マサミチさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

マサミチ

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大魔神(1966年製作の映画)

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日本映画が既に斜陽になり始めていた昭和41年の作品。

基本的には子供に向けて作られている映画であり、ストーリーは勧善懲悪の単純そのものだが、この現在では失われてしまった映画技術が結集
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フォーエヴァー・ヤング/時を越えた告白(1992年製作の映画)

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脚本は若き日のJ・J・エイブラムズ。
50年以上冷凍されていたメル・ギブソンがかつての恋人と再会するまでの話。

軍の特殊実験が半世紀も倉庫で放ったらかしにされていたなんて観てる側をバ
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ディープ・インパクト(1998年製作の映画)

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【ゴースト・ニューヨークの幻】の脚本家の作品にしてはあまり良く出来た脚本とは云えない。

そもそも主役級のキャラが3人もいて、それぞれがストーリー上直接絡む訳でもないなんて無理がある。
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

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手放しに賞賛する気持ちにはなれないですね。
スピルバーグが自分の話を撮ったらこうなるだろうとゆう範疇からまるで外れていない意外性の無さには呆れましたね。

映画ファン、特に自分のような
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

あまり響かなかったかな…。

アクションに関しては動き的にタメを作らずに瞬きさせないテンポで編集しているところは評価する。

しかし全体的には、第1作の【仮面ライダー】を意識し
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君がいた夏(1988年製作の映画)

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WBCを観ていたら無性に野球に関する映画が観たくなって、この作品を久しぶりに鑑賞。

そんな名作とかでは無いですが、なかなかノスタルジックなムードに浸れるほろ苦い青春映画の佳篇に仕上が
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

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これね、非常に評価が難しいですね。

と云うのは脚本があまりにもベタなんですね。
先の展開が分かりやす過ぎる面があるし、キャラ描写もパターン化している。

ただし物語には王道と
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オットーという男(2022年製作の映画)

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良い映画でしたね。こうゆう大人の鑑賞に耐えうる人間をしっかり見つめた佳作が時々出てくるからアメリカ映画は侮れません。

トム・ハンクスが演じる奥さんに先立たれた男やもめの頑固老人、要は
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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全く理解出来ませんでしたし、観客置き去りで進んでゆく展開は嫌がらせにも感じました。

…これの何がオスカー候補になるほど評価されたんでしょう?

懐かしの我らがキー・ホイ・クァ
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無法松の一生(1943年製作の映画)

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午前十時の映画祭で。
断片的には触れた事はあったが、全編をしかもスクリーンで観たのは今回が初めてで、伝説の作品を拝むように鑑賞。

太平洋戦争中の昭和18年封切り。同年には黒澤明監督の
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別れる決心(2022年製作の映画)

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まァ昔からよく描かれてきた古典的な悪女物ですね。

男運が無くて悪い男とばかり結婚してしまう、ゾッとするほど冷淡な微笑を見せる女ソレを中国系のタン・ウェイとゆう女優さんがよく演じている
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

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しっとりとした海辺の街にある映画館を捉えるシックな色合いのキャメラとか音楽も良いし材料は揃っているんですけどね、どうもパンチが足りないと云うか…。

要はオリヴィア・コールマン演じる映
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

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人を食べる特性を持った少女と同じ特性の青年との恋愛を描いたロードムービー。

自分はあまり知らないんですが、少女漫画ではこうゆうホラー風味のラブストーリーは珍しくはないみたいですね。
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レッドシューズ(2022年製作の映画)

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最初に演技陣のお芝居だけは良いと思います。
市原隼人のトレーナーの無骨さ、朝比奈彩のボクシング場面も悪くない。

ただしこれ、脚本と演出がチープなんですよ。
シングルマザーの苦労の描き
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バビロン(2021年製作の映画)

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サイレント映画の時代のハリウッド界隈をアップテンポな編集で描いて自分は好きですね。

この時代については故・淀川長治さんの語りや著作で知識としては知ってるつもりだったが、こんなハチャメ
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ワース 命の値段(2019年製作の映画)

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アメリカ同時多発テロを描いた作品の中でも遺族への補償金を算出した人物を中心に描いた映画。

日本でも時たまニュースで見る企業が起こした事件事故の補償を巡る遺族との加熱したやり取りは目に
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時をかける少女(2010年製作の映画)

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ダメだ…号泣してしまった。

いや、そりゃ作品の完成度では大林宣彦版の【時かけ】に遠く及ばない事は分かっているんですけどね、この映画はアラは多いし新人監督さんらしいぎこちなさはあるんで
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

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すごく馴染みのある映画作曲家だと自分では思っていたのだが、このドキュメンタリーを観るとまるで知らなかったことばかり。

まさか始まりがトランペット奏者から、しかも父親との親子2代で。へ
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

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これはどう受け止めたらいい作品なんだろ?

この監督の前作の【スリー・ビルボード】は週刊誌の三面記事的なお話を面白く撮った一般受けした作品だったが、これはなんだ…?

序盤はイ
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

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まだ若い頃、某大手映画会社のシナリオ学校に通っていたことがあるのだが、そこで教鞭を取っていた高齢の脚本家は酒の席でやたら若い女優と寝た自慢話や脚本家志望の女生徒に卑猥な言葉や体を売ったら個人授>>続きを読む

リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

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この作品の様々な個性を持ったバラバラの家族が一つの目標に向かう姿を明るく描くパターンって、後に色々な形になって影響を与えているのではなかろうか?

かと云って偉大な映画かと思えばそうで
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

きちんとまとまりのあるお話で非常に感動した。原作未読。

7人が集められるのが周りを海に囲まれた孤城とゆう舞台設定が、全員が中学でイジメに逢い孤独を抱えている心情のメタファーとして上手
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にっぽん泥棒物語(1965年製作の映画)

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タイトルは聞いた事はあったが今回が全くの初見で、監督の山本薩夫と云えばバリバリの左翼系映画の人と云うイメージがあったので、それが泥棒を主役にした作品をどう撮ったのか、見始めたら…。

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飢餓海峡(1965年製作の映画)

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序盤の北海道の場面の荒々しさと言葉は悪いが軍服姿の汚らしさが目に焼き付くのは決して16mmフィルムからブローアップした画面だけの理由では無いと思う。

本当に戦後の荒廃を体験してきた俳
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ヤマトタケル(1994年製作の映画)

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もっと子供向けの安っぽい作品なのかと思っていたら、思いの外しっかり作られている。

平成ゴジラシリーズで知られている監督の大河原孝夫はそもそも黒澤明監督の【影武者】の助監督も務めた人だ
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男はつらいよ 私の寅さん(1973年製作の映画)

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シリーズ第12作目。マドンナは岸恵子。

今回は寅さんがとらやに帰ってきた矢先にさくら夫婦がおいちゃんとおばちゃんを労う目的で九州旅行に行ってしまう変わり種な展開。

留守番で
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

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世界仰天ニュースとかでありそうなお話で尺も90分以内と登場人物を母と娘のほぼ2人に絞りシンプルにまとめられている。サクッと観るには最適。

オチがまた…。女の人って怖い。

彼岸花(1958年製作の映画)

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小津安二郎監督の母親想いは知られているが、母と息子揃って彼岸花が好きだったそうですね。笠智衆さんの本に書いてありました。

そうゆう想いがタイトルにも込められている本作。自分としては料
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男はつらいよ 寅次郎夢枕(1972年製作の映画)

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シリーズ10作目。マドンナは八千草薫。

序盤で花嫁姿の女性が登場するが、これは源公役の佐藤蛾次郎の結婚式をセットを利用して挙げる為の演出だったそうです。粋ですね。

今回は八
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

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随分と不気味な話なんだが、風光明媚なアイスランドの田舎の風景が中和作用を果たして牧歌的な気分にもなる。なんとも不可思議な作品。

そうは思いつつも産まれた奇妙な何かを受け入れた夫婦に夫
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

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前作にはいまいち乗れなかった自分だが、今回は「家族」とゆうテーマをキャメロン監督らしく一直線に押してくるパワー演出で素直に面白かった。

その子供たちも養子と養女も加えたら5人兄弟で、
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アバター(2009年製作の映画)

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Part2を近日中に観るので復習で再見したのだが結構忘れている。

主人公が原住民のナヴィに潜入して心変わりしてゆく前半がとにかく長くて退屈に感じる。

しかしそこはやはりジェ
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

公開前から山王戦ではないか?と噂は飛んでいたが、果たして作者であり映画版の監督の井上雄彦氏は原作をそのまま映画化する当たり前を是としなかった…!

まさかのリ・イマジネーション。ある意
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超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(1984年製作の映画)

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東京・立川シネマシティのリバイバルで小学生の時以来、実に38年振りの劇場鑑賞。

当時としては最先端のクオリティと云われた映像もさすがに今見るとう~んとなるが、あまりの懐かしさに目頭が
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アムステルダム(2022年製作の映画)

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凄まじいばかりのセリフとナレーションの応酬とテンポある展開で実際にあった政治的陰謀計画を面白おかしく描くとゆう、日本映画ではまず出来ない作風で素直に面白かった。

スターから通好みの俳
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あちらにいる鬼(2022年製作の映画)

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なんとも胸糞悪い映画でしたね。

こうゆう関係を理解するかしないかで大人だとか子供だとかバカバカしい。

あの著名な尼さん作家は昔からどうも云ってる事が嘘臭くて胡散臭くて好きに
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