kapoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

3.5

声って音楽ってこんなにも
人間の感情にダイレクトに響くんだな、
って改めて思える
素晴らしいライブ映像だった。

言わずもがな、
アレサ・フランクリンは本当に
魂の人なんだなぁ。
そこまで詳しくなかっ
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.0

私スパイク・リーは大好きなのですが、
恥ずかしながらデヴィッドバーンを
存じ上げておらず、
なんかオモロそうてだけで観たけど。

観てて脚がヒクヒク動くし、
リズムに乗りたくて拍手一緒にしたくて
仕方
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

凄まじい…
絶望感と罪悪感と混乱のシンフォニーが
オペラと混ざりあって、
耳から目からみぞおちにズーンと
喰らった。

今まで誰も表現した事がないであろう
感覚を見事に表現しているし、
演技も勿論凄ま
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.5

世界観がとても優しい。
こんな素敵な言葉と態度を示してくれる
お父さんがいたら、
大人になってから楽しいに決まってる。
だからケイラの未来はきっと
キラキラしてる。

親の愛って人生を構築する上で
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.9

たった30分なのに、
BLMの現実をSFチックに見事に表していた。
行き場のない憤りや無力感で
とても複雑になる。。
こんな理不尽な人生の終わり方なんて、
あってはならないし、
自分や大切な人がそうな
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.3

前作のザ・ライダーでファンに
なったクロエ・ジャオ監督と、
フランシス・マクドーマンドの掛け合わせが
おもしろくない訳ないやん、と期待したけど裏切られず。

今作も広大で荒々しく美しい自然と
それを映
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.7

不条理の中に浮かぶ
曖昧で答えのないものを
絶妙な塩梅で、期待通りの美しい映像で
見せて貰えたので、
見終わっても残るシーンが幾つもある。
タイトルもいい。

にしても移民の物語はきっと
誰を見ても本
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LIFE IN A DAY 地球上のある一日の物語(2011年製作の映画)

4.0

何気にYouTubeを開いたら2020年バージョンが出ていたので、
2010年バージョンを観た記憶があって鑑賞。
前作の内容はちょっと忘れてしまったけど、
流石に歴史的な2020年という年の7月25日
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.4

この映画中ずっと脳の隅っこの方で

ぼくらはみんな 生きている〜
生きているから 歌うんだ
ぼくらはみんな 生きている〜
生きているから かなしいんだ

て、手のひらを太陽にが流れてた。

全く記憶に
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朝が来る(2020年製作の映画)

4.0

母なる海と光なる子。

広い海とそれに
呼応する様に光のショットも沢山出てきて、
波の揺れと共に、
男女、親子や沢山の人間関係と
感情、出来事が揺れながら交差していく。

そこの基盤となる
社会性、家
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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

4.3

どんなBeliefを持って世界を見よう。
どんなTrustを持って世界に出よう。

文学的で芸術的でスタイリッシュで
美しくて、カメラワークも音楽も最高。
冒頭で胸を鷲掴みに。
身終わったあとの余韻も
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.8

ズンズンと低音が身体に響くみたいに、
もうなかった事にしたり、
されたりして来た、
底の方に眠ってる
「女の子」や「女性」としての
色々な"役割"と
出来事と感情が震える感じがして、
喉の奥がキリって
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オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

3.0

ソフィア・コッポラ、A24、
キャスト、スタイリング、
ロケーション、美術小物…
私には企画を楽しむ映画だった。
ポップでキュートな都会コメディ。
色々粋でオシャレ。
2人ともほんとキュート!

ガツ
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.8

音ってまさに本能的な、
潜在的な感覚を
震わせてくれる。
だから色んな心情に合わせて
音楽を選ぶ訳だけれども、
結局音楽に感情が引っ張られてる。
音響の世界を見たらまさに
心がフルフル胸熱。

思考が
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.7

本能と理性、緊張と緩和、
性と生、シリアスとユーモア、
友情と恋、
繊細な感情の転がし方が面白くて、
恋の交奏曲みたいな映画だった。

あちこちにコントラストな演出があって、
見てる方の気が急ってしま
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はちどり(2018年製作の映画)

3.7

ため息の余韻をスクリーンから
ふわっと受けてしまう様な、
不思議な感触の映画だった。
見守るにも近かったかな。

黄色いリュック、じっと見つめる
眼差し、チクタク鳴る時計の
針の音、無音の食卓、、
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.5

後半から終わりにかけて
色んな感情でパンパンになって、
ポロポロ涙が溢れちゃって、
マスクがクタクタになった。

登場してる人たちへの愛情に溢れてた。
監督の優しさと知性が垣間見えて、
仲間たちの無邪
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.7

痛快で爽快でキュート。
劇中歌と脚本がすごい良くって、
全てのバランスが素敵だった。

目まぐるしく今の時代のエッセンスを
あちこちにキュキュキュっ
と詰め込んでいて、
気持ちいい台詞のリズムとパンチ
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海の上のピアニスト イタリア完全版(1998年製作の映画)

3.8

ファンタジーとリアルの間で揺れる
優しい哲学なお話し。
ファンタジーなんだけど、
程よく酸味が効いていて
ちょっと複雑な味がするのがいい。
後追いでやってくる波の感じが、
シンプルで深い。
でもこれは
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

私の中でクリストファーノーランは、
ティファール師匠。
脳みそボーン!と頭の中を
瞬間湯沸かし器で
沸騰させられたみたいになる。
いや、全然そんなもんではないな。
今作は爆破させられた。大迫力。

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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.8

ファッキンシックな映画。
90年代半ばと言えばちょうど
私も10代で、
アメリカンカルチャーや
ブラックミュージックにハマって
学校から帰宅後にMTVにかじりついたり、
中学の時に親に頼み込んで
ホー
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

3.0

寝不足の夜ご飯後に寝転びながら観たら、
2回寝て銃声で2度起きる。

タップダンスは圧巻だったけど、
演出と演技が私にはハマらず。
ばりばりコメディーだったら
多分面白かったかなぁ、と思ったり。
(画
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.8

ひっさびさにリトル・ミス・サンシャイン
観たいな〜と思ってTSUTAYAに行ったらば。
リトル・ミス・サンシャインの
プロデューサーとかで
タイムリーだし、
最後の1枚で借りて何気に観たら結構泣けた。
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.7

愛ってとっても力強くて繊細。
運命に抵抗して流されるのか、
運命を受け入れて流れに乗るのか。

荒々しく割と雑な感じも受けた前半の
お兄タイラーパート、
裁判の時に妹エミリーの
表情が素晴らしく良くて
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スケート・キッチン(2018年製作の映画)

3.5

ニューヨーク+
ウェーブロングヘア
ティーンめがね女子
+スケボー

おしゃれに決まってるやん。

日本の文化では出せない
この独特のアメリカンティーン
陽キャグループ感。
のバックにあるアメリカの
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天気の子(2019年製作の映画)

3.0

新海監督の作品初見。

美しい画。
美しい空、美しい緑。
その印象が強い。

リズムと映像が良かったから
飽きずに観れた。
人物の設定は現実的だったし、
画はどこまでも細かくて
リアルで、
ちょうど梅
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顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

3.8

豊か〜。
優優優。
言葉も出てくる人たちや風景、
勿論作品たちも。
ロードムービーがやっぱり好きだ。

旅に起こる偶然、
出会いという偶然、
写真に映る偶然などなど、
色んな偶然が重なって、
最高のギ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.1

前半は結構ポップで楽しかったけど、
繊細なテーマなだけに
この映画の構成に、後半は
しんど。と疲れた。。

お父さんと息子の演技や
ポップな色彩、
映像も材料も◎だけど、
割と雑な部分も感じて、
全体
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よこがお(2019年製作の映画)

3.9

こじれるな〜〜〜
(すべらない話風)
と思わず言わずにいられない展開に、
後半はもうただエンタメとして観ないと
耐えられなかった。

人間心理と社会的心理とが
絡み合って、
スリリングだし、すれ違うし
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

3.7

雪の白さと童心のピュアさの
重なりが、
深く優しく温かかった。

映画って勝手に作品(監督)と
心のラリーする時があるんだけど、
それが気持ちよかった。

宗教観を押し付けがましくなく
描いていたし、
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

例えば男と女の物理的な違いや
社会的なもので
何としても交わらない事が起こって、
距離ができてしまっても、
分母に愛が横たわっていたら、
きっと分子という現実に
何が起ころうとも、
どこかで愛はずっと
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WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)

4.0

ずーっと観たくてやっと観れた。

ヒジョーに刹那的でエモーショナル。
たった2日間の週末のことなのに
きっと一生忘れられない出来事。
ずっと続く様な感覚。
人生って時間って不思議。

エッジの効いた要
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ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(2018年製作の映画)

3.0

this is usが好きで
同じ監督だったので何気に鑑賞。

ちょいちょい雑な感じもありつつ、
確かに良いエッセンスはあったから
割と潤い系。
と思いきや、数時間後に少し
乾燥する様な、しばらくした
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アラジン(2019年製作の映画)

3.7

オリエンタルな衣装と美術が好き過ぎる。

知ってるつもりだったけど
考えたらアラジンは未鑑賞だった。
ど真ん中な愛のストーリー展開、
カラフルポップでド派手で楽しいし、
ウィル・スミスの安定感が
素晴
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草間彌生∞INFINITY(2018年製作の映画)

4.0

魂の爆発と解放を繰り返す革命芸術家。
そんな彼女のストーリーを知れて満足。
誰よりも本質的にまともで
純粋で情熱的で、
感情のおもちゃ箱みたいな人だった。
やっぱり幼少期から天才的な画力。。
そりゃそ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.7

ホアキン・フェニックス、
すっっごい。
怪演快演ありえへん。
それに尽きた。

前情報皆無、体調絶不調だったので、
バッドにはいりそうで
失敗したかな…
と思いつつ、
ピエロと笑顔とダンスで
哀愁メガ
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