Junichiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

Junichi

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トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

4.7

「ウッディーは、覚えてないくらい昔から僕の友達だった。強いカーボーイで、勇気があるんだ。優しいし賢いし、でもウッディーの一番すごいところは、友達を見捨てないってとこ。絶対に、何があっても、そばにいてく>>続きを読む

トイ・ストーリー2(1999年製作の映画)

4.4

「名誉?何が?ガラスの向こう側から子どもたちを眺めることか?最高だな。」

【撮影】8
【演出】9
【脚本】9
【音楽】8
【思想】10

白眉はエンドロール中のNG集
センスと才能のずば抜けた人たち
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トイ・ストーリー(1995年製作の映画)

4.2

「飛んでるんじゃない。落ちているだけだ。格好つけてな。」

【撮影】7
【演出】8
【脚本】10
【音楽】8
【思想】9

本作品は
かつてオモチャで遊んだ子どもだった
全ての大人たちに向けられた映画
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惡の華(2019年製作の映画)

4.1

空っぽな人間の心を満たすのは
やはり空っぽな人間で

【撮影】9
【演出】7
【脚本】5
【音楽】10
【思想】10

押見修造さんの原作は途中まで読了
高校生編は蛇足かもしれません

脚本は5にしま
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.8

「心は人の未来を示す地図
顔は人の過去を示す地図
あなたの顔は決して醜くない。」

【撮影】10
【演出】9
【脚本】9
【音楽】10
【思想】10

正しさよりも優しさを
暴力的な正義よりも
他者と
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エスター(2009年製作の映画)

4.2

こんな9歳は嫌だ!の連続

【撮影】9
【演出】9
【脚本】9
【音楽】8
【思想】7

やっぱり人間が一番恐ろしい

サスペンスやスリラーで定番の
鈍いダメ人間が上手く配置されていて
イライラとハラ
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.3

「もう一枚食う?」
「いや、もういい。」
「終わっちゃったよ」
「チャンネル変えろよ」
「番組表は?」

木村花さんの死
渡辺麻友さんの引退
両者は同じ問題

【撮影】10
【演出】8
【脚本】8
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

4.0

言葉が感情をつくり
感情が顔の表情を変え
顔の表情が世界の彩りを映す

"Yes!"と言うこと≠"No!"と言わないこと

【撮影】8
【演出】7
【脚本】8
【音楽】9
【思想】8

「イエスマン」
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アス(2019年製作の映画)

4.8

それゆえ主はこう言われる、見よ、わたしは災いを彼らのうえに下す。彼らはそれを免れることはできない。彼らがわたしを呼んでも、わたしは聞かない。

「エレミヤ書」11章11節


わたしたちにus宛名書き
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つみきのいえ(2008年製作の映画)

5.0

人生の出会いと別れ
これらに思いを寄せることこそ
flavor of lifeに深みを与えます

【作画】10
【演出】10
【脚本】10
【音楽】10
【思想】10

アヌシー国際アニメーションフェ
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或る旅人の日記(2005年製作の映画)

4.8

「私の名はトートフ・ロドル。トルタリアの旅人です。」

【作画】10
【演出】9
【脚本】9
【音楽】10
【思想】10

脚長豚を相棒に
旅をする青年トートフ・ロドルの話
各話4分ほどの連作6話
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

5.0

「お前が正しき者で、俺が羊飼い、心悪しく利己的なのは世の中かもしれねぇ…。そう考えりゃ楽だ。でもそれは真実じゃねえ。真実は…お前は弱き者で、俺は心悪しき者の暴虐だ。でも俺はがんばるぞ。羊飼いになれるよ>>続きを読む

世界の果てまでヒャッハー!(2015年製作の映画)

4.1

娘「あのおじさん何してるの?」

父「蜘蛛の毒を吸い出してるのさ。」
父の友人「そうだよ!!!」

実写版『クレヨンしんちゃん』
おバカな『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』
人を食べない『グリーン・イ
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未来を生きる君たちへ(2010年製作の映画)

4.3

負けを認める強さを
弱く優しくある勇気を
怖れ逃げる正常さを

世界がもし同時に革命されるとしたら
その根底には
人間の弱さを肯定する
人間の強さがあるはず

【撮影】8
【演出】8
【脚本】9
【音
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.4

「お母ちゃんはだんぜん赤!情熱の赤が好き!」
「赤?お母ちゃんっぽい…。」

弱い人ほど強くなれるし
愛を与えるのは愛を求めているから

【撮影】9
【演出】9
【脚本】8
【音楽】8
【思想】10
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クリープショー(1982年製作の映画)

4.1

様式美としてのホラーの傑作

ジョージ・A・ロメロ(監督)と
スティーヴン・キング(脚本)
混ぜるな危険

【撮影】7
【演出】9
【脚本】10
【音楽】8
【思想】7

久しぶりにちびっこの頃に戻り
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フル・モンティ(1997年製作の映画)

5.0

「諸君…あれは…、ペットボトルかな…。見てみたまえ…。」

【Sexy】
誰かのせいで揶揄されがちな概念ですが
生きる力にとって実に大切

世界のいたる都市がLockdown状態にあり
緊急事態宣言が
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裸の銃を持つ男(1988年製作の映画)

4.0

「教えてやろう。感じたのは演技だ。」

ユーモアを生かすのは
理性の柔らかさへの信頼感

不謹慎なことをする
その誠実さに拍手

【撮影】9
【演出】10
【脚本】8
【音楽】8
【思想】5

ブラッ
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グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

4.0

世界"トゥルルン"滞在記
Political correctness(政治的穏当さ)が
同調圧力を引き連れやってきたのが
現代という時代

【撮影】9
【演出】7
【脚本】8
【音楽】6
【思想】10
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時をかける少女(1983年製作の映画)

4.0

ひとが、現実よりも、
理想の愛を知ったとき、
それは、ひとにとって、
幸福なのだろうか?
不幸なのだろうか?
(映画冒頭の言葉)

恋とは
記憶を遡及的に改変する
悪魔的な体験

【撮影】7
【演出】
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.6

「いや、結構いろいろ限界だったんで…。諦めることぐらい自分で決めさせてくださいよ…。」

自己肯定感が低いのは
自己愛が震えているから

【撮影】9
【演出】9
【音楽】10
【脚本】10
【思想】8
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.2

どんな人でも拒まず受け入れ
もてなすこと
【赦すこと】の難しさがテーマ

【撮影(作画)】9
【演出】8
【音楽】8
【脚本】7
【思想】10

2019年に劇場公開され
評判のよさを聞いていました
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新聞記者(2019年製作の映画)

4.1

「自己責任」とは
責任を自己(個人)に押しつけるという意味

【撮影】9
【演出】7
【脚本】8
【音楽】8
【思想】9

「日本は民主主義国家だと思いますか?」と
よく学生さんに尋ねます
もちろん
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鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)

4.2

寡黙は饒舌よりも雄弁で
哀しみは幸せの手をしっかり握る
不器用なのは生きることに誠実だから

【撮影】9
【演出】7
【音楽】8
【脚本】9
【思想】9

地元の東映映画館で観た最後の作品
昭和に建て
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希望の灯り(2018年製作の映画)

5.0

So sieht dich der Kunde.「あなたをこのようにお客様は見ています」

【撮影】10
【演出】10
【音楽】10
【脚本】10
【思想】10

変わらない日々の生活は
目に見えな
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.7

「男は油断をしてはいかん」

家族の愛そして友情
ファミリアとしてのフィリア

【撮影】10
【演出】8
【音楽】10
【脚本】9
【思想】10

ドン・コルレオーネを演じた
マーロン・ブランド

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37セカンズ(2019年製作の映画)

4.3

「障がいがあるかないかじゃなく、あなた次第よ。」

障がい者の性
共依存する家族
労働における搾取
内なる差別意識
これらをテーマにした作品

【撮影】8
【演出】10
【脚本】8
【音楽】7
【思想
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

5.0

「宇宙でペンが使えないなら
なぜ鉛筆を使わないのですか?
費用も安いのに」

映画ってホントにいいですね!

【映像】10
【音楽】10
【脚本】10
【演技】10
【思想】10

魅せる映画の理想だ
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ネバーエンディング・ストーリー(1984年製作の映画)

5.0

「無」Nothing/nihilは
「暗黒」Darknessと
「悲しみ」Sadnessを引き連れて
「空想世界」Phantasy/Phantasienを
「虚無主義」Nihilismで覆う

【映像
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.0

恐怖というより生理的嫌悪
音が嫌
顔が嫌
光が嫌
闇が嫌

【映像】9
【音楽】10
【脚本】7
【演技】9
【思想】5

アリ・アスター監督が
自分のトラウマを治療するために撮った映画とのこと
基本
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

5.0

「幸せになる秘訣のパート1は普通に生活すること。人と同じように1日ずつ。
秘訣のパートナ2は毎日を同じようにもう一回繰り返すこと。緊張や不安で気づかなかった人生のすばらしさに、二回目は気づく。」

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博徒外人部隊(1971年製作の映画)

4.7

「『これまでの哀れ、語り尽くすだろう』…か。」

死の前にある生は
死を賭した性

北野武監督作『ソナチネ』の元となった
深作欣二監督の傑作

【映像】9
【音楽】9
【脚本】10
【演習】9
【思想
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機動警察パトレイバー2 the Movie(1993年製作の映画)

5.0

この作品は平成の2.26事件であり
三島由紀夫の最後のメッセージをアニメーションで描いたもの

『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』と同じく
押井守節全開の思想性の濃い作品

【映像】10点
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

5.0

美しく不穏な音楽と景色
緩急の見事な場面転換
アカデミー賞作品賞でも文句はなかった

戦争を描いた映画は古今東西あるも
これほど体感的に描いた作品はないのではないか

戦争は
伝聞(文字や語り)や映像
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アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

5.0

監督:中村義洋
原作:伊坂幸太郎
出演:濱田岳
の黄金のトリロジーはここから

悲劇と喜劇を
ここまで見事に表裏一体とさせた映画は
あまりない
(ロベルト・ベニーニ監督・主演の『ライフ・イズ・ビューテ
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

5.0

園子温監督作『冷たい熱帯魚』
あの映画の観賞後に感じた虚脱が再び

登場人物の誰も幸せになれないという絶望
中途半端な希望こそが
最低最悪の絶望であると言わんばかりに

地方都市(田舎)という閉鎖性
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