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この世界の片隅にのkapoのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
3.8
皆誰もがもれなくこの世界の片隅に住んでいる。
中心かもしれないけど。
存在だけで言うなら、誰もが今ここに居て、
そして毎日を過ごしている。
生きていたら、想像がつかないどんな事も起こるけど、
笑うし、泣くし、お腹は空くし、嫌いになっても、誰かを何かを愛しているし、愛されている。
当たり前だけど、それってとてもスゴイ事だ。
そして、当たり前の事が一番愛しい。
私と繋がる人々と世界は、
戦争でも、どんな時代でも、どんな状況でも
きっと変わらない。
普通の日常だからこそ感動するし、悲しいし、もどかしい。
だからこそ、戦争の言い表せない悲しさと、悔しさともどかしさが交差した。
そんな新しい感覚になる戦争時代の映画だった。
戦争映画は痛くなり過ぎるから避けてたけど、見て良かった。
主人公がとてもチャーミングで強かったなあ。
能年玲奈の声がぴったりだった。
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