kmiwさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

家へ帰ろう(2017年製作の映画)

3.6

派手なことは何もない。
爆笑もない、ドンパチもない、CGもなければ知っている俳優もいない。
約90分の物語の中に有ったものは人の優しさでした。

アス(2019年製作の映画)

3.3

オーマイガッ私たちがまるっと現れたわ!何かの呪い?というような単純なホラーではなかった。

彼らという存在がいた理由は、わりと突拍子もなく、設定も雑な気はするが、監督のインタビューなどを拝読し、こめら
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パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

3.6

ストックホルムシンドロームというには幼すぎる人質と、表層では善人とは言えないが、本質的にはピュアであろう犯罪者の逃走劇。
良くできたシナリオで、ブッチの生育歴が登場人物の会話から徐々に明らかになる。
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箪笥<たんす>(2003年製作の映画)

3.0

てっきり、仄暗い水の底から的な物と思っていたのだけれど、そこまで判り易くなく。前知識一切無しで挑んでみたが、ちら見せの連続で終始イライラし不安な気持ち。

目の前で繰り広げられる映像(とても美しい)と
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ハリソン・フォード 逃亡者(1993年製作の映画)

3.7

昨年、テレ朝でリメイクを観たので久しぶりにこちらの方も観てみた。
テレ朝ver結構うまくできてたんだね。あれを日本舞台で作り直すのは大変だったろう。
本題。脂の乗ったハリソン・フォードとトミー・リー・
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ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

4.5

せっかくの正月休みなので、ゴットファーザー3部作を観ました。
当分の間、判断基準がマフィア目線になりそう。
基本ルール[殺られたら殺り返す]
これをしっかりと覚えておけば、ゴットファーザー3部作の長旅
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Diner ダイナー(2019年製作の映画)

1.0

アーティスティックな映像美。
好きな方にはたまらないだろう、きっと。
でもごめん。10分位眺めて(どうすっかな…)って考えて、この調子で最後まで続くんだろうなと思った瞬間に消して風呂に入ることを選んだ
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アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.5

心の奥がヒリヒリする作品。
自分の中にある思想や信条を引っ張り出さずにはいられない。
自分ならどうするか。
辛い気持ちになるのだけれど、年に何回かは観たくなる。不思議な魅力を持つ一本。

闇金ウシジマくん Part3(2016年製作の映画)

3.7

清濁併せ呑む気分で観るのがウシジマくん。
漫画も映画も若い時に一度は触れておくと良いでしょう。

ダイ・ハード2(1990年製作の映画)

4.3

一作目とは毛色が異なる第二作目。
個人的には越えてきたなと。
前作の特徴をうまく活かし、時に笑いを盛り込み、緊迫感と多数の人物のストーリーも交錯させ、直感的に関係性や立ち位置がわかるようになっている。
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

4.0

Xmasに1、2と続けて観るつもりだったのに26日の観賞。ちょい残念。
当時の感覚ではヒーローらしからぬ愚痴っぽさ。文句たらたら言いながらも締めるとこは締め、決して無様なことにはなりません。
日系企業
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

4.0

リターンズとのことで、どんなかなと思って観ました。
世界観そのままで、洗練された感じ。
私は好きだな。あの人たちのその後のストーリーが観られるなんて幸せな事です。とっても楽しくて素敵な映画!
うっかり
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.4

ミュージカル映画好きです。
マイベストはWest Side Storyで、子供の頃から好き。
昔はそう気楽に観たいときに観られる訳じゃなかったからテレビで放映する時が貴重な機会なんですよ。
今を否定す
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遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011年製作の映画)

1.7

だから2はダメだってわかっているのに。興味本位で観て、案の定後悔する。

クリーチャーだけかな、面白かったのは。1作目のインパクトはないけれど。

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

3.5

ジェイムズ・エルロイの暗黒が素敵に映像化されていて、彩る音楽もはまっていて相乗効果大。
テンポよく進むので飽きることなく観られ、娯楽としてよくできている。
ノワール系統好きは必見。
3人の男の対比が鮮
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ビッグ(1988年製作の映画)

3.5

トムハンクス好きなんで、かなり久しぶりに観賞。

彼は地に足のついたおとぎ話がよく似合う。

ハリー・ポッターのような魔法話も悪くないけど、この作品みたいな、もしかしてあり得る?(無い無い)とふと思っ
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レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)

3.5

何せ原作が素晴らしい上、先に映画化された“羊たちの沈黙”が存在するものだから気合いが入ってますよ。俳優もいいとこ揃えてます。

“羊たち”のノーブルさには及ばないものの、最後のシーンが羊に繋がると思う
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ブルージャスミン(2013年製作の映画)

3.5

痛々しい。
過去一度観た事があって、その時にはその痛々しさをシニカルに眺めていたのだけれど、今日あらためて観賞してエンパシーを感じた。

これは私を取り巻く状況や、私自身の変化に依るものなのであろう。
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

2.0

社会現象的にNHKのニュースで取り上げられていることもあり、若い友人と観てみました。

前知識はかなりあやふや。
原作は息子の読んでいるジャンプでちょっとだけ読んだことがあり、アニメはアマプラでただで
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

5.0

はるか昔、映画館で「風の谷のナウシカ」と二本立て(!)で観賞して以来の虜であります。

テレビで放映されれば必ず観て、DVDもプレステのゲーム「カリオストロの城」も購入しました。
もしかしたら微妙に黒
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.5

アマプラで、ジャンルがコメディとなっていたのでそのつもりで観たのだが。違うじゃん。ブラックコメディ?
でもいいです。面白かったから。

何はともあれ、美術さん照明さんの働きがナイス。あの時代はきっとそ
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

観ている間の大半、怒りの感情がわき上がり大変疲れる映画でした。

ジョン・マクレーンは現れるはずもなく、観終わってもカタルシスが得られるはずもなく。

ユナイテッド93と双璧をなす傑作。この手の作品が
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.4

スタイリッシュな暴力映画。力強くもおしゃれな仕上がり。
そして方向性は終始ネガティブ。
明るく正しいエピソードほぼゼロ。

BGMと俳優の名演で観るべき物に仕上がってはいるものの、称賛するにはためらい
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.7

異色の傑作。
よくぞこのシチュエーションで撮りきったものだ。配役も絶妙な文学系アクションエンターテイメント。
映画とは関係ないが、アマプラで借りたらメイキングがエンドロール後についてきた。
私はメイキ
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愛と闘病: 認知症(2012年製作の映画)

4.0

ルイ・セローのドキュメンタリーシリーズは大抵面白い。

悲惨な内容に仕立て上げることも可能なネタが多いが、彼のストレートな態度のお陰でエンターテイメント作品にさえ思える。

「ぼけますから、よろしくお
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ローマの休日(1953年製作の映画)

5.0

品の良さ、パーフェクト。
日本の片隅でアンとは真逆の人生をシブく生きている、比較的物事を斜めに見てしまう私だがローマの休日にはうっとりだな。
出来ることならこんな人生を送りたかった。甘い恋の思い出を胸
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.2

おとぎ話のような不思議な映画。
現実的に考えたらあり得ないが、それはそれとしてこの筋立ては有り。

結構な人数が死んでしまうのだけれど、そこはサラリと流し、主題はあくまでも主人公と取り巻く人との関係性
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

ドクターの表情が絶妙。
どのようなストーリーかあまり知らずに観たので、いつドクが傷つくような事件が起こるのかと思うと心配で、少し疲れてしまったよ。
この不安は被差別者が現実世界でリアルに感じているもの
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この子の七つのお祝に(1982年製作の映画)

3.5

貧しき昭和の悲しさと情念を一から十まで味わえます。
この映画は、岸田今日子に始まり岸田今日子に終わる(と私は思う)
今日子の凄みをぜひ多くの人に届けたい。
狂気ポイントで言えばスコア5。
今この役を同
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ユナイテッド93(2006年製作の映画)

4.0

最悪の結末を知っていて観るから、淡々着々と進むストーリーが痛い。
こうしたら良かったのに、なんてえのは今生きているから思えることで、当事者達にはもはや語ることも後悔することも出来ないのだなあと自分の無
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シャークネード(2013年製作の映画)

1.5

有名な作品なんで。ポンコツと知りつつ、どこまでダメなのかを知りたくて鑑賞。
結果、ダメだったやはり。
着眼点は良かったのに。サメ&トルネード。なかなか。でも雑。
人が何かをする時には理屈や背景があるの
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.8

豪華なキャスティングで監督はタランティーノ。期待せずにはいられない。
そして期待通りおもしろ。
山ほどの登場人物がいてもキャラがたっているので捨てるエピソードが見当たらない。
個人的に衝撃だったのはプ
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セッション(2014年製作の映画)

3.7

以前観たが再度の鑑賞。
大筋すら忘れていて驚くが、お陰で初見の喜びあり。
エモーショナルな作品で心臓がバクバクしますから元気な状態で観ると良いでしょう。
難しい事はわかりませんが、音楽かっこいい。
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ジョーズ'87/復讐篇(1987年製作の映画)

1.5

映画のストーリーは理屈が通ってなくても納得感さえあれば良いと思っている。
そしてヒット作のポンコツ続編は納得出ないのが多いと感じる。
作る側も丁寧に説明する気がはなっから無さそうだ。
ジョーズ4に関し
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.0

あちこちに既に書いてあるが、前作とは趣が異なるパート2。
一番に言いたいのは、ホラーではないということ。アクションかもと思ったりもする。
シャイニングの時とは時代背景、価値観が大きく違うので決着の付け
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シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

3.2

アマプラで100円でなければ生涯観ることはなかったけれど、いいねぇ、これは。
元気出た。
やりきれない事も多々ある人生だけど、輝く時もあるよ。
明日もがんばろう。そんな気になる。