金子ダイチさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.0


村上春樹の特徴といえば、その独特の言い回しにあった。生々しい上に長ったらしい、性行為のシーンが好きになれなかった。婉曲表現を多分に用いた文章が特徴だった。
この映画はそんな村上春樹の文学的な特徴を、
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

コンクールで家族が「あれ?ルビー凄いんじゃね?」
その晩父にどんな曲を歌ってたんだと聞かれ、家族に自分の歌が届いてなかったんだと気づく。
受験で家族にも伝わる歌を披露する。

この終盤の畳み方が物凄く
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キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.9

前衛的でめちゃくちゃかっこいい。
オニツカタイガーのタイチ超欲しい。

千葉真一日本語セリフ噛んでたのにOKカットなってるの面白かった。

タランティーノの暴力はいい意味でバカらしいから見てられる。

記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.2

設定が面白くて、中井貴一、小池栄子の演技も上手くて笑えた。
が、出オチ感があるというか、設定は面白んだけどそこがマックスで、着地が物足りなく感じてしまった。

プラットフォーム(2019年製作の映画)

1.6

ワンシチュエーションの監禁ものなので仕方ないんだけど、画替わりがないので単調に感じた。
ただ限られた予算の中でやりきるぞ!と言う気概は感じる。
特に照明色を変えての現実、心理描写の描き分けは良かった。
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

2.5

われわれが蚊を見つけたら潰すように、なんの殺意もなく人間を殺すシーンが、他のどの作品と比べても自然だった。

キャラデザの不気味さや、色鉛筆で塗ったような画、異質なアニメーションの動きなど、オンリーワ
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トリック 劇場版(2002年製作の映画)

3.0

このバカらしさが大好き。

感想書くのもバカらしい。

タクシードライバー(1976年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

あまりにも神格化され過ぎてる気がするな。
(日本で)

公開当時のアメリカンニューシネマブーム、ベトナム戦争の帰還兵問題などの背景から、こういうダークヒーローというか、アンチヒーローというか、不条理
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

名探偵コナンにはいわゆる"カップリング"が存在している。キャラクター同士が思いを寄せたり、交際したりするのは少年マンガにおいて意外と珍しかったりする。

代表的なものでいえば、新一・蘭の「新蘭」。分か
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トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)

3.4

暴力を肯定的に描く映画は好きじゃないけど、タランティーノが描く暴力はキャラクターの芯や力強さを感じたり、コントチックに描いたりする。
そこが痛快で面白い。

殺人・強奪・逃亡、息つく暇もない逃避行を真
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.6

ホラー映画は、いかに怖さに新しさを出すかという競技。
恐怖の対象をいかに表現し、受け手をどのように恐怖させるかのセンスが問われる。

この映画は、どちらかというと和製ホラーにおける感覚的な恐怖演出に近
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14歳の栞(2021年製作の映画)

4.1

あの頃みんなでバカにしてた吹部の女子、おとなしすぎて声を聞いた事無かった美術部の女子、クラス一剽軽なやつ、不登校になった彼。
みんなそこに存在していて、家族が居て、友達が居て、知らない特技や趣味がある
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湯道(2023年製作の映画)

2.0

この映画を鑑賞した後、とてもお風呂に入りたくなるので、
映画→銭湯という流れを作って鑑賞するのがオススメです。
僕は、西新井のtohoシネマズ→堀田湯に行きました。めちゃくちゃ良かった。

銭湯大好き
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メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

3.7

"名作映画には名作家具あり"と、いかにもありもののように今考えた。
MIBも例に漏れずその一つ。

イームズ、エーロアールニオ、ヤコブセン、サーリネン…といった名だたるデザイナーの名作家具がこの映画に
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

2.7

とにかく熱い!
とにかく痛い!

レイプとか、金的とか
見るだけでじんわりと痛くなってくるので、
何回も見れないかも…

宮本よくやった!

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.4

はじめにこの映画を見たのは確か中学生の頃。当時は嗚咽が出るくらい泣いて、ぽっかりと胸に孔が空いたような感覚になったことを憶えている。

あれから10年以上経て、ふたたび鑑賞。
あの頃のような感動を覚え
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.4

映画館で見れて本当に良かった。
バイオレンスなシーンが多いのに、笑ってしまう。
音楽の挿し方や、間、フリオチが良くて、ある意味日本のお笑い的だったな。
子供ブッチに時計を渡しに来る話のフリがめちゃくち
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.5

ジョディ・フォスター演じるスターリングに惹きつけられる。完璧。
アンソニー・ホプキンス演じるレクター博士は、いわゆるサイコパスの原型であり、後の作品に影響を与えまくっただけあって、かなり印象的。

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オールド(2021年製作の映画)

1.2

このレビューはネタバレを含みます

6歳から12歳になってるのに、わたしたち大きくなってるの?は無理があるだろう。弟見ろ弟。

老化で亡くなるキャラクターの描き方は秀逸。目が見えなくなる、耳が聞こえなくなる、認知症、子供が生まれるなど見
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

シリアスになりがちなタイムリープものを、うまくコメディに仕上げた良映画。

何万回もの11月9日を過ごしているナイルズが、何千回もヤッたビッチのサラに恋していくのがいい。
ナイルズ視点では、簡単にセッ
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

音ハメ・リップシンク・ダンスがMVのようで爽快。
劇中歌をプレイリストにして後日聴きたい。

デボラがベイビーと逃避行する理由づけが薄いし、ラストシーンのベイビー擁護はご都合感が否めない。

ベイビー
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.0

アイスランドの雄大な自然が広がる牧場が舞台。白夜のため、時間軸が分かりづらい昼間のシーンが続く。

映像の全体的な色相感は、灰みを基調としており、登場人物の衣服も原色に近い色は殆どない。それにより明る
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

後世に多大な影響をもたらした作品。
特に『ツァラトゥストラはかく語りき』は発明。オープニングの地球から月、太陽が出現し「2001 : A SPACE ODYSSEY」のタイトル表示がカッコいい。

1
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

"いまの日本にゴジラが現れたら…"というコント。
会議のための会議、決断力のないトップ、危機感のない一般市民など、現代日本におけるアンチテーゼとしてゴジラが使われている。
ゴジラ映画として、ゴジラに意
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パッチギ!(2004年製作の映画)

4.2

愛すべき童貞映画。

冒頭シーン。
人気バンドの看板を見て、
「おい幸介こんな頭やってみよか?」
「学校行ったら浮くやろな」
「女とやりまくれるんやで?」
即おかっぱヘアに。

このシーンが好きすぎる
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