ブラックチェリープラムさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.6

目立たない感じの女子大生がアダルトグッズ店で働くことになって、訳ありの女店主の行動力と数々の名言の中、成長していくストーリーですが、この映画の最大の魅力は女優名は空で言えない💦けれど、主人公の女のコが>>続きを読む

生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.9


オリジナルは昔、専門学校に通っていたときの教科書でした。もちろん映画も観ました。

それが洋画化されるのなら、
1950年代の英国というのは納得。オリジナルの、今やレトロな映画のテイストを残す作風は
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

4.4

とてもよかった。
優しい作品(演出も音楽も)だけど、その優しさは弱さではないのかを問う映画。そして、僕らはどこに行きつくべきか。
いまの時代の苦悩を上手に切り取った作品と思う。
原作がいいのかもですね
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エゴイスト(2023年製作の映画)

3.8


あのこもごめんなさい、ごめんなさいっていうのよ…。
ポロポロっと涙が出ます。

噂通り、鈴木亮平さんの演技がすごすぎ。
カメレオン俳優とはホントこの方のこと。それでいて、彼独特の温かみはキープ。
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.0

「2」が先週から上映開始して、評判もいい、ということで今更レビュー💦

アクションがなかなかいいんですよ。脱力系女子からの思った以上のガンアクション!スッキリ!
ちょこちょこ出てくる小ネタの会話もナチ
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.0

私の私的な感覚では「ふつうの」家族の日常のエピソードをしっかりと描いた作品。

スピルバーグの自伝的作品と謳われていたので、もっとスペシャルな家族と奇人サム(スピルバーグ)なのかと勝手に思っていました
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ロストケア(2023年製作の映画)

4.0

本音の映画。

この問題はほんとうに放置してはならない。
いま映画を見に来れる人はある意味では「安全地帯」にいる人が多いのでは。
現実はさらに凄惨な状況とも耳にする。

もうハッキリとこうした介護、尊
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.0

古参の仮面ライダーファンとしては4.0は譲れないところ。
一々、原作やテレビのオマージュを入れてくるのがたまらない。
逆に特にライダーに思い入れがないひとが観たら、3.5くらいかな。もっと低いかも…茶
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

これは実写は勝てないわ。

極端に言えば、ファンタジアから80年、音楽映画はここまで来たのかと思う。
仮にストーリーがなくても私はこのライブに興奮したことだろう。ただ音と絵だけなのに、どうしてこんなに
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.5


生きることに不器用な役のトムハンクスの演技は唯一無二、もう何回泣かされてきたことか。
そして、この映画でも当然泣きました😭

最愛の妻を亡くして自殺を試みる無愛想な男オットー。
ひとり住まいの家の向
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.0

アカデミー賞が発表されましたが、
私には合わなかった、
でいいのかな?

作中で主人公も言いましたが「説明するのすごくたいへんそう」な、とにかく忙しい映画でした。
そんな激しい展開なのに、繰り返すよう
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.8


飯島奈美さんのお弁当あったら美味いに決まってるいますよ。のり弁におまけでつけてくれた唐揚げもおいしそうだった!

今泉作品、お気に入りのシーンが今回もいっぱいありました。

不覚にも焼きそばのシーン
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.4

賛否両論の作品とは聴いていたけれど、自分には合わなかったかなぁ。
これはほんとうの逆転ではない。

パート1はなかなかおもしろくて、「そういうことを言っているんでなくて!」は、恋愛に限らず、人間の怒り
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

3.9

当事者だった頃、あんなに退屈と思っていた卒業式。
卒業生入場のシーンに目頭が熱くなるのは何故?

同級生たちも皆それぞれの思いがあったのかな。
もう戻ってこない居場所。
上手にサヨナラが言えたひとは多
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.0


恋人イリーナの世界はまるで本のよう、私はそんな人生の一部になりたかった…
ラウラ、あなたはそう言ったけれど。
いまはどう?
その気持ちはわからなくもないけれども、
旅で出会った絶対あなたと合わないと
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バビロン(2021年製作の映画)

3.4

正直疲れました。
頽廃=創造の構図の作品は、映画に限らず、やや苦手。

自由からモラルへの移行は現代でも規律が多すぎて息苦しいひとたちも多そうですけれども。

トーキー映画を作ることの大変さ!たくさん
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対峙(2021年製作の映画)

4.5


高校生の銃乱射事件の被害者の親と、加害者の親による対話。
この設定だけで、これはどういう対話になるのか見なくてはと思った。

想像通りに重苦しく、張り詰めた緊張感を強いられるが、学ぶことの多い作品。
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紅の豚(1992年製作の映画)

5.0


ジブリの中で一番好きなのは?と聞かれたら私が普段(※)答えるのは「紅の豚」。
※ そのときの気持ちにもよる。

何回観てもいい!
そして何回見てもポルコの飛行艇が飛び立つシーンは鳥肌が立つ!
加藤登
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ラ・ブーム(1980年製作の映画)

3.4

先週、主演の「すべてうまくいきますように」に感銘して、そういえば、私、ソフィーマルソーって同年代なのに観てないや💦と、思い出したように観た。

映画は、新学期のクラスのガイダンスで離婚している家が多い
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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.1


すごく優しくなれるドラマ。

いったい私たちはそのひとの何を視ているのだろう。彼、彼女らの性的指向が自分の望む通りでなければ、心許せないんだっけ?

愛を複雑にしているのはみんなを守るためだった。
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すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

4.0

尊厳死=10000ユーロ!

真正面から尊厳死をテーマにした作品。「生きるのと延命は違う」ということを巡って、家族が内包する歴史や関係性にも触れていく。

尊厳死の日を決めるのに、娘の誕生日や孫の演奏
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.8

なんか知っている人の子どもたちばかりになっててご近所物語

ストーリーもディズニーアニメ(それが悪いというわけではない。私も好きなので💦)と変わらなくて、評価が高い映像だけ流しておくのもいいかな

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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.8

この事件のことは記憶に新しく、もう映画化されたということに先ずは驚きでした。数々の名作を世に出したハーヴェイ・ワインスタインの卑劣な行為に映画まで貶された気持ちでいまもいます。

映画はほぼ(いかにし
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

4.0


ほぼ淡々とうまくいく
(特に前半はあまりにもトントン拍子)のに、なぜか目頭が熱くなる。
“ドリーム”という競走馬とその村のオーナー同盟でほぼ話は完結していて、
騎手であったり、ライバルであったり、競
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.7

耳の聴こえない主人公、劇伴とかなく、自然音と脇を固める俳優さんたちの無駄のない自然なセリフだけで、各々の背景や経緯も省いた映画で、じっくりかみしめるような作品になっている。

人間としての器量
…人を
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離ればなれになっても(2020年製作の映画)

4.7

1982年から2022年のラブストーリー、というより、主人公たち4人の人生のストーリー。私にとってほぼ同時代で丸かぶり。
ここまで複雑ではないけれど、その切なさ、哀しさ、恋しさ、怒り、苦しさ、そうした
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.8

圧巻!
ブラヴォーだ!
すごい映画をみた。
マンガに命が吹き込まれることをアニメーションというが正にそれ!
加えてビートの効いた音楽と、
バスケットボールのドリブルの音、
計算され尽くしたCGと演出、
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ある男(2022年製作の映画)

4.3

邦画という選択肢があることが日本人の映画ファンの特権かもしれない。
この国でしか写せないものがある。

この物語の核心は戸籍の交換ではない。
他人の人生になりすました3年9か月のときこそ、自分の生きた
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そばかす(2022年製作の映画)

4.1

決めた!
自分の好きなように生きよう!「それが私だから」

「世の中そんなふうに出来てないじゃん」と、
嫌なことに振り回されるのはやめよう!

前田敦子さん演じる元同級生の結婚式、三浦透子演じる蘇畑さ
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.7

もう一か月も前に観たのに、今更、投稿ですみません。
それでも、まだ300館以上で上映されているのはマーベルってスゴい😅すずめやスラムダンク、アバターはどこまで続くのかな❓

この作品自体は、
う〜ん、
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ブラックアダム(2022年製作の映画)

3.7


なるほど、こういうキャラクターなんですね!
初見のヒーローや登場人物はどういう経緯でヒーローになったのかどういう人格なのか、やっぱり楽しみです。

彼はヒーローでなく復讐心から悪と戦ったというけど、
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あのこと(2021年製作の映画)

4.0

衝撃的な体験でした。

徹頭徹尾、一人称で語られ映されるので、まさに自分に起きたことのよう。
主人公も多く(例えば相手だったり、お腹の中の様子だったり)を語らないので、同時に自分だったら、どうするって
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

4.6

ロマンチック‼️
私はこういう映画が好きなんだと改めて思う!

出演している俳優さんたちがとても1957年な感じでいい!キャスティングが素晴らしすぎ。
特にナターシャ役のアルバ・バチスタは初めてお目に
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます


観終わって、湿地の娘と呼ばれた主人公の人生を思うと後から後からじわじわ、うわぁ〜っと切ない感情に溢れました。

以前から読みたい読みたいと思っていたら、早々に映画化されたことと、
11月は観たい映画
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.9


封切り時の話になってしまいますが、上映館の多さにびっくりした。
すずめや黒豹の前週封切というのも大きかったんだろうけれど、今泉力哉監督といえばミニシアター系が多かったのでね

映画は、もはや今泉手法
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.4

皆さんが一定の評価をされているので申し訳ない気持ちですが…
私的には新海さんはもういいかなぁ、
と思ってしまった。

ロードムービーはいいし、
おもしろい会話もあるし、
子どもの頃のイス懐かしいし、
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