kmiwさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.6

観るとハッピーな気持ちになれる、優しさが詰まったファンタジー。
正直、観る前はこの設定で面白いのか?と訝っていたのですが、馴染みの歌が全編に散りばめられそれだけでも楽しい。
整合性とか言い出したらもう
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特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

3.3

辛。
初っ端より監禁される女性にシンクロしてしまいしんどい気持ち。
訳わからないにも程がある。
こんなひどい状態で私は狂わずにいられるのだろうか?
と思いながらも、まあただの観客なんで、楽しみましたけ
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レインマン(1988年製作の映画)

3.8

ちょっとした昔の作品ですが、今観ても、何年か先に観てもおそらく同じ感動を味わえそう。
ファミリーという永遠の課題をうまいことエンターテイメントに仕立ててくれてます。
俳優二人がいいねー。ダスティン・ホ
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MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

4.0

最近はあまり雑誌を買わないのだけど時々手に入れたくなることがあり、今週は「GINZA」がアニメクリエイターだったものでつい買ってしまった。そこで激押しされていたのが犬王の湯浅政明さん。
という縁で初め
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シャークトパスVS狼鯨(2015年製作の映画)

1.2

いいぞーいいぞー やれやれやっちまえ(無表情で)
と言いたくなりましたし、実際言いました。
景色はとても美しく、役者の見た目レベルもそこそこ高め。演技だって素人ではないぞ。
何だか、もしや製作サイドは
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

4.8

ザ レジェンド オブ 鮫。
他のサメ作品とは同じに考えてはいけない。
なにせスピルバーグだよ。
音楽がE.Tと似た感じで、わりと絶望的な状況下なのに冒険を楽しんでるような気分になってくる。
細部にも気
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パス・オーバー(2018年製作の映画)

3.9

スパイク・リーさんによる舞台を加工した映像作品。
基本は2人のブラックの男性の会話劇。コミカルなやり取りの中にもぬぐえない緊張感。
次は何が起こるのか、誰が現れるのか、どんな台詞が発せられるのか目が離
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アイ,ロボット(2004年製作の映画)

3.9

ウィル・スミス好きである。例の散々な評判のwild wild westもとても良いと思っています。いやむしろ、彼の心技体良い感じに発揮されてるんではないだろうか。
もとい。アイ・ロボット2004年作。
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スモーク(1995年製作の映画)

4.2

この激しく湿気て暑い夏の日、クリスマス映画と言われるスモークをつらつらと観るのもまた乙なもんで。
良い作品は季節に関係なく良い。
語られないものを、語らずとも漂う煙のように感じさせる役者の間合いと表情
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こぼれる(2011年製作の映画)

2.7

ショートフィルム30分の尺をうまいこと使いきってます。
フォローしてくださっているこけピーさんご推薦の作品。
台詞と表情と間(ま)でそれぞれの性格や互いの関係性と過去に起こった事を観ている側にチラチラ
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ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006年製作の映画)

2.5

ワイスピはシリーズ通じて割りと好き。1,2,4,5と回を重ねるごとに出世魚のように立派になっていく様子は頼もしくもあり、どこまでビックになるのかを見守りたいと思ったものです。
ですが、3TokyoDr
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.8

61年版の作品が好きすぎて、スピルバーグも好きだし、がっかりしたらどうしようと二の足を踏んでいたのですが、杞憂。
より物語が輪郭を持ち、ダンスだけではない作品と見受けました。社会問題が前作より色濃く反
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天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

4.5

祭りですので、乗っかります。
バルス!
人がごみのようだ!
この台詞だけでも価値が高いですね。
何度も何度も観た作品なのに毎回胸躍る傑作。
今回の収穫は…いつの間にかドーラが同年代だと気付いたことかな
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.6

そうですね、アクションシーンが最高ですよ。アクションだけ繋いでみてもいいかもしれない。
それ以外のシーンはアクションする理由を違和感ないように補完してくれてます。
あとは、おかしな理屈を堂々とアジテイ
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キャラクター(2021年製作の映画)

2.6

贅沢に使ってます、血糊。
俳優さんもいい感じに揃えてきたけど、なんか辻褄がおかしいところが気になります。
警察の動きの鈍さとか、こんなにも一致してる事件と作品があるのに騒ぎにならないところとか。
でも
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ファミリーファミリー(2019年製作の映画)

3.3

短いながらも沁みる作品です。
認知症の高齢母、引きこもりの長男、うまく立ち回われず解決するための知識を得ようともしない次男。
途中まではこの家族の中に共感できる人はいないのですよ。
しかしながら、ある
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インセプション(2010年製作の映画)

4.3

今さらシリーズ。インセプション。今夜初めて最後まで観ましたよ!
これはまた、複雑怪奇 奇奇怪怪。
クリストファー・ノーランさんの妄想を映像で共有する幸福を存分に味わえる作品ですね。
他人の夢ん中であん
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そこにいた男(2020年製作の映画)

2.3

あの事件を映像化するのはまだ早いのではと思ったが、2年くらいね。長年かけて総括しなければたどり着けないような深い事件でもなかったからか。
ウシジマくんに出てくるエピソードのようだ。
新宿ホスト殺害未遂
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ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ(2022年製作の映画)

4.0

これを観る人はほぼハリー・ポッターシリーズ大好きっ子ばかりでしょうから、それはもう冒頭の招待状から胸熱ですよね。
私も大いに胸、熱くなりましたよ。
畳み掛けるようにシリーズ通しての登場人物が、俳優とし
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少林サッカー(2001年製作の映画)

3.4

以前気に入って何度もTSUTAYAでDVDを借りて観ていたのを改めて観てみました。
やっぱおもしろいや、これ。
規格外だと思う。看過できないレベルの不潔さや暴力シーンすら笑いに変換しグイグイと進めてい
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.2

ラストベルトに住まう三人の若き男性を追うドキュメンタリー。隙間隙間にスケボーを楽しむ姿が挟み込まれる。
この、スケボーで街中を移動する映像。これが良い。
メロウなBGMと人のいない道路をひたすら滑走す
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

2.9

タイムリープ物では、リープする人物の経験値があがるにつれ、繰り返しの中で振る舞いを変えていくのを見るのが楽しい。
この作品、そのシチュエーションを完全に遊び場にしてる様が新鮮で面白かった。
リープする
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8 Mile(2002年製作の映画)

4.0

エミネムさんの自伝的ストーリーであることは今更ですが、米国の貧富の差をまざまざと、そして淡々と知らしめてきます。富の方は一切描写されませんが、貧困の日常をリアルに描くことで富の世界の遠さがわかる。
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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

3.3

おやおや…おやおやおや
シーズン1を息子に熱烈に推され、ほとんどいやいや見始めた私だが案の定はまりました。
当初気になっていた3頭身の子供キャラはもはや全く気にならなくなってきましたよ。
まっすぐで単
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ロープ/戦場の生命線(2015年製作の映画)

3.6

原題は、A Perfect Day なんぞと言う平々凡々なのが付けられていて、しかし観終えるとこのタイトルがとてもとてもしっくり来ます。
なんで「ロープ 戦場のなんたら」にしちゃったんだろうか。
まあ
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死霊のはらわた(1981年製作の映画)

4.0

あんまり暑いものだから、涼しくなるかなって。
逆に興奮して熱くなってしまったので、目的達せず。
目的からは大きく逸れたが、名作なのでそれはそれとして満足。
サービス満載バタバタホラー。
キャーキャー言
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

自分の青春は間違いだらけだったと思うのだが、こういう作品を観ると、間違いだらけもそうそう悪いもんじゃないとも思う。
失敗する人々の営みの愛おしさよ。些細な会話で起こる化学反応よ。
やはり人はコミュニケ
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さがす(2022年製作の映画)

3.1

佐藤二朗さんは小汚なさが巧みだった。こんな芝居もするんですね。

知らない俳優さん、それぞれ良いものですから出演されてる他作品も観たくなりました。特に、自殺願望の女性、いい。すごく。

導入部の知識の
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

ようやく!仕事の帰りに観てきました。うーん…かっこいい。
音楽の使い方がうまいなあ。トム・クルーズ何歳になっても王道だ。文句無し。
こんな作品作るならどんどん予算使っちゃっていいからさ、クラファンとか
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ガタカ(1997年製作の映画)

3.5

長らく見そびれていたが遂に観賞。SFと書いてあったり、ジャケからの印象で宇宙飛行士達が宇宙を舞台になんやかや、と思い込んで観始めたので、しばらくはさっぱりストーリーわからずぼーとしてしまった。
最後ま
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オールド(2021年製作の映画)

3.0

シャマラン監督なので最高峰はあれですから、今回も越えてないですね。でも定期的に一定レベルの作品を作り続けていけるのはすごいなー。
前半、人物それぞれが何かを抱えていそうなエピソードがチラチラと見え隠れ
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

2.7

なるほどねと思ったのは、この作品のFilmarksジャンルがサスペンス・コメディとなっていたので。そうかコメディだったんだ。筋はFilmarksの説明にある通り。足すも引くも無し。
深みは感じられなか
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いろとりどりの親子(2018年製作の映画)

4.0

ダイバーシティと言われて久しいが、はてどこまで理解され実現しているのだろうか。
そもそも私は多様性を受け入れているのだろうか。
などと思いながら、『いわゆる普通』枠の外にいる子供を育ててきた親御さんの
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

ありだけど、無し。
数々の偶然は重なりすぎだが、主演二人がナチュラルなものだから引き込まれる。
普通の生活がファンタジーに偏りすぎず描かれていて、こんな会話聞いたことあるかもと自分の経験なんだか誰かの
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スウィート ヒアアフター(1997年製作の映画)

3.7

時間軸が頻繁に行き来するので途中までわけわからんちんなのだが、弁護士の行動で徐々に理解が進む。進みはするが、なんとも重苦しいコミュニティの空気に暗い気持ちになる。だがここでくじけてはもったいない。
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.9

18世紀のフランス孤島を舞台に貴族娘とその肖像画を描くこととなった女性画家の愛と別離のストーリー。
社会批判も所々暗示されており、美しいだけの愛情物語でないのは監督自身もレズビアンであり、おそらく実体
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