勝沼悠さんの映画レビュー・感想・評価 - 72ページ目

西の魔女が死んだ(2008年製作の映画)

5.0

不登校になった女の子が田舎に住むイギリス人のおばあちゃんのもとで過ごす話。

 この映画の魔女というのはキリス教や仏教の様な大きな宗教でないお坊さんの様なものなのだと思う。魔女修行はただただ日常を規則
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3月のライオン 前編(2017年製作の映画)

1.2

 羽海野チカの大ヒット将棋漫画を実写映画化。

 うーん。これははっきりいって薄いんじゃないだろうか。原作のストーリーをザっとなぞってるのだが、なんだか中身がない。キャストは決して悪くないのだが(むし
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

4.0

 母親の期待を受けて「白鳥の湖」に大抜擢されたバレリーナ。しかし、官能的な黒鳥が踊れない彼女は次第に追い詰められていく。。。

 「白鳥の湖」には黒鳥という役が本当にあるの知らなかった。てっきりあのダ
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.9

 都会に出て女優になることを夢見る女がジャズ店経営を夢見る男と出会う。

 ストーリーとしてはすごくありがちなのですが、映像的な綺麗さは確かにいい。主演の二人の魅力による部分も大きい。
 ジャズとは何
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帝一の國(2017年製作の映画)

3.8

 未来の総理へと繋がる超進学校の生徒会長を巡る争いを描く。ヒット漫画の映画化。

 良作に恵まれない漫画の映画化にあって、この作品はかなり面白い。俳優達が力を入れてそれぞれのキャラを演じているのが伝わ
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イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)

4.0

 ドニー・イェンのイップ・マン第二作。
 
 舞台をイギリス統治下の香港にして、前作と同じく支配者と戦う姿勢がテーマ。
 今回はライバルとして大御所サモ・ハン・キンポーが出てきて続編としてのパワ
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オール・アバウト・マイ・マザー(1999年製作の映画)

5.0

 息子を事故で失った女性が息子の父親に会いに行く為にバルセロナへ。様々な女性(元男性含む)と出会いや再会を通して再生していく物語。
 99年のアカデミー外国語映画賞受賞作でペドロ・アルモドバルの代表作
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

5.0

 この映画はアンバランスな映画で、批評家が高く評価しなかったのも頷ける。性的嗜好や民族のアイデンティティについて序盤の描写が乏しく、この手の映画としては音楽シーンがバランスよく配置されておらず、中盤ま>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.1

 母親の作家の作品「パーフェクト・エイミー」のモデルのエイミーがある日、突然失踪する。夫は妻を探すが、不都合な事実もあり、世間は夫に疑惑の目を向けていくが。。。

 これはなかなかによくできた映画。前
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ドルフ・ラングレン ゾンビ・ハンター(2017年製作の映画)

2.3

 人から人へと乗り移り殺人を重ねる悪霊と悪霊ハンターの男との対決を描く。

 ドルフ・ラングレンはそんなにアクションをしないものの、殺した相手に悪霊がどんどん乗り移っていくというアイディア勝負モノとし
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2012(2009年製作の映画)

2.4

 マヤの予言のとおり、2012年に地球規模の地殻変動による未曾有の大災害が起きることが分かった。主要国政府は極秘裏にノアの方舟を製造する。

 この手のディザスター・ムービーとしてはかなりよくできてい
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ヴァイラス(1998年製作の映画)

2.1

 宇宙生命体がロシアの宇宙船ミールを襲い、さらに衛星探査船へ。船の乗組員と機械を奪い、人間と機械の融合体をつくりあげる。

 当時のビジュアルとしては頑張ってたんだろうなぁ。。。
 よくある船の中での
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死霊館 エンフィールド事件(2016年製作の映画)

4.1

 実在した有名なポルターガイスト事件に死霊館の霊能力者が挑む。

 非常に手堅くつくってある印象。
 決して無茶苦茶過ぎず、でも色々なことが起きて怖がらせてくれる。視覚効果や音のエフェクトもきっちり。
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死霊館(2013年製作の映画)

3.5

 古い屋敷を購入したことで呪われた家族と超常現象研究家の夫婦を描く。

 いわゆるエクソシストもの。ジャパニーズ・ホラーのようなベタながら確実な怖がらせ方で迫る映画。序盤から中盤の何か起きそう感から終
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残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

2.2

 投稿者の恐怖体験からホラー小説を書く作家の元に来た住んでいはいけない家の情報。

 呪いの家は過去にこういうことがあって、そこの跡地には実はこういう呪いがあって、その呪いのきっかけとなった呪いは実は
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

5.0

 空き巣で得たお金で貧困のデトロイドがから抜け出そうとする青年達が大金を隠し持つ老人の情報を掴んで忍び込む。老人は全盲だったが、青年達の一人を殺し暗闇の中残った二人に襲いかかる。。。

 アイデアもさ
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キャビン(2011年製作の映画)

5.0

 5人の若者が訪れた小さな山小屋。そこは地下施設とつながっていて謎の組織に監視されていた。やがて話はとんでもない方向へ。。。

 いやぁ、こういう映画だったのか。こりゃ最高だ! ネタバレになってしまう
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COP CAR コップ・カー(2015年製作の映画)

4.0

 家出した二人の少年が草原で誰も乗っていないパトカーを見つける。鍵もあったのでパトカーを走らせ遊ぶ二人だが、そのパトカーは悪徳警官のものだった。。。

 ケビン・ベーコンがもっと超マッドな警官なのかと
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マッドマックス2(1981年製作の映画)

5.0

 荒廃した世界でマックスが悪党相手に猛烈なカーチェイスを展開する。

 改めて見るとこの映画の完成度は高い。
 前作から予算10倍でスケールは20倍という感じ。荒廃した世界でモヒカンのとんでもなく凶悪
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斉木楠雄のѰ難(2017年製作の映画)

2.3

 超能力を持った高校生のコメディ。
 ジャンプの人気漫画を映画化。

 確かに笑える。俳優も頑張っている。
 なのだが、このパターンは見飽きた感があるなぁ。日本の漫画映画化は量産してる感じがする。

セッション(2014年製作の映画)

5.0

 ニューヨークの有名な音楽学校でジャズ・ドラマーを目指して努力する若者。彼は有力な指揮者に目をつけられるが。。。。

 演奏シーンに不思議な迫力がある。二人の表情と動きがすごい。これだけでも十分にいい
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崖っぷちの男(2011年製作の映画)

4.9

 無実の男が脱走し、ビルの外から飛び降りようとする。はたして男の目的は。。。

 ストーリーとしてはベタな展開だが、しょっぱなから90分のほとんど主人公が崖っぷち(Ledge)にいるのでスリリングな展
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PARKER パーカー(2013年製作の映画)

2.3

 汚い金しか盗らない、悪いやつしか殺さない。そんな悪党が仲間にはめられ瀕死の重症を負う。彼は復讐を計画するが。。。

 ジェイソン・ステイサムがカツラを被ったり、西部の金持ちのフリをする為にテンガロン
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ロッキー・ザ・ファイナル(2006年製作の映画)

5.0

 ロッキー最終作。
 引退して長い月日が経ちロッキーは50歳になっていた。愛妻エイドリアンはガンで亡くなり、大人になった息子ロバートは偉大な父の影で苦しんでいた。そんな中、ロッキーは自分の中にまだある
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殿、利息でござる!(2016年製作の映画)

2.8

 お金を集めて藩に貸し、利息で宿場町を救った仙台藩の実話を映画化。

 アイデア一発勝負というより善意の金集めな話。善意が伝播してく様を描いていく。
 豪華キャストでゆったりと見ていくような話と思いき
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ペレ 伝説の誕生(2014年製作の映画)

4.1

 若きペレの活躍を描く。

 ただ、サッカーの神様のプレーを再現する映画に留まらず、今では南米系の代名詞である華麗な個人プレー、ジンガが非文明的でこれからのブラジルサッカーにそぐわないとされていた時代
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ジャッジ・ドレッド(1995年製作の映画)

3.0

 核戦争後、都市の治安は悪化。政府はジャッジと言われる司法機能が備えた警察を配備した。
 ある日、ナンバーワンジャッジであるジャッジ・ドレッド が無実の罪を着せられる。

 2012年にリメイクされた
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マザー!(2017年製作の映画)

5.0

 年の差夫婦の元を訪れた男。しかし、そこから話はとんでもない方向に。。。

 最初は不安定な妻に目が行くわけだけど、だんだんと詩人である夫の方が異常なように思えてくる。そこから怒涛の展開、ラストでこの
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

5.0

 白人の恋人の家庭に挨拶に行った黒人男性を襲う悲劇。

 これはよくできたホラー映画。
 恋人の家にいる人々がみんな不穏で不気味なんだけど、ただ差別的という意味を超えた伏線がちゃんと含まれている。
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

5.0

 韓国で製薬会社のミスからゾンビ・パンデミック発生。プサン行きの新幹線でもゾンビが溢れる。

 ゾンビ映画のいいとこと韓国映画のいいとこがうまく組み合わさっている。
 残酷描写こそ少ないが、怖さとスト
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イントゥ・ザ・ストーム(2014年製作の映画)

5.0

 いくつもの竜巻が重なってとんでもない大きさの竜巻が発生! 高校の教頭とその子どもは竜巻ハンターと行動を共にすることになるが。。。

 ありそうでなかったPOV風ディザスター・ムービー。そのクオリティ
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ゾンビ映画の撮影中に本物のゾンビが現れた。監督は叫ぶ。カメラを止めるな!

こういう映画だったのか。90分のこういう使い方があったとは。。。
脚本が緻密で、出てくる役者さん達もみんないい。
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フルスロットル(2013年製作の映画)

4.1

 閉鎖された犯罪都市に持ち込まれた爆弾。刑事とその街の男がタッグを組み爆弾の解除に乗り込むが。。。
 フランス映画をハリウッドでリメイク。

 パルクールのアクションがすごい。しかもポール・ウォーカー
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

3.8

 周囲の為に動き続けてきた善良な男が、不運から事業が窮地に追い込まれ自殺を決意する。そこに現れた二級天使が「生まれてこなければよかった」という男にもし彼が生まれていなかったらというイフの世界を見せる。>>続きを読む

天使のくれた時間(2000年製作の映画)

4.3

 突然の恋人の制止を振り切ってロンドンに留学した男。恋人と別れるが彼は金融の世界で大成功。ある日、彼はあの時ロンドンに行かず恋人と結婚した人生を体験することになる。

『素晴らしき哉、人生!』に着想
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サンタクロースになった少年(2007年製作の映画)

3.8

 家族を事故で失い、村の家々で1年ずつ過ごすことになった少年の数奇な人生。
 サンタクロース誕生を描くフィンランド映画。

 これはなかなかの良作。一人の少年がおとぎ話チックな、でもありえなくはない不
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