがはまり込んだ夢界オリジナルストーリー。原作者(高橋留美子)が世界観損ねると揉めた経緯あるらしい曰く付き作品だが、普段とは違>>続きを読む

ボクの女に手を出すな(1986年製作の映画)

3.0

キョン2の魅力見たさに観ただけだが、その魅力が感じられず残念賞。大富豪の我が儘坊やの家庭教師に雇われたキョン2が坊や誘拐事件に巻き込まれ警察や殺人鬼に追われるサスペンス風展開。誘拐団の面々、弁護士、殺>>続きを読む

ミーン・ストリート(1973年製作の映画)

3.7

イタリア移民の息子でかつてリトルイタリアで暮らしていたスコセッシ監督がその町へのオマージュ込めて無為無軌道につるむ若者2人チャーリー(H.カイテル)&ジョニー(R.デニーロ)の青春を描く。借金漬けで首>>続きを読む

ハンター(1980年製作の映画)

3.7

マックィーンの遺作となりました。ハードアクションスターの一挙手一投足に哀悼込めて観ました。顔立ちは普段と変わりなく見えるが病魔押しての出演で走るシーンはホントにしんどそう。それでもトウモロコシ畑でのト>>続きを読む

KANO 1931海の向こうの甲子園(2014年製作の映画)

3.9

1931年第17回甲子園大会で準優勝した台湾代表・嘉義農林学校の活躍描く実話映画。『セデック・バレ』でセンセーショナルにデビューしたマー・ジーシアン監督、本作も日本統治下の母国を取り上げているがスポー>>続きを読む

レッドクリフ Part I(2008年製作の映画)

3.7

高校歴史教科書ではこの時代の記述はわずか数行、「華北を根拠地として後漢に変わった魏220-265(曹操・曹丕)、長江下流域の呉222-280(孫権)、四川の蜀221-263(劉備)がおこり、中国を3分>>続きを読む

離愁(1973年製作の映画)

3.8

ナチスドイツの侵攻で故郷を捨て貨車に乗って逃れる人々、妻子持ちのジュリアン(トランティニアン)はそこで出逢ったドイツ生まれのユダヤ人アンナ(シュナイダー)と道ならぬ恋に落ちる。美しい故郷の情景が走る列>>続きを読む

バクマン。(2015年製作の映画)

3.9

漫画家の世界を描いた映画では「トキワ荘の青春」「ハケンアニメ」らを観たけど本作は高校生2人組が少年ジャンプ誌掲載目指す人気コミックの映画化。私たち少年時代は「ジャンプ」黄金世代から遠く離れた「少年マガ>>続きを読む

ダニー・ケイの 天国と地獄(1945年製作の映画)

3.7

ダニー・ケイの語り、表情、歌・踊りと谷啓(の芸名由来)が敬愛したハリウッドコメディアンの芸達者ぶりを堪能出来る一編。ギャングの殺人目撃して裁判証言させまいと付け狙われてる芸人バズィーが結局池に落とされ>>続きを読む

ヤング・ゼネレーション(1979年製作の映画)

3.7

高校卒業し地元でぶらぶらしてる仲良し4人組の青春譜。親が皆元石切り工で大学生達からは厄介者のカッターと疎まれ溜まり場の川沿い石切り場で自堕落に過ごしている。そのうちの1人デイブは自転車レースに熱中し自>>続きを読む

暗殺の詩/知りすぎた男どもは、抹殺せよ(1973年製作の映画)

3.7

劇場未公開だったんだ、どうりで1973 年キネ旬採点表に1人も入れてないし敬愛する双葉十三郎氏の「ぼくの採点表」にも掲載されてないから不思議に思ってた。アンリコ監督でこの主演3人の顔ぶれで何で公開され>>続きを読む

喜劇 女は度胸(1969年製作の映画)

3.2

倍賞美津子映画デビュー作であり森崎東初監督作でもある。工場労働者女子寮、♪フランシーヌの場合は♪合唱する歌声喫茶、ゲーテの詩集、むっちりミニスカートetcと時代を反映しながら女子工員美津子と純情な家庭>>続きを読む

女はそれを我慢できない(1956年製作の映画)

3.3

名は聞きしハリウッドセクシー女優J.マンスフィールド主演映画を初めて観た。成程、モンローと相似形。シネスコ画面で今までにないミュージカルをご覧あれとの前口上でスタート、タップやダンスの旧来ミュージカル>>続きを読む

はじまりのみち(2013年製作の映画)

3.9

静岡県浜松市出身の木下惠介監督生誕100周年を記念して作られた戦後松竹監督として再出発することを決意するに至った戦時中の疎開秘話。戦意高揚映画として作られたはずの映画『陸軍』のラストシーン、木下監督の>>続きを読む

彼女が水着にきがえたら(1989年製作の映画)

3.2

湘南の海にサザンの挿入歌、夏はサザンで冬はユーミンとこの頃から相場は決まった。ダイビングシーンでは『ミスブランニューデイ』フルコーラス‼︎ その他「さよならベイビー」「思い過ごしも恋のうち」「みんなの>>続きを読む

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.9

スコセッシ&デニーロのタッグ5作目。売れないスタンドアップコメディアン、ルパート・パプキン(デニーロ)は業界への足掛かりを掴みたく有名TV トークショーのコメディアンジェリー(ほぼ実名に近いJ.ルイス>>続きを読む

破壊!(1974年製作の映画)

3.6

70年代はこの種のポリスアクション映画が多かった。A級は『ダーティーハリー』『フレンチコネクション』シリーズ、B 級では『黒いジャガー』シリーズ『フリービーとビーン大乱戦』etc。コレはどちらかと言え>>続きを読む

植村直己物語(1986年製作の映画)

3.8

(再)1984 年2月13日、植村直己が亡くなった2年後に製作された明治大学以降の半生記。現地の過酷ロケをふんだんに入れてまるでドキュメンタリーを観ている迫力。彼の成し遂げた業績、極限地で格闘する冒険>>続きを読む

デッドゾーン(1983年製作の映画)

3.6

スティーブン・キング原作の映画化だからどうしようもないけど、この過去も未来も見えてくる予知能力設定なら100通りでも物語作れる反則技だよと半分興醒め。どうせ使うならと殺人事件の犯人探しから子供の溺死事>>続きを読む

ザ・中学教師(1992年製作の映画)

3.9

中学教育の現場で起きている様々の現象(イジメ、万引き、親子不和、過保護、先生への暴行、教師の暴力etc)を盛込み、学校教育での規律・厳格・自治・自由の匙加減の難しさをリアルに描き出している。まだまだ平>>続きを読む

ロボコン(2003年製作の映画)

3.4

長澤まさみの映画主演デビュー作、16才の初々しさ。今や毎年の風物詩ともなった高等専門学校ロボットコンテストを題材に落ちこぼれ高校生たちの青春譜を描く。途中画質劣化DVDで一部ショートカットしてしまった>>続きを読む

恋するガリア(1965年製作の映画)

3.7

ミレーユ・ダルクに惚れ込んだ監督ロートネルが彼女の為だけに作ったようなミレーユの魅力全開映画。ソバカス、スレンダーブロンド美人、同じくフランス女優のお気に入りマルレーヌ・ジョベールと甲乙つけ難い。パリ>>続きを読む

島の女(1957年製作の映画)

3.5

懐かし昭和歌謡曲、城みちるの「イルカに乗った少年」はこの映画から。海から上がったS.ローレンの水滴る豊満ボディが全て⁉︎ 海底で見つけた彫像を巡る争奪戦、背の低いA.ラッド博士と大柄ローレン海女の高低>>続きを読む

キッチン(1989年製作の映画)

3.6

吉本ばなな原作。キッチンの側が1番落ち着く親も祖母も亡くしたみかげの新しい共同生活、新人川原亜矢子の何とも不思議な雰囲気が好感、森田芳光監督は新人俳優使うの上手い。先般観たばかりの『今度は愛妻家』での>>続きを読む

ぼんち(1960年製作の映画)

3.9

山崎豊子の小説大阪船場モノに中学時代ハマって愛読した時期あった。大店旦那の花街遊びや女系家族の式たりや婿旦那の悲哀etc古き良き大阪商人の知らない世界に何故か魅せられた。女家系から久し振りに産まれた男>>続きを読む

スローなブギにしてくれ(1981年製作の映画)

3.0

数日経ってどんなストーリーだったっけ?と中々思い出せないくらいムードだけで進行していく映画。20歳の浅野温子初主演作、南佳孝の主題歌、投げ出されて宙吊りニャンコに敢闘賞くらいかな。藤田敏八の神通力も剥>>続きを読む

唇からナイフ(1966年製作の映画)

2.9

社会派監督ロージーが撮った変テココメディ。イギリス政府から産油国に送る5000万ポンドのダイヤ強奪を狙うギャング一味を阻止するミッションを女盗賊モデスティ・プレイス(M.ヴィッティ)が諜報部から依頼さ>>続きを読む

摩天楼はバラ色に(1986年製作の映画)

3.3

日本ではバブル期、一攫千金の成功夢見て田舎から内定したNYの会社に出てきた新卒社員ブラントリー君だが会社買収されいきなり失業、どこにも雇ってもらえず遠縁の叔父を頼ってやっと大会社の社内メール配送員のブ>>続きを読む

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.8

題名はテレサテン“別れの予感”の歌詞からの抜粋。妻(真木よう子)に離縁され月一度の息子との面会と賭け事だけが生き甲斐のダメ小説家、老いた母親(樹木希林)に金をせびり別れた妻にも未練たっぷりな甲斐性無し>>続きを読む

嘆きのピエタ(2012年製作の映画)

3.7

結末含め悲惨で残酷すぎて観るに堪えない。幼い頃に家族に捨てらたガントは容赦ない借金取立て稼業で孤独な生活している、相手を不具にしてその保険金で回収する手荒な手口で平然と暮らす日々に突然母親だという女が>>続きを読む

花とアリス(2004年製作の映画)

3.7

荒井花(鈴木杏)と有栖川徹子(蒼井優)、ハナとアリスの友人同士が進学した高校の落研部の宮本先輩(郭智博)に惹かれ合ってしまう青春甘酸っぱいコメディ。岩井俊二監督のナイーブな思春期の恋愛感性はどの作品も>>続きを読む

シンデレラマン(2005年製作の映画)

3.9

1935年〜1937年NBAヘビー級チャンピオンだったジェームズ・J・ブラドッグの伝記映画。大恐慌時に全盛期を過ぎボクシングライセンス失い、家族を抱えて路頭に迷うが対戦相手の突然のキャンセルに代役とし>>続きを読む