kapoさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.1

ロマンチックアワード最優秀賞!
(そんなのない)ていう位に、
最高にロマンチックでおしゃれな台詞たち。

ほとんど二人の芝居とセリフだけなのに、
すっかり私も二人の世界にお邪魔してた。

異国の地でた
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ブラックパワーミックステープ〜アメリカの光と影〜(2011年製作の映画)

3.6

アメリカに於ける黒人激動の
時代といえば1960年~70年代。
その中の複数のリーダー達の貴重な
インタビュー記録映像。

奴隷時代を経て遂に自由と平等を
手に入れたかの様に見える。
だけど根強いもの
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更年奇的な彼女(2014年製作の映画)

2.4

若年性更年期。
嗚呼ーーー
なんか分かる、その症状の感じ。
過去を見ずに今側に居る人を
ちゃんと見ないとな、となる。
更年期ならず普通じゃなくても
ぜーんぶ丸ごと愛し合えるって、
何回この手のテーマ観
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百年恋歌(2005年製作の映画)

3.8

恋愛模様三部作。
1966年、1911年、2005年の
恋歌オルゴールを聴いてたような心地良さ。
二人の表情、その場の佇まい、
静かだけど一コマ一コマ
かっこいい映像と間を
ゆらゆらと感じながら、まど
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.2

予備知識ゼロにて観戦。
観戦という言葉がふさわしいほど、
エロアクロバティックで
ミステリーアトラクションな世界だった。
約140分と長丁場だったけど、
グルグルめまぐるしい要素と伏線が散りばめられて
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FAKE(2016年製作の映画)

3.8

私たちはことごとく白黒眼鏡を掛けて、
あの人この人、あの出来事この出来事を見ているんだな、ぁぁ。
と打ちひしがれた気分になった。

現在の佐村河内守の私生活を覗き見しただけなのに。
その人物像もこの監
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花様年華(2000年製作の映画)

4.9

少し息に触れただけでも
今にもこぼれてしまいそうな、
ヒタヒタに張ったグラスの水の
微かな揺れを静かに観ていた気分。
それも常に'何か'越しに。

切ない男と女の駆け引きのワルツ。
目は口ほどに物を言
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ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

3.9

二本の線香花火の炎が落ちそうになりながら
一つにくっついて激しく燃えて、
また二つに離れてまたくっついて激しく燃えて。
落ちるまでしばらく繰り返す。
そんな派手ではないけど一つになると激しく燃え行く二
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恋する惑星(1994年製作の映画)

4.0

最高にキュートでオシャレで変態な映画○
たぶん随分前に観てたはずだけど、
ムーンライトの監督がすごく影響されたと聞いて
ほぼ記憶が無かったので改めてきちんと観た。

青と緑と時々黄色の光がどこか非現実
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アイ・オリジンズ(2014年製作の映画)

3.7

人間の進化で目に見えなかった物事が
日々科学などでどんどん見える様になっていて、
日常をその見える物でジャッジしがちだけど
人生って目に見えないものの繋がりだけで出来ているんじゃないか、
とハッとした
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ふたりの人魚(2000年製作の映画)

3.7

アカデミーの興奮冷めやらぬ中、ロウ・イエ監督作品振り返り。
どことなく道の主人公2人を思い起こす、
不器用で口数少ない男と純真無垢なキュートな女の
純粋な愛の物語。
中国の古い埃っぽいノスタルジーの中
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.5

評判良すぎるけどどないなん?要素持ちつつ、
最近深追い映画ばかりだったのと
極音で観たのが大正解で、
見事にララランドにスルッと入国◎
夢のローラーコースターに乗って
現実という酸いも甘いもある
ララ
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スプリング・フィーバー(2009年製作の映画)

3.8

ロウ・イエフィーバーならぬスプリング・フィーバーの連続3本目。
棘のある5本のツタがお互いに傷を付けながらも
絡み合っていく感じがロウ・イエぽくもあり、
3本の中では一番叙情的だった。
同性愛なのにそ
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ブラインド・マッサージ(2014年製作の映画)

3.9

果たして私たちは物事が、
世界がちゃんと'見えて'いるのか。。
愛も気持ちも見えないものが実は
全てを支配しているかもしれないのに。
考えたら自分の事は見えないし、皆ある意味盲目かもしれない。
そんな
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二重生活(2012年製作の映画)

3.7

ブラインドマッサージを観に行く前に
ロウ・イエ監督作品の予習を兼ねて鑑賞。
ドロドロ×1000。
エネルギー消費量高いけど、なんとなく癖になりそうな
大人のスパイスムービー。
ストーリーだけを書き出し
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ジャニス リトル・ガール・ブルー(2015年製作の映画)

3.6

空から聞いても聞こえそうな歌声。
歌声は何度も耳にしてたけど
ジョップリンの事をほとんど知らない。
最近観たエイミーワインハウスに続いての
歌姫ドキュメンタリー。
でも、この人は歌姫というくくりで
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人生フルーツ(2016年製作の映画)

5.0

人生フルーツ。
どういう意味だろうと思いながら、
スローライフの思想映画だったらどうしよう、
と思いながら見に行った。

90歳と87歳の老夫婦の何気ない日常。
見れば見るほど穏やかで心が丸く満たされ
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クンドゥン(1997年製作の映画)

3.8

まずこの映画で素晴らしいと思ったのは映像美。
ダライ・ラマ14世がインドへ亡命するまでの
半生を静かに描いた映画だったけど、
モロッコで撮ったという
その壮大な土地の様子は、
静かな雰囲気に大きなエネ
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

2.5

男の世界観で日本の男社会の
正義と不義、社会の闇を描いた映画だった。
一人の男の半生の山を登って
そこから降りて(堕ちて)行くのを
共にしたような気分。

悪いやつ、ら。
警察とヤクザの違いて何だろう
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山河ノスタルジア(2015年製作の映画)

3.7

リアルさをアートに落とし込んで、
せつなさの中に光を紡ぐ様な作品だった。

歴史的にもの凄く激動を辿っている中国だから、
その背景に動かされる様に
人々も激動な人生を辿っているはずで、
それがうねるう
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ヒップスター(2012年製作の映画)

2.4

居酒屋の片隅で一人、焼酎を一升瓶開けて
ずっとグダグダ言ってる親父を見ていた様な気分だった。
で、椅子の横にはギター。

優しい優しい友達と妹たちと
波のお陰で是枝監督的な映像を思い出したけど、
この
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葛城事件(2016年製作の映画)

2.9

孤独の五角形がドロドロと
崩れて行く様はサスペンスさながらの恐怖感。
それぞれの闇と病みが
すごくリアルで、見せ方と演技が凄まじい。
主人公に合わせて自分も犯されて行く様な。

そういう意味では映画と
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.6

主人公たちを見ていると、
公園で噴き出している噴水に太陽の光が当たって
キラッキラに輝いてるのを思い出した。
それ位次々と透明な新しい自分が飛び出して
輝いてる感じ。

青春って、どうしようも無い痛さ
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トッド・ソロンズの子犬物語(2015年製作の映画)

3.7

わんわん物語かと思ったら
さすらわれる犬と出会った人々物語だった。
ずっとこの犬と一緒に色んな人の所へ
行った様な、ロードムービー気分。

曇りなんだけど、隙間に少し太陽が覗く様な
瞬間がなんか良い。
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AMY エイミー(2015年製作の映画)

3.8

なんでこんなに胸が痛むんだろう。
当時から好きだったけど、
彼女の事をそんなに知らなかったし、
ビッグファンでもない。

でも彼女の声と歌う姿を見たら、
きっと脳裏に残るし、理由のないカッコよさが残る
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団地(2015年製作の映画)

3.7

たこ焼きの後にお好み焼き味のクレームブリュレを出されて、
えー、てちょっと驚いてから
食べてみたら結構おいしいやん。
みたいな、全然違うものが合体した様な不思議な映画。

東京在住関西人になってから
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裸足の季節(2015年製作の映画)

3.6

飛ぶととっても綺麗な鳥たちが、
カゴの中に無理やり閉じ込められて、
やがてそれらが1匹残らずそこから飛び立って行く様な話。

淀みのない透明感のあるグリーンの眼がとても印象的で、
動くたびに揺れる柔ら
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ラスト・タンゴ(2015年製作の映画)

3.6

タンゴの知識は懐かし映像で見た記憶のある、
黒猫のタンゴ♪タンゴ♪タンゴ♪
位しか正直なかった。
ちゃんと見たことが無かったんだと見て気付いた。

タンゴってすごくしなやかで、激しくもあり、官能的
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DOPE/ドープ!!(2015年製作の映画)

4.0

超dopeセンスな映画。
誰がなんと言おうと、自分が選んで進む人生が輝き開いていく。
色んな意味でキラキラしていてフレッシュ(重めテーマも含)。
音もファッションもデザインワークも構成も
おしゃれな、
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

3.9

死にたくても死ねない人、生きたくても生きれない人、
両方いるけど、どっちにしても
ちゃんと生きる舞台って用意されてるんだなぁ。
憎たらしさの奥に見える純粋さと、それに寄りそう
強くてしなやかな女性の組
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

3.8

皆誰もがもれなくこの世界の片隅に住んでいる。
中心かもしれないけど。
存在だけで言うなら、誰もが今ここに居て、
そして毎日を過ごしている。
生きていたら、想像がつかないどんな事も起こるけど、
笑うし、
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TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ(2015年製作の映画)

3.0

クドカン。
だから描ける地獄とロックでマザーファッカー。
出演者が豪華でそれが楽しい。
ロック好きならもっと楽しい。
毎度作品には死者とカルトちっくな題材を
笑ってるのか敬ってるのか分からない路線で
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ブルックリン(2015年製作の映画)

3.8

田舎に戻った時に、都会に順応して
成長し変化した人を見て、
故郷を捨てた。という人がいる。
逆に、成長したね。と喜ぶ人もいる。
私の場合は変わってないね。と良く言われるけど、
それが良いのか悪いのか、
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すれ違いのダイアリーズ(2014年製作の映画)

3.7

シュワっと爽やかレモネードを飲んだ様な後味。
所々に挟まる苦い感じが良い。
見た目で私たちは色々判断する。
頭で考え感じているのに、心で感じたつもりになっている。
でも、ハートで感じた事ってこういう事
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愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

3.8

これを見たらまず、珈琲片手に煙草をくゆらしたくなるに違いない。
自分、不器用ですから。な雰囲気の男二人がひたすら進む道中には、
珈琲、煙草、酒、音楽。
そこへ女性二人も加わって。
キーワードは娯楽要素
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しあわせな孤独(2002年製作の映画)

3.7

アイスクリームは溶けないうちが美味しい。
ドロドロに溶けてしまったら、再び凍らせても最初の美味しさにはもう戻れない。
そんな気分の、ため息な余韻。
四人のため息が耳元で聞こえる位妙に近くに感じた。
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