kapoさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.6

すごく複雑な気持ち。
こういう超社会的な話しや、
貧困の話を見たり聞いたりすると、
胃の辺りが重くなる。

なぜかと言うと、
私には未経験の世界だから、
どこかに消化不良を起こすから。
それでももちろ
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.7

ぐったり。
黙ってみたのに、叫んで
喉が痛くなった気分。
なぜか喉の辺りに違和感を感じる。

終始燃え盛った様なパワフルな
映画だった。
サスペンスホラーなのか何なのか。
初めて観る感覚。

そして、
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

ポエムムービー。
作品自体がポエム。

道の脇にある草花に
絶妙にライトを当ててる感じがして、
とても心地良かった。
日常に潜むファンタジー。
映像と音楽と言葉の旋律が
豊かで穏やかでセンス抜群。
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ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

3.9

観終わったら、祈りのように
ただ彼に幸せに生きて欲しい、
と思っていた。

それ位彼が背負った業と、
それを背負い続けた器みたいなモノが、
並大抵じゃない。
天才と言われるだけあって物凄い。

全然バ
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僕と世界の方程式(2014年製作の映画)

3.6

なんか、愛の力と恋の力って、
無限すぎて魔法みたいに思えた。
色んなものを溶かしていく。
色んなものを可能にしていく。

周りの愛が栄養になって、
恋で一気に
愛の花がヒラヒラと開いていくのを
見てた
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Tレックス(2015年製作の映画)

3.5

ロンドンオリンピックの
ボクシングで金メダルを獲った、
17歳のアフリカ系アメリカ人の
女子高生を追ったドキュメンタリー。

あだ名がTレックスという位だから、
当然強い。

ロッキー的かと思いきや、
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カップルズ(1996年製作の映画)

3.8

少し前に観たけど、
観た感覚はずっと心の
どこかに残っている。
そんな映画。

感情の内側を絶妙に描き出していて、
若者独特のメランコリックな感情の
雰囲気がバツグン。

台湾の街の片隅で繰り広げられ
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素晴らしきかな、人生(2016年製作の映画)

2.8

これを観たら思い出した。
本屋で平積みで置かれている
今話題の、人生を変える様な
良い言葉の本たちを。

そんな、名言が沢山出てくる深イイ映画。
セリフも良いはずだし、題材だって良い。
なのに、なぜか
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彷徨える河(2015年製作の映画)

4.0

ジメジメとした夏の夜の鑑賞にピッタリな、
美しさと儚さが入り混じった
高温多湿なジャングル舟旅物語り。

この映画、スんゴイ。

モノクロでありながら、
緑の鮮やかさを感じ、
深い森の匂いを感じ、湿度
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幼なじみ(1998年製作の映画)

3.7

来年公開される
ムーンライト監督バリー・ジェンキンスの新作が、
ビール・ストリートに口あらば(If Beale Street Could Talk)」
だと知って早速リサーチ。
ジェームズ・ボールドウ
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.0

当たり前の事が奇跡的に思えた一本。
当たり前に生まれて、当たり前に親が居て、
当たり前に家があり、学校に行けて、
当たり前に働いて、ご飯を食べて生きている。
当たり前の様にネットに繋がり、世界にコネク
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ウェディング・バトル アウトな男たち(2016年製作の映画)

3.0

お父さん+愛娘+そのぶっ飛び彼氏
=家族愛
アメリカあるあるファミリーコメディー。

何気に見たけど、何気に見れる
安定のやつ。

違うのは材料が超現代的で、
ハイテクなところが面白かった。

こうい
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

2.8

アメリカンでアメリカンなビジネスの
成り上がり物語。

マクドナルドがいかに世界へ
広がっていったか。
アメリカンビジネスの基本的な
世界をざっくりと描いている話し。

嫌な世界だなぁ、と思うけど
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ドリーム(2016年製作の映画)

3.7

かつて公民権運動の時代に、
黒人で、しかも女性であるハンデを
超えて、あのNASAで活躍した
超理系女性奮闘記。
の実話物語。

話のネタは素晴らしく、
アメリカンな描き方で
ドリームを掴む姿は、
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大河のうた(1956年製作の映画)

4.5

オプー三部作の二部。
オプー少年が青年になって
飛び立って行く中で、
母の愛がひしひしと伝わってきて
胸がキューとなる。

親離れする時の
人生への期待と不安、
親の寂しさ、
生きてると直面する孤独な
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大地のうた(1955年製作の映画)

4.2

オプーーーー!
観た後にこうやって叫ばずには
いられない位
主人公のオプーが大好きになる。
オプー三部作の第一部。
第三部を先に観てしまうミスを
してしまったけれど、
それでも全然問題無いほどの傑作。
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セールスマン(2016年製作の映画)

3.5

あぁ疲れた。
何でかというと、とことん
男(人間)の小ささを見た気がするから。

イランの映画なので、
イスラム文化(男尊女卑など)が
柱にはあるんだけど、
愛という社会的な絆(結婚)
に隠れた我が儘
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.0

両手で優しくそっと
すくって、それを紡ぐ様な
とても優しい映画だった。

愛に国境も言葉もないなんて
頭では分かっているけれど、
過去たちが生んだ無意識の怖れは
中々人間の頭をぶち破る事は
ないのかな
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.8

海の上に手足を委ねて
そのまま浮かんでいたような
ゆらゆら感と、ゆっくり
ずっしりと余韻を残す映画。

どんよりとした空模様なのに
どこか美しさがずっとあって、
それは底辺に流れる静かだけど
力強い'
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美しき仕事(1999年製作の映画)

3.9

念願の鑑賞。
英語字幕だったので
細かい言い回しは
分からなかったけど、
それよりも
内に秘めた痛々しい程の
叫びの様な感情、
肉体と動きの美しさや
映像が素晴らしくて
終始見入っていた。

この映画
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スキン~あなたに触らせて~(2017年製作の映画)

3.7

あ~やっぱりスペイン映画好き。
奇妙で奇形で奇才な奇々映画。
ぎょぎょぎょ!
とさかなクン的リアクションを
せざるを得ない構成に、
徹底したピンクとパープルの世界で、
毒々しさとファンシーが混ざった
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

3.7

最初に青い実を
かじったかと思いきや、
最後には少し熟れていた。

そして、熱い。
すごく眼差しが熱い。

とにかく眼が心に合わせて
動いて行く。
その度に観る側の心も
動いて行く。

性別を越えてこ
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スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.1

何か食べたいけど
軽く済ませたい的な気分で
観てみたら、
割りとアイタタタ要素が。
その拗らせ分かるよ場面ちらほら。

コメディだし
主人公がキュートだから
笑えたけど、
後味は割りとあっさり目。
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ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやって来た(2016年製作の映画)

3.6

これを観てまず感じたのは、
日本の素晴らしさ。
世界一の料理人も唸らせる
日本料理と食材を
逆輸入方式で確認できて
喜びが湧いた。

それとノーマの人々が
日本の文化をとても尊重している
その姿に感動
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メットガラ ドレスをまとった美術館(2016年製作の映画)

4.5

豪華で華やかで鮮やか。
ため息ため息ため息の連続。

ファッション界のアカデミーであり、
セレブ達の見せ場であり、
チャリティーでもある
メットガラ。

それが何なのか良く分かったし、
ファッション、
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大樹のうた(1958年製作の映画)

5.0

インドのカルカッタで
天涯孤独な青年オプーがひょんな事から
人生がどんどん変わっていく様子に釘付け。

オプー三部作と言われている傑作集の
なぜか最終章を最初に観てしまう失態。
それでも全然楽しめて
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ブエノスアイレス 摂氏零度(1999年製作の映画)

3.5

ウォンカーウァイの世界観を
壊さずに作られた
ブエノスアイレス映画の
ドキュメンタリー。
というか、アナザーストリー。

映像の雰囲気が強いので
ドキュメンタリーよりも、
摂氏零度の地とそこに落ちてい
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グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)

3.5

キング牧師の一番有名な
I hav a dream
のスピーチの2年後に起きた事件から
選挙権を得る為の大行進の実話物語り。

アメリカでは有名な出来事
だろうけど、
ある程度キング牧師についての
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怒り(2016年製作の映画)

3.7

原作を先に読んでいたけど、
結末をちょっと忘れててドキドキ。
話よりも’繋ぎ’と’演技’に引き込まれた。
すごく豪華だし、映像もきれい。

怒りって結局誰に向けても
自分に向かっている感じがするし、
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グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

3.6

中二病的レモンスカッシュな
一夏の男子冒険青春物語。

さすがのミシェルゴンドリー。
クラフトワークとアートワークが
抜群にオシャレで、
笑いもなんか小洒落てる。
それがありきたりな青春映画に
華を添
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ボクと空と麦畑(1999年製作の映画)

3.6

あゝ重い…そして陰鬱な世界観がずっと続く。
ストライキ、ねずみ、水路、生死、性……
ほとんど救いの要素がない。
のに、最後まで観てしまう曇り具合。
これはどうしてだろう、と思えば
たぶん少年の感情の機
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はじまりはヒップホップ(2014年製作の映画)

3.6

勇気って努力よりも何よりも大事かもしれない。
ってこの映画を観たらそう思える。
とにかく自分に対して純粋!

平均年齢87歳って。しかもヒップホップダンスで世界に…!?
な喜怒哀楽ドキュメンタリー。
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ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

3.9

ビフォアシリーズの最終章。
朝・夕・晩シリーズと来て、
甘口・中辛・辛口な構成。

ここまで経験していないから
頭でしか分からない部分があるけど、
この辛味こそあっての人生、
という感じがして感慨深い
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.8

心の中に落ちた青い水滴の波紋が、
月に照らされた海原にまで
広がって行く感じがする位に、
見終わってからもその余韻の輪が
広がり続けている。

ある男の人生を3時代に切り取った日常の話。
マイアミに降
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天使の涙(1995年製作の映画)

3.7

めくるめく香港の夜街に漂う男女5人物語り。
'恋する惑星'のアナザーストーリーで、
ぶつかりそうでぶつからない5人の様子は、
相変わらず万華鏡みたいに
鮮やかでクルクルと雰囲気が変わる。
早くなったり
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.1

前作が甘いキャラメルだとしたら
今作は甘じょっぱい塩キャラメル
で私好みの味に変わってて、

甘いしロマンチックであることは
変わりないけど、
若い時の真っ直ぐで行動的な感じから
大人の駆け引きの
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